地盤材料実験 (B33C)

日本大学理工学部

2024年理工学部シラバス - 交通システム工学科

設置情報

科目名	地盤材料実験
設置学科	交通システム工学科	学年	3年
担当者	峯岸・山中	履修期	前期
単位	2	曜日時限	水曜3･4
校舎	船橋	時間割CD	B33C
クラス	交通システム工学科
履修系統図	エンジニアリングコースの系統図確認マネジメントコースの系統図確認

概要

学修到達目標	本科目のカリキュラム上の位置づけは，地盤基盤工学の基本である地盤材料の物理的・力学的な特徴について，試験，解析，結果の解釈と利用に関する基礎知識を修得することです。具体的には土の工学的特性を把握するための土質試験と調査の規格・基準の理解とその手順を実験を通じて学習すると共に，実験の計画，遂行、結果をまとめる能力を養います。本科目は，本学科の学習・教育到達目標A～I（「学生生活のしおり」p.1参照）のうち，F「コミュニケーション能力・ファシリテイト能力」、H「計画遂行能力」の達成に主体的に関与する重要な科目です。また、G「チームワーク力・実践能力」の達成に補足的に関連する科目です。具体的な学習目標：　土の工学的特性を把握するための土質試験と調査の規格・基準の理解とその手順を，実験を通じて学習すると共に，実験の計画，遂行，結果をまとめる能力を養う。具体的には，（Ｆ）コミュニケーション能力・ファシリテイト能力　各試験法の目的，使用器具，試験手順，報告事項を理解したうえで，試験結果算出までの段取りや得られた試験結果を第３者にわかり易く報告できる能力を身に着ける。（Ｇ）チームワーク力・実践能力　各試験法の目的を理解し，試験完了までの役割分担を明確にして，各自の役割から一つの実験結果をまとめられる能力を身に着ける。（Ｈ）計画遂行能力　　目的に応じた試験を適確に選定し，試験の手順を理解したうえで決められた時間内で実験を完了することができる能力を身に着ける。
授業形態及び授業方法	土は取り扱い方によってその工学的性質は変化します。そのため，設計などに用いる工学的指標を求めるためには，目的に応じた適確な試験方法を選択し，その標準試験操作の手順を遵守することが大切です。この科目では，試験方法を習得するとともに，得られた測定データの解釈と工学的な適用法について理解を深めるため，講義と実験を適宜交互に行います。また，実験レポートについては，内容を確認し講義で返却します。なお、実験の授業を行った翌日は、含水比測定等のため30分程度の実験があります。授業は対面講義で実施します。
履修条件	専門教育科目：エンジニアリングコースは選択必修、マネジメントコースは選択この科目は、地盤力学および地盤・基礎構造の授業内容に深く関係します。これらの授業と実験は土の物理的・力学的性質を理解する上で重要な関係です。特に地盤力学は、同時に受講することを勧めます。
ディプロマ・ポリシー（DP）及びカリキュラム・ポリシー（CP）との関連	本授業科目はDP4・5・6・7・8及びCP4・5・6・7・8に該当しています。

