2023年 理工学部 シラバス - 電子工学科
設置情報
科目名 | 電子工学実験Ⅱ | ||
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設置学科 | 電子工学科 | 学年 | 2年 |
担当者 | 佐々木・芦澤 他 | 履修期 | 年間 |
単位 | 4 | 曜日時限 | 木曜3・4 |
校舎 | 船橋 | 時間割CD | J43C |
クラス | |||
履修系統図 | 履修系統図の確認 | ||
その他 | 実務経験のある教員による授業科目 |
概要
学修到達目標 | 電子工学・情報工学の最も基本となる基礎常識を身をもって体得する。 実現象の理解はもちろんのこと、機材の原理、扱い方、報告書の作成法まで含めて「実験」であるので、これらの全てを体得する。 ※本授業科目はDP3及びCP3に該当しています。 ※本科目は未来博士工房対応科目である。 |
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授業形態及び 授業方法 |
「対面授業」 対面による実技実験を年間を通してそれぞれ隔週でグループ毎に実施する. 実務経験を持つ担当教員による電子機器の企画・開発・製造経験をもとに、電子工学の専門科目を勉強していく上で、主要な技術と手法についての基礎知識や概要について授業を行う。 課せられる題目、使用器具は基本的なものが多く、実験および報告書の作成を通して基礎的な実験方法および基礎理論を身につける。なお、実験はグループ毎に行うので、グループによって各週の内容は異なる。moodleおよびgoogle classroomを使用する. 非常勤講師 作本 義孝 (1) 低速時分割乗算方式による標準電力量計の開発 3年 (2) ユニバーサル・パルス分周期の試作 2年 (3) デジタル乗算方式による精密電力量計の開発 5年 (4) 低速時分割乗算方式による標準無効電力量計の開発 3年 (5) レポートの添削及び対面ディスカッションによる指導 非常勤講師 峯村 隆一 集積回路設計、通信機器、生体計測機器、電子楽器(MIDI)等を手がけた。 各開発設計においては電子回路設計と組み込みマイコンのプログラミング。 ソフト開発では生産ライン用検査ソフト、画像解析等の経験有り。 現在は主に研究用培養細胞の測定装置の設計を行っている。 電子回路設計の経験を踏まえ、実験の意味や応用についても指導する。 |
履修条件 | 必修。 「回路理論I・II」の知識が必要である。未修得の者は自覚して、実験を通じてそれらの科目への理解も深めていけば良い。 |
授業計画
第1回 | リアクタンス変化法によるインピーダンス測定 リアクタンス変化法の原理,測定方法を理解し,種々のインピーダンス測定を行う. 【事前学習】実験テキスト記載の実験課題項目をよく確認すること. 【事後学習】実験の進め方やレポートの諸注意などを再度よく確認し、次回以降確実に実施できるようにすること。 【実験時間】180分 【本レポート作成・データまとめ】180分 |
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第2回 | 位相測定 リサジュー図形,フェイズメータにより,正弦波の位相差および電圧比の測定法を習得する. 【事前学習】実験テキスト記載の実験課題項目をよく確認すること. 【事後学習】実験の進め方やレポートの諸注意などを再度よく確認し、次回以降確実に実施できるようにすること. 【実験時間】180分 【本レポート作成・データまとめ】180分 |
第3回 | ひずみ波の周波解析 スペクトラムアナライザにより各種ひずみ波の高調波成分を観測し,周波数・振幅について解析を行う. 【事前学習】実験テキスト記載の実験課題項目をよく確認すること. 【事後学習】実験の進め方やレポートの諸注意などを再度よく確認し、次回以降確実に実施できるようにすること. 【実験時間】180分 【本レポート作成・データまとめ】180分 |
