2023年 短期大学部 シラバス - 総合教育科目・補充教育科目
設置情報
科目名 | 日本を考える | ||
---|---|---|---|
設置学科 | 一般教育 | 学年 | 3年 |
担当者 | 服部 英恵 | 履修期 | 後期 |
単位 | 2 | 曜日時限 | 土曜6 |
校舎 | 船橋 | 時間割CD | N66R |
クラス | 再履修者用 |
概要
学修到達目標 | 1) 異文化を尊重しつつ,日本の特質を理解して伝えたり,我が国が直面する社会問題の解決法を見出したりするために,グループ学修の場で,自らの考えを他者と述べ合い,課題を議論し合うことを通じて,コミュニケーション力や問題発見 ・ 解決力を修得する。 2) 自己を省察して自らの今後の学び方や生き方を自覚するために,多様な観点から日本を見つめ, 国際社会など世界とのつながりを認識し,自己の立ち位置を理解する。 科目ナンバリング:CNL-101 |
---|---|
授業形態及び 授業方法 |
本科目は,原則として2回の授業を1ユニットとし,授業回ごとのテーマによりグループ内討論とグループ間討論を中心に展開する。 授業方法は,反転授業の要素を組み込んだグループワーク・討論が中心となり,授業外での自己学修が重要なウェイトを占める。 なお,CST-VOICE,LMS-V2「Canvas」を通して,「オンライン授業(オンデマンド形式)」で実施していく。 |
履修条件 | 必修 |
授業計画
第1回 | 第1回 日本を考えよう <準備学習>(60分) シラバスを熟読し,この科目の趣旨や目的,授業方法などを事前に理解する。また,『ミライヲツクル- LearningGuide』と日本大学の公式ホームページから「教育の目的」「日本大学教育憲章」を見ることで「日本大学マインド」を理解する。事前に学祖に関するリーフレット及び冊子を熟読し,自校史について理解を深める。 <事後学習>(120分) 授業で見た動画を再度視聴し,次回からの授業の流れを理解しておく。「日本の特質」についての課題演習を実施し提出する。 |
---|---|
第2回 | 第2回 近代に向かう日本① <準備学習>(120分) 日本が明治時代になって変わったことをよく調べ,それらの事象に対して,自分は何を思い,どう評価するのかをまとめておく。 <事後学習>(120分) 授業動画で視聴した内容を改めて振り返る。「鎖国から開国に向かう時代」について自身の考えをしっかりとまとめてから課題演習に取り組み,提出する。幕末期における「欧化主義」が進んだ過程や開国前後の変化においての日本人や外国人の捉え方を理解しておく。 |
第3回 | 第3回 近代に向かう日本② <準備学習>(120分) 前回の授業を通して,現在では世界各国から日本がどういう風に見られているのかについてよくデータを調査しつつ考えをまとめておく。 <事後学習>(120分) 授業で扱った事例について,さまざまな参考文献,インターネットなどを通して理解を深めていく。「世界各国から見た日本」について,データを基に自身の考えや論点をしっかりとまとめてから課題に取り組み,提出する。 |
第4回 | 第4回 日本文化の特徴を考える① <準備学習>(120分) 日本人の礼儀作法や規律についてよく調べ,自分なりの意見をまとめておく。 <事後学習>(120分) 授業で扱ったテーマについて,本,雑誌,インターネット等で各自確認してみたり,実際に体験してみたりする。「日本人の礼儀作法や規律の特徴」について,自身の考えや論点ををしっかりとまとめてから課題に取り組み,提出する。 |
第5回 | 第5回 日本文化の特徴を考える② <準備学習>(120分)日本の四季に関連する独自の文化などについて,広く自分なりの新しい考えをまとめておく。 <事後学習>(120分)授業動画の内容に関連して,本,雑誌,インターネット等で各自確認したり,実際に体験したりする。「配布されたデータ資料」に基づいて,四季との関連性をしっかりとまとめてから課題に取り組み,提出する。 |
第6回 | 第6回 日本の労働と格差のあり方① <準備学習>(120分)日本の労働と現代社会の格差の現状についてよく調べ,自分なりの意見をまとめておく。 <事後学習>(120分)授業動画の内容について振り返り,本,雑誌,インターネット等で各自確認するなど,様々な意見や考え方があることを理解する。「雇用のあり方や自身のキャリアビジョン」について,自身の考えや論点をしっかりとまとめてから課題に取り組み,提出する。 |
第7回 | 第7回 日本の労働と格差のあり方② <準備学習>(120分)日本の労働と格差をめぐる社会的課題,特にジェンダーバランスなどについてどのように解決したら良いのかを考える。 <事後学習>(120分)授業で扱った事例について,さまざまな参考文献,インターネットなどを通して理解を深めていく。「配布されたデータ資料」に基づいて回答するとともに,「労働とジェンダー」についてしっかりとまとめてから課題に取り組み,提出する。 |
第8回 | 第8回 日本の家族のあり方① <準備学習>(120分)日本の世帯構成の変化についてよく調べ,自分なりの意見をまとめておく。 <事後学習>(0分)授業動画の内容について振り返り,「1人世帯や2人世帯が増えている現状」について,自身の考えや論点をしっかりとまとめてから課題に取り組み,提出する。 |
