2024年 理工学部 シラバス - 交通システム工学科
設置情報
科目名 | 都市計画 | ||
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設置学科 | 交通システム工学科 | 学年 | 1年 |
担当者 | 小早川・藤井 | 履修期 | 後期 |
単位 | 2 | 曜日時限 | 水曜3 |
校舎 | 船橋 | 時間割CD | B33B |
クラス | |||
履修系統図 | エンジニアリングコースの系統図確認 マネジメントコースの系統図確認 |
概要
学修到達目標 | 都市計画の範囲は極めて広く、専門的な知識や知見をもつには時間がかかる。しかし今後さま ざまな領域の学問を学び、議論に参加し、経験を積むためには、用語や技法の基本について習 得する必要がある。本科目のカリキュラム上の位置づけは、都市計画に関する法制度や計画技 術の基本と計画案の合意形成のための市民参加のあり方および都市の見方などを、修得するこ とである。本科目は、学科の学習・教育到達目標A~I(「学生生活のしおり」p.1参照)のうち、D「専門応用力」およびⅠ「デザイン・総合力」の達成に主体的に関与する重要な科目でであり、B「技術者倫理」の達成に補足的に関与する科目です。 本科目の具体的な学習目標は次の通りです。 (D)専門応用力 ◎ ・都市計画の範囲は広く、法制度や計画技術を学ぶことで、他の専門科目である交通工学と関連したコネクティッド・シティや、情報処理や空間情報工学と関連したスマートシティなどと関連させて、自ら学習応用できるようになる。 (I)デザイン・総合力 ◎ ・本科目で学習した内容をもとに都市づくり・まちづくりの計画案の作成(デザイン力)や、具体的な計画への合意形成を図る市民参加のあり方や、都市の見方など、「住む・働く・憩う・通う」という都市の基本概念を総合的に学習(総合力)することができるようになる。 (B)技術者倫理 ○ ・現在の都市計画は、産業革命以降の近代化の長い時間軸の中で、異なる国や地域の人々の都市活動を支える法制度として整備されてきている。この法制度は、基本的に権利制限を伴うため、その制度の主旨と効果等を学習することで、将来の都市づくりを担う技術者として具備しなければならない倫理観が醸成できるようになる。 |
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授業形態及び 授業方法 |
講義が中心。授業中でのミニ・レポートおよび(現地調査の)課題レポートなどで、学習の理 解度を探る。教科書、授業中での配布資料、パワーポイントなどの視覚教材を利用する。 授業方法は、対面授業とする。 |
履修条件 | 専門教育科目、必修 |
ディプロマ・ポリシー(DP)及びカリキュラム・ポリシー(CP)との関連 | 本授業科目はDP1・3・4・5・6及びCP1・3・4・5・6に該当しています。 |
授業計画
第1回 | 都市計画とは(授業の全体計画、受講上の注意など) 都市計画の枠組みおよび時間軸との関係性について解説する。 | 【事前学習】クラスルームに掲載する「都市計画とは」の資料を読み理解しておくこと。 【事後学習】復習レポート1として「交通システム工学科の学生が都市計画を学ぶ意味」をまとめて提出せよ。 | 【事前学習】(120分) 【事後学習】(120分) |
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第2回 | 都市計画とまちづくりの社会的意義、都市計画の概念と定義① 都市計画の理念および役割と課題について解説する。 | 【事前学習】テキストのpp.1~12を読み理解しておくこと。 【事後学習】復習レポート2として「都市の定義と機能とは」をまとめて提出せよ。 | 【事前学習】(120分) 【事後学習】(120分) |
第3回 | 都市計画とまちづくりの社会的意義、都市計画の概念と定義② 都市計画と産業との関わりについて解説する。 | 【事前学習】テキストのpp.13~33を読み理解しておくこと。 【事後学習】復習レポート3として「都市計画の理念とは」をまとめて提出せよ。 | 【事前学習】(120分) 【事後学習】(120分) |
第4回 | 都市計画思潮①(ハワードの田園都市論) ハワードの田園都市論の考え方について解説をする。 | 【事前学習】テキストのpp.34~39を読み理解しておくこと。 【事後学習】復習レポート4として「オーウェンとハワードの計画をまとめ、現代の社会に及ぼした効果とは」をまとめて提出せよ。 | 【事前学習】(120分) 【事後学習】(120分) |
第5回 | 都市計画思潮②(ガルニエの工業都市論とゾーニング) ガルニエの工業都市論とゾーニングの考え方について解説する。また、ガルニエの設計思想についても説明を行う。 | 【事前学習】テキストのp.39を読み理解し、現在の都市づくりと比較し、その特徴を整理しておくこと。 【事後学習】復習レポート5として「ガルニエの計画をまとめ、現代の社会に及ぼした効果とは」をまとめて提出せよ。 | 【事前学習】(120分) 【事後学習】(120分) |
