2023年 短期大学部 シラバス - 総合教育科目・補充教育科目
設置情報
科目名 | 地理学 | ||
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設置学科 | 一般教育 | 学年 | 1年 |
担当者 | 梶山 貴弘 | 履修期 | 前期 |
単位 | 2 | 曜日時限 | 木曜6 |
校舎 | 船橋 | 時間割CD | N46B |
クラス | |||
履修系統図 | 履修系統図の確認 |
概要
学修到達目標 | 【授業概要】人間生活は,自然環境が取り巻いた連続的な地表面空間で展開されている。人類は,とくにその舞台となる地形資源と,それを構成する地質資源を利用・改変・破壊して豊かな生活を発展させてきたが,自然の摂理に沿わない短期的・微視的な視点における開発は,自然災害や自然環境問題を発生させている。したがって,持続的な発展をしていくためにも,我々は人間と地形・地質環境との関わりを理解する必要がある。そこで本授業では,総合・複合科学である「地理学」の基礎を学修する。 扱う内容は,高校で地理および地学を履修しなかった学生を考慮して,高校の地理・地学を中心とし,一部は大学の地理学・地球科学の基礎を含む。とくに地形・地質を中心に扱う。 【到達目標】地形・地質を中心とした自然環境の基本概念について説明することが出来る。地形・地質環境と人間生活との関わりについて説明することが出来る。また主題図読図・地形図読図から地理現象を読み解くことが出来る。 本授業科目はDP1及びCP1に該当しています。 科目ナンバリング:LLiN-114 |
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授業形態及び 授業方法 |
《オンデマンド型授業》CST-VOICE(V2, Canvas)を利用して行う。 基本的な流れは,次回の授業日までに,配布資料(PDFファイルを印刷)を基に解説動画を視聴し,練習問題(Google Forms)を解いて提出する。練習問題の採点結果は,即時Gmailに送信・返却される。 また一部の授業では,主題図読図・地形図読図などに関する『実習(小レポート)』を行う。小レポートは,事後学修として次回の授業日までに作成するが,それまでに模範解答を動画で解説するので,それを確認して自分の解答を自己採点・修正してからスキャンし,提出する。採点したレポートは,後日返却する。 その他授業に関する案内は,全てCanvasにおいて行う。なお,受講者数と社会情勢によっては,授業方法と内容を変更する場合がある。 |
履修条件 | 中学校社会科地理分野と理科地学分野の内容を復習しておくこと。 |
授業計画
第1回 | 授業の到達目標・計画・評価方法,地球の構成要素と関連性,地理学の対象と分野 ・地球惑星システム,環境,自然資源,自然災害,自然環境問題 【事前学習】シラバスを読んでおく。また中学・高校の地理と地学の教科書の該当部分を読むとともに,専門用語について専門書やインターネットなどで調べておく。(120分) 【事後学習】学修内容について配布資料やメモなどを整理し,各自または学生間で確認して理解を深める。(120分) |
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第2回 | 地球の時間・空間と構造 ・地球の時空間スケール、地形と地質,地圏の構造と岩石 【事前学習】中学・高校の地理と地学の教科書の該当部分を読むとともに,専門用語について専門書やインターネットなどで調べておく。(120分) 【事後学習】学修内容について配布資料やメモなどを整理し,各自または学生間で確認して理解を深める。(120分) |
第3回 | 世界スケールの地形・地質環境①:プレートテクトニクス ・プレートテクトニクスとプレート運動,主な地形・地質現象,大地形と地震・火山の分布 【事前学習】中学・高校の地理と地学の教科書の該当部分を読むとともに,専門用語について専門書やインターネットなどで調べておく。(120分) 【事後学習】学修内容について配布資料やメモなどを整理し,各自または学生間で確認して理解を深める。(120分) |
第4回 | 世界スケールの地形・地質環境②:大地形とその変化 ・プレート内部の地形・地質現象,『図上作業と主題図読図』 【事前学習】中学・高校の地理と地学の教科書の該当部分を読むとともに,専門用語について専門書やインターネットなどで調べておく。(60分) 【事後学習】学修内容について配布資料やメモなどを整理し,各自または学生間で確認して理解を深める。また実習レポートを完成させる。(180分) |
第5回 | 日本列島の地形・地質環境 ・実習の解説,日本列島の地体構造と大地形,日本列島の中地形 【事前学習】中学・高校の地理と地学の教科書の該当部分を読むとともに,専門用語について専門書やインターネットなどで調べておく。(120分) 【事後学習】学修内容について配布資料やメモなどを整理し,各自または学生間で確認して理解を深める。(120分) |
第6回 | 低地と段丘の環境①:低地と三角州 ・地形の変化と形成,低地の分類と形成プロセス,三角州の形成プロセスとその環境 【事前学習】中学・高校の地理と地学の教科書の該当部分を読むとともに,専門用語について専門書やインターネットなどで調べておく。(120分) 【事後学習】学修内容について配布資料やメモなどを整理し,各自または学生間で確認して理解を深める。(120分) |
第7回 | 低地と段丘の環境②:東京低地における地形環境と人間生活 ・関東平野の地形分類,東京低地の自然環境と人間生活 【事前学習】中学・高校の地理と地学の教科書の該当部分を読むとともに,専門用語について専門書やインターネットなどで調べておく。(120分) 【事後学習】学修内容について配布資料やメモなどを整理し,各自または学生間で確認して理解を深める。(120分) |
