2023年 理工学部 シラバス - 海洋建築工学科
設置情報
科目名 | 材料化学 | ||
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設置学科 | 海洋建築工学科 | 学年 | 2年 |
担当者 | 三五 弘之 | 履修期 | 前期 |
単位 | 2 | 曜日時限 | 水曜4 |
校舎 | 船橋 | 時間割CD | D34B |
クラス |
概要
学修到達目標 | ・本授業科目はDP1・3及びCP1・3に該当している ・建設工学にとって必要不可欠な材料である「セメント」および「セメントコンクリート」に関する講義である ・「セメント」および「セメントコンクリート」という材料を「化学」の観点からじっくりと眺めてみよう ・本講義の学修到達目標は次のとおりである 1)セメントとは何かを説明することができる 2)セメントの種類とその性質を説明することができる 3)セメントコンクリートの性能に関わる骨材および混和材料の特性について説明することができる 4)セメントコンクリートの耐久性に関わる中性化,塩害およびアルカリ骨材反応について説明することができる |
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授業形態及び 授業方法 |
・「対面授業」を行う |
履修条件 | ・科目区分:基礎教育科目>基礎科学分野>化学系 ・履修条件:選択必修科目 ・本科目は「環境ライフサブメジャ-・コ-ス設置科目」である ・化学系科目なので「基礎化学」あるいは「物質の構造と状態」を履修していることが望ましいが,化学が不得意な学生にも理解できるように基礎的な事項から解説していく |
授業計画
第1回 | 0.ガイダンス:本講義の概要 1.セメントおよびセメントコンクリートの歴史 <Key Words> 天然セメント,ローマンセメント,ポルトランドセメント,エコセメント <準備学修 2時間> Key Words について調査し,簡潔に説明できるようにまとめておく. <事後学修 2時間> 講義で用いた資料をノートにまとめ,再度精読する. |
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第2回 | 2.セメントとは何か? セメントを定義し,様々な観点から分類する. <Key Point> 材質,物性および製法の違いによるセメントの分類 <準備学修 2時間> Key Point について調査し,簡潔に説明できるようにまとめておく. <事後学修 2時間> 講義で用いた資料をノートにまとめ,再度精読する. |
第3回 | 3.ポルトランドセメント(PC) (1)製造方法 <Key Words> 原料工程,焼成工程,仕上げ工程 <準備学修 2時間> Key Words に示したセメントの製造工程について調査し,簡潔に説明できるようにまとめておく. <事後学修 2時間> 講義で用いた資料をノートにまとめ,再度精読する. |
第4回 | (2)クリンカの組成 <Key Points>組成式,式量,ボーグ式 <準備学修 2時間> Key Points に示した事項について調査し,簡潔に説明できるようにまとめておく. <事後学修 2時間> 講義で用いた資料をノートにまとめ,再度精読する. |
第5回 | (3)クリンカ化合物 <Key Points>クリンカ化合物の種類,水和生成物,水和発熱速度,強度発現特性など <準備学修 2時間> Key Points に示した事項について調査し,簡潔に説明できるようにまとめておく. <事後学修 2時間> 講義で用いた資料をノートにまとめ,再度精読する. |
第6回 | (4)クリンカ化合物の水和反応と各種PCの特性・用途 <Key Words> 普通PC,早強PC,超早強PC,中庸熱PC,低熱PC,耐硫酸塩PC <準備学修 2時間> Key Words に示したPCの特性および用途ついて調査し,簡潔に説明できるようにまとめておく. <事後学修 2時間> 講義で用いた資料をノートにまとめ,再度精読する. |
第7回 | 4.エコセメント (1)エコセメントの開発と性質・用途 <Key Words>都市ゴミ焼却灰,産業副産物 <準備学修 2時間> Key Words について調査し,簡潔に説明できるようにまとめておく. <事後学修 2時間> 講義で用いた資料をノートにまとめ,再度精読する. |