第6回 | 都市計画思潮③(コルビジェの都市論、300万人の都市計画、CIAM、都市を成立させる4機能) コルビュジェの都市論の解説ならびに300万人の都市計画、CIAM、都市を成立させる4機能、近代建築の5原則、に関する解説を行う。 | 【事前学習】テキストのp.40を読み理解し、現在の都市づくりと比較し、その特徴を整理しておくこと。 【事後学習】復習レポート6として「コルビジェの計画をまとめ、現代の社会に及ぼした効果とは」をまとめて提出せよ。 | 【事前学習】(120分) 【事後学習】(120分) |
第7回 | 都市計画思潮④(ペリーの近隣住区論と交通計画、ラドバーン、ボンネルフ、クルドサック)(ケビン・リンチの都市のイメージとアーバンデザインの潮流) ペリーの近隣住区論に解説と合わせて、ラドバーン計画やボンエルフやクルドサックを用いた計画事例を紹介する。また、ケビン・リンチの都市のイメージとアーバンデザインの潮流についても解説する。 | 【事前学習】テキストのpp.41~47、pp.113~115を読み理解しておくこと。 【事後学習】復習レポート7として「ペリーとリンチの計画をまとめ、現代の社会に及ぼした効果とは」をまとめて提出せよ。 | 【事前学習】(120分) 【事後学習】(120分) |
第8回 | 都市計画マスタープラン(総論) 都市を形成するための行政計画を交通システムと建築物の側面からとらえて解説する。。 | 【事前学習】テキストのpp.48~59を読み理解しておくこと。 【事後学習】講義の内容を整理し、個別にノートにまとめておくこと。 | 【事前学習】(120分) 【事後学習】(120分) |
第9回 | 都市計画マスタープラン(各論①:土地利用計画) 都市計画の基本となる土地利用計画について説明し、区域区分制度や地域地区制度などについて開設する。さらに、用途地域の説明と共に容積率や建ぺい率についても説明する。 | 【事前学習】テキストのpp.64~68およびpp.199~213を読み理解しておくこと。 【事後学習】講義の内容を整理し、個別にノートにまとめておくこと。 | 【事前学習】(120分) 【事後学習】(120分) |
第10回 | 都市計画マスタープラン(各論②:都市交通計画) 都市と交通の関係について解説し、都市における交通システムの位置づけについて説明する。 | 【事前学習】テキストのpp.72~79を読み理解しておくこと。 【事後学習】講義の内容を整理し、個別にノートにまとめておくこと。 | 【事前学習】(120分) 【事後学習】(120分) |
第11回 | 都市計画マスタープラン(各論③:都市交通計画2) 都市と交通の関係について、土地区画整理事業や新住宅市街地開発事業と合わせて説明する。また、住宅街における交通対策についても解説する。 | 【事前学習】テキストのpp.79~82およびpp.214~218を読み理解しておくこと。 【事後学習】講義の内容を整理し、個別にノートにまとめておくこと。 | 【事前学習】(120分) 【事後学習】(120分) |
第12回 | 都市計画マスタープラン(各論④:公園緑地計画、防災計画、環境計画) 都市や建築物の緑化計画や居住地域における防災計画について解説する。 | 【事前学習】テキストのpp.82~95を読み理解しておくこと。 【事後学習】講義の内容を整理し、個別にノートにまとめておくこと。 | 【事前学習】(120分) 【事後学習】(120分) |
第13回 | 都市開発に関する演習 ① 大規模小売店舗立地法に基づく届け出申請を事例に交通工学・建築学・環境工学の視点からのアセスメントについて説明する。 | 【事前学習】レポート課題の作成。 【事後学習】講義の内容を整理し、個別にノートにまとめておくこと。 | 【事前学習】(120分) 【事後学習】(120分) |
第14回 | 都市開発に関する演習 ② 大規模小売店舗立地法を事例に建築物の立地に対する影響評価の方法について演習を行う。 | 【事前学習】レポート課題の作成。 【事後学習】講義の内容を整理し、個別にノートにまとめておくこと。 | 【事前学習】(120分) 【事後学習】(120分) |
第15回 | 平常試験および試験の解説 | 【事前学習】レポート課題およびこれまでの講義で個別に作成した事後学習ノートを中心に復習すること。 【事後学習】試験の解説に基づき、不足していた解答内容を中心に理解を深めること。 | 【事前学習】(120分) 【事後学習】(120分) |
その他
教科書 |
小嶋勝衛監修、/岡田智秀ほか著 『都市の計画と設計【第3版】』 共立出版 2017年 第3版
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参考書 | |
成績評価の方法 及び基準 |
課題レポートと定期試験で評価する。それぞれ30%と70%の配分でGPA制度の基準にしたがって合否および優劣の評価を行います。 原則として、すべての講義に出席すること。なお、正当な理由がある場合に限り、追加課題の提出により出席と認める。 |
質問への対応 | 質問は全員の理解を深めるためにも授業中が望ましいが、授業以外ではオフィスアワーに受け 付ける。 |
研究室又は 連絡先 |
藤 井 7号館3階 738室 fujii.takahiro@nihon-u.ac.jp 小早川 7号館2階 7211室 kobayakawa.satoru@nihon-u.ac.jp |
オフィスアワー |
火曜 船橋 12:20 ~ 13:00
木曜 船橋 12:20 ~ 13:00
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学生への メッセージ |