2024年 理工学部 シラバス - 交通システム工学科
設置情報
科目名 | 鉄道工学 | ||
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設置学科 | 交通システム工学科 | 学年 | 3年 |
担当者 | 谷口・田口・武田 | 履修期 | 前期 |
単位 | 2 | 曜日時限 | 金曜2 |
校舎 | 船橋 | 時間割CD | B52C |
クラス | |||
履修系統図 | エンジニアリングコースの系統図確認 マネジメントコースの系統図確認 |
概要
学修到達目標 | 鉄道工学における基礎的知識を学習し、そのメンテナンスや鉄道施設改良工事について理解し、習得した知識を応用することができる。 本科目は、学科の学習・教育到達目標A~Iのうち、D「専門応用力」並びにI「デザイン・総合力」の達成に主体的に関与する重要な科目である。 |
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授業形態及び 授業方法 |
授業は対面形式で行うとともに,一部で外部施設での実習を予定している。 なお、外部施設での実習は状況により動画による講義に変更する場合がある。 |
履修条件 | 専門教育科目、両コース共通、選択。 |
ディプロマ・ポリシー(DP)及びカリキュラム・ポリシー(CP)との関連 | 本授業科目はDP1・3・4・5・6及びCP1・3・4・5・6に該当しています。 |
授業計画
第1回 | 田口担当 授業のガイダンスを行うとともに、鉄道の土木分野への就職、過去に発生した鉄道における事故の概要と対策について学ぶ。 | 【事前学習】出身地域または居住地域の鉄道会社や鉄道土木を施工する会社について確認しておくこと。(120分) 【事後学習】授業で取り上げた以外の過去の鉄道事故の概要と原因、その対策について、確認しておくこと。(120分) | 【事前学習】(120分) 【事後学習】(120分) |
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第2回 | 田口担当 鉄道の概要と現在の鉄道システムについて学ぶ。 | 【事前学習】テキスト(鉄道工学)の第1章、第3章、第4章、第5章、第6章を熟読し、理解しておくこと。(120分) 【事後学習】授業内容を整理し、現在の鉄道の線路、軌道について理解しておくこと。(120分) | 【事前学習】(120分) 【事後学習】(120分) |
第3回 | 田口担当 現在の鉄道システムについて学ぶ。 | 【事前学習】テキスト(鉄道工学)の第6章、第8章~第11章を熟読し、理解しておくこと。(120分) 【事後学習】授業内容を整理し、現在の鉄道の防災・安全設備、信号システム、給電設備等を理解しておくこと。(120分) | 【事前学習】(120分) 【事後学習】(120分) |
第4回 | 田口担当 現在の鉄道システムについて学ぶ。 鉄道の基本と保安体制について学ぶ。 | 【事前学習】鉄道を利用する際に、線路の構造や地上設備を観察し、疑問点について整理しておくこと。(120分) 【事後学習】授業内容を整理し、地上設備や保安体制について理解し、実習で確認すべき点について整理しておくこと。(120分) | 【事前学習】(120分) 【事後学習】(120分) |
第5回 | 田口担当 線路の検査と管理方法について学ぶ。鉄道のメンテナンスに関するレポートを指示する。 | 【事前学習】線路のメンテナンス会社のHP等により線路工事や検査の概要を調べるとともに、前回の授業内容を確認しておくこと。(120分) 【事後学習】授業内容を整理し、線路の検査と管理方法について理解し、実習で確認すべき点について整理しておくこと。指示された課題に基づきレポートを作成すること。(120分) | 【事前学習】(120分) 【事後学習】(120分) |
第6回 | 田口担当 線路の機械化施工について学ぶ。レポートの解説を行う。 | 【事前学習】線路のメンテナンス会社のHP等により線路工事や工事用機械の概要を調べるとともに、実習の内容を確認し疑問点について整理しておくこと。(120分) 【事後学習】授業内容を整理し、線路の機械化施工について理解しておくこと。(120分) | 【事前学習】(120分) 【事後学習】(120分) |
第7回 | 田口担当 鉄道の災害復旧事例について学ぶ。 | 【事前学習】過去の鉄道に関する災害事例を調査しておくこと。(120分) 【事後学習】授業の内容を整理し、鉄道の災害復旧について理解しておくこと。(120分) | 【事前学習】(120分) 【事後学習】(120分) |
第8回 | 谷口担当 翌日の現場実習に向け安全に対する基礎知識習得と意識向上を行う。 | 【事前学習】テキスト(鉄道工学)を熟読し、これまで学修した内容と現場実習との関連性について考え、理解しておくこと。(120分) 【事後学習】授業で出てきたキーワードを整理し、重要な点を確認しておくこと。(120分) | 【事前学習】(120分) 【事後学習】(120分) |
