2023年 理工学部 シラバス - 物理学科
設置情報
科目名 | 複素関数論 | ||
---|---|---|---|
設置学科 | 物理学科 | 学年 | 2年 |
担当者 | 梅田 耕平 | 履修期 | 前期 |
単位 | 2 | 曜日時限 | 火曜1 |
校舎 | 駿河台 | 時間割CD | M21N |
クラス | 2 | ||
履修系統図 | 履修系統図の確認 |
概要
学修到達目標 | 「関数論」という名称は伝統的なもので,現在は「複素解析学」がよく使われる.内容は簡単に言えば,複素数の範囲に於ける微分積分学である.複素数まで数の範囲を広げる事に依って多くの応用が可能になる.本講義ではその複素解析学の基本事項について入門講義を行う. 本授業科目はDP3及びCP3に該当する。 |
---|---|
授業形態及び 授業方法 |
対面授業を行う (新型コロナの状況によって変更の可能性がある). |
履修条件 | 選択だが,微分積分学の知識を必要とする. |
授業計画
第1回 | ガイダンス: 講義の内容,使う記号の説明等. 事前学習 高校の教科書,特に数学IIIの内容を確認する事 (120分) 事後学習 教科書を読み,全体の構成,章立て等を読んでおく事 (120分) |
---|---|
第2回 | 複素数とその計算 I: 複素数の四則演算を紹介する. 事前学習 教科書の対応部分(必要ならば高校の教科書)を読んでおく事 (120分) 事後学習 講義内容,特に複素数の計算について復習しておく事 (120分) |
第3回 | 複素数とその計算 II: 複素数の極形式を紹介する. 事前学習 教科書の対応部分及び三角函数について復習する事 (120分) 事後学習 講義内容,極形式について復習しておく事 (120分) |
第4回 | 多項式の解: de Moivreの定理や多項式の解について学ぶ. 事前学習 指数函数について復習する事 (120分) 事後学習 講義内容,極形式による解の表示について復習しておく事 (120分) |
第5回 | 指数函数,三角函数: 複素函数としての指数函数,三角函数, 対数函数にについて述べる. 事前学習 極形式について復習する事 (120分) 事後学習 講義内容,複素変数の指数函数,三角函数,対数函数にについて復習しておく事 (120分) |
第6回 | 複素微分 I: 実1変数函数の微分,実2変数函数の微分,偏微分について復習及び補足を行い複素微分可能性,正則性について述べる. 事前学習 微分積分学I,IIで学んだ函数の微分,偏微分について復習する事.前回の内容について再度復習する事 (120分) 事後学習 複素微分可能性,正則性について復習しておく事 (120分) |
第7回 | 複素微分 II: 正則性とCauchy-Riemann方程式との関連を述べる. 事前学習 前回の内容について再度復習する事 (120分) 事後学習 講義内容,特にCauchy-Riemann方程式について復習しておく事 (120分) |
第8回 | 平面上の線積分: 平面上の曲線,線積分について定義を紹介する. 事前学習 定積分の内容について復習しておく事 (120分) 事後学習 講義で触れた事について復習しておく事 (120分) |
第9回 | Cauchy の積分定理: Cauchyの積分定理を紹介する. 事前学習 Cauchy-Riemann方程式について復習しておく事 (120分) 事後学習 講義で触れた事について復習しておく事 (120分) |
第10回 | Cauchy の積分公式,Goursatの公式 : Cauchy の積分公式,Goursat の公式を紹介する. 事前学習 Cauchyの積分定理について再度復習しておく事 (120分) 事後学習 講義で触れた事について復習しておく事 (120分) |
第11回 | Taylor 展開: 正則函数の Taylor 展開可能性を示す. 事前学習 微分積分学I,II で学んだ Taylor 展開について復習しておく事 (120分) 事後学習 講義で触れた事について復習しておく事 (120分) |
第12回 | Laurent 展開と特異点: Laurent 展開及び特異点に関する基本事項を紹介する. 事前学習 前回の Taylor 展開について復習しておく事 (120分) 事後学習 講義で触れた事について復習しておく事 (120分) |
第13回 | 留数定理の応用I: 留数定理の応用として実積分の計算演習を行う. 事前学習 極,位数及び留数について復習しておく事 (120分) 事後学習 講義で触れた事について復習しておく事 (120分) |
第14回 | 留数定理の応用II: 前回に続き,留数定理の応用として実積分の計算演習を行う. 事前学習 教科書,ノート等で全般的な復習をしておく事 (120分) 事後学習 講義で触れた事について復習しておく事 (120分) |
第15回 | 平常試験を行い,終了後にその解説をする. 事前学習 教科書,ノート等で全般的な復習をしておく事 (120分) 事後学習 平常試験終了の解説に基づき,習った事を定着させておく事 (120分) |
その他
教科書 | |
---|---|
参考書 |
小寺平治 『テキスト複素解析』 共立出版 2010年 第1版
|
成績評価の方法 及び基準 |
平常試験による評価を60%, その他の評価を40%とし,総合的に評価する. |
質問への対応 | 対面授業の前後,e-mail. e-mail で質問の場合は,必ず大学のメールアドレスを使用する事. |
研究室又は 連絡先 |
船橋校舎8号館4階844A室 umeta.kouhei(この後に @nihon-u.ac.jp をつける) |
オフィスアワー |
火曜 駿河台 12:30 ~ 13:00 タワースコラs1114
|
学生への メッセージ |
新型コロナウィルス感染拡大防止の為,講義方法,評価基準等の変更の可能性があるので,大学からの連絡をこまめに確認する事. |