2023年 理工学部 シラバス - 建築学科
設置情報
科目名 |
建築史Ⅳ
アジアの建築を通してみる地域文化
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設置学科 | 建築学科 | 学年 | 3年 |
担当者 | 小島 陽子 | 履修期 | 後期 |
単位 | 2 | 曜日時限 | 木曜2 |
校舎 | 駿河台 | 時間割CD | C42R |
クラス | 建築 | ||
履修系統図 | 履修系統図の確認 |
概要
学修到達目標 | インドから東南アジア、中国・朝鮮までのアジア建築の基礎的な知識を習得し、それらの歴史の重層性と価値の多様性を理解する。 アジアの建築と日本の建築とを比較考察し、日本の建築文化を相対的に捉える視点を身につける。 本授業科目はDP1・2・3・5・6及びCP1・2・3・5・6に該当しています。 |
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授業形態及び 授業方法 |
パワーポイントにより、アジア各地域の建築と、その背景となる風土・歴史・社会・文化の解説を行う。 授業の演習、授業の中間期に確認レポートの作成、学期末に確認テストを行い、それらの解説を通じて、アジアの建築の特質についての理解を深める。 原則として対面授業とする。大学に入構できない事情がある学生は別途決められた手続きをとること。また、コロナ感染の状況によりオンデマンド授業とする場合もあるので注意すること。 |
履修条件 | 「建築デザインと歴史」「建築史Ⅰ」を修得していることが望ましい。 |
授業計画
第1回 | イントロダクション:なぜアジア建築の歴史を学ぶのか。アジアを取り巻く状況、アジアという地理的空間と時代区分、日本における東洋建築史の枠組みについて理解する。 [事前学習]シラバスを通読し、授業の主旨と全体の流れを理解する。(60分) [事後学習]授業内で興味を持った建築や事柄について、教科書や配布資料、参考書等でさらに調べ、アジア建築の理解を深める。(180分) |
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第2回 | 東南アジアの文化財の修復:アンコール遺跡群やボロブドゥールの修復における技術的手法と課題について学ぶ。また、文化遺産のオーセンティシティーや保存・管理・公開方法について、日本の事例をふまえて考える。 [事前学習]事前に伝える教科書の該当頁を通読し、記載されている建築について調べ、基礎的な知識を得る。(120分) [事後学習]授業内で興味を持った建築や事柄について、教科書や配布資料、参考書等でさらに調べ、アジア建築の理解を深める。(120分) |
第3回 | アジアの伝統的住居:風土に根ざす地域文化をふまえ、伝統的住居の建築材料、構法、空間を中心に学ぶ。また日本の伝統的住居についても考える。 [事前学習]事前に伝える教科書の該当頁を通読し、記載されている建築について調べ、基礎的な知識を得る。(120分) [事後学習]授業内で興味を持った建築や事柄について、教科書や配布資料、参考書等でさらに調べ、アジア建築の理解を深める。(120分) |
第4回 | インドのヒンドゥ教建築:ヒンドゥ教の世界観をふまえ、インドの北方・南方型寺院、石窟寺院、石彫寺院を中心にヒンドゥ建築の空間について学ぶ。 [事前学習]事前に伝える教科書の該当頁を通読し、記載されている建築について調べ、基礎的な知識を得る。(120分) [事後学習]授業内で興味を持った建築や事柄について、教科書や配布資料、参考書等でさらに調べ、アジア建築の理解を深める。(120分) |
第5回 | 東南アジアの初期ヒンドゥ建築:東南アジアの基層にある精霊信仰・山岳信仰とインドから受容したヒンドゥ教が融合する過程をふまえ、インドシナ半島に点在する初期ヒンドゥ教建築について学ぶ。 [事前学習]事前に伝える教科書の該当頁を通読し、記載されている建築について調べ、基礎的な知識を得る。(120分) [事後学習]授業内で興味を持った建築や事柄について、教科書や配布資料、参考書等でさらに調べ、アジア建築の理解を深める。(120分) |
第6回 | アンコール・ワット寺院に至るクメール建築の変遷:東南アジア最大とされるヒンドゥ教寺院アンコール・ワットの基本構成と、そこに至るまでの建築技術や伽藍構成の変遷過程を国風化(クメール化)の視点から学ぶ。 [事前学習]事前に伝える教科書の該当頁を通読し、記載されている建築について調べ、基礎的な知識を得る。(120分) [事後学習]授業内で興味を持った建築や事柄について、教科書や配布資料、参考書等でさらに調べ、アジア建築の理解を深める。(120分) |
