2023年 理工学部 シラバス - 教養教育・外国語・保健体育・共通基礎
設置情報
科目名 | 自然環境論 | ||
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設置学科 | 一般教育 | 学年 | 1年 |
担当者 | 梶山 貴弘 | 履修期 | 後期 |
単位 | 2 | 曜日時限 | 火曜3 |
校舎 | 船橋 | 時間割CD | S23B |
クラス | |||
履修系統図 | 履修系統図の確認 |
概要
学修到達目標 | 【授業概要】人間生活は,長期的な時間を掛けて形成されてきた自然環境が取り巻く空間で,展開されている。しかしながら,自然の摂理に沿わない短期的・微視的な視点における開発は,急速な自然環境の変化をもたらし,とくに気候・生物環境の変化は,地球的な自然環境問題となっている。したがって,持続的な発展をしていくためにも,我々は人間と気候環境との関わりを理解する必要がある。そこで本授業では,地球の自然環境を対象とする「地球科学(地学)」の基礎を学修する。 扱う内容は,高校で地理および地学を履修しなかった学生を考慮して,高校の地理・地学を中心とし,一部は大学の地理学・地球科学の基礎を含む。とくに気候・気象を中心に扱う。 【到達目標】気候を中心とした自然環境の基本概念について説明することが出来る。気候環境と人間生活との関わりについて説明することが出来る。主題図読図・衛星画像判読から地学現象を読み解くことが出来る。 ※本授業科目はDP1・2・3及びCP1・2・3に該当しています。 |
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授業形態及び 授業方法 |
《オンデマンド型授業》CST-VOICE(V2, Canvas)を利用して行う。 基本的な流れは,次回の授業日までに,配布資料(PDFファイルを印刷)を基に解説動画を視聴し,練習問題(Google Forms)を解いて提出する。練習問題の採点結果は,即時Gmailに送信・返却される。 また一部の授業では,主題図読図や衛星画像判読などに関する『実習(小レポート)』を行う。小レポートは,事後学修として次回の授業日までに作成するが,それまでに模範解答を動画で解説するので,それを確認して自分の解答を自己採点・修正してからスキャンし,提出する。採点したレポートは,後日返却する。 その他授業に関する案内は,全てCanvasにおいて行う。なお,受講者数と社会情勢によっては,授業方法と内容を変更する場合がある。 |
履修条件 | 中学校社会科地理分野と理科地学分野の内容を復習しておくこと。 一般教育科目「地理学」を履修することが望ましい。 「環境ライフサブメジャーコース」の指定科目。 |
授業計画
第1回 | 授業の到達目標・計画・評価方法,地球の構成要素と関連性,地球科学の対象と分野 ・地球惑星システム,環境,自然資源,自然災害,自然環境問題 【事前学習】シラバスを読んでおく。また中学・高校の地理と地学の教科書の該当部分を読むとともに,専門用語について専門書やインターネットなどで調べておく。(120分) 【事後学習】学修内容について配布資料やメモなどを整理し,各自または学生間で確認して理解を深める。(120分) |
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第2回 | 地球の時間・空間と構造 ・地球の時空間スケール、気候と気象,気圏の構造と組成 【事前学習】中学・高校の地理と地学の教科書の該当部分を読むとともに,専門用語について専門書やインターネットなどで調べておく。(120分) 【事後学習】学修内容について配布資料やメモなどを整理し,各自または学生間で確認して理解を深める。(120分) |
第3回 | 世界スケールの気候環境①:放射収支と大気大循環 ・太陽の放射エネルギー,地球のエネルギー収支,世界スケールの大気の運動 【事前学習】中学・高校の地理と地学の教科書の該当部分を読むとともに,専門用語について専門書やインターネットなどで調べておく。(120分) 【事後学習】学修内容について配布資料やメモなどを整理し,各自または学生間で確認して理解を深める。(120分) |
第4回 | 世界スケールの気候環境②:気候要素と気候因子 ・気候の構成,気候の地域差の要因,『図上作業と主題図読図』 【事前学習】中学・高校の地理の教科書の該当部分を読むとともに,専門用語について専門書やインターネットなどで調べておく。(60分) 【事後学習】学修内容について配布資料やメモなどを整理し,各自または学生間で確認して理解を深める。また実習レポートを完成させる。(180分) |
第5回 | 世界スケールの気候環境③:ケッペンの気候区分 ・実習の解説,気候の季節変化,世界の気候の地域区分 【事前学習】中学・高校の地理の教科書の該当部分を読むとともに,専門用語について専門書やインターネットなどで調べておく。(120分) 【事後学習】学修内容について配布資料やメモなどを整理し,各自または学生間で確認して理解を深める。(120分) |
第6回 | 熱帯林破壊①:熱帯気候と熱帯林 ・植生とその形成,熱帯林の分類とその形成,熱帯林と土壌,東南アジアの植生分布 【事前学習】中学・高校の地理と地学の教科書の該当部分を読むとともに,専門用語について専門書やインターネットなどで調べておく。(120分) 【事後学習】学修内容について配布資料やメモなどを整理し,各自または学生間で確認して理解を深める。(120分) |
