2023年 理工学部 シラバス - 教養教育・外国語・保健体育・共通基礎
設置情報
科目名 |
教養基礎ゼミナール
スピードとエネルギーの科学
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設置学科 | 一般教育 | 学年 | 1年 |
担当者 | 難波 秀行 | 履修期 | 前期 |
単位 | 1 | 曜日時限 | 水曜5 |
校舎 | 船橋 | 時間割CD | S35G |
クラス | 1年 | ||
履修系統図 | 履修系統図の確認 |
概要
学修到達目標 | スピードはあらゆるスポーツの場面で要求される。ヒトの身体が最高のスピードを生むために必要な物理学と運動学の原理を学ぶ。一方、運動をする際には摂取した栄養素により生産した化学的エネルギーを利用して身体運動を行う。近年の測定技術の発展によりスピードやエネルギーは精度よく評価でき、見える化が進んでいる。運動学、運動生理学、エネルギー代謝などの原則を学んだ上で、スマートフォンを代表とするウエアラブルを用いて、実際にデータの収集・分析を行うことで工学的知識に加え、生理的反応、統計学について興味と理解を深める。本授業科目はDP1・3・5・6・7及びCP1・3・5・6・7に該当しています。 |
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授業形態及び 授業方法 |
全体の3割程度は受講生自身によって調べた内容を発表してもらう。調べた文献をまとめ、測定機器を用いてデータを収集して報告をしてもらう。 |
履修条件 | スマートフォンアプリケーションのダウンロード、操作。 エクセル、ワード、パワーポイントの基本操作。 |
授業計画
第1回 | ガイダンス スピードとエネルギーについて 【事前学習(30分)】スピード・エネルギーについて授業中質問できるように準備すること. 【事後学習(30分)】授業で学んだことを整理し実践すること. |
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第2回 | ヒトの動きに関する物理学 1) 物理学の基本的な原理原則 2) ヒトの運動はどのように作られるか 【事前学習(30分)】スピード・エネルギーについて授業中質問できるように準備すること. 【事後学習(30分)】授業で学んだことを整理し実践すること. |
第3回 | ヒトの身体の機能と構造 1) 骨と筋肉 2) 脳と神経の構造と働き 【事前学習(30分)】ヒトの身体の機能と構造を事前に学習し質問できるように準備すること. 【事後学習(30分)】授業で学んだことを復習して整理すること. |
第4回 | ヒトの直線的な運動の速度はどのように作られるか 1) ヒトの直線運動の動画による理解 2) 走運動におけるテコの原理 【事前学習(30分)】スピード・エネルギーについて授業中質問できるように準備すること. 【事後学習(30分)】授業で学んだことを整理し実践すること. |
第5回 | 正しい走法とスプリントテクニック 1) ボディポジションが進み具合を決める 2) 腕振りがテンポをコントロールする 【事前学習(30分)】スピード・エネルギーについて授業中質問できるように準備すること. 【事後学習(30分)】授業で学んだことを整理し実践すること. |
第6回 | エネルギー消費量と摂取量 1)運動と食事 2)基礎代謝、活動エネルギー、食事誘発性産生 【事前学習(30分)】栄養について学びを深め授業中に質問できるように準備すること. 【事後学習(30分)】授業で学んだことを自身の生活の中で実践すること. |
第7回 | 歩く運動のエネルギー 1) 歩行運動の力学的エネルギー 2) 歩行のエネルギー効率 【事前学習(30分)】歩行によるエネルギーについて授業中質問できるように準備すること. 【事後学習(30分)】授業で学んだことを整理し実践すること. |
第8回 | 曲線運動のエネルギー 1)曲線運動の動画による理解 2)曲線運動における求心力と接線力 【事前学習(30分)】スピード・エネルギーについて授業中質問できるように準備すること. 【事後学習(30分)】授業で学んだことを整理し実践すること. |
第9回 | 実験:呼吸代謝装置を用いた歩行と走行のエネルギー 1) 歩行時のエネルギー 2) 走行時のエネルギー 【事前学習(30分)】呼吸代謝について授業中質問できるように準備すること. 【事後学習(30分)】授業で学んだことを整理し実践すること. |
第10回 | スピードとエネルギーのモニタリング 1)ウエアラブルデバイスによるスピードの評価 2)ウエアラブルデバイスによるエネルギーの評価 【事前学習(30分)】アプリについて調べて準備すること. 【事後学習(30分)】授業で学んだことを自身の生活の中で実践し,機器を使ってデータをとること. |
第11回 | スピードとエネルギーの見える化 1)円グラフ・棒グラフ作成 2)統計処理(群間比較,回帰分析,相関) 【事前学習(30分)】表計算ソフトを使えるように準備しておくこと. 【事後学習(30分)】授業で学んだ手法に加え,データ分析方法について学んでおくこと. |
第12回 | 文献検索とレジメの作り方 1) 文献検索の方法の理解 2) レジメの作り方 【事前学習(30分)】文献検索のデータベースについて事前に調べておくこと. 【事後学習(30分)】授業で学んだことを整理し実践すること. |
第13回 | 論文抄読①:スピードとエネルギー 1)レジメの紹介 2)ディスカッション 【事前学習(30分)】興味のある文献を調べて,レジメを用意すること. 【事後学習(30分)】授業で学んだ内容について理解を深めるために書籍を調べること. |
第14回 | 論文抄読②:スピードとエネルギー 1)レジメの紹介 2)ディスカッション 【事前学習(30分)】興味のある文献を調べて,レジメを用意すること. 【事後学習(30分)】授業で学んだ内容について理解を深めるために書籍を調べること. |
第15回 | 総括 1)スピードを向上させるための方法 2)エネルギーと健康問題 【事前学習(30分)】スピード・エネルギーについて授業中質問できるように準備すること. 【事後学習(30分)】授業で学んだことを整理し実践すること. |
その他
教科書 |
Tom Tellez, Christopher J. Arellano,森長正樹(監訳) 『スプリントの技術と科学 』 陸上競技社 2023年
Tom Tellez, Christopher J. Arellano, The Science of Speed The Art of the Sprint, Winning Dimensions Sports, LLC, 2020, 2 edition
必須です.参考になると思います.
英語を学びたい方は,英語の原本にチャレンジして下さい.
内容は同じです.
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参考書 |
金子公宥 『スポーツ・エネルギー学序説 [978-4764411210]』 杏林書院 2011年
『身体活動・座位行動の科学 [978-4764411760]』 杏林書院 2016年
スポーツ・エネルギー学序説は,基礎研究から様々なスポーツのエネルギーが分かります.
身体活動・座位行動の科学は,健康面からエネルギー消費を深く理解できます.
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成績評価の方法 及び基準 |
レポート50%,平常点(授業内の発表30%,授業への参加意欲20%) |
質問への対応 | 授業中に随時対応する。 |
研究室又は 連絡先 |
この授業の担当教員は,難波秀行 です。 nanba.hideyukiアットマークnihon-u.ac.jp (アットマークは@に変更ください) |
オフィスアワー |
火曜 船橋 15:00 ~ 17:00
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学生への メッセージ |
グループワークや双方向性を重視していることから人数が多いと抽選になることもあることを承知しておいてください. |