第9回 | 第9回 日本の家族のあり方② <準備学習>(120分)家族に関連する社会的な問題(結婚,収入,子育てなど)について現状の傾向などデータを調査したりしながら,自身の考えをめぐらせる。 <事後学習>(60分)授業動画で扱った事例や指示したデータ資料を基に「選択的夫婦別姓」について理解を深める。しっかりと自分の意見をまとめた上で課題に取り組み,データに基づいた説明文で提出する。 |
第10回 | 第10回 中間振り返り <準備学習>(120分)中間課題作成に向けて,ここまで学んできた4つのテーマ(ユニット)の中で,最も興味があった分野の具体的テーについてデータを収集して,自身の考えをまとめておく。 <事後学習>(60分)今まで,学修してきた近代(第2- 3回),日本文化(第4- 5回),労働と格差(第6- 7回),家族のあり方(第8- 9回)の4つの分野の中からで,特に興味のある分野をさらに具体的なテーマでタイトルを決め,他国との比較を明記しながら論述するポイントを忘れずに課題に取り組む。自身で考えたテーマについて,改めてニュース,新聞,インターネット等で再確認して知見を深める。 |
第11回 | 第11回 日本が直面している地球環境問題の現状① <準備学習>(120分)地球環境問題の現状や,SDGsについてよく調べておき,自分なりの意見や考えをまとめておく。 <事後学習>(120分)授業動画の内容について振り返り,SDGsの17項目について目指してるゴールを理解する。特に,「13:気候変動に具体的な対策」について【自分自身が達成できる持続可能な取り組み方】についてしっかり考えをまとめて課題を提出する。 |
第12回 | 第12回 日本が直面している地球環境問題の現状② <準備学習>(120分)日本のエネルギー問題の現状と課題についてよく調べておき,自分なりの意見や考え,対策案をまとめておく。 <事後学習>(120分)授業動画の内容と配布資料を基にして,日本のエネルギー別の需要と歴史的推移や現状についてを理解する。その上で,「日本のエネルギー問題の今後のあり方」「再生可能エネルギー」についてしっかり考えをまとめて課題を提出する。自分達にとって実行可能な対策案について,ニュース,新聞,インターネット等で再確認してみる。 |
第13回 | 第13回 日本の最先端から考える未来① <準備学習>(120分)伝統や文化から日本の未来に向かってどう活かして繋げていけるかなどについて,自分で調べておく。また自分の身の回りで実際に感じる状況などとつき合わせて,そのことが現在の自分の生活,社会とどう関わっているかを考察する。 <事後学習>(150分)身近なもので便利だったり,新しい流行だったり,それらの特色を考え, 今回の授業を参考に,自分でなぜそれに興味があるかを考えてみる。その上で授業動画と配布資料を基に「日本の伝統芸能と現代の文化を融合すべきかどうか」について深く考察して論点をまとめて課題を提出する。さらに それらを深めるために,改めて多くの書籍や WEB などから自分で調査する。 |
第14回 | 第14回 日本の最先端から考える未来② <準備学習>(120分)Society1.0〜5.0とはどういったことを指すのかについてへ調べる。また,これから来るべき超スマート社会「Society5.0」ではいいたいどういう変化していくのか,逆にどうした問題点が出てきそうかなどをイメージするために,自分で調査・分析しておく。 <事後学習>(150分)授業動画の内容と配布資料などを参考にして,授業内で示したキーワードの中で,自分が興味を持ったテーマにを選ぶ。「Society5.0」の未来ではそのテーマの現状の問題点はどう解消できるのかについてデータをしっかりと示しながら論説し,課題を実施する。最後に,その世界での自分の姿をシミュレーションしてみる。 |
第15回 | 第15回 自ら道をひらく(学期末課題と総括) <準備学習>(180分)期末課題作成に向けた考察をするために,「これまですべての授業を振り返り,これらの中から浮かび上がる日本の特質,日本人気質を考えてくる。 <事後学習>(120分)授業動画の内容を参考にしつつ,「宇宙における日本の特性あるいは日本人特性の生かし方」について具体的なテーマ名を指定して,他国との関わりを想定しながら自身の考えを論述する。最後に,この授業を通して得られた学修成果を,今後の学びや自身の生き方にどう生かすのかをシミュレーションしてみる。 |
その他
教科書 |
『ミライヲツクル Learning Guide』
|
---|---|
参考書 | |
成績評価の方法 及び基準 |
成績評価の配点は,中間および期末課題を除いたその他の週の「課題演習:5点×13回」,第10週「中間課題:15点×1回」および第15週「期末課題20点×1回」とする。上記の合計で60点以上を合格とするが,同時に,次に掲げる2種の条件にも達成していなければ合格としないので注意すること。(1)第1〜9週および第11〜14週で提出する「課題演習」の合計点が30点以上であること。(2)中間課題」および「期末課題」の合計点が20点以上であること。 |
質問への対応 | 授業内で指示する。 |
研究室又は 連絡先 |
授業科目担当者 服部英恵 hattori.hanae※nihon-u.ac.jp (※を@に換えて送信ください) |
オフィスアワー |
土曜 船橋 18:20 ~ 19:50 授業中に指示
|
学生への メッセージ |
本科目は,いわゆる“日本学”ではなく,「日本」をキーワードにあらゆる学問への入口に興味を繋いでいく科目です。学生の皆さんにあらゆる発想を促し,それを共有し,多様な視点から考える力を身に付け,新たな知識や考え方を“学びたい”という能動的な気持ちを芽生えさせることが本科目の最大の目的です。 |