2023年 短期大学部 シラバス - ものづくり・サイエンス総合学科
設置情報
科目名 | 高分子科学 | ||
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設置学科 | ものづくり・サイエンス総合学科 | 学年 | 2年 |
担当者 | 伊掛 浩輝 | 履修期 | 後期 |
単位 | 2 | 曜日時限 | 火曜3 |
校舎 | 船橋 | 時間割CD | E23T |
クラス | |||
ポリシー | ディプロマ・ポリシー【DP】 カリキュラム・ポリシー【CP】 | ||
履修系統図 | 履修系統図の確認 |
概要
学修到達目標 | 高分子化合物は低分子量化合物とは異なるユニークな特性を示す.今日では必要不可欠な素材となったが,その利便性ゆえ,解決しなければならない課題もある.この科目では高分子の歴史に学び,そこから,定義,分類,特徴,そして高分子が抱える問題について考える.この科目を修得することで高分子に携わる技術者として必要な知識や素養を身に付けることができる. 本授業科目はDP2及びCP2に該当しています.科目ナンバリング: MFmAc-306 |
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授業形態及び 授業方法 |
対面授業.すべての授業回において対面で実施する. 授業回ごとに予め配付する授業資料に基づき解説する.各自で該当の資料を印刷,通読した上で授業に臨むこと.また,資料で指定する教科書の該当ページも通読すること.資料をスクラップすると授業ノートとして活用でき,各自の参考書ともなり得る.A4サイズの資料が綴じられるファイルを準備すると良い. |
履修条件 | 有機化学,物理化学に関する授業を履修していることが望ましい. |
授業計画
第1回 | 『高分子科学』についての概説 授業の動機づけ.履修上の注意,成績評価と基準,問合せ先などを連絡する. 【事前学習】シラバスおよび授業資料の確認(1時間) 【事後学習】授業に参加し,履修に関する疑問点の解消(1時間) |
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第2回 | 高分子の歴史 高分子に係る科学技術史を概説.新たな学説誕生から産業への発展について学習する. 【事前学習】授業資料を読み,理解できない箇所を明確にし質問できるようにする(2時間) 【事後学習】授業課題を通じて復習.不明な点を調べ,質問し,疑問点を解消する(2時間) |
第3回 | 高分子とは何か 前回の課題を解説する.高分子の定義,高分子の特徴や性質について学習する. 【事前学習】授業資料を読み,理解できない箇所を明確にし質問できるようにする(2時間) 【事後学習】授業課題を通じて復習.不明な点を調べ,質問し,疑問点を解消する(2時間) |
第4回 | 高分子の分類と特徴 前回の課題を解説する.高分子特性に基づき分類し,特徴を分子量の視点から整理する.また,分子鎖の形態と性質について関係づけ,高分子の分子特性について学習する. 【事前学習】授業資料を読み,理解できない箇所を明確にし質問できるようにする(2時間) 【事後学習】授業課題を通じて復習.不明な点を調べ,質問し,疑問点を解消する(2時間) |
第5回 | 平均分子量と分子量分布1 前回の課題の正答と解説を行う.平均分子量の取り扱い法,求め方や名称について理解する. 【事前学習】授業資料を読み,理解できない箇所を明確にし質問できるようにする(2時間) 【事後学習】授業課題を通じて復習.不明な点を調べ,質問し,疑問点を解消する(2時間) |
第6回 | 平均分子量と分子量分布2 前回の課題の正答と解説を行う.平均分子量の一般化,実測値からの演算処理法を理解する. 【事前学習】授業資料を読み,理解できない箇所を明確にし質問できるようにする(2時間) 【事後学習】授業課題を通じて復習.不明な点を調べ,質問し,疑問点を解消する(2時間) |
第7回 | 1次構造と立体配置 前回の課題の正答と解説を行う.高分子材料の生産プロセスを概説し,1次構造や立体構造について理解する.高分子の立体構造と高分子の性質との関わりについて理解する. 【事前学習】授業資料を読み,理解できない箇所を明確にし質問できるようにする(2時間) 【事後学習】授業課題を通じて復習.不明な点を調べ,質問し,疑問点を解消する(2時間) |
第8回 | 高次構造と立体配座 前回の課題の正答と解説を行う.高分子の2次構造と回転異性体,さらに高分子鎖の形態について理解する.回転異性体の温度依存性から高分子構造の安定性についても理解する. 【事前学習】授業資料を読み,理解できない箇所を明確にし質問できるようにする(2時間) 【事後学習】授業課題を通じて復習.不明な点を調べ,質問し,疑問点を解消する(2時間) |