第8回 | 5.混合セメント (1)高炉セメント,(2)シリカセメントおよび(3)フライアッシュセメントの性質と用途 <Key Words>高炉スラグ,天然シリカ質混合材,フライアッシュ <準備学修 2時間> Key Words について調査し,簡潔に説明できるようにまとめておく. <事後学修 2時間> 講義で用いた資料をノートにまとめ,再度精読する. |
第9回 | 6.特殊セメント <Key Words> アルミナセメント,超速硬セメント,油井セメント,地熱井セメント,超微粒子セメント <準備学修 1時間> Key Words について調査し,簡潔に説明できるようにまとめておく. <事後学修 2時間> 講義で用いた資料をノートにまとめ,再度精読する. <事後学修 2時間> 講義で用いた資料をノートにまとめ,再度精読する. |
第10回 | 7.コンクリート用混和材料 (1)混和材料とは何か? (2)混和材の種類と用途 <Key Point> 混和材と混和剤の違い(定義)高炉スラグ微粉末,フライアッシュ,天然シリカ質混合材,シリカフューム,石灰石微粉末,膨張材 <準備学修 2時間> Key Point に示した課題について調査し,簡潔に説明できるようにまとめておく. <事後学修 2時間> 講義で用いた資料をノートにまとめ,再度精読する. |
第11回 | (2)混和剤(化学混和剤)の種類と用途 <Key Words> AE剤,AE減水剤,高性能AE減水剤,減水剤,高性能減水剤,凝結促進剤,凝結遅延剤,特殊水中コンクリート用混和剤,収縮低減剤 <準備学修 2時間> Key Words に示した混和剤について調査し,簡潔に説明できるようにまとめておく. <事後学修 2時間> 講義で用いた資料をノートにまとめ,再度精読する. |
第12回 | 8.コンクリート用骨材の種類と分類 <Key Point> 骨材の由来による分類,粒径による分類,密度による分類 <準備学修 2時間> Key Point に示した課題について調査し,簡潔に説明できるようにまとめておく. <事後学修 2時間> 講義で用いた資料をノートにまとめ,再度精読する. |
第13回 | 9.コンクリートの耐久性 (1)中性化および塩害 <Key Points> コンクリートの中性化,塩害,電気化学的脱塩法 <準備学修 2時間> Key Points に示した課題について調査し,簡潔に説明できるようにまとめておく. <事後学修 2時間> 講義で用いた資料をノートにまとめ,再度精読する. |
第14回 | (2)アルカリ骨材反応 <Key Points> アルカリ骨材反応,アルカリシリカ反応,ペシマム条件 <準備学修 2時間> Key Points に示した課題について調査し,簡潔に説明できるようにまとめておく. <事後学修 2時間> 講義で用いた資料をノートにまとめ,再度精読する. |
第15回 | (3)アルカリ骨材反応以外の骨材の膨張と化学的腐食 <Key Points> 有害骨材,化学的腐食 <準備学修 2時間> Key Points に示した課題について調査し,簡潔に説明できるようにまとめておく. <事後学修 2時間> 講義で用いた資料をノートにまとめ,再度精読する. |
その他
教科書 |
特になし
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参考書 |
建築材料の教科書などは,参考書として有効である
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成績評価の方法 及び基準 |
定期試験(90%)を実施し,講義への取り組み姿勢を含めた平常点(10%)と合わせて評価する |
質問への対応 | オフィスアワーおよびメールで対応する |
研究室又は 連絡先 |
船橋校舎8号館822室 E-mail: sango.hiroyuki※nihon-u.ac.jp(※に@を入れる) |
オフィスアワー |
火曜 船橋 12:10 ~ 13:20
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学生への メッセージ |
「良いもの」を作るには材料の本質を知る必要があります. そして,材料の本質を知るには,化学の知識が必要になります. 化学を知るエンジニアは,これを知らない人よりも「良いもの」をつくることができます. |