2023年 理工学部 シラバス - まちづくり工学科
設置情報
科目名 | 都市デザイン | ||
---|---|---|---|
設置学科 | まちづくり工学科 | 学年 | 2年 |
担当者 | 岡田 智秀 | 履修期 | 後期 |
単位 | 2 | 曜日時限 | 火曜2 |
校舎 | 駿河台 | 時間割CD | E22R |
クラス | |||
履修系統図 | 履修系統図の確認 |
概要
学修到達目標 | ・本講義では,都市デザインが広く取り組まれるようになった歴史的系譜をはじめ,国内外の著名な都市デザイン事例,デザインボキャブラリーとともに,都市デザインに関する理念・原則・規範などについて学習を行う。 ・以上を通じて,まちづくりを行う際のコンセプトメイキングやまちづくり戦略を組み立てる際の基礎知識が習得できる。 本授業科目はDP1・3及びCP1・3に該当しています。 |
---|---|
授業形態及び 授業方法 |
【対面授業】 ・本講義では教科書とオリジナルプリントを使用する(詳細はガイダンス時に説明)。 ・講義形式は重要事項の理解を深めるためPPTによりビジュアルな具体例を提示する。 |
履修条件 | ・2年生前期の「都市計画1」で学んだ教科書の授業範囲を読み返して,おさらいをしておくこと。 |
授業計画
第1回 | 第1回:都市デザインの意義,講義内容の紹介―都市デザインが求められている理由(社会背景)を説明し、本講義で取り上げる内外の著名な都市デザイン事例を概説する。 [事前学習(120分)]「都市計画1」で学んだ教科書の授業範囲を読み返しておさらいし,同じ教科書に記述されている「理想都市計画誕生の時代背景」について把握しておくこと。 [事後学習(120分)]第1回授業の要点を整理するとともに,不明点は自身で調べること。 |
---|---|
第2回 | 第2回:都市デザインの誕生の背景:都市デザインの源流ともいえる理想都市論が誕生した当時の社会事情(産業革命期)や都市形成上の特徴(都市と農村の関係,城郭都市等)を解説。 [事前学習(120分)]教科書に記述されている「近代都市計画の変遷」について,その特徴を把握しておくこと。 [事後学習(120分)]第2回授業の要点を整理するとともに,不明点は自身で調べること。 |
第3回 | 第3回:ハワードによる「田園都市論」―この人物の都市デザイン思想をはじめ,田園都市論の空間形態や空間的特徴とともに,日本への導入事例を提示する。 [事前学習(120分)]教科書に記述されている「ハワードの田園都市論」について,その特徴を把握しておくこと。 [事後学習(120分)]第3回授業の要点を整理するとともに,不明点は自身で調べること。 |
第4回 | 第4回:ガルニエによる「工業都市論」―この人物の都市デザイン思想をはじめ,当時の社会事情や計画案の都市計画上の特徴を解説。 [事前学習(120分)]教科書に記述されている「ガルニエの工業都市」について,その特徴を把握しておくこと。 [事後学習(120分)]第4回授業の要点を整理するとともに,不明点は自身で調べること。 |
第5回 | 第5回:コルビジェによる都市デザイン論(300万人の現代都市、都市の4機能と3自然)―この人物の都市デザイン思想をはじめ,当時の社会事情や計画案の都市計画上の特徴を解説。 [事前学習(120分)]教科書に記述されている「コルビジェの300万人の現代都市」について,その特徴を把握しておくこと。 [事後学習(120分)]第5回授業の要点を整理するとともに,不明点は自身で調べること。 |
第6回 | 第6回:コルビジェによる都市デザイン論②(CIAM,アテネ憲章,機能主義の都市形成理論)―この人物の都市デザイン思想をはじめ,当時の社会事情や計画案の都市計画上の特徴を解説。 [事前学習(120分)]教科書に記述されている「CIAM(近代建築国際会議)」について,その特徴を把握しておくこと。 [事後学習(120分)]第6回授業の要点を整理するとともに,不明点は自身で調べること。 |
第7回 | 第7回:ペリーによる都市デザイン論(近隣住区論,ラドバーン,クルドサック等)―この人物の都市デザイン思想をはじめ,当時の社会事情や計画案の都市計画上の特徴を解説。 [事前学習(120分)]教科書に記述されている「近隣住区論」について,その特徴を把握しておくこと。 [事後学習(120分)]第7回授業の要点を整理するとともに,不明点は自身で調べること。 |
