2023年 理工学部 シラバス - 電気工学科
設置情報
科目名 | 情報の基礎 | ||
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設置学科 | 電気工学科 | 学年 | 2年 |
担当者 | 戸田 健 | 履修期 | 前期 |
単位 | 2 | 曜日時限 | 月曜2 |
校舎 | 駿河台 | 時間割CD | I12P |
クラス | A・B | ||
履修系統図 | 履修系統図の確認 | ||
その他 | 実務経験のある教員による授業科目 |
概要
学修到達目標 | 人と人とが,スマートフォンやコンピュータといった情報機器を通じて,いつでも・どこでも・誰とでも常に繋がる超情報化社会において工学系エンジニアのキャリア形成には,情報リテラシーが必須である.情報リテラシーとは,様々な意味合いがあるが,工学系学府における本講義では,「情報通信技術(ICT)を用いて,多様な情報を収集・分析して適正に判断し,モラルに則って効果的に活用することができる」スキル(文科省, 2008)を身につけていくためのベースをつくることを考え,本科目を履修することにより,具体的には,以下の項目について,論理的に概要説明を行い,基本的なプログラミングができることを目標とする. ・コンピュータの基本構成要素 ・ソフトウェア及びマルチメディアの基本 ・情報の基礎理論 ・アルゴリズムとプログラミングの基礎 ・情報システムの基本構成要素 ・情報データベースの基礎技術 ・情報ネットワークの基礎技術 ・情報セキュリティの基礎 ・情報システム開発技術の基礎 |
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授業形態及び 授業方法 |
教室において,プロジェクターと板書を利用した講義形式および演習ではPCを使用し課題に取り組む演習形式. |
履修条件 | 学修効果を高めるため,授業回毎に予習・復習を合わせて240分程度を目安に行うこと.興味関心持った点だけでなく,明確にならなかった専門用語や技術といった疑問点等は,まず各自において,教科書や配布資料はもちろんのこと,参考書籍やWEB検索を通して適切な情報にアクセスし調べること.さらに授業あるいはオフィスアワーを利用して,担当教員とコミュニケーションし理解を深めること. |
授業計画
第1回 | ・授業形態及び授業の方法、15週の授業実施概要,Google Colaboratoryの使用方法について把握する. ・基本情報技術者試験について把握する. ・Pythonの概要について把握する. |
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第2回 | 〇コンピュータ(PC)の基本構成要素(1): 情報の表現,PCの構成,CPU,CPUの動作原理及び高速化技術 〇Pythonの基本(1): データ型 |
第3回 | 〇コンピュータ(PC)の基本構成要素(2): 半導体メモリ,補助記憶装置,入出力装置,入出力インタフェース 〇Pythonの基本(2): プログラムの基本構造 |
第4回 | 〇ソフトウェア及びマルチメディアの基本: ソフトウェアの概要,ジョブ管理とタスク管理,記憶管理,ファイル管理,マルチメディアの概要 〇Pythonの基本機能: 入出力,エラーと例外,ライブラリ |
第5回 | 〇情報の基礎理論(1): 基数変換,補数と固定小数点,浮動小数点,誤差 〇Pythonにおける関数の定義: 関数,関数の応用,関数問題 |
第6回 | 〇情報の基礎理論(2): シフト演算,論理演算,半加算器と全加算器 〇クラスとオブジェクト指向の基礎(1): オブジェクト指向,クラス |
第7回 | 〇情報の基礎理論(3): 計測と制御,オートマトン,AI,線形代数,確率・統計 〇クラスとオブジェクト指向の基礎(2): オブジェクト指向問題 |
第8回 | 〇アルゴリズムとプログラミングの基礎(1): アルゴリズム,配列,リスト,キューとスタック,木構造,データの整列,データの探索 〇データ構造とアルゴリズムの基礎(1): データ構造,アルゴリズム |
第9回 | 〇アルゴリズムとプログラミングの基礎(2): アルゴリズムの計算量,プログラムの属性,プログラム言語とマークアップ言語 〇データ構造とアルゴリズムの基礎(2): アルゴリズム問題 |
第10回 | 〇情報システムの基本構成要素(1): システム構成,クライアントサーバシステム 〇データサイエンスとAI(1): データサイエンス,AI関連技術 |
第11回 | 〇情報システムの基本構成要素(2): RAIDと信頼性設計,システムの性能評価,システムの信頼性評価 〇データサイエンスとAI(2): データサイエンス問題 |
第12回 | 〇情報データベースの基礎技術: データベース,データベース設計,データの正規化,トランザクション処理,データベースの障害回復,データ操作とSQL,SQL(並べ替え・グループ化),SQL(副問合せ),データベースの応用 〇Python午後問題演習(1): 予想問題の演習 |
第13回 | 〇情報ネットワークの基礎技術: ネットワーク方式,通信プロトコル,ネットワーク接続機器,IPアドレス,IPアドレスのクラス,ネットワーク管理とインターネットの応用 〇Python午後問題演習(2): 予想問題の演習 |
第14回 | 〇情報システム開発技術の基礎: 情報システム戦略とシステム企画,ソフトウェア開発,オブジェクト指向,業務モデリング,ヒューマンインタフェース,モジュール分割,テスト手法 〇Python午後問題演習(3): サンプル問題の演習 |
第15回 | 期末総合演習: 第2~14回までの講義内容について,課題及び演習を通して,理解度を確認する |
その他
教科書 |
栢木厚 『令和05年 イメージ&クレバー方式でよくわかる 栢木先生の基本情報技術者教室』 技術評論社 2022年 第1版
株式会社わくわくスタディワールド 瀬戸美月 『徹底攻略 基本情報技術者の午後対策 Python編 第2版』 インプレスブックス 2021年 第2版
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参考書 | |
成績評価の方法 及び基準 |
課題及び期末総合演習の結果より総合的に評価する. |
質問への対応 | 随時対応する |
研究室又は 連絡先 |
研究室: 駿河台校舎 理工学部タワースコラ15F 1505 toda.takeshi@nihon-u.ac.jp Tel: 03-3259-0791 |
オフィスアワー |
月曜 駿河台 12:15 ~ 13:15
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学生への メッセージ |
繰り返しになるが,超情報化社会において工学系エンジニアのキャリア形成には,情報リテラシーが必須である.情報リテラシーとは,工学系では「情報通信技術(ICT)を用いて,多様な情報を収集・分析して適正に判断し,モラルに則って効果的に活用することができる」スキル(文科省, 2008)のことであり,今後の情報系科目履修のベース作りだけでなく,卒業研究や卒業後のキャリアの方向性を考える上で一助になれば幸いである. そのためにも,授業回毎に予習・復習を行い,興味関心持った点,明確にならなかった専門用語や技術といった疑問点等は,まずは各自において,教科書や配布資料はもちろんのこと,参考書籍やWEB検索を通して適切な情報にアクセスし調べ,自発的に行うことによって理解を深めて欲しい.さらに授業あるいはオフィスアワーを利用して,担当教員とコミュニケーションすることでより一層理解を深めて欲しい. |