第9回 | 田口、武田、谷口担当(第10回と同日実施) 鉄建建設建設技術総合センター(成田市)で実際の鉄道施設と同じ設備で、設備の構造確認や検査実習を行う。ただし、状況によって学外での実習ではなく講義で補うことがある。 | 【事前学習】自身の出身地域または居住地域の鉄道会社の設備について確認しておくこと。また第8回までの授業内容を復習すること。(120分) 【事後学習】実習で確認した設備や検査について、第8回までの授業内容で復習すること。(120分) | 【事前学習】(120分) 【事後学習】(120分) |
第10回 | 田口、武田、谷口担当(第9回と同日実施) 鉄建建設建設技術総合センター(成田市)で実際の鉄道施設と同じ設備で、設備の構造確認や検査実習を行う。ただし、状況によって学外での実習ではなく講義で補うことがある。 | 【事前学習】自身の出身地域または居住地域の鉄道会社の設備について確認しておくこと。また第8回までの授業内容を復習すること。(120分) 【事後学習】実習で確認した設備や検査について、第8回までの授業内容で復習すること。(120分) | 【事前学習】(120分) 【事後学習】(120分) |
第11回 | 武田担当 鉄道会社における建設工事部門の役割、主な建設プロジェクトの経緯・特徴等を学ぶ。 | 【事前学習】身近にある鉄道工事・駅改良工事をイメージしておくこと。テキスト(鉄道工学)の第7章、第8章を熟読し、理解しておくこと。(120分) 【事後学習】授業内容を整理し、鉄道会社における建設工事部門の役割を確認しておくこと。(120分) | 【事前学習】(120分) 【事後学習】(120分) |
第12回 | 武田担当 駅改良工事・線路切換工事の基本的な考え方を学ぶ。 | 【事前学習】テキスト(鉄道工学)を熟読し、理解しておくこと。(120分) 【事後学習】授業で出てきたキーワードを整理し、重要な点を確認しておくこと。(120分) | 【事前学習】(120分) 【事後学習】(120分) |
第13回 | 武田担当 連続立体交差事業等・協定工事を学ぶ。 | 【事前学習】連続立体交差事業、河川改修、自由通路・橋上駅舎、駅前広場造成等の言葉を調べて、理解しておくこと。(120分) 【事後学習】授業で出てきたキーワードを整理し、重要な点を確認しておくこと。(120分) | 【事前学習】(120分) 【事後学習】(120分) |
第14回 | 谷口担当 鉄道構造物の概要について学ぶ。 | 【事前学習】テキスト(鉄道工学)を熟読し、これまで学修した力学系科目との関連性について考え、理解しておくこと。(120分) 【事後学習】授業で出てきたキーワードを整理し、重要な点を確認しておくこと。(120分) | 【事前学習】(120分) 【事後学習】(120分) |
第15回 | 谷口担当 鉄道建設工事についてのまとめ。また、レポート(課題)を解説する。 | 【事前学習】これまでで出てきたキーワードを整理し、理解しておくこと。(120分) 【事後学習】第14回までの授業、実習の内容を再度整理すること。(120分) | 【事前学習】(120分) 【事後学習】(120分) |
その他
教科書 |
上浦正樹、須永誠、小野田滋 『鉄道工学』 森北出版株式会社 2000年 第1版
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参考書 | |
成績評価の方法 及び基準 |
レポートと課題で評価する。レポート50点、課題50点とし、合計60点以上を合格とする。なお、授業に関する質問等の内容により、評価を加点する場合がある。 学習目標を達成するために、全ての授業回で出席することを原則とし、出席が80%に満たない場合は採点対象としない。原則、遅刻も欠席扱いとする。やむを得ない事情がある場合は、理由書を提出の上、追加レポートにより採点対象とする。 |
質問への対応 | 質問はCST-VOICEで受け付ける。 |
研究室又は 連絡先 |
鉄道構造研究室に連絡すること。 鉄道構造研究室 谷口(taniguchi.nozomu@nihon-u.ac.jp) |
オフィスアワー |
火曜 船橋 12:30 ~ 13:00 谷口
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学生への メッセージ |
現在、田口はJR東日本から鉄道ゼネコン会社に出向しています。これまで約30年にわたり線路の保守を担当してきました。武田はJR東日本に勤務し、大規模改良工事の責任者をしています。谷口(日本大学教員)は過去に鉄道総合技術研究所の研究員やJR東日本での出向の経験があります。実際の鉄道施設のメンテナンスや大規模工事の状況も含めて、鉄道に関する知識を深めていただきたいと思います。 |