授業計画

第1回	講義1：実験室での安全管理について、地盤材料実験とは、地盤材料の物理的性質の試験について	【事前学習】「土質試験－基本と手引き－」pp.1-16をよく読み、実験内容を理解しておくこと。【事後学習】講義内容について復習し、十分理解しておくこと。	【事前学習】60分【事後学習】60分
第2回	実験1：土粒子の密度・含水比・粒度・コンシステンシー試験	【事前学習】「土質試験－基本と手引き－」pp.17-64をよく読み、実験内容について十分理解しておくこと。【事後学習】実験内容について復習し、実験レポートを完成させること。	【事前学習】60分【事後学習】60分
第3回	講義2：力学的性質の試験Ⅰ(締固め・CBR試験)について	【事前学習】「土質試験－基本と手引き－」pp.71-90をよく読み、実験内容を理解しておくこと。【事後学習】講義内容について復習し、十分理解しておくこと。	【事前学習】60分【事後学習】60分
第4回	実験2：締固め試験	【事前学習】「土質試験－基本と手引き－」pp.71-78をよく読み、実験内容について十分理解しておくこと。【事後学習】実験内容について復習し、実験レポートを完成させること。	【事前学習】60分【事後学習】60分
第5回	実験3：CBR試験	【事前学習】「土質試験－基本と手引き－」pp.79-90をよく読み、実験内容について十分理解しておくこと。【事後学習】実験内容について復習し、実験レポートを完成させること。	【事前学習】60分【事後学習】60分
第6回	講義3：力学的性質の試験Ⅱ(圧密・一面せん断試験)について	【事前学習】「土質試験－基本と手引き－」pp.103-134をよく読み、実験内容を理解しておくこと。【事後学習】講義内容について復習し、十分理解しておくこと。	【事前学習】60分【事後学習】60分
第7回	実験4：圧密試験	【事前学習】「土質試験－基本と手引き－」pp.103-120をよく読み、実験内容について十分理解しておくこと。【事後学習】実験内容について復習し、実験レポートを完成させること。	【事前学習】60分【事後学習】60分
第8回	実験5：一面せん断試験	【事前学習】「土質試験－基本と手引き－」pp.121-134をよく読み、実験内容について十分理解しておくこと。【事後学習】実験内容について復習し、実験レポートを完成させること。	【事前学習】60分【事後学習】60分
第9回	講義4：地盤調査(サウンディング・載荷試験等)について	【事前学習】「土質工学」pp.321-342及び図書館において地盤調査関連の書籍をよく読み、調査内容を理解しておくこと。【事後学習】講義内容について復習し、十分理解しておくこと。	【事前学習】60分【事後学習】60分
第10回	講義5：力学的性質の試験Ⅲ(一軸・三軸圧縮試験)について	【事前学習】「土質試験－基本と手引き－」pp.135-158をよく読み、実験内容を理解しておくこと。【事後学習】講義内容について復習し、十分理解しておくこと。	【事前学習】60分【事後学習】60分
第11回	実験6：一軸圧縮試験	【事前学習】「土質試験－基本と手引き－」pp.135-150をよく読み、実験内容について十分理解しておくこと。【事後学習】実験内容について復習し、実験レポートを完成させること。	【事前学習】60分【事後学習】60分
第12回	実験7：三軸圧縮試験	【事前学習】「土質試験－基本と手引き－」pp.151-158をよく読み、実験内容について十分理解しておくこと。【事後学習】実験内容について復習し、実験レポートを完成させること。	【事前学習】60分【事後学習】60分
第13回	データ解析とレポートのまとめ(1)	【事前学習】「土質試験－基本と手引き－」pp.1-158をよく読み、実験内容について十分理解しておくこと。【事後学習】実験内容について復習し、「土質試験－基本と手引き－」pp.175-251のデータシートを使い、総合実験レポートを完成させること。	【事前学習】30分【事後学習】90分
第14回	データ解析とレポートのまとめ(2)	【事前学習】「土質試験－基本と手引き－」pp.1-158をよく読み、実験内容について十分理解しておくこと。【事後学習】実験内容について復習し、「土質試験－基本と手引き－」pp.175-251のデータシートを使い、総合実験レポートを完成させること。	【事前学習】30分【事後学習】90分
第15回	レポートの提出と検収	【事前学習】「土質試験－基本と手引き－」pp.1-158をよく読み、実験内容について十分理解した上で、「土質試験－基本と手引き－」pp.175-251のデータシートを使い、総合実験レポートを完成させ、提出すること。	【事前】120分

その他

教科書	地盤工学会編『土質試験－基本と手引き－』（株）丸善出版 2022年第第3版版箭内・淺川共著『土質工学』彰国社 2009年第新訂第3版版「土質試験－基本と手引き－」については、実験の手順、解析方法、データシート等が記載されているので毎回の講義の際に必ず持参してください。「土質工学」は、地盤力学、地盤・基礎構造で使用している教科書と同じです。
参考書	地盤工学会編『土の活用法入門』（株）丸善出版 2003年地盤工学会編『土質試験から学ぶ土と地盤の力学入門』（株）丸善出版 1995年公益社団法人　地盤工学会『地盤調査の方法と解説』（株）丸善出版 2014年第改訂版版科目ガイダンスで説明します。
成績評価の方法及び基準	各試験項目毎にレポートを課し、その項目の理解度を評価します。また、最終週に総合レポートを課します。成績はそれらレポートの総合点で総合評価します。学習目標を達成するために全ての授業回で出席することを原則とし、正当な理由がない出席率90%未満の学生およびレポート未提出者については総合評価の対象としません（ただし、実験実施日は100%出席すること）。
質問への対応	研究室へ来室可：地盤工学研究室(717)
研究室又は連絡先	研究室：地盤工学研究室（7号館1階717号室）峯岸：minegishi.kunio＠nihon-u.ac.jp 山中：yamanaka.kouichi＠nihon-u.ac.jp
オフィスアワー	火曜船橋 12:20 ～ 13:00 峯岸邦夫・山中光一水曜船橋 12:20 ～ 13:00 峯岸邦夫・山中光一
学生へのメッセージ	土には多種多様なものがあり、含まれる水分の量や過去に受けた圧力などによって、その力学的な性質は複雑に変化します。実際に眼で観察し土に触れてその工学指標を試験で計測する経験は，土の特性がよく分かるとともに土への工学的判断力を養うことができ，将来，設計・施工など実務に携わったとき大変役立ちます。

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