総合講座 (S25C)

日本大学理工学部

2023年理工学部シラバス - 教養教育・外国語・保健体育・共通基礎

設置情報

科目名	総合講座人工知能との共生のかたちを考える
設置学科	一般教育	学年	1年
担当者	勢力・高橋(聖)　他	履修期	後期
単位	2	曜日時限	火曜5
校舎	船橋	時間割CD	S25C
クラス	全学科（学科・学年による履修制限はありません）
履修系統図	履修系統図の確認

概要

学修到達目標	人工知能とは何か。その研究の変遷、現状、将来の展望について理解を深め、説明できるようになる。人間の知性や特徴、そして現代社会の特徴と諸問題に広く視野に収めながら、人工知能が他の科学技術と結びついて社会に普及していく際の多様な可能性をシミュレートすることができるようになる。科学技術の社会実装に伴い生じる、法や倫理をめぐる切実な諸問題について深く考察できるようになる。 ※本授業科目はDP1・3・5及びCP1・3・5に該当しています。
授業形態及び授業方法	オンデマンド型授業
履修条件	予備知識は必須ではないが、教員１人につき３回（あるいは４回）なので、できるだけ欠席をせず、予習、復習をすること。社会コミュニケーションサブメジャー・コース設置科目。

授業計画

第1回	授業のねらいと各回の概要、注意事項や評価方法についての説明（担当教員全員）【事前学習（80分）】　：この科目のシラバスを予め読み、何のために履修するのか、　　「人間と科学技術の共生」というテーマは人工知能以外にどのような問題があるか、　　予め考えておく。【事後学習（160分）】　：授業後、授業内で与えられた課題を考察するために参照すべき文献（複数）を自ら探し、　　それらを批判的に読みながら、自分の考察を次回までにまとめておくこと。
第2回	人工知能研究の変遷（高橋聖）古き良き人工知能現在の人工知能【事前学習（120分）】　：事前配布資料に目を通し、疑問点をまとめておく。【事後学習（120分）】　：講義の内容を復習し、関連事項をさらに調べて各自の考えを整理する。
第3回	人工知能応用の現在（高橋聖）パターン認識システム最適化【事前学習（120分）】　：事前配布資料に目を通し、疑問点をまとめておく。【事後学習（120分）】　：講義の内容を復習し、関連事項をさらに調べて各自の考えを整理する。
第4回	人工知能の活用と課題（高橋聖）機械学習とは人工知能に何ができるか人工知能と安全システム【事前学習（120分）】　：事前配布資料に目を通し、疑問点をまとめておく。【事後学習（120分）】　：講義の内容を復習し、関連事項をさらに調べて各自の考えを整理する。
第5回	人間と人工知能は何が違う？ ―それぞれの進化と意識（勢力尚雅）・人間が個人や集団において発揮する「知性」や「学習」の特徴は何か？・それを支えるもの、進化させるもの、妨害するものなどの特徴は何か？ ※BBC『SHERLOCK』のホームズとワトソン、スティーヴンソン『ジキルとハイド』の間柄を参照しながら考察する。【事前学習（80分）】　：組織の知的パフォーマンスを阻害する要因にはどのようなものがあるか、　　知的な組織やシステムにはどのような特徴があるか、予め考えておく。【事後学習（160分）】　：授業後、授業内で与えられた課題を考察するために参照すべき文献（複数）を自ら探し、　　それらを批判的に読みながら、自分の考察を次回までにまとめておくこと。
第6回	人工知能の使い道を決めるのは人間の知性？それとも人工知能？（勢力尚雅）・「人間の知性とは異なるエイリアン的知性」とは、どのようなものか？・「生まれながらのサイボーグ」としての人間の強みと弱みは何か？・「倫理的能力」とは何か？人工知能にその能力をもたせることは可能か？【事前学習（80分）】　：人間の知性の強みと弱みには、それぞれどのような特徴があるか、　　人間の倫理的能力とはどのような能力で、人間はそれをどのように獲得するのか、　　予め考えておく。【事後学習（160分）】　：授業後、授業内で与えられた課題を考察するために参照すべき文献（複数）を自ら探し、　　それらを批判的に読みながら、自分の考察を次回までにまとめておくこと。
第7回	技術連関が要請する共進化のかたち―オープンダイアローグの時代（勢力尚雅）・人工知能は私たちの生活や世界観をどのように変える可能性があるか？・最大多数の最大幸福の促進は正義か？（正義とケイパビリティの関係）・個人主義・自由主義からデータ至上主義への移行は何をもたらすか？・集団的モノローグを打破するオープンダイアローグとそれを拓く技術思想と教育のかたち【事前学習（80分）】　：データ至上主義社会でも手放したくない「正義」とは具体的にはどのようなものか、　　人工知能社会において人間が担うべき役割と、そのための教育はどうあるべきか、　　予め考えておくこと。【事後学習（160分）】　：授業後、授業内で与えられた課題を考察するために参照すべき文献（複数）を自ら探し、　　それらを批判的に読みながら、自分の考察を次回までにまとめておくこと。
第8回	ロボット・AIと法学（天野聖悦）・現行法の規制対象：ヒト・ロボット・AIと法政策・ロボット・AIに対する法規制【事前学習（120分）】　：課題について、図書館の資料やインターネットで自学し、解答する準備をする。【事後学習（120分）】　：授業で学修したことを踏まえて、再度、課題を検討し解答する。
第9回	自動運転車と責任（天野聖悦）・既存の法制度と新技術への対応・民事責任・刑事責任【事前学習（120分）】　：課題について、図書館の資料やインターネットで自学し、解答する準備をする。【事後学習（120分）】　：授業で学修したことを踏まえて、再度、課題を検討し解答する。
第10回	ロボット兵器と法規制（天野聖悦）・アシモフ「ロボット工学三原則」の法的解釈・ロボット兵器の現状と規制をめぐる議論【事前学習（120分）】　：課題について、図書館の資料やインターネットで自学し、解答する準備をする。【事後学習（120分）】　：授業で学修したことを踏まえて、再度、課題を検討し解答する。
第11回	生物の知能と人工知能（齊藤健）・生物の神経系・コネクトーム：脳の配線・人工知能に取り入れられた生物の知能【事前学習（120分）】　：課題について、図書館の資料やインターネットで自学し、解答する準備をする。【事後学習（120分）】　：授業で学修したことを踏まえて、再度、課題を検討し解答する。
第12回	工学的な人工知能の利用法（齊藤健）・人工知能の実装・GPUを搭載したコンピュータへの実装・Raspberry Piへの実装・FPGAへの実装【事前学習（120分）】　：課題について、図書館の資料やインターネットで自学し、解答する準備をする。【事後学習（120分）】　：授業で学修したことを踏まえて、再度、課題を検討し解答する。
第13回	工学的な人工知能の応用例（齊藤健）・自動運転の仕組み・医療応用・認証【事前学習（120分）】　：課題について、図書館の資料やインターネットで自学し、解答する準備をする。【事後学習（120分）】　：授業で学修したことを踏まえて、再度、課題を検討し解答する。
第14回	人工知能のロボットへの実装（齊藤健）・ハードウェアニューロンモデルおよびニューラルネットワーク・ニューロロボット・マイクロロボット【事前学習（120分）】　：課題について、図書館の資料やインターネットで自学し、解答する準備をする。【事後学習（120分）】　：授業で学修したことを踏まえて、再度、課題を検討し解答する。
第15回	論点の整理とレポート作成における注意点の解説（担当教員全員）【事前学習（80分）】　：各教員の課題に対して十分な考察をレポートに表現できるよう、事前準備をする。【事後学習（160分）】　：授業後、授業内で与えられた課題を考察するために参照すべき文献（複数）を自ら探し、　　それらを批判的に読みながら、今後考察し続けたい問いとその問いをめぐる考察を　　洗練させ、その表現を他者に向けて試すこと。

