2023年 短期大学部 シラバス - ものづくり・サイエンス総合学科
設置情報
科目名 | 情報基礎実験 | ||
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設置学科 | ものづくり・サイエンス総合学科 | 学年 | 2年 |
担当者 | 金・駒田 他 | 履修期 | 前期 |
単位 | 2 | 曜日時限 | 水曜3・4 |
校舎 | 船橋 | 時間割CD | E33G |
クラス | |||
ポリシー | ディプロマ・ポリシー【DP】 カリキュラム・ポリシー【CP】 | ||
履修系統図 | 履修系統図の確認 | ||
その他 | 実務経験のある教員による授業科目 |
概要
学修到達目標 | 情報基礎実験では,ハードウェアシステムの開発の基礎となる電子デバイス,電子回路,論理回路,ソフトウェアシステムの開発の基礎となる数値計算,データ処理,数値シミュレーションなどからテーマを設定している。グループワークの形で主体性をもってこれらのテーマに取り組むことにより (1)各分野における諸原理を理解し,説明することができる。 (2)各種の測定技術を用いることができる。 (3)客観的な観察力と考察力を培い,解明すべき事象を適切に表現することができる。 本授業科目はDP4及びCP4に該当しています。 科目ナンバリング:MFmCs-214* |
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授業形態及び 授業方法 |
「対面授業」として実施する。 情報通信機器製造業(無線通信研究部門)で勤務経験のある教員が,その経験を活かして,理論だけでなく実践を想定した実験について解説及び実験指導を行う。 少人数(3~5名程度)の実験班に分かれ,全員が協力して実験を行う。 各回に行う実験テーマは実験班によって異なるので、初回の説明を必ず受けること。 各実験の開始前の説明および終了後のディスカッションにより内容を理解し,各テーマごとのデータの取りまとめ方を確認できるようにしている。 次の実験時に前回の実験の内容及び考察についてまとめ,本レポートとして各自提出する。 提出された本レポートについては、各実験テーマ担当教員が添削し、返却・解説を行う。 |
履修条件 | 基礎電気電子実験を受講していることが望ましい。 |
授業計画
第1回 | 実験の実施方法についての説明,実験テーマの説明(1) 実験器具の取り扱い方などについて概略を説明を受け、実験の進行方法について確認する。 【事後学習】次週以降の準備として、実験書「情報基礎実験」の各実験項目を熟読し,各項目ごとの疑問点・質問事項を整理用ノートに取りまとめる。可能であれば、確認できた実験上の注意点についても整理しておく。(60分) |
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第2回 | レポートの書き方の説明,実験テーマの説明(2) レポートの書き方について説明を受け、実験の進行方法について確認する。 【事後学習】次週以降の準備として、実験書「情報基礎実験」の各実験項目を熟読し,各項目ごとの疑問点・質問事項を整理用ノートに取りまとめる。可能であれば、確認できた実験上の注意点についても整理しておく。(60分) |
第3回 | J-1 論理回路 3~4入力信号によるAND or OR 回路における入出力信号の観測と真理値表における確認。 NOT 回路における入出力信号の観測と真理値表における確認。 その他各種の組み合わせた回路における入出力信号の観測と真理値表における確認。 【事前学習】実験書「情報基礎実験」の当該実験項目を熟読し,予習レポートを作成する。(60分) 【事後学習】測定データは実験の進行と並行させて取りまとめ、考察とともに提出レポートとして指定期日までに提出する。(120分) |
第4回 | J-2 騒音の測定 班ごとに設定した数か所の測定点における騒音計データの採取とデータの取りまとめを行う。 ・突発的な音源 ・基本的なベース音源 ・周期的に発生する音源 【事前学習】実験書「情報基礎実験」の当該実験項目を熟読し,予習レポートを作成する。(60分) 【事後学習】測定データは実験の進行と並行させて取りまとめ、考察とともに提出レポートとして指定期日までに提出する。(120分) |
第5回 | J-3 波形変換 シュミット回路および微積分回路を利用したアナログ信号のデジタル信号化などについて,発生する波形の形状的変化及び性質と回路素子内での役割等を理解する。 【事前学習】実験書「情報基礎実験」の当該実験項目を熟読し,予習レポートを作成する。(60分) 【事後学習】測定データは実験の進行と並行させて取りまとめ、考察とともに提出レポートとして指定期日までに提出する。(120分) |
第6回 | J-4 マルチバイブレータ 双安定,単安定,無安定の各マルチバイブレータ回路において発生する波形の形状変化及び性質と回路素子内での役割等を理解する。 【事前学習】実験書「情報基礎実験」の当該実験項目を熟読し,予習レポートを作成する。(60分) 【事後学習】測定データは実験の進行と並行させて取りまとめ、考察とともに提出レポートとして指定期日までに提出する。(120分) |
第7回 | J-5 電気回路における過渡現象[アナログコンピュ-タ] 通常利用されるデジタル数値計算による解析に対して,自動制御の解析などでの連続解析や工学上の問題を解析するうえで利用されるアナロゴコンピュータの原理と基本動作を理解する。 【事前学習】実験書「情報基礎実験」の当該実験項目を熟読し,予習レポートを作成する。(60分) 【事後学習】測定データは実験の進行と並行させて取りまとめ、考察とともに提出レポートとして指定期日までに提出する。(120分) |
