2023年 短期大学部 シラバス - ものづくり・サイエンス総合学科
設置情報
科目名 | 分子生物学 | ||
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設置学科 | ものづくり・サイエンス総合学科 | 学年 | 2年 |
担当者 | 井口 律子 | 履修期 | 後期 |
単位 | 2 | 曜日時限 | 水曜2 |
校舎 | 船橋 | 時間割CD | E32S |
クラス | |||
ポリシー | ディプロマ・ポリシー【DP】 カリキュラム・ポリシー【CP】 | ||
履修系統図 | 履修系統図の確認 |
概要
学修到達目標 | 分子生物学は、生命体を分子レベルで理解していこうとする分野である。この講義では細胞分子生物学と遺伝子工学について学ぶ。 (1) 生命の基本原理 (2)タンパク質の構造と機能(3)遺伝情報(4)遺伝子工学 (5) がんの分子生物学 本授業科目はDP2及びCP2に該当しています。 科目ナンバリング:MFmAc-320 |
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授業形態及び 授業方法 |
教科書を使用して、対面形式で行う。 教科書を読んで予習をしてから、講義に臨んでください。 |
履修条件 | 生命科学概論の講義内容を確認し理解しておくこと。 |
授業計画
第1回 | 授業内容:講議計画の説明 事前学習:シラバスの内容をよく読んでおくこと。 第1章 生命をつかさどる分子構造。(60分) 事後学習:「生命・生物」を、自分なりに定義する。教科書pp.2-14を読んで復習する。 (180分) |
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第2回 | 授業内容:第2章 細菌とウィルス 第4章 タンパク質の構造 事前学習:教科書pp.15-25, 44-71を読んでおくこと。(120分) 事後学習:細胞とウィルスの違いを説明できる。タンパク質の立体構造を説明できる。 (180分) |
第3回 | 授業内容:第22章 ゲノム 事前学習:教科書pp.324-339を読んでおくこと。(120分) 事後学習:ゲノムとは何か。DNAとRNAの構造を説明できる。(120分) |
第4回 | 授業内容:第23章 DNAの複製、修復、組み換え (1) 事前学習:教科書pp.340-349(120分) 事後学習:真核細胞と原核細胞の複製機構の相違をまとめる。岡崎フラグメントおよび 複製フォークを説明できる。(120分) |
第5回 | 授業内容:第23章 DNA の複製、修復、組み換え (2) 事前学習:教科書pp.349-360を読んでおくこと。(120分) 事後学習:DNAの修復機構について、例を挙げて説明できる。相同組み換えと進化について 説明できる。(120分) |
第6回 | 授業内容:第24章 遺伝子の転写 事前学習:教科書pp.361-373を読んでおくこと。(120分) 事後学習:プロモーターの構造を理解する。リボザイムとは何か説明できる。(120分) |
第7回 | 授業内容:第25章 タンパク質の合成と分解 (1) 事前学習:教科書pp.373-385を読んでおくこと。(120分) 事後学習:大腸菌におけるタンパク質合成の開始と終結を説明できる。 (120分) |
第8回 | 授業内容:第25章 タンパク質の合成と分解 (2) 事前学習:教科書pp.386-395を読んでおくこと。(120分) 事後学習:真核生物におけるタンパク質合成の開始と終結を説明できる。分子シャペロンの 作用機構を説明できる。(120分) |
第9回 | 授業内容:第26章 遺伝子の発現制御 事前学習:教科書pp.220-227を読んでおくこと。(120分) 事後学習:遺伝子の転写制御、翻訳制御を説明できる。多彩なRNAの機能を理解する。 (120分) |
第10回 | 授業内容:第27章 タンパク質の目的地への運搬 事前学習:教科書pp.419-435を読んでおくこと。(60分) 事後学習:タンパク質の翻訳後修飾、移行シグナルにつき説明できる。(120分) |
第11回 | 授業内容:第28章 DNA および遺伝子操作 (1) 事前学習:教科書pp.436-444を読んでおくこと。(120分) 事後学習:DNAの塩基配列決定法、PCR法を説明できる。(120分) |
第12回 | 授業内容:第28章 DNAおよび遺伝子操作 (2) 事前学習:教科書pp.444-448を読んでおくこと。(120分) 事後学習:ゲノムライブラリーとcDNAライブラリーの作製方法と用途につき、比較して 説明できる。(120分) |
第13回 | 授業内容:第28章 DNAおよび遺伝子操作 (3) 事前学習:教科書pp.447-459を読んでおくこと。(60分) 事後学習:タンパク質の生産、遺伝子改変生物の利用、遺伝子治療、およびiPS細胞につき 説明できる。(180分) |
第14回 | 授業内容:遺伝子異常による病気および、癌の発癌機構 事前学習:ADA欠損症につき調べておくこと。(120分) 事後学習:ある特定の疾病について、その発症機構を分子レベルで調べ、レポートとして 提出する。(180分) |
第15回 | 授業内容:平常試験とその解説 事前学習:教科書を読んでおくこと。(120分) |
その他
教科書 |
Despo Papachristodoulou 他 著/ 村上 誠 他 訳 『エリオット 生化学・分子生物学 第5版』 東京化学同人 2016年 第5版
必ず購入すること。
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参考書 |
マクマリー (菅原二三男 監訳) 『原著8版 マクマリー 生物有機化学 生化学編』 丸善出版株式会社 2018年 第8版
秋久 俊博 他 『生体分子化学』 共立出版 2008年 第2版
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成績評価の方法 及び基準 |
レポートおよび、理解度確認テストにより、成績を評価する。 |
質問への対応 | 授業時間内、及びメールにて質問を受ける。 |
研究室又は 連絡先 |
メールアドレス: inokuchi.ritsuko20@nihon-u.ac.jp メールは、下記の形式で記入する。 (1) 件名:分子生物学 (2) 本文1行目: 学生番号・氏名 (3) 内容 (レポート・質問など) |
オフィスアワー | |
学生への メッセージ |
この講議を通して生命とは何かを学び、各自の生命観確立の一助となるように講義をすすめる。また、新聞やテレビの生命科学に関するニュースに関心を持ち、内容を理解するよう努めること。 |