2023年 理工学部 シラバス - まちづくり工学科
設置情報
科目名 | 都市・地域防災論 | ||
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設置学科 | まちづくり工学科 | 学年 | 2年 |
担当者 | 仲村・田島・後藤 | 履修期 | 前期 |
単位 | 2 | 曜日時限 | 金曜3 |
校舎 | 駿河台 | 時間割CD | E53N |
クラス | |||
履修系統図 | 履修系統図の確認 |
概要
学修到達目標 | まちづくりに携わる技術者が求められる「防災」技術について,過去の災害経験を踏まえて防災の基礎的な事項について学習し,さまざまな災害の原因およびその対策について理解できる. 本授業科目はDP1・3及びCP1・3に該当しています. |
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授業形態及び 授業方法 |
「対面授業」 スライド映写により講義します.必要に応じて資料を配布します. |
履修条件 | 特にありません. |
授業計画
第1回 | 都市・地域防災論-災害の歴史及びこれまでに培われてきた災害防止(防災)の方法を学び,さらに今後の課題について検討する.(担当:仲村) 【事前学習】シラバスの内容について理解すること.(120分) 【事後学習】災害防止のさまざまな方法について整理すること.(120分) |
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第2回 | 災害と防災-基本概念(天災と人災,自然現象と災害の関係),法的規定(防災・災害の定義),災害の地域性と階層性,社会的安全規範など (担当:後藤) 【事前学習】WEB等で情報を事前に入手し,円滑に授業が聞けるよう準備のこと.(120分) 【事後学習】配布資料を基に振り返り復習しておくこと.(120分) |
第3回 | 都市災害の特性-都市災害の概念,発生特性(波及性と複合性),歴史的変遷,都市構造/環境と社会条件など (担当:後藤) 都市大火と防災-都市大火(市街地火災)の歴史と典型事例,および都市防火対策の経緯と現状 【事前学習】WEB等で情報を事前に入手し,円滑に授業が聞けるよう準備のこと.(120分) 【事後学習】配布資料を基に振り返り復習しておくこと.(120分) |
第4回 | 地震災害と防災-地震災害の歴史と典型例,および震災対策の経緯と現状について学ぶ.特に,対策の予防・応急・復旧復興並びに施設整備・体制整備の観点 (担当:後藤) 【事前学習】WEB等で情報を事前に入手し,円滑に授業が聞けるよう準備のこと.(120分) 【事後学習】配布資料を基に振り返り復習しておくこと.(120分) |
第5回 | 風水害と防災-風水害の歴史と典型例,および風水害対策の経緯と現状について(特に,近年の都市型水害についてメカニズムを中心に) (担当:後藤) 【事前学習】WEB等で情報を事前に入手し,円滑に授業が聞けるよう準備のこと.(120分) 【事後学習】配布資料を基に振り返り復習しておくこと.(120分) |
第6回 | 現代都市の災害危険と都市計画の現状-都市の災害危険の現状および防災計画(対策)について,都市計画における防災規定(規制,誘導,事業),都市防災整備事業等 (担当:仲村) 【事前学習】WEB等で情報を事前に入手し,円滑に授業が聞けるよう準備のこと.(120分) 【事後学習】配布資料を基に振り返り復習しておくこと.(120分) |
第7回 | 行政防災計画と都市防災対策-地域社会における災害危険と安全資源,都市環境の安全化対策,地域防災計画,都市防災のあり方など都市防災対策の基本的視点 (担当:仲村) 【事前学習】WEB等で情報を事前に入手し,円滑に授業が聞けるよう準備のこと.(120分) 【事後学習】配布資料を基に振り返り復習しておくこと.(120分) |
第8回 | 防災まちづくりの重要性-地域社会における防災まちづくりの意義と目的,進め方,行政と市民の役割(市民参加),コミュニティと住民組織等 (担当:仲村) 【事前学習】WEB等で情報を事前に入手し,円滑に授業が聞けるよう準備のこと.(120分) 【事後学習】配布資料を基に振り返り復習しておくこと.(120分) |