第4回 | 電界強度の測定 電界強度測定器を用いて放送電波の観測を行い,周波数特性,指向特性,偏波特性について検討する. 【事前学習】実験テキスト記載の実験課題項目をよく確認すること. 【事後学習】実験の進め方やレポートの諸注意などを再度よく確認し、次回以降確実に実施できるようにすること. 【実験時間】180分 【本レポート作成・データまとめ】180分 |
第5回 | 直流電位差計 ポテンショメータによる直流電位差測定法を習得し,抵抗値,熱電対起電力,プリント基板内の電位分布などの測定を行う. 【事前学習】実験テキスト記載の実験課題項目をよく確認すること. 【事後学習】実験の進め方やレポートの諸注意などを再度よく確認し、次回以降確実に実施できるようにすること. 【実験時間】180分 【本レポート作成・データまとめ】180分 |
第6回 | 交流ブリッジ 交流ブリッジによるインピーダンス測定法を習得し,静電容量,自己インダクタンス,相互インダクタンス,および損失の測定を行う. 【事前学習】実験テキスト記載の実験課題項目をよく確認すること. 【事後学習】実験の進め方やレポートの諸注意などを再度よく確認し、次回以降確実に実施できるようにすること. 【実験時間】180分 【本レポート作成・データまとめ】180分 |
第7回 | コーラウシュブリッジ コーラウシュブリッジを用いて,各種電解液の抵抗率や乾電池の内部抵抗の測定を行う. 【事前学習】実験テキスト記載の実験課題項目をよく確認すること. 【事後学習】実験の進め方やレポートの諸注意などを再度よく確認し、次回以降確実に実施できるようにすること. 【実験時間】180分 【本レポート作成・データまとめ】180分 |
第8回 | Qメータの実験 Qの概念およびQメーターの原理を理解し,静電容量,インダクタンス,損失,および同軸ケーブルの特性インピーダンスの測定を行う. 【事前学習】実験テキスト記載の実験課題項目をよく確認すること. 【事後学習】実験の進め方やレポートの諸注意などを再度よく確認し、次回以降確実に実施できるようにすること. 【実験時間】180分 【本レポート作成・データまとめ】180分 |
第9回 | 電圧電流計法による抵抗測定 電圧計・電流計を用いて電球の抵抗測定を行い,測定誤差について検討を行う.テスター、電圧及び電流計の理論、構造、機能、保守及び運用を学習する. 【事前学習】実験テキスト記載の実験課題項目をよく確認すること. 【事後学習】実験の進め方やレポートの諸注意などを再度よく確認し、次回以降確実に実施できるようにすること. 【実験時間】180分 【本レポート作成・データまとめ】180分 |
第10回 | 直流電源 交流整流回路,フィルタから構成された直流電源の負荷特性や各波形の測定を行い,直流電源の動作原理,特性について理解する. 【事前学習】実験テキスト記載の実験課題項目をよく確認すること. 【事後学習】実験の進め方やレポートの諸注意などを再度よく確認し、次回以降確実に実施できるようにすること. 【実験時間】180分 【本レポート作成・データまとめ】180分 |
第11回 | ダイオード,トランジスタの静特性測定 ダイオード,ジャンクショントランジスタの静特性の測定を行い, 各素子の原理・特性について理解を深める. 【事前学習】実験テキスト記載の実験課題項目をよく確認すること. 【事後学習】実験の進め方やレポートの諸注意などを再度よく確認し、次回以降確実に実施できるようにすること. 【実験時間】180分 【本レポート作成・データまとめ】180分 |
第12回 | 定電圧ダイオード、ユニジャンクショントランジスタを用いたサイリスタの実験 定電圧ダイオード,ユニジャンクショントランジスタの特性を知り,これらを用いた単相半波位相制御回路の特性について測定を行う. 【事前学習】実験テキスト記載の実験課題項目をよく確認すること. 【事後学習】実験の進め方やレポートの諸注意などを再度よく確認し、次回以降確実に実施できるようにすること. 【実験時間】180分 【本レポート作成・データまとめ】180分 |
第13回 | グループディスカッション 【事前学習】実験テキスト記載の実験課題項目をよく確認すること. 【事後学習】実験の進め方やレポートの諸注意などを再度よく確認し、次回以降確実に実施できるようにすること. 【実験時間】180分 【本レポート作成・データまとめ】180分 |
