2024年 理工学部 シラバス - 交通システム工学科
設置情報
科目名 |
ゼミナール
都市交通計画をデザインする能力の養成
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設置学科 | 交通システム工学科 | 学年 | 3年 |
担当者 | 石坂・伊東 他 | 履修期 | 年間 |
単位 | 2 | 曜日時限 | 火曜3 |
校舎 | 船橋 | 時間割CD | B23G |
クラス | |||
履修系統図 | エンジニアリングコースの系統図確認 マネジメントコースの系統図確認 |
概要
学修到達目標 | 本科目のカリキュラム上の位置づけは、都市交通計画を実施する上で必要となる調査、分析、計画の立案、計画案のプレゼンテーションなどを継続的に行う能力を習得することです。実際の都市における交通問題を調査・分析し、これを改善するための計画案を経済性などの条件も考慮して立案し、それを提案する能力を修得します。 (1)実際の都市における交通状況を交通調査手法を用いて調査し、その結果に基づいて問題を説明できる。 (2)経済性など多様な視点から都市交通問題を理解して、これらの視点を考慮して問題点を改善するための計画案を立案できる。 (3)交通需要予測手法を用いて計画案を立案し、立案した計画案を評価できる。 (4)問題点と計画案をまとめ、プレゼンテーションできる。 (5)グループで問題点と計画案を報告書にまとめることができる。 本科目は、学科の学習・教育到達目標A~I(「学生生活のしおり」p.1参照)のうち、E「生涯自己学習能力」の達成に主体的に関与する重要な科目です。またD「専門応用学力」、F「コミュニケーション能力・ファシリテイト能力」、H「計画的遂行能力」、I「デザイン・総合力」の達成に補足的に関連する科目です。 |
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授業形態及び 授業方法 |
グループワークを通じて、関連文献レビュー、計画方法の習得、計画内容の討議、現地調査の立案と実施、調査結果の解析、計画案の取りまとめとプレゼンテーションを行う。それぞれのプロセスに置ける取りまとめ時点で、適宜フィードバックする。 |
履修条件 | 専門教育科目、共通、必修 受講者は、交通問題に関心があり、交通問題の解決に熱意を持っていること。 |
ディプロマ・ポリシー(DP)及びカリキュラム・ポリシー(CP)との関連 | 本授業科目はDP1・3・4・5・6・7・8及びCP1・3・4・5・6・7・8に該当しています。 |
授業計画
第1回 | ガイダンス ・ゼミナールの活動を通して,どのような能力を身につけることを各自設定し、目標を定める。 ・チームで協働して交通課題に対応するための相互理解を深める能力を身につける。 | 【事前学修】シラバスの内容確認の上、授業に臨むこと 【事後学修】過去のゼミナールの報告書を読み、一連のプロセス及び過去にどのような交通課題に着眼したのかを整理してくること | 【事前学修】0.5時間 【事後学修】0.5時間 |
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第2回 | 過去のゼミナールにおける実施内容の紹介を行う。 ・地域で発生している交通課題(問題点)を発見する能力を養う。 | 【事前学修】過去のゼミナールの報告書を読み、一連のプロセス及び過去にどのような交通課題に着眼したのかを整理してくること 【事後学修】これまで学んできた専門科目における基礎知識をどのように活かすことができるのかを検討してくること | 【事前学修】0.5時間 【事後学修】0.5時間 |
第3回 | 海外都市の交通実態の把握(都市調べ):提示する可能なテーマ(対象都市)から、選択させ、最終的に各グループ3~5名になるようグループ分けを行なう。 ・テーマに関してこれまでの基礎知識を活かして探求できる能力を養う。 | 【事前学修】これまで学んできた基礎知識を整理してくること 【事後学修】提示されたテーマに関して関連する文献や資料を収集してくること | 【事前学修】0.5時間 【事後学修】0.5時間 |
第4回 | 海外都市の交通実態の把握(都市調べ) テーマに関する文献調査1:図書館やインターネットを利用して関連する文献をグループ毎に収集する。収集した結果を発表する。 ・収集した資料を基にグループでディスカッションし、問題点を多様な観点から整理することができる能力を養う。 ・問題点に関係する制約条件を見出せる能力を養う。 | 【事前学修】提示されたテーマに関して関連する文献や資料を収集してくること 【事後学修】グループにてディスカッションした内容を整理してくること | 【事前学修】0.5時間 【事後学修】0.5時間 |
