2023年 理工学部 シラバス - 物質応用化学科
設置情報
科目名 | 科学コミュニケーション | ||
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設置学科 | 物質応用化学科 | 学年 | 5年 |
担当者 | 池辺・樋江井・本田 | 履修期 | 後期 |
単位 | 1 | 曜日時限 | 月曜5 |
校舎 | 駿河台 | 時間割CD | L15N |
クラス |
概要
学修到達目標 | 将来科学を人々に対して語る立場となったとき、一般市民とどのようにコミュニケーションをとり、専門家としての社会的責任をどのように果たすのか、その技法を学ぶ。また、非専門家の一市民として、社会課題を科学的にとらえて、未来の選択に対して自らが判断することをコミュニティーの中でリードできるようになるための素養を得る。 |
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授業形態及び 授業方法 |
メディア授業と毎回の課題により、毎回のテーマについて各自が思考を深める授業とする。種々の科学コミュニケーション活動経験のある3名の講師が、異なる科学コミュニケーションの技法をそれぞれ担当する。 |
履修条件 | 日本語でのコミュニケーションが可能であること。能動的に授業に参加する意欲を持ち合わせていること。 |
授業計画
第1回 | 科学とは何か、疑似科学から考える科学の本質。科学の社会的意義について考察する。 【事前学習】「科学とは何か?」という問いに対する何らかの答えを用意しておくこと(30分) 【事後学習】授業で議論することによって得られた「科学像」を振り返り、自分なりの「科学」の定義を再度考えること(30分) |
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第2回 | 科学を伝える技法(オーラルプレゼンテーション) (1)人々の文脈とつなげる 【事前学習】これまで自分が行ったことのある口頭発表について思い返しつつ、人になにかを伝えるときに大事なことは何かを考えておくこと(30分) 【事後学習】プレゼンテーションをつくり、発表することを想定して、そのテーマについて考えること(30分) |
第3回 | 科学を伝える技法(オーラルプレゼンテーション) (2)人々の記録に残す 【事前学習】プレゼンテーションをつくり、発表することを想定して、そのテーマについて考えること(30分) 【事後学習】授業を受けたうえで、プレゼンテーションのテーマと構成について各自で検討しなおすこと(30分) |
第4回 | 科学を伝える技法(オーラルプレゼンテーション) (3)プレゼンテーションをつくる 【事前学習】プレゼンテーションのコンテンツをつくるために必要な資料を集めておくこと(30分) 【事後学習】授業時間内で仕上げられなかったプレゼンテーション構想については、それを仕上げておくこと(30分) |
第5回 | 科学を伝える技法(オーラルプレゼンテーション) (4)人々に効率よく届ける 【事前学習】プレゼンテーションコンテンツを作っておくこと(30分) 【事後学習】授業内容を参照しつつ、もっとよいプレゼンテーションをつくるにはどうするべきか自分のつくったプレゼンテーションコンテンツについて振り返りを行うこと(30分) |
第6回 | リスクコミュニケーションの技法 (1)ハザードとリスク 【事前学習】身の回りに存在する危険の因子には、どのようなものがあり、その危険因子による被害とはどの程度のものなのか。いくつかの例をピックアップしておくこと。(30分) 【事後学習】ハザードとリスクという言葉の定義を復習し、社会の中で「安全」とされているものと、「安全」ではないとされているものの違いがなぜ生まれるのかを考える。(30分) |
第7回 | リスクコミュニケーションの技法 (2)受益者と受苦者 【事前学習】社会におけるさまざまな活動を、その活動から利益を受ける者と不利益を被る者とが常に存在するという視点で分析してみること(30分) 【事後学習】受益者と受苦者の間の不均衡を是正するためにはどのような方策がありうるのか、一つの事象を取り上げて、さらに深く考えてみること(30分) |
第8回 | リスクコミュニケーションの技法 (3)安心とは何か 【事前学習】人々が「安心」している状態とは、どのような状態のことをいうのか、自分の考えをまとめておくこと。(30分) 【事後学習】身の回りで自分あるいは人々が根拠なく安心してしまっており、安全管理上の改善が必要と思われる事柄にはどのようなモノがあるのかを考えること。(30分) |
第9回 | リスクコミュニケーションの技法 (4)責任 【事前学習】社会における安全管理の責任はどのような個人・組織が担うべきなのかを考えておくこと(30分) 【事後学習】人の集団である「社会」において、人や組織が果たす「責任」の意味を再認識し、現代日本社会における「責任」の不在について日々のニュースに注視すること(30分 |
第10回 | 社会課題を読み解く技法 (1)生殖補助医療の使い方(予定) 【事前学習】前回の授業で予告のあったトピックスについて、自分なりの考えをまとめておくこと(30分) 【事後学習】授業内容を振り返り、自分の考えが他者との議論を経てどのように変化したのかを再確認しておくこと(30分) |
第11回 | 社会課題を読み解く技法 (2)ゲノム編集技術のあり方(予定) 【事前学習】前回の授業で予告のあったトピックスについて、自分なりの考えをまとめておくこと(30分) 【事後学習】授業内容を振り返り、自分の考えが他者との議論を経てどのように変化したのかを再確認しておくこと(30分) |
第12回 | 社会課題を読み解く技法 (3)睡眠確保を阻む社会(予定) 【事前学習】前回の授業で予告のあったトピックスについて、自分なりの考えをまとめておくこと(30分) 【事後学習】授業内容を振り返り、自分の考えが他者との議論を経てどのように変化したのかを再確認しておくこと(30分) |
第13回 | 社会課題を読み解く技法 (4)第三者精子提供(予定) 【事前学習】前回の授業で予告のあったトピックスについて、自分なりの考えをまとめておくこと(30分) 【事後学習】授業内容を振り返り、自分の考えが他者との議論を経てどのように変化したのかを再確認しておくこと(30分) |
第14回 | 社会課題を読み解く技法 (5)出生前診断(予定) 【事前学習】前回の授業で予告のあったトピックスについて、自分なりの考えをまとめておくこと(30分) 【事後学習】授業内容を振り返り、自分の考えが他者との議論を経てどのように変化したのかを再確認しておくこと(30分) |
第15回 | 社会課題を読み解く技法 (6)化学物質(予定) 【事前学習】前回の授業で予告のあったトピックスについて、自分なりの考えをまとめておくこと(30分) 【事後学習】授業内容を振り返り、自分の考えが他者との議論を経てどのように変化したのかを再確認しておくこと(30分) |
その他
教科書 | |
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参考書 | |
成績評価の方法 及び基準 |
毎回の提出物 100% で評価する |
質問への対応 | 随時対応 |
研究室又は 連絡先 |
池辺 ikebeya@gmail.com 本田 t-honda@sc-honda.com 樋江井 thiei.m10@gmail.com |
オフィスアワー | |
学生への メッセージ |
科学的な技法を使って人々の社会的活動を良きものへと導いていくことが、科学を修めた者の責任です。そのためのリーダーとなることが日大の卒業生には求められています。 |