第7回 | アンコール・ワット寺院以降のクメール建築とタイ建築:クメールの仏教寺院や王道沿いの各施設、クメール建築の影響を受けたタイの建築について学ぶ。 [事前学習]事前に伝える教科書の該当頁を通読し、記載されている建築について調べ、基礎的な知識を得る。(120分) [事後学習]授業内で興味を持った建築や事柄について、教科書や配布資料、参考書等でさらに調べてアジア建築の理解を深める。(120分) |
第8回 | チャンパ建築とジャワ建築:東南アジアの大陸部と島嶼部におけるヒンドゥ教建築の類似点と相違点を理解する。 [事前学習]事前に伝える教科書の該当頁を通読し、記載されている建築について調べ、基礎的な知識を得る。(120分) [事後学習]授業内で興味を持った建築や事柄について、教科書や配布資料、参考書等でさらに調べ、アジア建築の理解を深める。(120分) |
第9回 | インドの仏教遺跡:仏教の誕生と伝搬の過程をふまえ、仏塔(ストゥーパ)、伽藍(サンガーラーマ)、石窟寺院の基本構成について学ぶ。 [事前学習]事前に伝える教科書の該当頁を通読し、記載されている建築について調べ、基礎的な知識を得る。(120分) [事後学習]授業内で興味を持った建築や事柄について、教科書や配布資料、参考書等でさらに調べ、アジア建築の理解を深める。(120分) |
第10回 | 仏塔の展開:仏塔(ストゥーパ)が、インドから中国を経て日本にいたるまでの形態の変化を仏教の伝搬をたどりながら学ぶ。 [事前学習]事前に伝える教科書の該当頁を通読し、記載されている建築について調べ、基礎的な知識を得る。(120分) [事後学習]授業内で興味を持った建築や事柄について、教科書や配布資料、参考書等でさらに調べ、アジア建築の理解を深める。(120分) |
第11回 | 中国の建築:唐代以前の建築の技術的・形態的変遷について学ぶ。 [事前学習]事前に伝える教科書の該当頁を通読し、記載されている建築について調べ、基礎的な知識を得る。(120分) [事後学習]授業内で興味を持った建築や事柄について、教科書や配布資料、参考書等でさらに調べ、アジア建築の理解を深める。(120分) |
第12回 | 中国の建築:宋代以降の建築の技術的・形態的変遷について学ぶ。また日本の仏教建築の建築技術についても考える。 [事前学習]事前に伝える教科書の該当頁を通読し、記載されている建築について調べ、基礎的な知識を得る。(120分) [事後学習]授業内で興味を持った建築や事柄について、教科書や配布資料、参考書等でさらに調べ、アジア建築の理解を深める。(120分) |
第13回 | 朝鮮の建築:高句麗・百済・新羅の仏教建築の伽藍配置や建築技術の変遷について学ぶ。また日本の仏教建築の伽藍配置についても考える。 [事前学習]事前に伝える教科書の該当頁を通読し、記載されている建築について調べ、基礎的な知識を得る。(120分) [事後学習]授業内で興味を持った建築や事柄について、教科書や配布資料、参考書等でさらに調べ、アジア建築の理解を深める。(120分) |
第14回 | アジアの都城:インドと中国の都城について、王権とコスモロジーの連関にもとづく都城思想の違いを学ぶ。また日本の都城についても考える。 [事前学習]事前に伝える教科書の該当頁を通読し、記載されている建築について調べ、基礎的な知識を得る。(120分) [事後学習]授業内で興味を持った建築や事柄について、教科書や配布資料、参考書等でさらに調べ、アジア建築の理解を深める。(120分) |
第15回 | 確認テスト及び解説: [事前学習]配布資料や教科書を参照し、授業内で提示した各要点を中心にあらためてまとめる。(120分) [事後学習]これまでの授業内容をもとに、アジア建築とその保存について、考えをまとめる。(120分) |
その他
教科書 |
日本建築学会 『東洋建築史図集』 彰国社 1995年 第1版
講義を理解するうえで、図版によって知ることが不可欠ですので用意することが望ましい。
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参考書 |
建築学体系編集委員会 『東洋建築史』 新訂建築学大系4-Ⅱ 彰国社 1975年 第1版
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成績評価の方法 及び基準 |
授業の演習、確認レポート、学期末の確認テストで総合評価を行います。 |
質問への対応 | 下記メールにて随時受付けます。ただし、大学のメールアドレスを使用して下さい。その他の個人メールアドレスからの質問には対応しません。 |
研究室又は 連絡先 |
メール:kojima.yoko@nihon-u.ac.jp |
オフィスアワー |
木曜 駿河台 12:30 ~ 13:30
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学生への メッセージ |
一般的な東洋史に関する勉強が不可欠です。 |