第8回 | J-6 定電圧ダイオード 電気通信機器等の電源には、一定電圧で変動の少ないことが望ましい。この定電圧を目的として使用される定電圧ダイオード(一般に、ツェナーダイオードと呼ばれる)の特性について理解する。 【事前学習】実験書「情報基礎実験」の当該実験項目を熟読し,予習レポートを作成する。(60分) 【事後学習】測定データは実験の進行と並行させて取りまとめ、考察とともに提出レポートとして指定期日までに提出する。(120分) |
第9回 | レポート指導と復習(1) 前半に提出すべきレポート課題において,データ整理が不十分であった点や調べて記入すべきであったが不十分であったために返却されたレポートに対する指導と,後半の実験に対する個別指導を行う。 【事後学習】指摘事項を取りまとめ、考察とともに提出レポートとして指定期日までに提出する。(120分) |
第10回 | J-7 ロボット制御(1) ロボットに課題を解決させるためのプログラミング作成を通じて,基本的なアルゴリズム作成能力を身に付ける。 【事前学習】実験書「情報基礎実験」の当該実験項目を熟読し,予習レポートを作成する。(60分) 【事後学習】測定データは実験の進行と並行させて取りまとめ、考察とともに提出レポートとして指定期日までに提出する。(120分) |
第11回 | J-8 ロボット制御(2) ロボット制御(1)に引き続き実験テーマに取り組むことにより、さらなるアルゴリズム作成能力を身に付ける。 【事前学習】実験書「情報基礎実験」の当該実験項目を熟読し,予習レポートを作成する。(60分) 【事後学習】測定データは実験の進行と並行させて取りまとめ、考察とともに提出レポートとして指定期日までに提出する。(120分) |
第12回 | J-9 数値計算 統計的な手法を利用して円の面積を求める事により「π」の数値を求める事を通して「モンテ カルロ法」を理解する。 【事前学習】実験書「情報基礎実験」の当該実験項目を熟読し,予習レポートを作成する。(60分) 【事後学習】測定データは実験の進行と並行させて取りまとめ、考察とともに提出レポートとして指定期日までに提出する。(120分) |
第13回 | J-10 データ処理 表計算ソフト「エクセル」によりデータのばらつきを整理し,基本的な統計処理である平均値や中央値などを求め,表やグラフによりデータを要約する能力を身に付ける。 【事前学習】実験書「情報基礎実験」の当該実験項目を熟読し,予習レポートを作成する。(60分) 【事後学習】測定データは実験の進行と並行させて取りまとめ、考察とともに提出レポートとして指定期日までに提出する。(120分) |
第14回 | J-11 CPUシミュレーター 電気回路としてのCPU の理解するために,アセンブリ言語や機械語を用いながらCPU の内部の電子回路の動作について学ぶ。 【事前学習】実験書「情報基礎実験」の当該実験項目を熟読し,予習レポートを作成する。(60分) 【事後学習】測定データは実験の進行と並行させて取りまとめ、考察とともに提出レポートとして指定期日までに提出する。(120分) |
第15回 | レポート指導と復習(2) これまでに提出されたレポート課題において,データ整理が不十分であった点や調べて記入すべきであったが不十分であったために返却されたレポートに対する指導を行う。 【事後学習】指摘事項を取りまとめ、考察とともに提出レポートとして指定期日までに提出する。(120分) |
その他
教科書 |
『情報基礎実験』 配布(非売品)
教科書は配布する。
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参考書 |
各実験毎に各自図書館等で調べること。もちろん各科目の教科書も利用できる。
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成績評価の方法 及び基準 |
出席が総授業時間数の5分の3に満たない場合は履修放棄として取り扱い,学業成績の査定を行わない。 また30分を超える遅刻は欠席として扱い,そのままでは当該実験は許可しない。 成績評価は,実験への取り組み態度,レポートの提出状況と内容から総合評価する。 ※すべての実験を行い,すべての実験レポートが受け取られていることが必要である。 |
質問への対応 | 実験中における対応は担当教員が行う。 実験終了後は専任の担当教員が対応する。 |
研究室又は 連絡先 |
実験室(9号館4階945、946実験室)047-469-5520、5290 駒田(9号館1階911A室) komada.toshihiko@nihon-u.ac.jp 金(9号館1階916A室) kim.hyoung-soo@nihon-u.ac.jp 小林一彦(9号館1階916F号室)kobayashi.kazuhiko@nihon-u.ac.jp |
オフィスアワー |
月曜 船橋 10:40 ~ 12:10 個別質問対応時間(金)
月曜 船橋 12:10 ~ 13:10 個別質問対応時間(駒田)
木曜 船橋 12:15 ~ 13:15 個別質問対応時間(駒田)
火曜 船橋 10:30 ~ 12:00 個別質問対応時間(小林)
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学生への メッセージ |
この実験は電気系,電子系,および応用情報系に編入学するためには必要不可欠である。 レポートの提出期限を守るために,実験内容について不明のときは実験担当教員に質問すること。 全ての専門科目の授業が実験と並行して行われるので,それぞれの科目の内容を関連づけて 学んで行くことが必要である。 遅刻,欠席は減点の対象となりうるので,極力,休まないようにすること。 欠席等により,補修実験が必要と判断した場合に限り、補修実験時間を別に設定する。 【令和4年度成績分布状況】履修者数:30名 S:7人(23.33%),A:12人(40.00%),B:2人(6.67%),C:3人(10.00%),D:4人(13.33%),E:2人(6.67%) |