2023年 理工学部 シラバス - 海洋建築工学科
設置情報
科目名 |
海洋資源と開発技術
海洋空間利用と建築工学の役割を理解しよう
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設置学科 | 海洋建築工学科 | 学年 | 2年 |
担当者 | 居駒・寺口 | 履修期 | 後期 |
単位 | 2 | 曜日時限 | 水曜3 |
校舎 | 船橋 | 時間割CD | D33C |
クラス | 海洋建築工学科2年生 | ||
履修系統図 | 履修系統図の確認 | ||
その他 | 実務経験のある教員による授業科目 |
概要
学修到達目標 | 海洋には様々な形で資源やエネルギーが蓄えられている。世界で6番目に広く大きな排他的経済水域を有する日本のもつ海洋資源・エネルギーのポテンシャルを理解すると共に,それらを開発するために必要な技術を理解する。さらに,世界に目を向けた時に資源・開発の現状がどのようになっているのかを知りながら,日本の課題を熟考できるようになる。 本授業科目はDP1・2・3・4及びCP1・2・3・4に該当している。 |
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授業形態及び 授業方法 |
教室での対面授業で実施する。 スライドを利用しながら板書等によって講義を進める。毎回のリアクションペーパーへの回答を必須とする。 資料は必要に応じて授業支援ポータルサイトを使って配布する。また,国土交通省で作成した海洋開発人材用教材を参考書として(実質的には教科書)として使用する。 第3回から第7回までの講義は教科書と資料を使っての解説に加え,海上作業の実務経験を踏まえた実際の開発方法や海上居住の状況を丁寧に説明する。 |
履修条件 | 「海と建築」で修得したことの全てが基礎知識となります。 |
授業計画
第1回 | 海洋資源と開発 海洋工学技術と海洋建築工学 ・授業計画と各回の内容 【事前学修】:国土交通省の下記のWEBサイトより「海洋開発産業概論」およb「海洋開発技術編」をすべてダウンロードして,目次および序論を熟読する。(120分) 【事後学修】:講義の内容をノートに整理し直す。また講義内容につてレポート400文字を作成する(次回提出)(120分) |
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第2回 | 海洋空間利用と建築 ・日本と世界の海洋開発 ・海洋基本法と海洋基本計画における海洋開発の位置づけ 【事前学修】:紹介するYouTube動画を視聴する。(120分) 【事後学修】:ノートを整理する。(120分) |
第3回 | 海洋開発産業の背景と現状 ・開発の種類と開発意義 ・資源の価値 ・プロジェクトの事例 【事前学修】:「海洋開発産業概論」第2章を熟読し,専門用語を調べる。(120分) 【事後学修】:ノートを整理する。(120分) |
第4回 | 海洋資源開発に使用される海洋構造物や機器 ・海洋開発で使用される構造物 ・開発の工程 【事前学修】:「海洋開発産業概論」第3章を熟読する。また専門用語を調べる。(120分) 【事後学修】:ノートを整理する。(120分) |
第5回 | 海洋空間利用のための海洋構造物① ・メガフロート ・海上都市高層 【事前学修】:教科書の第1章の対応箇所を読み,専門用語を調べる。(120分) 【事後学修】:ノートを整理する。(120分) |
第6回 | 海洋空間利用のための海洋構造物② ・様々な海洋空間利用とそれに必要な構造物 【事前学修】:教科書の第1章の全体を読み,専門用語を調べる。(120分) 【事後学修】:ノートを整理する。(120分) |
第7回 | 海洋構造物の形式と特徴 ・どのような海洋構造物や装置が存在するのか? 【事前学修】:「海洋開発産業概論」2.1を読む。また専門用語を調べる。(120分) 【事後学修】:ノートを整理する。(120分) |
第8回 | 中間テストおよびその解説 ★次回の講義内容の解説と課題提示 【事前学修】:前半の講義内容を復習する。(120分) 【事後学修】:テスト内容の整理と前半のポイントの整理。(120分) |
第9回 | 海洋構造物の設計と留意点 ・海洋開発における海の環境 ・海洋建築工学科設置科目との関連 ・海洋構造物に作用する荷重 【事前学修】:「海洋開発技術編」第3章および第4章のp.79までをよく読む。(120分) 【事後学修】:ノートを整理する。(120分) |
第10回 | 波力発電と波力発電装置 ・その他の発電技術概要(波力発電) ・開発の実際 【事前学修】:「海洋開発産業概論」4.1.2の波力発電部分を熟読し,専門用語を調べる。(120分) 【事後学修】:ノートを整理する。(120分) |
第11回 | その他の海洋再生可能エネルギー関連装置 ・その他の発電技術概要(潮流発電,海流発電) ・開発の実際 【事前学修】:「海洋開発産業概論」4.1.2を熟読し,専門用語を調べる。(120分) 【事後学修】:ノートを整理する。(120分) |
第12回 | 海洋再生可能エネルギー開発と海洋建築 ・装置の試験サイトと地域社会 ・海洋開発と陸域経済の関係 【事前学修】:提示された課題に基づいて事前調査を行う。(120分) 【事後学修】:「海洋開発における海洋建築の役割」をテーマに600文字の小論文を作成する。(120分) |
第13回 | 風力発電開発1 ・洋上風力発電の技術概要 ・開発の実際 【事前学修】:「海洋開発産業概論」4.1.1を熟読し,専門用語を調べる。(120分) 【事後学修】:ノートを整理する。(120分) |
第14回 | 風力発電開発2 ・洋上風力発電の今後 ・建築系学科としての海洋開発への参画 【事前学修】:「海洋開発技術編」第6章の6.1, 6.2, 6.4を読む。(120分) 【事後学修】:ノートの整理とこれまでの振り返り。(120分) |
第15回 | 理解度評価テストとその解説 日本における海洋利用と今後の開発,その他のまとめ 【事前学修】:講義全体を通しての復習。(120分) 【事後学修】:講義のポイントの整理。(120分) |
その他
教科書 |
日本船舶海洋工学会 『船舶海洋工学シリーズ12 海洋構造物』 成山堂書店 2013年 第初版
海洋工学系の他の授業や大学院講義まで使用できる。さらには海洋工学関連業界に就職しても使用できるテキストである。ただし,海洋構造物非常に基本的なことが平易にまとめられている。
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参考書 |
ポール・R・ピネ 『海洋学』 東海大学出版会 第2010版
前田久明,近藤健雄,増田光一 『海と海洋建築』 成山堂書店 2006年 第1版
国土交通省 『海洋開発産業概論』 http://www.mlit.go.jp/maritime/maritime_tk7_000024.html 第第2版版
国土交通省 『海洋開発技術概論』 http://www.mlit.go.jp/maritime/maritime_tk7_000024.html 第第1版版
「海洋学」は海洋学Iのテキストでもある。
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成績評価の方法 及び基準 |
中間テスト10%,課題提出30%,最終理解度確認テスト60% |
質問への対応 | 随時受け付ける |
研究室又は 連絡先 |
13号館4階 1341室 居駒: ikoma.tomoki@nihon-u.ac.jp 13号館5階 1354室 寺口:terakuchi.takahide@nihon-u.ac.jp |
オフィスアワー |
火曜 船橋 16:40 ~ 17:30 1341室にて対応する。
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学生への メッセージ |
海洋開発,利用そしてそのための技術を理解し,深く考える機会を提供します。また,世界の中で日本が「海洋」をどうとらえるかについても考える場にします。 |