2023年 理工学部 シラバス - 教養教育・外国語・保健体育・共通基礎
設置情報
科目名 |
英語特殊講義B
異文化理解力と英語力を同時に高める。
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設置学科 | 一般教育 | 学年 | 3年 |
担当者 | 安田 比呂志 | 履修期 | 前期 |
単位 | 1 | 曜日時限 | 金曜2 |
校舎 | 船橋 | 時間割CD | Q52V |
クラス | |||
履修系統図 | 履修系統図の確認 |
概要
学修到達目標 | 2年次まで涵養された学力をもとに、国際的なビジネスの場で成功するための必読書としてベストセラーになった『The Culture Map』(全8章のうちの7章)を読み、教え合い、考え、グループで意見を交換し合い、英語でまとめて発表をする活動を通して、理工系の学生として必要な英語での読解力や表現力、コミュニケーション・スキルとともに、批判的思考力や創造性、協調性、発信力など、グローバル人材として世界で活躍するために必要な基礎的な知識や考え方、資質を身につけることができる。本授業科目はDP1・2・6及びCP1・2・6に該当している。 |
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授業形態及び 授業方法 |
「対面授業」:毎回グループに分かれて活動する。1つの章を2回の授業で扱う。1回目の授業では、教師が用意する問題の答え合わせをグループでしながら、テキストの内容理解を深める。2回目の授業では、事前に学生から提出された英文を基にグループで話し合い、その結果を英語でまとめて発表する。 |
履修条件 | 選択必修。 |
授業計画
第1回 | ガイダンス(現在の英語を取り巻く環境に関する講義、教科書の「イントロダクション」および教科書全体に関する解説、授業の目的と進め方の説明)。 【準備学習】Introduction: Navigating Cultural Differences and the Wisdom of Mrs. Chen(教科書1頁~27頁)を読み、その内容を理解しておく。(60分) |
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第2回 | 1 Listening to the Air: Communicating Across Culturesを読み、グループで課題の答え合わせをしながら、「コミュニケーション」の在り方(ローコンテクストとハイコンテクスト)に関する理解を深める。 【準備学習】1 Listening to the Air: Communicating Across Cultures(教科書29頁~60頁)を読み、課題を定められた期日までにGoogle Classroomを介して提出し、その内容を理解しておく。(60分) |
第3回 | 「コミュニケーション」の在り方(ローコンテクストとハイコンテクスト)に関する意見交換および英語での発表をグループで行う。 【準備学習】第2回授業を通して考えたことを、教科書にある語彙や表現を活用しながら150単語以上の英語でまとめ、定められた期日までにGoogle Classroomを介して提出する。(60分) |
第4回 | 2 The Many Faces of Polite: Evaluating Performance and Providing Negative Feedbackを読み、グループで課題の答え合わせをしながら、「評価」の在り方(ネガティヴ・フィードバックの方法)に関する理解を深める。 【準備学習】2 The Many Faces of Polite(教科書61頁~88頁)を読み、課題を定められた期日までにGoogle Classroomを介して提出し、その内容を理解しておく。(60分) |
第5回 | 「評価」の在り方(ネガティヴ・フィードバックの方法)に関する意見交換および英語での発表をグループで行う。 【準備学習】第4回授業を通して考えたことを、教科書にある語彙や表現を活用しながら150単語以上の英語でまとめ、定められた期日までにGoogle Classroomを介して提出する。(60分) |
第6回 | 3 Why Versus How: The Art of Persuasion in a Multicultural Worldを読み、グループで課題の答え合わせをしながら、「説得」の在り方(原理優先と応用優先)に関する理解を深める。 【準備学習】3 Why Versus How(教科書89頁~114頁)を読み、課題を定められた期日までにGoogle Classroomを介して提出し、その内容を理解しておく。(60分) |
第7回 | 「説得」の在り方(原理優先と応用優先)に関する意見交換および英語での発表をグループで行う。 【準備学習】第6回授業を通して考えたことを、教科書にある語彙や表現を活用しながら150単語以上の英語でまとめ、定められた期日までにGoogle Classroomを介して提出する。(60分) |
第8回 | 4 How Much Respect Do You Want?: Leadership, Hierarchy, and Powerを読み、グループで課題の答え合わせをしながら、「リード」の在り方(平等主義と階級主義)に関する理解を深める。 【準備学習】4 How Much Respect Do You Want?: Leadership, Hierarchy, and Power(教科書115頁~142頁)を読み、課題を定められた期日までにGoogle Classroomを介して提出し、その内容を理解しておく。(60分) |