第14回 | 口頭試問 1~13回までに実施した実験について理解度を確認する. 【事前学習】実験テキスト記載の実験課題項目をよく確認すること. 【事後学習】実験の進め方やレポートの諸注意などを再度よく確認し、次回以降確実に実施できるようにすること. 【実験時間】180分 【本レポート作成・データまとめ】180分 |
第15回 | 実技試験 電子工学における基本的な測定器の使用および,データ整理に関する技能を確認する. 【事前学習】実験テキスト記載の実験課題項目をよく確認すること. 【事後学習】実験の進め方やレポートの諸注意などを再度よく確認し、次回以降確実に実施できるようにすること. 【実験時間】180分 【本レポート作成・データまとめ】180分 |
第16回 | MOS電界効果トランジスタ(MOSFET)の静特性測定 MOSトランジスタの静特性を測定し,その動作原理や電気的特性について理解を深める. 【事前学習】実験テキスト記載の実験課題項目をよく確認すること. 【事後学習】実験の進め方やレポートの諸注意などを再度よく確認し、次回以降確実に実施できるようにすること 【実験時間】180分 【本レポート作成・データまとめ】180分 |
第17回 | 電位分布の測定 各種電極間の電位分布を測定し,静電界について理解を深める. 【事前学習】実験テキスト記載の実験課題項目をよく確認すること. 【事後学習】実験の進め方やレポートの諸注意などを再度よく確認し、次回以降確実に実施できるようにすること. 【実験時間】180分 【本レポート作成・データまとめ】180分 |
第18回 | 磁界分布の測定 永久磁石およびコイルが発生する磁界の分布を測定し,静磁界について理解を深める. 【事前学習】実験テキスト記載の実験課題項目をよく確認すること. 【事後学習】実験の進め方やレポートの諸注意などを再度よく確認し、次回以降確実に実施できるようにすること. 【実験時間】180分 【本レポート作成・データまとめ】180分 |
第19回 | RC増幅器の特性測定 トランジスタ1石の低周波増幅器の入出力特性,周波数特性,位相特性の測定を行い,RC増幅器について理解を深める. 【事前学習】実験テキスト記載の実験課題項目をよく確認すること. 【事後学習】実験の進め方やレポートの諸注意などを再度よく確認し、次回以降確実に実施できるようにすること. 【実験時間】180分 【本レポート作成・データまとめ】180分 |
第20回 | LC発振器の特性 コルピッツ発振器の各種特性の測定を行い,正弦波発振器について理解を深める. 【事前学習】実験テキスト記載の実験課題項目をよく確認すること. 【事後学習】実験の進め方やレポートの諸注意などを再度よく確認し、次回以降確実に実施できるようにすること. 【実験時間】180分 【本レポート作成・データまとめ】180分 |
第21回 | 論理回路 ロジックトレーナーを用いて,簡単な組み合わせ回路・順序回路を作製し, 論理回路について理解を深める. 【事前学習】実験テキスト記載の実験課題項目をよく確認すること. 【事後学習】実験の進め方やレポートの諸注意などを再度よく確認し、次回以降確実に実施できるようにすること. 【実験時間】180分 【本レポート作成・データまとめ】180分 |
第22回 | 4端子(2端子対)回路網 RCによるT形4端子回路の入力インピーダンス,周波数特性の測定を行う. 【事前学習】実験テキスト記載の実験課題項目をよく確認すること. 【事後学習】実験の進め方やレポートの諸注意などを再度よく確認し、次回以降確実に実施できるようにすること. 【実験時間】180分 【本レポート作成・データまとめ】180分 |
第23回 | 光電池照度計による照度の測定 光電池照度計により照度分布を測定し,照度についての理解を深める. 【事前学習】実験テキスト記載の実験課題項目をよく確認すること. 【事後学習】実験の進め方やレポートの諸注意などを再度よく確認し、次回以降確実に実施できるようにすること. 【実験時間】180分 【本レポート作成・データまとめ】180分 |
