2023年 短期大学部 シラバス - ものづくり・サイエンス総合学科
設置情報
科目名 | 代数学Ⅰ | ||
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設置学科 | ものづくり・サイエンス総合学科 | 学年 | 2年 |
担当者 | 本間 裕子 | 履修期 | 前期 |
単位 | 2 | 曜日時限 | 木曜4 |
校舎 | 船橋 | 時間割CD | E44H |
クラス | |||
ポリシー | ディプロマ・ポリシー【DP】 カリキュラム・ポリシー【CP】 | ||
履修系統図 | 履修系統図の確認 |
概要
学修到達目標 | 初等整数論、群論の基礎を学びます。数学用語・記号に慣れこれらを正しく使って論証・論述ができるようになることを目標とします。 本授業科目はDP3及びCP3に該当しています。 科目ナンバリング:MFmMa-211 |
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授業形態及び 授業方法 |
対面授業 課題は原則として1週間以内にそのときに指示された方法で提出する。課題・テスト等は評価をつけ返却し,解説を行う。 |
履修条件 | 特にありませんが、行列や複素数など既習事実は例として取り上げることが多いので、忘れていないことを確認して下さい。 |
授業計画
第1回 | 集合論復習・論理と命題 集合論での定義や記号、法則を復習し、命題の逆・対偶などの確認をします。 事後学習:教科書の序章の該当箇所を読む。配布プリントを復習しやり残した問題を解く。(240分) |
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第2回 | 写像 全射、単射、全単射、逆写像を色々な例で学習します。 事前学習:教科書の序章の該当箇所を読む。用語の定義を覚えておく。(60分) 事後学習:配布プリントを復習しやり残した問題を解く。(180分) |
第3回 | 同値関係・類別・完全代表系 同値関係の定義をし、これによって集合を類別できることを理解します。色々な例を考えます。 事前学習:教科書の序章の該当箇所を読む。新しい用語に注意する。(60分) 事後学習:用語や記号を覚える。配布プリントを復習しやり残した問題を解く。(180分) |
第4回 | 整数の基本的性質 加減乗除、大小関係。当たり前と思っていた性質を見直します。 事前学習:教科書の1章の該当箇所を読む。(60分) 事後学習:教科書の定理の証明を復習し、論理的な証明の書き方を練習する。(180分) |
第5回 | ユークリッドの互除法 ユークリッドの互除法を用いて、最大公約数を計算します。 事前学習:教科書の1章の該当箇所を読む。(60分) 事後学習:授業中にやり残した教科書の問題を解く。配布プリントの問題を解く(180分) |
第6回 | 1次不定方程式 整数を係数とする方程式 ax+by=c が整数解(x,y)を持つための、a,b,cの必要十分条件を求めます。 事前学習:教科書の1章の該当箇所を読む。(60分) 事後学習:授業中にやり残した教科書の問題を解く。配布プリントの問題を解く(180分) |
第7回 | エラトステネスの篩・素因数分解定理 中学生のときに習ったエラトステネスの篩で100以下の素数を見つけましょう。素因数分解とその一意性を証明します。 事前学習:教科書の1章の該当箇所を読む。(60分) 事後学習:証明問題の復習をし、証明の論理的書き方に慣れる。配布プリントの問題を解く(180分) |
第8回 | メルセンヌ数・フェルマーの素数 教科書の演習問題「素数は無限に多く存在することを証明せよ」などをします。演習問題に沿って用語解説をします。 事前学習:教科書の1章の該当箇所を読む。(60分) 事後学習:授業中にやり残した教科書の問題を解く。章末問題を解く(180分) |
第9回 | 合同式Ⅰ 合同式を定義し、「解をもつ必要十分条件」などを学びます。 事前学習:教科書の1章の該当箇所を読む。(60分) 事後学習:授業中にやり残した教科書の問題を解く。配布プリントの問題を解く(180分) |
第10回 | 合同式Ⅱ 合同式を解く演習。 事後学習:授業中にやり残した教科書の問題を解く。章末問題を解く(240分) |
第11回 | 中国式剰余定理 定理の証明・解説。 事前学習:教科書の1章の該当箇所を読む。(60分) 事後学習:授業中にやり残した教科書の問題を解く。配布プリントの問題を解く(180分) |
第12回 | 連立合同式 中国式剰余定理を用いて連立合同式を解く練習。 事後学習:教科書の問題・配布プリントの問題を解く。章末問題を解く(240分) |
第13回 | 剰余類と既約剰余類 整数の集合に、合同という同値関係を考えてこれによって類別した世界を見ます。 事前学習:教科書の該当箇所を読む。新しい用語に注意する。(60分) 事後学習:用語の定義を確実にする。授業中にやり残した教科書の問題を解く。配布プリントの問題を解く(180分) |
第14回 | オイラーの関数 既約剰余類の個数を与える関数、オイラーの関数を学び、オイラー数を計算します。 事前学習:教科書の該当箇所を読む。(60分) 事後学習:教科書の該当箇所の復習。教科書の問題を解く。配布プリントの問題を解く(180分) |
第15回 | 理解度確認テストと解説 事前学習:教科書の試験範囲を読み、用語や記号を確認する。教科書や配布プリントの問題の復習をする(240分) |
その他
教科書 |
新妻弘・木村哲三 『群・環・体入門』 共立出版 1999年
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参考書 |
高木貞治 『初等整数論講義』 共立出版 1971年 第2版
永尾汎 『代数学』 朝倉書店 1990年
小川洋子 『博士の愛した数式』 新潮文庫 2005年
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成績評価の方法 及び基準 |
平常点30点(レポートまたは演習5点×6)理解度確認テスト70点の100点満点。積極的参加(演習問題を解く、発展的問題に挑戦する、興味深い解法を提案するなど)に対して1回5点を3回まで加点し、60点以上を合格とします。 |
質問への対応 | 授業中、授業後、またはメールで質問して下さい。 |
研究室又は 連絡先 |
honmay01@kanagawa-u.ac.jp メールのときは、題名に 日本大学をいれて下さい。 本文には 必ず受講科目名 番号 名前を書いて下さい。(スマホから送信して名前を書忘れる人がいます) |
オフィスアワー | |
学生への メッセージ |