第5回 | 海外都市の交通実態の把握(都市調べ) テーマに関する文献調査2:図書館やインターネットを利用して関連する文献をグループ毎に収集する。収集した結果を発表する。 ・グループにて多様な意見を取りまとめる能力を養う。 ・取りまとめた見解を発表できる能力を養う。 | 【事前学修】発表を想定して見解を整理してくること 【事後学修】各グループが発表した内容を整理して、対象都市における問題点を総合的に整理してくること | 【事前学修】0.5時間 【事後学修】0.5時間 |
第6回 | 海外都市の交通実態の把握(都市調べ) ・成果発表 成果発表を通して、次の能力を評価する。 (1)実際の都市における交通状況を交通調査手法を用いて調査し、その結果に基づいて問題を説明できる。 (5)グループで問題点を報告書としてまとめることができる。 | 【事前学修】解決案を検討するうえで関連する講義の基礎知識を整理してくること 【事後学修】グループにてまとめた解決案に関するこれまでに学習した専門知識を整理してくること | 【事前学修】0.5時間 【事後学修】0.5時間 |
第7回 | 交通需要予測手法を用いた道路交通改善案の立案と評価 ・STRADAを用いた演習:配分結果より道路交通の問題点を発見できる能力を養う。 | 【事前学修】科目「交通システム計画」「交通需要予測」で修得した知識・技術を確認してくること 【事後学修】STRADAを用いた分析手法を復習すること。 | 【事前学修】0.5時間 【事後学修】0.5時間 |
第8回 | 交通需要予測手法を用いた道路交通改善案の立案と評価 ・STRADAを用いた演習:配分結果より道路交通の問題点を発見できる能力を養う。 ・地域、社会、周辺環境等を踏まえ道路交通の問題点を発見できる能力を養う。 | 【事前学修】科目「交通システム計画」「交通需要予測」で修得した知識・技術を確認してくること 【事後学修】STRADAを用いた分析手法を復習すること。 | 【事前学修】0.5時間 【事後学修】0.5時間 |
第9回 | 交通需要予測手法を用いた道路交通改善案の立案と評価 ・地域、社会、周辺環境等を踏まえ総合的に解決策をデザインできる能力を養う。まとめた計画案についてグループ内で討議する。 計画案の発表:取り纏めた計画案を、グループ毎に発表する。 | 【事前学修】プレゼンテーションに関してグループ内で調整し、資料を作成してくること 【事後学修】各グループの発表を整理し、対象都市における課題を総合的に認識してくること | 【事前学修】0.5時間 【事後学修】0.5時間 |
第10回 | 交通需要予測手法を用いた道路交通改善案の立案と評価 ・STRADAを用いた演習:配分結果より道路交通の問題点を発見できる能力を養う。 ・地域、社会、周辺環境等を踏まえ道路交通の問題点を発見できる能力を養う。 | 【事前学修】科目「交通システム計画」「交通需要予測」で修得した知識・技術を確認してくること 【事後学修】STRADAを用いた分析手法を復習すること。 | 【事前学修】0.5時間 【事後学修】0.5時間 |
第11回 | 交通需要予測手法を用いた道路交通改善案の立案と評価 ・STRADAを用いた演習:地域、社会、周辺環境等を踏まえ総合的に解決策をデザインできる能力を養う。まとめた計画案及び改善効果についてグループ内で討議する。 | 【事前学修】修得した解析技術をどのように問題解決につなげるかどうかを整理してくること 【事後学修】修得した解析技術をどのように問題解決につなげるかどうかを整理してくること | 【事前学修】0.5時間 【事後学修】0.5時間 |
第12回 | 交通需要予測手法を用いた道路交通改善案の立案と評価 ・STRADAを用いた演習:地域、社会、周辺環境等を踏まえ総合的に解決策をデザインできる能力を養う。まとめた計画案及び改善効果についてグループ内で討議する。 | 【事前学修】修得した解析技術をどのように問題解決につなげるかどうかを整理してくること 【事後学修】修得した解析技術をどのように問題解決につなげるかどうかを整理してくること | 【事前学修】0.5時間 【事後学修】0.5時間 |
第13回 | 交通需要予測手法を用いた道路交通改善案の立案と評価 ・STRADAを用いた演習:地域、社会、周辺環境等を踏まえ総合的に解決策をデザインできる能力を養う。まとめた計画案及び改善効果についてグループ内で討議する。 | 【事前学修】修得した解析技術をどのように問題解決につなげるかどうかを整理してくること 【事後学修】修得した解析技術をどのように問題解決につなげるかどうかを整理してくること | 【事前学修】0.5時間 【事後学修】0.5時間 |
第14回 | 交通需要予測手法を用いた道路交通改善案の立案と評価 ・STRADAを用いた演習:地域、社会、周辺環境等を踏まえ総合的に解決策をデザインできる能力を養う。まとめた計画案及び改善効果についてグループ内で討議する。 | 【事前学修】プレゼンテーションの準備をグループで協働して行うこと 【事後学修】プレゼンテーションの準備をグループで協働して行うこと | 【事前学修】0.5時間 【事後学修】0.5時間 |
