2023年 理工学部 シラバス - 教養教育・外国語・保健体育・共通基礎
設置情報
科目名 | 教)教育原論 | ||
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設置学科 | 一般教育 | 学年 | 2年 |
担当者 | 柴山 英樹 | 履修期 | 前期 |
単位 | 2 | 曜日時限 | 土曜3 土曜4 |
校舎 | 駿河台 | 時間割CD | Y63A Y64A |
クラス | 2年生以上 |
概要
学修到達目標 | ・教育の基本的概念を身に付けるとともに、教育を成り立たせる諸要因とそれら相互の関係を理解する。 ・教育の歴史に関する基礎的知識を身に付け、それらと多様な教育の理念との関わりや過去から現代に至るまでの教育及び学校の変遷を理解する。 ・教育に関する様々な思想、それらと多様な教育の理念や実際の教育及び学校との関わりを理解している。 |
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授業形態及び 授業方法 |
【対面授業】 ・授業は基本的にはスライドを活用した講義の形態で行なうが、グループワーク等を取り入れるので、積極的に参加することを望む。また、リアクション・ペーパーも活用する。 |
履修条件 | ・教員の免許状取得のための必修科目 |
授業計画
第1回 | 「教育原論」を学ぶに当たって:教育の思想や歴史を学ぶことの意義 【事前学習】自分がどのような教師になりたいのか、予め考えておくこと。(60分) 【事後学習】自分の教育観やそれがどのように形成されてきたかを考える。(180分) |
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第2回 | 教育の本質:人間とは何か、教育とは何か 【事前学習】人間と他の動物の違いを踏まえながら、教育について考えておくこと。(60分) 【事後学習】配布資料を踏まえながら、人間の教育とは何かについてまとめる。(180分) |
第3回 | 人間の発達と教育:野生児の物語、発達概念の歴史的・社会的文脈、発達と生成 【事前学習】「発達」について辞書や事典、参考図書などで調べて整理しておくこと。(60分) 【事後学習】配布資料を踏まえながら、「発達」や「生成」という概念についてまとめる。(180分) |
第4回 | 教育の目的:教育基本法、今後求められる力 【事前学習】教育の目的とは何だろうか、今日の教育の目的とは何かを調べておくこと。(60分) 【事後学習】配布資料を踏まえながら、教育にできることとできないことについて考える。(180分) |
第5回 | 家族と社会による教育の歴史:共同体の子育て、近代家族の教育、ルソー、アリエス 【事前学習】自分自身の子どもに関する見方について考えてみること。(60分) 【事後学習】配布資料を踏まえながら、近代以前の共同体の教育と近代社会の教育の違いについてまとめる。(180分) |
第6回 | 近代教育制度の成立:近代学校の性格、日本における近代学校の導入 【事前学習】自分自身の学校という空間の捉え方について考えてみること。(60分) 【事後学習】配布資料を踏まえながら、近代学校の特徴と課題について考える。(180分) |
第7回 | 教育が営まれる場:家庭・学校・社会における教育 【事前学習】「家庭教育」「学校教育」「社会教育」「生涯学習」について、調べておくこと。(60分) 【事後学習】学校以外の場での学びや活動経験が自分の人間形成にどのような影響があったのかを考える。(180分) |
第8回 | 近代教育制度の展開(1):明治期の教育、新教育、戦時下の教育 【事前学習】明治期以降の歴史の展開について復習しておくこと。(60分) 【事後学習】戦前の教育の歴史から何を学ぶべきかを考える。(180分) |
第9回 | 近代教育制度の展開(2):戦後の教育改革、経済成長と教育 【事前学習】戦後の歴史の展開について復習しておくこと。(60分) 【事後学習】戦後において、学校・家庭・社会の関係がどのように変化してきたのかを考える。(180分) |
第10回 | 子どもや家庭に関する教育思想:ルソー、ペスタロッチ、フレーベル 【事前学習】上記の教育思想家について、インターネット等を活用しながら、あらかじめ整理しておくこと。(60分) 【事後学習】各思想家の子ども観や教育観の特徴を整理し、現代にも通じる点や参考になる点について考える。(180分) |
第11回 | 学校や学習に関する教育思想(1):コメニウス、ロック、ヘルバルト、デューイ 【事前学習】上記の教育思想家たちについて、インターネット等を活用しながら、予め整理しておくこと。(60分) 【事後学習】教育思想を手がかりに、学校教育における学びの特徴について考える。(180分) |
第12回 | 学校や学習に関する教育思想(2):ソクラテス、フレイレ、イリイチ 【事前学習】上記の教育思想家たちについて、インターネット等を活用しながら、予め整理しておくこと。(60分) 【事後学習】教育思想を手がかりに、主体的・対話的・探究的な学びのあり方について考える。(180分) |
第13回 | オルタナティブ教育:学校や教育の相対化 【事前学習】「オルタナティブ教育」とは何か、調べて整理しておくこと。(60分) 【事後学習】オルタナティブ教育の実践ついて調べ、その特徴について考える。(180分) |
第14回 | 現代社会における教育課題の歴史的検討:学校空間、公共性 【事前学習】「学びの空間」について歴史的な観点から考えておくこと。(60分) 【事後学習】教室空間のあり方についてまとめ、教育課題を歴史的に検討することの意義について考える。(180分) |
第15回 | 理解度確認試験及び解説 【事前学習】これまでの講義内容について、配布資料や参考図書などを参照しながら、ノートを整理する。(120分) 【事後学習】理解度確認試験で十分に理解できていなかった部分を復習する。(120分) |
その他
教科書 |
教科書は特に指定しない。毎回、資料を配布し、これをもとに授業を行う。
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参考書 |
古屋恵太 『教育の哲学・歴史』 教師のための教育学シリーズ[9784762026126] 学文社 2017年
眞壁宏幹編 『西洋教育思想史 第2版 』 [9784766426588] 慶應義塾大学出版会 2020年
教育思想史学会編 『教育思想事典 増補改訂版』 [9784326251223] 勁草書房 2017年
※その他、授業内でも関連する参考図書を提示します。
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成績評価の方法 及び基準 |
〇評価の基準:教育の理念、教育に関する歴史・思想などの基本的な内容に関する理解を定期試験で評価するが、学習に臨む態度なども併せて総合的に評価する。 〇評価の割合:授業への取り組み、リアクション・ペーパーなどの課題(45%)、レポート・試験等(55%) ・授業回数の1/3以上欠席した場合は原則として評価対象外とする。 ※新型コロナウイルスの影響に伴い変更の可能性がある。変更の場合は授業時あるいはCST-VOICEを通じて伝達する。 |
質問への対応 | 授業中に理解できないところがあった場合、質問内容を整理して授業終了後に質問すること。 メールでも対応いたします。※件名(タイトル)に「科目名、学科、氏名」を記載すること。 |
研究室又は 連絡先 |
shibayama.hideki at nihon-u.ac.jp ※atは@に置き換えてください。 |
オフィスアワー |
土曜 駿河台 10:40 ~ 11:20 教職課程室(S605 ※まずはメールでお問い合わせください。
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学生への メッセージ |
・教職に対する熱意と使命感および責任感を持って、授業や課題に臨んでください。 ・受講者のニーズや状況等に応じてシラバスの内容や順序等を変更することがあります。変更が生じる場合には、授業時あるいはCST-VOICEを通じて伝達します。 |