第9回 | 消費者製品による災害-消費者製品による危害は身近な問題であるが,対策及びその周知は十分ではない.まちの安全は身近なところから進めるという観点で,消費者製品の安全を学ぶ. (担当:仲村) 【事前学習】周りにある消費者製品の事故のリスクについて調べること.(120分) 【事後学習】消費者製品の事故例及び安全対策についてまとめること.(120分) |
第10回 | 放射線災害-放射線による災害は原爆,原子力発電所事故,医療用線源による被ばく,非破壊検査用機器による被ばくなどにより起きる.これまでの災害例を学び,その対策を考える. (担当:田島) 【事前学習】放射線障害の種類について調べること(120分) 【事後学習】放射線障害対策の基本事項についてまとめること(120分) |
第11回 | 環境汚染(公害)-一般に高度経済成長期には環境汚染が増大する.過去の経験から環境汚染のメカニズムを学び,環境汚染のないまちづくりについて考える. (担当:田島) 【事前学習】高度経済成長期の環境汚染について調べること.(120分) 【事後学習】環境汚染対策とまちづくりとの関係についてまとめること.(120分) |
第12回 | 労働災害-労働災害は古くて新しい問題である.時代とともに新たな労働災害が生じ.技術革新及び意識改革等によって問題が克服される.過去の労働災害の主たる原因について学び.将来の問題に対する洞察力を養う. (担当:田島) 【事前学習】労働災害の種類について調べること.(120分) 【事後学習】労働災害対策の方法についてまとめること.(120分) |
第13回 | 食品災害-食品災害は,化学物質あるいは微生物によって引き起こされる.前者によるものは時代とともに変化するが,後者によるものは時代に関係なく繰り返される.両者を比較しながらその対応を学ぶ. (担当:田島) 【事前学習】食品災害の種類について調べること.(120分) 【事後学習】食品災害対策の方法についてまとめること.(120分) |
第14回 | パンデミック(汎流行病)-古くはペストが有名である.現在最も危惧されているのは鳥インフルエンザであろう.これは世界的な課題であり,まちが最重要で取り組むべき課題でもある.対策の基礎について学ぶ. (担当:田島) 【事前学習】感染症の種類について調べること.(120分) 【事後学習】感染症対策の方法についてまとめること.(120分) |
第15回 | 平常試験およびその解説 (担当:仲村) 【事前学習】試験の準備をすること.(120分) 【事後学習】解説をもとに振り返り復習しておくこと.(120分) |
その他
教科書 |
特にありません.必要に応じて資料を配布します.
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参考書 |
特にありません.必要に応じて授業内で紹介します.
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成績評価の方法 及び基準 |
出席率が70%以上の学生を対象とし,各回レポート課題(40%)+平常試験(60%)で成績評価します. |
質問への対応 | 講義終了後に直接,もしくはメールで対応します. |
研究室又は 連絡先 |
仲村成貴(研究室:駿河台校舎タワー・スコラ12階S1213室,メール:nakamura.masataka@nihon-u.ac.jp) 田島洋輔(研究室:駿河台校舎タワー・スコラ12階S1208室,メール:tajima.yousuke@nihon-u.ac.jp) 後藤浩(研究室:駿河台校舎タワー・スコラ12階S1210室,メール:gotou.hiroshi@nihon-u.ac.jp) |
オフィスアワー |
金曜 駿河台 12:30 ~ 13:00 タワー・スコラS1213室 仲村
金曜 駿河台 12:30 ~ 13:00 タワー・スコラS1210室 後藤
金曜 駿河台 12:30 ~ 13:00 タワー・スコラS1208室 田島
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学生への メッセージ |
まちづくり・まちの維持管理・まちの安全には,防災に関する素養が必要不可欠です. 積極的に「防災」を考え,学びましょう. |