第15回 | 交通需要予測手法を用いた道路交通改善案の立案と評価 ・成果発表 成果発表を通して、次の能力を評価する。 (2)経済性などを考慮して問題点を改善するための計画案を立案できる。 (3)交通需要予測手法を用いて立案した計画案を評価できる。 (4)問題点と計画案をまとめ、プレゼンテーションできる。 | 【事前学修】プレゼンテーションの準備をグループで協働して行うこと 【事後学修】プレゼンテーションの準備をグループで協働して行うこと | 【事前学修】0.5時間 【事後学修】0.5時間 |
第16回 | ミクロ交通シミュレーションを用いた交通改善案の立案と評価 ・VISSIMを用いた演習:道路ネットワークを構築できる能力を養う。 | 【事前学修】科目「交通情報工学」「情報通信システム」で修得した知識・技術を確認してくること 【事後学修】VISSIMの設定で必要な交通工学に関する基礎知識を関連科目から復習し、能力の定着を図ること。 | 【事前学修】0.5時間 【事後学修】0.5時間 |
第17回 | ミクロ交通シミュレーションを用いた交通改善案の立案と評価 ・VISSIMを用いた演習:道路ネットワークを構築できる能力を養う。 | 【事前学修】科目「交通情報工学」「情報通信システム」で修得した知識・技術を確認してくること 【事後学修】VISSIMの設定で必要な交通工学に関する基礎知識を関連科目から復習し、能力の定着を図ること。 | 【事前学修】0.5時間 【事後学修】0.5時間 |
第18回 | ミクロ交通シミュレーションを用いた交通改善案の立案と評価 ・VISSIMを用いた演習:車両挙動を設定し、関連する専門能力を養う。 | 【事前学修】科目「交通情報工学」「情報通信システム」で修得した知識・技術を確認してくること 【事後学修】VISSIMの設定で必要な交通工学に関する基礎知識を関連科目から復習し、能力の定着を図ること。 | 【事前学修】0.5時間 【事後学修】0.5時間 |
第19回 | ミクロ交通シミュレーションを用いた交通改善案の立案と評価 ・VISSIMを用いた演習:交差点の信号制御方式を設定し、関連する専門能力を養う。 | 【事前学修】科目「交通情報工学」「情報通信システム」で修得した知識・技術を確認してくること 【事後学修】VISSIMの設定で必要な交通工学に関する基礎知識を関連科目から復習し、能力の定着を図ること。 | 【事前学修】0.5時間 【事後学修】0.5時間 |
第20回 | ミクロ交通シミュレーションを用いた交通改善案の立案と評価 ・VISSIMを用いた演習:交通需要を設定し、関連する専門能力を養う。 | 【事前学修】科目「交通情報工学」「情報通信システム」で修得した知識・技術を確認してくること 【事後学修】VISSIMの設定で必要な交通工学に関する基礎知識を関連科目から復習し、能力の定着を図ること。 | 【事前学修】0.5時間 【事後学修】0.5時間 |
第21回 | ミクロ交通シミュレーションを用いた交通改善案の立案と評価 ・対象地域の決定と課題の抽出 | 【事前学修】グループで協働し、他の班員の進捗状況と自身の進捗状況などを確認し、相互に作業が進むように適宜データの整理を行うこと 【事後学修】グループで協働し、他の班員の進捗状況と自身の進捗状況などを確認し、相互に作業が進むように適宜データの整理を行うこと | 【事前学修】0.5時間 【事後学修】0.5時間 |
第22回 | ミクロ交通シミュレーションを用いた交通改善案の立案と評価 ・対象地域の決定と課題の抽出 | 【事前学修】プレゼンテーションの準備をグループで協働して行うこと 【事後学修】プレゼンテーションの準備をグループで協働して行うこと | 【事前学修】0.5時間 【事後学修】0.5時間 |
第23回 | 現地調査の準備1:調査のための具体的準備を行なう。 ・検討してきた調査内容を文章として、調査計画書を作成できる能力を養う。 | 【事前学修】調査のための機材の手配、担当、スケジュールなどを準備・確認してくること 【事後学修】調査計画書と実際の調査を振り返り、事前準備に検討して置くべきことだったことを整理して次回に活かせるようにすること | 【事前学修】0.5時間 【事後学修】0.5時間 |
第24回 | 現地調査1:現地調査を行なう。現地調査は、夏季休暇などにまとめて実施する場合がある。 ・現地の状況を踏まえ、適宜変更を加えながら調査を実行できる能力を養う。 ・現地の関係者などと状況を共有できるコミュニケーション能力を養う。 | 【事前学修】データを整理してくること。過去の資料などを確認して、表現方法を学んでくること 【事後学修】適宜データの整理を行うこと | 【事前学修】0.5時間 【事後学修】0.5時間 |