第8回 | 低地と段丘の環境③:段丘と海成段丘 ・実習の解説,段丘の分類と形成プロセス,段丘に関連する地形種 【事前学習】中学・高校の地理と地学の教科書の該当部分を読むとともに,専門用語について専門書やインターネットなどで調べておく。(120分) 【事後学習】学修内容について配布資料やメモなどを整理し,各自または学生間で確認して理解を深める。(120分) |
第9回 | 低地と段丘の環境④:下総台地と武蔵野台地における地形環境と人間生活 ・下総台地の地形環境と人間生活,武蔵野台地の地形環境と人間生活,『図上作業と地形図読図』 【事前学習】中学・高校の地理と地学の教科書の該当部分を読むとともに,専門用語について専門書やインターネットなどで調べておく。(60分) 【事後学習】学修内容について配布資料やメモなどを整理し,各自または学生間で確認して理解を深める。また実習レポートを完成させる。(180分) |
第10回 | 河川地形と洪水災害①:河成堆積低地と自然堤防・後背低地 ・実習の解説,河流の時空間変化と岩石の関係,河床と河川の流路形態,自然堤防と後背低地 【事前学習】中学・高校の地理と地学の教科書の該当部分を読むとともに,専門用語について専門書やインターネットなどで調べておく。(120分) 【事後学習】学修内容について配布資料やメモなどを整理し,各自または学生間で確認して理解を深める。(120分) |
第11回 | 河川地形と洪水災害②:茨城県における鬼怒川の氾濫と洪水災害 ・河川氾濫と洪水災害,鬼怒川中流域における洪水災害,『図上作業と地形図読図』 【事前学習】中学・高校の地理と地学の教科書の該当部分を読むとともに,専門用語について専門書やインターネットなどで調べておく。(60分) 【事後学習】学修内容について配布資料やメモなどを整理し,各自または学生間で確認して理解を深める。また実習レポートを完成させる。(180分) |
第12回 | 地層と温泉資源①:地層と地下水 ・実習の解説,地層とその層序,地下水の涵養と形成,地下水の流動と流出 【事前学習】中学・高校の地理と地学の教科書の該当部分を読むとともに,専門用語について専門書やインターネットなどで調べておく。(120分) 【事後学習】学修内容について配布資料やメモなどを整理し,各自または学生間で確認して理解を深める。(120分) |
第13回 | 地層と温泉資源②:関東平野南部における非火山性温泉と温泉資源 ・温泉の形成と分類,日本列島における温泉資源、関東平野南部における温泉資源 【事前学習】中学・高校の地理と地学の教科書の該当部分を読むとともに,専門用語について専門書やインターネットなどで調べておく。(120分) 【事後学習】学修内容について配布資料やメモなどを整理し,各自または学生間で確認して理解を深める。(120分) |
第14回 | まとめ,補足事項,期末レポートの内容・方法 【事前学習】これまでの学修内容を整理して,不明な点を質問できるようにしておく。(60分) 【事後学習】学修内容について配布資料やメモなどを整理し,各自または学生間で確認して理解を深める。(180分) |
第15回 | 期末レポートの作成及びその解説 【事前学習】学修内容について配布資料やメモなどを整理し,各自または学生間で確認して理解を深める。(180分) 【事後学習】期末レポートで分からなかったところは,これまでの学修内容を再確認するとともに,不明な点を教員に質問する。また今後の発展的な学修計画について考える。(60分) |
その他
教科書 |
教科書は指定しない。毎回,配布資料をアップロードするので,印刷すること。
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参考書 |
上野和彦ほか編 『地理学概論』 朝倉書店 2007年
高橋日出男・小泉武栄編著 『自然地理学概論』 朝倉書店 2008年
吉田英嗣 『はじめての自然地理学』 古今書院 2019年 第2版
貝塚爽平ほか編 『写真と図で見る地形学 増補新装版』 東京大学出版会 2019年
貝塚爽平 『東京の自然史』 講談社 2011年
その他の参考書については,授業時に紹介する。
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成績評価の方法 及び基準 |
成績評価は,期末レポート(50%),複数回分の小レポート(30%),平常点(20%)から評価する。 |
質問への対応 | 基本的には授業終了後またはオフィスアワーで対応するが,研究室在室時で可能な場合であればいつでも対応する。また,Eメールでも対応する。 |
研究室又は 連絡先 |
駿河台校舎 タワー・スコラ11階S1112室 船橋校舎 8号館4階842室 Eメール:kajiyama.takahiro@nihon-u.ac.jp |
オフィスアワー |
火曜 船橋 15:00 ~ 16:30
水曜 駿河台 15:00 ~ 16:30
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学生への メッセージ |
地理現象を理解するためには,その時空間スケールや,他の現象との相互作用を考える必要があるので,常に広い視野を持つように心掛けましょう。また講義での各現象の説明事項(とくにグラフや地図を用いた説明など)は,必ず配布資料やノートにメモを取るようにしましょう。なお事前・事後学習には,図書館を活用すると効果的です。 【前年度成績分布状況】履修者数19名 S:2人 (17%), A:3人 (25%), B:4人 (33%), C:2人 (17%), D:1人 (8%), E:7人 |