2023年 理工学部 シラバス - 物質応用化学科
設置情報
科目名 | 基礎有機化学 | ||
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設置学科 | 物質応用化学科 | 学年 | 1年 |
担当者 | 青柳 隆夫 | 履修期 | 後期 |
単位 | 2 | 曜日時限 | 月曜1 月曜2 |
校舎 | 船橋 | 時間割CD | L11A L12D |
クラス | A、B | ||
履修系統図 | 履修系統図の確認 |
概要
学修到達目標 | ①有機化学の基本となる、原子の構造・結合を理解し説明できる。②典型的な有機化合物を命名できる。③基本的な有機化合物の構造・性質・反応について理解し、説明することができる。 本授業科目は、本授業科目はDP1・3・5及びCP1・3・5に該当している。 本科目は必修であり、有機化学Ⅰ、Ⅱと連動している。すなわち、同じ教科書(マクマリー有機化学)を使って、内容を大きく3つに分割して講義される。最初の部分をカバーするのが基礎有機化学である。有機化学Ⅰ、Ⅱの単位取得のため、また、生命科学や高分子化学を理解するためにも大変重要な科目である。 |
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授業形態及び 授業方法 |
対面授業により実施する。板書またはパワーポイントを用いて講義する。講義後、課題演習を課すので各自解答し、解答例を参考にしながら復習する。次回講義の最初に解説する。8回目に2〜7回目の内容の中間試験を行う。9回目ではその解説と前半の内容を振り返る。また、15回目に全体の演習と解説および総復習を行う。 |
履修条件 | 高校の化学基礎、化学の教科書で取り扱う、「原子の構造」、「化学結合」、「酸と塩基」、「化学構造」、「化学平衡」、「有機化合物」、「炭化水素」などの分野を必ず復習しておくこと。 |
授業計画
第1回 | 基礎有機化学の授業の進め方の説明とシラバスの解説を行う。 身の回りの有機化合物に着目し、高校化学から大学での有機化学へスムーズに移行できるように基礎的なところからスタートする。 事前学習:高校化学の「原子の構造」、「化学結合」、「有機化合物」、「炭化水素」などを復習しておくこと。(2時間) 事後学習:シラバスを再度確認に、本講義での学ぶ内容について復習すること。また、課された課題を解答し、わからないところは解答例をみて確認、整理しておくこと。(2時間) |
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第2回 | 基礎となる電子雲、軌道、Lewis構造、化学結合の生成について学ぶ。 事前学習:1章を読んで理解し難いところを書き出しておく。(2時間) 事後学習:再度教科書の該当箇所を読んでで講義ノートと照らし合わせて復習すること。また、課された課題を解答し、わからないところは解答例をみて確認しておく(2時間) |
第3回 | 有機化合物の構造を形成する単結合、二重、三重結合をsp3, sp2, sp混成軌道の概念から学ぶ。 事前学習:1章を読んで理解し難いところを書き出しておく。(2時間) 事後学習:再度教科書の該当箇所を読んでで講義ノートと照らし合わせて復習すること。また、課された課題を解答し、わからないところは解答例をみて確認しておく(2時間) |
第4回 | 電気陰性度、共鳴構造について学ぶ。Brønsted-Lowryの酸、塩基の定義について理解する。さらに、化学反応の理解に重要なルイス酸、塩基を理解する。 事前学習:2章を読んで理解し難いところを書き出しておく。(2時間) 事後学習:再度教科書の該当箇所を読んでで講義ノートと照らし合わせて復習すること。また、課された課題を解答し、わからないところは解答例をみて確認しておく(2時間) |
第5回 | 官能基およびアルカンの命名法を学ぶ。シクロアルカンの命名も含む。 事前学習:3章(命名法まで)を読んで理解し難いところを書き出しておく。(2時間) 事後学習:再度教科書の該当箇所を読んでで講義ノートと照らし合わせて復習すること。また、課された課題を解答し、わからないところは解答例をみて確認しておく(2時間) |
第6回 | アルカンの立体配座について学ぶ。これらの表記法としてのNewman投影式による記述法を習得する。 事前学習:3章(命名法以降)を読んで理解し難いところを書き出しておく。(2時間) 事後学習:再度教科書の該当箇所を読んでで講義ノートと照らし合わせて復習すること。また、課された課題を解答し、わからないところは解答例をみて確認しておく(2時間) |