第25回 | ミクロ交通シミュレーションを用いた交通改善案の立案と評価 ・VISSIMを用いた演習:調査結果の反映と改善案の立案、分析 | 【事前学修】データを整理してくること。過去の資料などを確認して、表現方法を学んでくること 【事後学修】適宜データの整理を行うこと | 【事前学修】0.5時間 【事後学修】0.5時間 |
第26回 | ミクロ交通シミュレーションを用いた交通改善案の立案と評価 ・VISSIMを用いた演習:調査結果の反映と改善案の立案、分析 | 【事前学修】グループで協働してVISSIMに調査結果を反映してくること 【事後学修】グループで協働してVISSIMに調査結果を反映してくること | 【事前学修】0.5時間 【事後学修】0.5時間 |
第27回 | ミクロ交通シミュレーションを用いた交通改善案の立案と評価 ・VISSIMを用いた演習:調査結果の反映と改善案の立案、分析 | 【事前学修】グループで協働してVISSIMに改善案を設定してくること 【事後学修】グループで協働してVISSIMに改善案を設定してくること | 【事前学修】0.5時間 【事後学修】0.5時間 |
第28回 | プレゼンテーションの準備1:計画案を発表する準備をする。 ・パワーポイントでの発表を想定し、表現能力やプレゼンテーション能力を養うこと。 | 【事前学修】プレゼンテーションの準備をグループで協働して行うこと 【事後学修】プレゼンテーションの準備をグループで協働して行うこと | 【事前学修】0.5時間 【事後学修】0.5時間 |
第29回 | プレゼンテーションの準備2:計画案を発表する準備をする。 ・パワーポイントでの発表を想定し、表現能力やプレゼンテーション能力を養うこと。 | 【事前学修】プレゼンテーションの準備をグループで協働して行うこと 【事後学修】プレゼンテーションの準備をグループで協働して行うこと | 【事前学修】0.5時間 【事後学修】0.5時間 |
第30回 | ミクロ交通シミュレーションを用いた交通改善案の立案と評価 ・成果発表 成果発表を通して、次の能力を評価する。 (2)経済性などを考慮して問題点を改善するための計画案を立案できる。 (3)交通需要予測手法を用いて立案した計画案を評価できる。 (4)問題点と計画案をまとめ、プレゼンテーションできる。 (5)グループで問題点と計画案をまとめることができる。 | 【事前学修】報告書をグループでまとめること 【事後学修】グループでまとめて、それらを読み返すことで一年間を振り返り、目標の達成度を確認すること。また、活動において改善すべき点を取りまとめること。 | 【事前学修】0.5時間 【事後学修】0.5時間 |
その他
教科書 |
特定の教科書は使わない。適宜、参考資料を紹介する。
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参考書 |
(社)交通工学研究会 『道路交通技術必携2024』 2024年 第1版
過去の報告書を参考とすること。その他必要な参考書は適宜紹介する。
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成績評価の方法 及び基準 |
全体のグループワークでの自主的な活動(文献整理、調査の準備、調査結果の取り纏め、報告書の作成)の状況によってE「生涯自己学習能力」(40%)とH「計画的遂行能力」(15%)の基礎が習得できたかを、他の講義で習得した計画の立案並びに調査の実施、データの分析方法の応用がなされたかによってD「専門応用学力」(15%)が習得できたかを、調査・データの分析を通してその都市・地域に即した交通システムを検討できたかによってI「デザイン・総合力」(15%)が習得できたかを、現地でのワークショップにおける討議などと発表、学術講演会での発表における質疑応答、内容などによってF「ファシリテイト能力・コミュニケーション能力」(15%)が習得できているかを評価する。 学習目標を達成するために,全ての授業回で出席することを原則とし,出席が80%に満たない場合は採点対象としない。 |
質問への対応 | ゼミの時間内に受け付ける。それ以外の時間はEメールによって受け付ける。 |
研究室又は 連絡先 |
7号館 3階739C kikuchi.hiroki@nihon-u.ac.jp |
オフィスアワー |
火曜 船橋 12:20 ~ 13:10 菊池
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学生への メッセージ |
ゼミナール時間以外の予習(文献を読んだり、調査の準備をすること)を前提としている。また、道路交通必携などを読んで、交通に関する基本的知識を学習することを前提としていることを理解すること。 |