2023年 理工学部 シラバス - 教養教育・外国語・保健体育・共通基礎
設置情報
科目名 | 教)技術科教育法Ⅰ | ||
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設置学科 | 一般教育 | 学年 | 2年 |
担当者 | 菊池 貞介 | 履修期 | 前期 |
単位 | 2 | 曜日時限 | 木曜5 |
校舎 | 船橋 | 時間割CD | X45C |
クラス |
概要
学修到達目標 | 中学校教員免許「技術」を取得するための科目です。中学校学習指導要領の「技術・家庭編」に従い、A材料と加工、B生物育成、Cエネルギーの変換、D情報、に関する技術分野の指導目標、内容の取扱い、評価法等を概観します。技術分野の基礎的、基本的な学習内容を理解し、模擬授業などを展開をすることができることを目標とします。 |
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授業形態及び 授業方法 |
対面授業による講義形式を基本とします。課題研究のレポート作成や、模擬教材の作成や授業を実施し、受講生相互による評価を含めて、取り組みの意欲や理解度を判断します。 なお、補足事項などについて、初回授業やCST-VOICEのお知らせ機能で連絡しますので留意してください。 |
履修条件 | 中学校教員免許「技術」取得希望者を対象とします。教職関連科目を履修し、教科指導法や教育理念を身につけることや、技術分野の指導案作成に必要となる各学科や各専門分野の学習内容を整理しておきたいと考えます。 なお、「技術科教育法Ⅱ」以降の授業の導入編ともなるので、履修の順序に留意してください。 ※旧課程の学生は、「教科教育法Ⅰ」とあわせて「教育課程論」を履修する必要がある。編入学生や科目等履修生で新・旧課程の区分が分からない場合、教務課窓口に必ず問い合わせること。 |
授業計画
第1回 | 中学校「技術分野」教育への期待、指導目標、内容の取扱い項目を理解する。 予習:中学校学習指導要領解説「技術・家庭」編を読んでおく(120分)。 復習:「技術分野」の指導目標をまとめておく(120分)。 |
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第2回 | A:材料と加工の技術に関する指導目標、内容の取扱いを研究する。 予習:木材加工に用いる工具、加工法を調べておく(120分)。 復習:各材料の特質と活用法を整理し、レポートにまとめる(120分)。 |
第3回 | B:生物育成に関する技術、内容の取扱い、生物育成環境やその管理法を研究する。 予習:植物栽培に関する育成条件を理解しておく(120分)。 復習:野菜や草花の種まき時期、成長の特徴を調べる(120分)。 |
第4回 | C:エネルギー変換の技術、発電、内燃機関、エネルギー伝達の指導教材を研究する。 予習:電気、運動、熱の特性等の基本原理を調べておく(120分)。 復習:発電システム、電気エネルギーの機構をレポートにまとめる(120分)。 |
第5回 | D:情報の技術、情報通信ネットワークの構築、ディジタル作品の計測・制御の指導法を研究 する。 予習:情報活用能力とはどのようなことかレポートにまとめる(120分)。 復習:プログラミングに関する学習内容を整理する(120分)。 |
第6回 | 「技術分野」に関する実験・実習の学習指導の在り方、教材の選定法を研究する。 予習:専門学科で学んだ実験・実習の体験的な学習の必要性をまとめる(120分)。 復習:実習を進める場合の授業展開を考察する(120分)。 |
第7回 | 「技術分野」年間指導計画の作成、授業展開の工夫・改善の視点を研究する。 予習:指導案作成での導入・展開・まとめの構成が必要な理由を調べておく(120分)。 復習:「技術分野」における教科指導の特色をレポートにまとめる(120分)。 |
第8回 | 「技術分野」教材選定、模擬指導案の作成、評価規準に盛り込むべき事項を研究する。 予習:得意とする技術分野の指導案を作成する(120分)。 復習:作成した指導案に対する評価規準を設定する(120分)。 |
第9回 | 職業教育の視点にたった勤労観・職業観に関する指導の在り方、授業の進め方を研究する。 予習:文部科学省が示すキャリア教育の指導内容を調べる(120分)。 復習:技術分野に求められる職業観育成の必要性をレポートにまとめる(120分)。 |
第10回 | 実験・実習を取り入れた授業展開の工夫、安全教育、事故対応を研究する。 予習:実習時に求まられる安全教育の指導項目を整理する(120分)。 復習:事故に対する応急処置法を調べる(120分)。 |
第11回 | 「技術分野」A・B・C・Dの各要素を取り入れた教材開発、期待される指導効果を研究する。 予習:学習指導要領を読み直し、各要素の指導内容を整理する(120分)。 復習:作成した教材の改善点・修正点を明確にする(120分)。 |
第12回 | プログラミングによる計測・制御の教材開発、問題の解決の手順、その指導法を研究する。 予習:アルゴリズムや流れ図の構成や計測・制御の基本事項を整理する(120分)。 復習:計測・制御を取り入れたロボット製作案を作成する(120分)。 |
第13回 | 情報社会における教材開発と創造性を培う授業改善の在り方を研究する。 予習:人口知能(AI)の現状や将来の活用についての考えを整理する(120分)。 復習:今後の産業社会に求められる情報活用能力とは何かをレポートにまとめる(120分)。 |
第14回 | 中学校「技術分野」教育が目指す教科指導の意義、生活や社会を支える技術を研究する。 予習:持続可能な社会を構成するための技術分野の指導目標を考察する(120分)。 復習:生活の改善に向けた技術教育の問題点を整理する(120分)。 |
第15回 | 理解度を確認するためのレポート課題及び解説。「技術分野」が目指す教育効果と自己実践力の育成法を研究する。 予習:学習指導要領解説や関係資料など全般の確認(120分)。 復習:「技術分野」の教育意義の理解を深める(120分)。 |
その他
教科書 |
文部科学省 『中学校学習指導要領解説「技術・家庭」編 平成29年6月版』 文部科学省 2017年
国立教育政策研究所 『評価規準の作成,評価方法等の工夫改善のための参考資料(中学校 技術・家庭)』 2011年
文部科学省、及び国立教育政策研究所のホームページに公開されているので、必要に応じてダウンロードの上、プリントアウト等随時確認できるよう手許資料を用意されたい。
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参考書 |
授業内で推薦図書、参考資料を紹介する。適宜、補助資料を配付する。
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成績評価の方法 及び基準 |
指定課題レポート(60%)、指導案の作成等授業内課題への取り組み(40%)とする。 指定課題レポートの提出は授業中に指示をする。指導案等は指定日までに提出する。 次の週に、レポート等提出物に対して全体に解説し、必要に応じて再提出を求める。 なお、「模擬授業」などは取り組みの意欲なども評価の対象としますので、欠席とならないよう留意してください。 |
質問への対応 | 授業終了後、CST-VOICEや講座の掲示板などで質問を受け付けます。 |
研究室又は 連絡先 |
連絡先については、初回授業で伝達します。 |
オフィスアワー | |
学生への メッセージ |
次代に生きる子どもたちの「生きる力」を育むためにも、「技術・家庭」の教科指導は重要と考えます。資料等を読み取りつつ、創造的な学習を目指しましょう。 ※履修者の状況を確認した上で、Zoom等の同時双方向授業や補講を行う場合があります。 ※授業内容については、CST-VOICEを通して連絡をするので、必ず確認するようにしてください。 |