その他

教科書	授業中に紹介する資料を参照のこと。
参考書	勢力尚雅・古田徹也『経験論から言語哲学へ』（放送大学教育振興会）［ISBN 9784595316043］。勢力尚雅・古田徹也『英米哲学の挑戦』（放送大学教育振興会）。［ISBN 9784595323911］。いずれも購入を求めるものではありません。参照されたい方は、図書館等をご利用ください。その他の参考書については、授業中に指示します。
成績評価の方法及び基準	各教員が設定する課題に対してのレポート（１００％）
質問への対応	メールで質問してください。
研究室又は連絡先	勢力尚雅（船橋5号館532研究室　seiriki.nobumasa@nihon-u.ac.jp ）齊藤　健（船橋7号館743A研究室　saito.ken18@nihon-u.ac.jp ）天野聖悦（船橋5号館542研究室　amano.seietsu@nihon-u.ac.jp）高橋　聖（船橋2号館213B研究室　takahashi.sei@nihon-u.ac.jp）
オフィスアワー	木曜船橋 16:00 ～ 17:00 勢力（まずはメールにてお問い合わせ下さい）月曜船橋 00:00 ～ 00:00 齊藤（メールで対応します）月曜船橋 00:00 ～ 00:00 天野（メールで対応します）月曜船橋 00:00 ～ 00:00 高橋（メールで対応します）
学生へのメッセージ	※受講希望者数が多い場合には、受講資格抽選を行ないます。

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