2023年 短期大学部 シラバス - ものづくり・サイエンス総合学科
設置情報
科目名 | 物理数学演習 | ||
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設置学科 | ものづくり・サイエンス総合学科 | 学年 | 2年 |
担当者 | 前田 知人 | 履修期 | 後期 |
単位 | 1 | 曜日時限 | 月曜4 |
校舎 | 船橋 | 時間割CD | E14R |
クラス | |||
ポリシー | ディプロマ・ポリシー【DP】 カリキュラム・ポリシー【CP】 | ||
履修系統図 | 履修系統図の確認 |
概要
学修到達目標 | 講義科目「物理数学」で学習した内容について,それに準拠した問題の演習を通じて,種々の概念や公式に対する理解を深め,確かな応用力を身に付けることができる。到達目標は以下のとおりとする。 (1)完全直交関数系による関数の展開について体系的に説明でき,周期関数を三角関数の重ね合わせで表現するフーリエ級数について習熟し,具体的な計算ができる。 (2)複素関数論の応用として,ローラン展開や留数定理の考え方を理解し, 具体的に計算できる。 (3)非周期関数に対して,フーリエ級数がフーリエ積分へと拡張されることを理解し,留数定理を利用して具体的な計算ができる。また,デルタ関数や階段関数の取り扱いに習熟し,具体的な計算ができる。 (4)ラプラス変換の概念を理解し,常微分方程式の初期値問題の解法に応用できる。 (5)フーリエ変換,ラプラス変換を利用した偏微分方程式の解の構成方法を理解し,解法の手順を説明できる。 本授業科目はDP1及びCP1に該当しています。 科目ナンバリング:MFmPh-302* |
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授業形態及び 授業方法 |
【対面授業】 毎回演習課題が与えられ,問題解法の基本的考え方・方法について解説されるので,各自で演習問題を解き,その結果について教員と学生,又は学生同士でその内容について討議する。その成果をまとめ,原則として1週間後までを期限としてレポートとして提出する。提出されたレポートは評価をつけ返却し解説を行う。 |
履修条件 | 「物理数学II」を同時に履修すること。また1年次に「微分積分I」,「微分積分II」,「行列と行列式」,「線形代数」,「数学演習I」,「数学演習II」,2年前学期に「複素関数論」,「微分方程式Ⅰ」を履修していること。 |
授業計画
第1回 | フーリエ級数(1):n次元複素ベクトル空間と内積,関数空間と内積,正規直交完全系 【事後学習】理解度の確認のため,授業で課した演習問題を再度自分で解き直す。(60分) 【課題】授業で指示した演習問題を解き,レポートとして提出する。 【フィードバック】翌週に返却し,解説を行う。 |
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第2回 | フーリエ級数(2):周期関数,周期2πの関数の三角級数による展開,フーリエ正弦展開と余弦展開 【事後学習】理解度の確認のため,授業で課した演習問題を再度自分で解き直す。(60分) 【課題】授業で指示した演習問題を解き,レポートとして提出する。 【フィードバック】翌週に返却し,解説を行う。 |
第3回 | フーリエ級数(3):一般の周期関数に対するフーリエ級数,複素フーリエ級数 【事後学習】理解度の確認のため,授業で課した演習問題を再度自分で解き直す。(60分) 【課題】授業で指示した演習問題を解き,レポートとして提出する。 【フィードバック】翌週に返却し,解説を行う。 |
第4回 | フーリエ級数(4):フーリエ級数の収束性とディレクレの条件,ギブスの現象,パーセバルの等式とベッセルの不等式 【事後学習】理解度の確認のため,授業で課した演習問題を再度自分で解き直す。(60分) 【課題】授業で指示した演習問題を解き,レポートとして提出する。 【フィードバック】翌週に返却し,解説を行う。 |
第5回 | フーリエ級数(5):フーリエ級数に関するまとめの課題 【事後学習】理解度の確認のため,授業で課した演習問題を再度自分で解き直す。(60分) 【課題】授業で指示した演習問題を解き,レポートとして提出する。 【フィードバック】翌週に返却し,解説を行う。 |
第6回 | 複素積分と特異点(1):複素関数のテイラー展開と級数の収束半径 【事後学習】理解度の確認のため,授業で課した演習問題を再度自分で解き直す。(60分) 【課題】授業で指示した演習問題を解き,レポートとして提出する。 【フィードバック】翌週に返却し,解説を行う。 |