第7回 | 熱帯林破壊②:カンボジアにおける熱帯林破壊 ・熱帯林資源と熱帯林破壊,カンボジアにおける熱帯林破壊,『図上作業と衛星画像判読』 【事前学習】中学・高校の地理と地学の教科書の該当部分を読むとともに,専門用語について専門書やインターネットなどで調べておく。(60分) 【事後学習】学修内容について配布資料やメモなどを整理し,各自または学生間で確認して理解を深める。また実習レポートを完成させる。(180分) |
第8回 | 第四紀の気候変動①:氷期と間氷期 ・実習の解説,地質時代における気候変動,氷期と間氷期,酸素同位体比と気候変動 【事前学習】中学・高校の地理と地学の教科書の該当部分を読むとともに,専門用語について専門書やインターネットなどで調べておく。(120分) 【事後学習】学修内容について配布資料やメモなどを整理し,各自または学生間で確認して理解を深める。(120分) |
第9回 | 第四紀の気候変動②:ミランコビッチ・サイクル ・氷期・間氷期サイクルの要因,氷床コアから推定される氷期・間氷期サイクル,日本列島における第四紀気候変動の影響 【事前学習】中学・高校の地理と地学の教科書の該当部分を読むとともに,専門用語について専門書やインターネットなどで調べておく。(120分) 【事後学習】学修内容について配布資料やメモなどを整理し,各自または学生間で確認して理解を深める。(120分) |
第10回 | 地球温暖化①:近年の地球の気温上昇とその要因 ・地球温暖化の実態,地球温暖化の要因:人為起源説,地球温暖化の要因:自然起源説,地球温暖化の影響とその将来予測 【事前学習】中学・高校の地理と地学の教科書の該当部分を読むとともに,専門用語について専門書やインターネットなどで調べておく。(120分) 【事後学習】学修内容について配布資料やメモなどを整理し,各自または学生間で確認して理解を深める。(120分) |
第11回 | 地球温暖化②:世界各地における地球温暖化の影響 ・地球温暖化による影響の実態とその示し方,地球温暖化による影響の将来予測とその考え方 【事前学習】中学・高校の地理と地学の教科書の該当部分を読むとともに,専門用語について専門書やインターネットなどで調べておく。(120分) 【事後学習】学修内容について配布資料やメモなどを整理し,各自または学生間で確認して理解を深める。(120分) |
第12回 | ヒートアイランド現象①:近年の都市の気温上昇とその要因 ・実習の解説,都市気候とヒートアイランド現象,ヒートアイランド現象の特徴、『気象データの取得・処理とグラフ作成』 【事前学習】中学・高校の地理の教科書の該当部分を読むとともに,専門用語について専門書やインターネットなどで調べておく。(60分) 【事後学習】学修内容について配布資料やメモなどを整理し,各自または学生間で確認して理解を深める。また実習レポートを完成させる。(180分) |
第13回 | ヒートアイランド現象②:東京・千葉におけるヒートアイランド現象 ・実習の解説,ヒートアイランド現象による影響(都市気候の特徴),ヒートアイランド現象のメカニズム(主な要因),ヒートアイランド現象の主な対策方法 【事前学習】中学・高校の地理の教科書の該当部分を読むとともに,専門用語について専門書やインターネットなどで調べておく。(120分) 【事後学習】学修内容について配布資料やメモなどを整理し,各自または学生間で確認して理解を深める。(120分) |
第14回 | まとめ,補足事項,期末レポートの内容・方法 【事前学習】これまでの学修内容を整理して,不明な点を質問できるようにしておく。(60分) 【事後学習】学修内容について配布資料やメモなどを整理し,各自または学生間で確認して理解を深める。(180分) |
第15回 | 期末レポートの作成及びその解説 【事前学習】学修内容について配布資料やメモなどを整理し,各自または学生間で確認して理解を深める。(180分) 【事後学習】期末レポートで分からなかったところは,これまでの学修内容を再確認するとともに,不明な点を教員に質問する。また今後の発展的な学修計画について考える。(60分) |
その他
教科書 |
教科書は指定しない。毎回,資料を配布する。
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参考書 |
高橋日出男・小泉武栄編著 『自然地理学概論』 朝倉書店 2008年
吉田英嗣 『はじめての自然地理学』 古今書院 2019年 第2版
仁科淳司 『やさしい気候学』 古今書院 2019年 第4版
小倉義光 『一般気象学』 東京大学出版会 2016年 第2版
その他の参考書については,授業時に紹介する。
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成績評価の方法 及び基準 |
成績評価は,期末レポート(50%),複数回分の小レポート(30%),平常点(20%)から評価する。 |
質問への対応 | 基本的には授業終了後またはオフィスアワーで対応するが,研究室在室時で可能な場合であればいつでも対応する。また,Eメールでも対応する。 |
研究室又は 連絡先 |
駿河台校舎 タワー・スコラ11階S1112室 船橋校舎 8号館4階842室 Eメール:kajiyama.takahiro@nihon-u.ac.jp |
オフィスアワー |
火曜 船橋 15:00 ~ 16:30
水曜 駿河台 15:00 ~ 16:30
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学生への メッセージ |
気候・植生現象を理解するためには,その時空間スケールや,他の現象との相互作用を考える必要があるので,常に広い視野を持つように心掛けましょう。また講義での各現象の説明事項(とくにグラフや地図を用いた説明など)は,必ず配布資料やノートにメモを取るようにしましょう。なお事前・事後学習には,図書館を活用すると効果的です。 |