第9回 | 高分子の特性解析 前回の課題の正答と解説を行う.高分子の特性を知るための解析法について理解する. 【事前学習】授業資料を読み,理解できない箇所を明確にし質問できるようにする(2時間) 【事後学習】授業課題を通じて復習.不明な点を調べ,質問し,疑問点を解消する(2時間) |
第10回 | 生成反応の分類1 -連鎖重合系- 前回の課題の正答と解説を行う.高分子の重合反応について,分類と特徴について理解する. 【事前学習】授業資料を読み,理解できない箇所を明確にし質問できるようにする(2時間) 【事後学習】授業課題を通じて復習.不明な点を調べ,質問し,疑問点を解消する(2時間) |
第11回 | 生成反応の分類2 -逐次重合系 重縮合・重付加- 前回の課題の正答と解説を行う.高分子の重合反応について,分類と特徴について理解する. 【事前学習】授業資料を読み,理解できない箇所を明確にし質問できるようにする(2時間) 【事後学習】授業課題を通じて復習.不明な点を調べ,質問し,疑問点を解消する(2時間) |
第12回 | 高分子の成形加工 前回の課題の正答と解説を行う.高分子の成形加工,条件検討,添加剤等について理解する. 【事前学習】授業資料を読み,理解できない箇所を明確にし質問できるようにする(2時間) 【事後学習】授業課題を通じて復習.不明な点を調べ,質問し,疑問点を解消する(2時間) |
第13回 | 高分子の原料と生産方式 前回の課題の正答と解説を行う.高分子工業の現状,現在高分子が抱える問題点,資源循環型社会の構築に向けた高分子産業の将来展望について考えられるようになる. 【事前学習】授業資料を読み,理解できない箇所を明確にし質問できるようにする(2時間) 【事後学習】授業課題を通じて復習.不明な点を調べ,質問し,疑問点を解消する(2時間) |
第14回 | 授業ふり返り1 -授業レポート作成- 学習内容のふり返り.自由闊達な意見交換を行い,知識の定着と将来展望についてまとめる. 【事前学習】全単元の授業資料の再確認と学習内容を整理,明確にし質問できるようにする(3時間) 【事後学習】意見交換においてトピックを整理し,理解できなかった箇所を解消する(3時間) |
第15回 | 授業ふり返り2 -レポート解説および質疑応答- 前々回の課題の正答と解説を行う.授業レポートに係る疑問点などについて説明と解説を行う. 【事前学習】授業レポートを見直し,不明な点について質問ができるようにする(2時間) 【事後学習】不明な点を明らかにし,質問するとともに疑問解消に向け努める(2時間) |
その他
教科書 |
妹尾学,澤口孝志,清水繁,伊掛浩輝 『基礎 高分子科学 改訂版』 共立出版 2018年
1章を中心に学習する.高分子の概観を詳説するとともに,理解を深めるために授業内容に関連する分野についても教科書の他章から,また,学術論文などからも紹介と解説を加える.
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参考書 |
多くの成書があり指定しない.必要な場合は授業内で参考図書や学術論文などを紹介する.大学の図書館を大いに活用し,手にとってわかりやすい参考書をぜひ1冊は見つけてほしい.
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成績評価の方法 及び基準 |
単元ごとに実施する課題(40%),授業レポート(60%)とし,総合点を100点満点とし評価する. 成績評価基準,および付随するルールについては,第1回の授業で説明するので必ず参加すること.併せて授業資料を熟読し,成績評価基準とルールについて理解しておくこと. |
質問への対応 | 以下の方法の中から自身にあった方法で質問のこと.課題等への正答,解説は全体向けであり,個々の学習/理解状況を反映していない.質問することで学習効果が上がる.疑問を必ず解消すること. [1] 授業終了後に教室で質問 [2] Zoom利用によるオンライン質問 (事前予約制.日時も相談に応じる.友人同伴の参加可) [3] メールでの質問 (件名: 高分子科学への質問/本文: 所属先,学生番号,氏名を明記) |
研究室又は 連絡先 |
物質応用化学科 高分子工学研究室(駿河台校舎2号館1階214室) E-mail: ikake.hiroki@nihon-u.ac.jp/電話: 03-3259-0823(直通) |
オフィスアワー |
火曜 船橋 15:00 ~ 16:30 メールによる事前予約制
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学生への メッセージ |
今では日常的に使われている言葉,耳慣れない言葉など多くの専門用語が出てきますが,項目別に整理したうえで授業を進めます.苦手意識をもたずにまずは授業に参加してほしいと思います. |