第7回 | シクロアルカンの立体化学について学ぶ。 事前学習:4章を読んで理解し難いところを書き出しておく。(2時間) 事後学習:再度教科書の該当箇所を読んでで講義ノートと照らし合わせて復習すること。また、課された課題を解答し、わからないところは解答例をみて確認しておく(2時間) |
第8回 | 中間試験 事前学習:1ー4章を読んで理解し難いところを復習しておく。(2時間) 事後学習:試験での解答を振り返り、理解できなかったか整理しておくこと。(2時間) |
第9回 | 中間試験の解説と前半の内容の振り返り 事前学習:試験での解答を振り返り、理解できなかったか整理しておくこと。(2時間) 事後学習:試験で解答できたところ、できなかったところを整理し、これまでの講義のどの部分が理解できなかったか整理しておくこと。 |
第10回 | 有機反応の種類、化学平衡、反応速度について学ぶ。反応機能、求核反応、求電子反応について理解する。 事前学習:6章を読んで理解し難いところを書き出しておく。(2時間)特に電気陰性度を復習しておくこと。 事後学習:シラバスを再度確認に、本講義での学ぶ内容について復習すること。また、課された課題を解答し、わからないところは解答例をみて確認しておくこと。 |
第11回 | アルケンの命名法およびアルケンの構造、反応性について学ぶ。 事前学習:7章を読んで理解し難いところを書き出しておく。(2時間) 事後学習:シラバスを再度確認に、本講義での学ぶ内容について復習すること。また、課された課題を解答し、わからないところは解答例をみて確認しておくこと。 |
第12回 | アルケンの反応と合成について学ぶ。 事前学習:8章を読んで理解し難いところを書き出しておく。(2時間) 事後学習:シラバスを再度確認に、本講義での学ぶ内容について復習すること。また、課された課題を解答し、わからないところは解答例をみて確認しておくこと。 |
第13回 | アルケンの反応(12回の続き)およびジエンの化学、特に共役ジエンの特徴を理解し、その反応を学ぶ。 事前学習:8、14章を読んで理解し難いところを書き出しておく。(2時間) 事後学習:シラバスを再度確認に、本講義での学ぶ内容について復習すること。また、課された課題を解答し、わからないところは解答例をみて確認しておくこと。 |
第14回 | アルキンの命名法や合成法、また典型的な反応を学ぶ。 事前学習:9章を読んでん理解が難しいところ書き出す(2時間) 事後学習:講義ノートを見直す。解答を伏せて、課題に取り組む。解答例と照らし合わせ、不正解の部分を教科書、ノートで確認しておく(2時間) |
第15回 | 総合演習と解説を行う。 事前学習:1ー9章。14勝を読んで理解し難いところを復習しておく。(2時間) 事後学習:試験での解答を振り返り、理解できなかったか整理しておくこと。(2時間) |
その他
教科書 |
John Mcmurry著 『マクマリー有機化学(上)、(中)、(下)第9版』 東京化学同人 2017年 第9版
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参考書 |
図書館に所蔵している有機化学関連図書も参考にすること。
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成績評価の方法 及び基準 |
中間試験30%、定期試験70%を合算して評価する。全体として60%以上のものを評価する。 |
質問への対応 | 授業終了後に随時対応する。また、E-mailで問い合わせてもよい。 |
研究室又は 連絡先 |
駿河台校舎2号館 有機材料化学研究室 aoyagi.takao@nihon-u.ac.jp Tel;03-3259-0433 |
オフィスアワー |
月曜 駿河台 14:00 ~ 18:00
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学生への メッセージ |
有機化学の知識を修得する為には、自分で化学構造式を描いてみること、問題を解く練習をすることが不可欠である。また、立体化学を理解するには分子模型を組み立ててみることも効果的である。 授業中の私語・実験レポートなどの作業、携帯電話の使用を厳禁とする。 |