第9回 | 「リード」の在り方(平等主義と階級主義)に関する意見交換および英語での発表をグループで行う。 【準備学習】第8回授業を通して考えたことを、教科書にある語彙や表現を活用しながら150単語以上の英語でまとめ、定められた期日までにGoogle Classroomを介して提出する。(60分) |
第10回 | 5 Big D or Little d: Who decides, and How?を読み、グループで課題の答え合わせをしながら、「決断」の在り方(合意志向とトップダウン式)に関する理解を深める。 【準備学習】5 Big D or Little d: Who decides, and How?(教科書143頁~161頁)を読み、課題を定められた期日までにGoogle Classroomを介して提出し、その内容を理解しておく。(60分) |
第11回 | 「決断」の在り方(合意志向とトップダウン式)に関する意見交換および英語での発表をグループで行う。 【準備学習】第10回授業を通して考えたことを、教科書にある語彙や表現を活用しながら150単語以上の英語でまとめ、定められた期日までにGoogle Classroomを介して提出する。(60分) |
第12回 | 6 The Head or the Heart: Two Types of Trust and How They Growを読み、グループで課題の答え合わせをしながら、「信頼」の在り方(タスクベースと関係ベース)に関する理解を深める。 【準備学習】6 The Head or the Heart(教科書163頁~194頁)を読み、課題を定められた期日までにGoogle Classroomを介して提出し、その内容を理解しておく。(60分) |
第13回 | 「信頼」の在り方(タスクベースと関係ベース)に関する意見交換および英語での発表をグループで行う。 【準備学習】第12回授業を通して考えたことを、教科書にある語彙や表現を活用しながら150単語以上の英語でまとめ、定められた期日までにGoogle Classroomを介して提出する。(60分) |
第14回 | 7 The Needle, Not the Knifeを読み、グループで課題の答え合わせをしながら、「意見の相違」の在り方(対立型と対立回避型)に関する理解を深める。 【準備学習】7 The Needle, Not the Knife(教科書195頁~218頁)を読み、課題を定められた期日までにGoogle Classroomを介して提出し、その内容を理解しておく。(60分) |
第15回 | 「意見の相違」の在り方(対立型と対立回避型)に関する意見交換および英語での発表をグループで行う。 【準備学習】第14回授業を通して考えたことを、教科書にある語彙や表現を活用しながら150単語以上の英語でまとめ、定められた期日までにGoogle Classroomを介して提出する。(60分) |
その他
教科書 |
Erin Meyer 『The Culture Map: Decoding How People Think, Lead, and Get Things Done across Cultures』 Public Affairs 2015年 第1版
異文化間の衝突の原因を知る上で重要な8つの指標を提示し、それぞれの指標について多くの具体例をあげながら詳しく解説しているので、本書で述べられている内容は、国際ビジネスの世界で異なる国籍を持つ人々と共に働く時に、そして、しばしば同じ国の人同士で働く場合にも、非常に有効に活用することができる。
尚、教科書は、巖翠堂での購入の他、Amazon.JPでの購入やKindle版での購入も可とする。可能なかぎり第1回授業の時までに購入し、Introductionを読んでから授業に臨むこと。
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参考書 |
エリン・メイヤー 『異文化理解力――相手と自分の真意がわかる ビジネスパーソン必須の教養』 英治出版 2015年 第1版
教科書(『The Culture Map』)の日本語訳。教科書を読むときに、この翻訳を参照しても良い。特に英語が苦手であるという場合には、積極的に本翻訳を活用しながら英文に取り組むことを推奨する。
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成績評価の方法 及び基準 |
課題の成績(60%)、授業およびグループワークへの積極的な参加(10%)、グループ発表の内容(30%)を総合的に評価する。尚、全授業の3分の1以上を欠席した場合には単位は与えられない。 |
質問への対応 | 授業中に理解できないところがあった場合、質問内容を整理し、授業中、または授業終了後に質問すること。 |
研究室又は 連絡先 |
メールアドレス:yasuda.hiroshi20@nihon-u.ac.jp |
オフィスアワー | |
学生への メッセージ |
この授業では、英語をたくさん読み、英語をたくさん書き、英語でたくさん発表することで、英語の4技能を統合的に向上させることを目指している。英語で読むページ数がとても多いので一見難しいように思われるが、その内容は、国際的なビジネスの場面に限らず、どのような場面においても、人間関係を良好に構築する上で知っておくと良いことばかりなので、まずは「教科書の内容を理解する」ことを優先させてほしい。(英語が苦手だという場合には、日本語訳を積極的に活用しながら、英文に取り組むことを推奨する。)予習や授業で教員が出す問題(課題)に答え、また、自分たちで英語のスピーチ原稿を完成させていくプロセスで、英語で発信をすることに慣れ、同時に英語力もつくはずである。 尚、授業では毎回Google Classroomを用いた活動を行うので、ノートパソコンかタブレットのいずれか(これらがない場合には、スマートフォンも可)を必ず持参すること。 |