第24回 | 金属・半導体抵抗の温度係数の測定 金属・合金・半導体の抵抗の温度特性を測定し,電気伝導について理解を深める. 【事前学習】実験テキスト記載の実験課題項目をよく確認すること. 【事後学習】実験の進め方やレポートの諸注意などを再度よく確認し、次回以降確実に実施できるようにすること. 【実験時間】180分 【本レポート作成・データまとめ】180分 |
第25回 | ホール効果の測定 半導体のホール電圧を測定し,ホール効果について理解する. 【事前学習】実験テキスト記載の実験課題項目をよく確認すること. 【事後学習】実験の進め方やレポートの諸注意などを再度よく確認し、次回以降確実に実施できるようにすること. 【実験時間】180分 【本レポート作成・データまとめ】180分 |
第26回 | 磁化特性の測定 各種磁性材料のヒステリシス特性を測定し,磁化について理解を深める. 【事前学習】実験テキスト記載の実験課題項目をよく確認すること. 【事後学習】実験の進め方やレポートの諸注意などを再度よく確認し、次回以降確実に実施できるようにすること. 【実験時間】180分 【本レポート作成・データまとめ】180分 |
第27回 | シンクロスコープの実験 シンクロスコープの使用法を習得し,各種波形や過渡現象などの観測を行う. 【事前学習】実験テキスト記載の実験課題項目をよく確認すること. 【事後学習】実験の進め方やレポートの諸注意などを再度よく確認し、次回以降確実に実施できるようにすること. 【実験時間】180分 【本レポート作成・データまとめ】180分 |
第28回 | グループディスカッション 【事前学習】実験テキスト記載の実験課題項目をよく確認すること. 【事後学習】実験の進め方やレポートの諸注意などを再度よく確認し、次回以降確実に実施できるようにすること. 【実験時間】180分 【本レポート作成・データまとめ】180分 |
第29回 | 口頭試問 16~27回までに実施した実験について理解度を確認する. 【事前学習】実験テキスト記載の実験課題項目をよく確認すること. 【事後学習】実験の進め方やレポートの諸注意などを再度よく確認し、次回以降確実に実施できるようにすること. 【実験時間】180分 【本レポート作成・データまとめ】180分 |
第30回 | 実技試験 電子工学における基本的な測定器の使用および,データ整理に関する技能を確認する. 【事前学習】実験テキスト記載の実験課題項目をよく確認すること. 【事後学習】実験の進め方やレポートの諸注意などを再度よく確認し、次回以降確実に実施できるようにすること. 【実験時間】180分 【本レポート作成・データまとめ】180分 |
その他
教科書 |
「電子工学実験Ⅱ」を配布する。
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参考書 |
必要に応じて各自図書館等で調査のこと。 「良い参考図書の探し方」や「当該実験の電子情報分野での位置付けと関連」を知ることも、実験や報告書の作成を通じて得られる重要なことです。
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成績評価の方法 及び基準 |
所定の実験を全て行うこと、時間中の取り組み、レポートを提出すること、受け取りまでに要した時間、レポート、口頭試問、実技試験の状況などから総合的に評価する。 |
質問への対応 | 実験中に疑問に思ったことを、すぐに考え、確認することが重要です。 何気ない疑問に、ものすごい発見が含まれているかもしれません。 |
研究室又は 連絡先 |
佐々木(441C室)sasaki.yoshiki@nihon-u.ac.jp |
オフィスアワー |
月曜 船橋 12:40 ~ 13:20 佐々木:4号館地下403教室
木曜 船橋 12:40 ~ 13:20 佐々木:4号館地下403教室
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学生への メッセージ |
2年次設置の「回路理論」「電気計測」「電子回路」「電磁気学」などの科目と密接な関係があります。 授業での机上の理論を実際に目の当たりにして、大いに驚いていきましょう。 |