第7回 | 複素積分と特異点(2):ローラン展開,特異点の分類 【事後学習】理解度の確認のため,授業で課した演習問題を再度自分で解き直す。(60分) 【課題】授業で指示した演習問題を解き,レポートとして提出する。 【フィードバック】翌週に返却し,解説を行う。 |
第8回 | 複素積分と特異点(3):留数,真性特異点/極における留数の計算,留数定理 【事後学習】理解度の確認のため,授業で課した演習問題を再度自分で解き直す。(60分) 【課題】授業で指示した演習問題を解き,レポートとして提出する。 【フィードバック】翌週に返却し,解説を行う。 |
第9回 | 複素積分と特異点(4):留数定理の応用 【事後学習】理解度の確認のため,授業で課した演習問題を再度自分で解き直す。(60分) 【課題】授業で指示した演習問題を解き,レポートとして提出する。 【フィードバック】翌週に返却し,解説を行う。 |
第10回 | 複素積分と特異点(5):複素積分と特異点に関するまとめの課題 【事後学習】理解度の確認のため,授業で課した演習問題を再度自分で解き直す。(60分) 【課題】授業で指示した演習問題を解き,レポートとして提出する。 【フィードバック】翌週に返却し,解説を行う。 |
第11回 | フーリエ変換とその応用(1):フーリエ変換と逆変換,フーリエ変換の一般的性質,留数定理によるフーリエ変換の計算,ガウス関数のフーリエ変換 【事後学習】理解度の確認のため,授業で課した演習問題を再度自分で解き直す。(60分) 【課題】授業で指示した演習問題を解き,レポートとして提出する。 【フィードバック】翌週に返却し,解説を行う。 |
第12回 | フーリエ変換とその応用(2):内容:デルタ関数・階段関数とその性質,超関数とフーリエ変換 【事後学習】理解度の確認のため,授業で課した演習問題を再度自分で解き直す。(60分) 【課題】授業で指示した演習問題を解き,レポートとして提出する。 【フィードバック】翌週に返却し,解説を行う。 |
第13回 | フーリエ変換とその応用(3):偏微分方程式への応用,定数係数常微分方程式のラプラス変換による解法 【事後学習】理解度の確認のため,授業で課した演習問題を再度自分で解き直す。(60分) 【課題】授業で指示した演習問題を解き,レポートとして提出する。 【フィードバック】翌週に返却し,解説を行う。 |
第14回 | フーリエ変換とその応用(4):フーリエ変換とその応用に関するまとめの課題 【事後学習】理解度の確認のため,授業で課した演習問題を再度自分で解き直す。(60分) 【課題】授業で指示した演習問題を解き,レポートとして提出する。 【フィードバック】翌週に返却し,解説を行う。 |
第15回 | まとめと振り返り:この授業全体を通じて学んだ内容について再確認する。 【事前学習】これまで学んだ項目・内容を振り返り,質問の準備をする。(30分) 【事後学習】授業内容を振り返り,学んだことや気が付いたことについて他者と話し合ってみる。(30分) |
その他
教科書 |
特に指定しない。演習課題は毎回プリントの形で配布する。
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参考書 |
大石 進一 『フーリエ解析』 理工系の数学入門コース 6 岩波書店 1989年 第1版
小寺 平治 『テキスト 複素解析』 共立出版 2010年 第1版
他の参考書も授業中に適宜紹介する。
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成績評価の方法 及び基準 |
(1)授業への取組状況など平常点と課題レポートで評価する。 (2)出席回数が総授業回数の5分の3(9回)に満たない場合は,履修放棄として取り扱い,学業成績を評価E(判定不可)とする。 |
質問への対応 | 研究室のほか,メール,Zoom等でも随時対応する。 |
研究室又は 連絡先 |
9号館1階911B号室 maeda.tomohito@nihon-u.ac.jp |
オフィスアワー |
火曜 船橋 12:30 ~ 13:15
金曜 船橋 12:30 ~ 13:15
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学生への メッセージ |
遠慮なくどんどん質問に来てください。 【令和4年度成績分布状況】履修者数14名 S:3人(23.08%),A:7人(53.85%),B:2人(15.38%),C:1人(7.69%),D:0人(0%),E:1人 |