第8回 | 第8回:オースマンによる都市デザイン論(パリ大改造)―この人物の都市デザイン思想をはじめ,当時の社会事情や計画案の都市計画上の特徴を解説。 [事前学習(120分)]配布プリントを読み「オースマンによるパリ大改造」の特徴を把握しておくこと。 [事後学習(120分)]第8回授業の要点を整理するとともに,不明点は自身で調べること。 |
第9回 | 第9回:ゲデスによる「進化する都市・計量都市計画・コナーベーション理論」―この人物の都市デザイン思想をはじめ,当時の社会事情や計画案の都市計画上の特徴を解説。 [事前学習(120分)]配布資料に記述されている「ゲデスの進化する都市」について,その特徴を把握しておくこと。 [事後学習(120分)]第9回授業の要点を整理するとともに,不明点は自身で調べること。 |
第10回 | 第10回:都市美運動の潮流①(フランス編・ユルバニスム)ー当時の社会背景とともに,この時代に台頭した都市デザインの考え方・都市・建築関連政策/制度・事例等について概観する。 [事前学習(120分)]配布資料に記述されている「ユルバニスム」について,その特徴を把握しておくこと。 [事後学習(120分)]第10回授業の要点を整理するとともに,不明点は自身で調べること。 |
第11回 | 第11回:都市美運動の潮流②(イギリス編・ピクチャレスク)ー当時の社会背景やこの時代に台頭した都市デザインの考え方・都市・建築関連政策/制度・事例等について概観する。 [事前学習(120分)]配布資料に記述されている「ピクチャレスク」について,その特徴を把握しておくこと。 [事後学習(120分)]第11回授業の要点を整理するとともに,不明点は自身で調べること。 |
第12回 | 第12回:都市美運動の潮流③(アメリカ編・シティービューティフル運動)ー当時の社会背景やこの時代に台頭した都市デザインの考え方・都市・建築関連政策/制度・事例等を概観する。 [事前学習(120分)]配布資料に記述されている「シティビューティフル運動」について,その特徴を把握しておくこと。 [事後学習(120分)]第12回授業の要点を整理するとともに,不明点は自身で調べること。 |
第13回 | 第13回:都市美運動の潮流④(日本編・都市美協会)ー当時の社会背景とともに,この時代に台頭した都市デザインの考え方・都市・建築関連政策/制度・事例等について概観する。 [事前学習(120分)]配布資料に記述されている「都市美協会」について,その特徴を把握しておくこと。 [事後学習(120分)]第13回授業の要点を整理するとともに,不明点は自身で調べること。 |
第14回 | 第14回:都市デザインからまちづくりへ―これまでの学習内容を振り返るとともに,現在の最先端のまちづくりの意義や考え方・具体的事例などについて概観する。 [事前学習(120分)]教科書に記述されている「事例」について,その特徴を把握しておくこと。 [事後学習(120分)]第14回授業の要点を整理するとともに,不明点は自身で調べること。 |
第15回 | 第15回:講義内容のまとめ、レポート課題の解説 ーレポート課題の解説を通じて,これまでに学習したキーワードのおさらいを行う。 [事前学習(120分)]本講義の全体のまとめをしておくこと。 [事後学習(120分)]講評内容について各自理解を深めること。 |
その他
教科書 |
岡田智秀ほか 『都市の計画と設計(第3版)』 共立出版 2017年 第3版
毎授業において、上記の教科書またはオリジナルテキストのいずれかを使用して講義を行う。
なお,教科書は「第3版」(2017年版)が更新されているので,それを使用する(初版~第2版は法改正前・更新前の内容が記載されているため使用しない)。
|
---|---|
参考書 |
日本建築学会編・岡田智秀ほか著 『コンパクト建築設計資料集成[都市再生]』 丸善出版 2014年
国内外の著名かつ多彩な都市デザイン事例が充実した図面とともに掲載されている。
|
成績評価の方法 及び基準 |
・基本として「期末試験」(70%)と「レポート演習課題」(30%)で評価する。 ※なお、出席率70%未満の場合は採点しない(単位認定不可)。 ※「レポート演習課題」の提出はCST-VOICEにて(別途アナウンスする)。 |
質問への対応 | 授業内,オフィスアワーまたはEメールにて随時(ただし、匿名は受け付けない) |
研究室又は 連絡先 |
タワー・スコラ12階;岡田研究室 Eメール:okada.tomohide★nihon-u.ac.jp(★印を@へ) |
オフィスアワー |
火曜 駿河台 12:30 ~ 13:10 (後期)タワー・スコラ12階;岡田研究室
|
学生への メッセージ |