2024年 理工学部 シラバス - 交通システム工学科
設置情報
科目名 | 測量実習 | ||
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設置学科 | 交通システム工学科 | 学年 | 2年 |
担当者 | 江守・佐田 他 | 履修期 | 年間 |
単位 | 4 | 曜日時限 | 金曜3・4 |
校舎 | 船橋 | 時間割CD | B53A |
クラス | |||
履修系統図 | エンジニアリングコースの系統図確認 マネジメントコースの系統図確認 |
概要
学修到達目標 | 本科目のカリキュラム上の位置づけは、交通計画および施設建設における測定技術について基礎的な知識を習得することです。応用測量の分野についての講義から土木技術者として、必要な測量の知識を「基準点測量」」、「計画設計」、「路線測量」、「地形測量」を中心に習得を目指します。 本科目は、学科の学習・教育到達目標A~I(「学生生活のしおり」p.1参照)のうち、D「専門応用力」、H「計画的遂行能力」の達成に主体的に関与する重要な科目です。また、C「専門基礎学力」、F「コミュニケーション能力・ファシリテイト能力」、G「チームワーク力・実践能力」の達成に補足的に関与する科目です。 <具体的な学習目標> (D)専門応用力 ・角測量、距離測量、水準測量における機器の操作と誤差の除去方法を実行できる。 ・角測量、距離測量、水準測量の観測手簿を作成し観測精度を評価できる。 (H)計画的遂行能力 ・基準点測量の観測計画を立案し実行できる。 ・観測結果を用いた閉合多角座標計算を行い、再測すべき基線を推定できる。 (C)専門基礎学力 ・誤読を防ぐ適切な数字の書き方ができる。電卓の適切な使用ができる。 (F)コミュニケーション能力・ファシリテイト能力 ・連携作業が必要な鋼巻尺による距離測量を実行できる。 (G)チームワーク力・実践能力 ・チームで地形測量、路線測量を実行し平面図、横断図などの成果図面を作成できる。 |
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授業形態及び 授業方法 |
対面授業による実習を行います。 AグループとBグループに分かれて実習を実施します。 なお、天候により屋外での実習を実施できない場合は、内容を変更して実習を行う場合があります。 |
履修条件 | 専門教育科目、両コース共通、必修。 |
ディプロマ・ポリシー(DP)及びカリキュラム・ポリシー(CP)との関連 | 本授業科目はDP1・3・4・5・6・7・8及びCP1・3・4・5・6・7・8に該当しています。 |
授業計画
第1回 | ガイダンス/水準測量の説明/文字練習/班編成(Aグループ・Bグループ共通) レポート課題 文字練習(Aグループ・Bグループ共通) | 【事後学修】授業内容を自分なりに整理し、重要な点を確認しておくこと。 | 【事後学修】4時間 |
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第2回 | 測量計画(踏査・選点・埋標)/点の記作成/水準練習/電卓の使い方(Aグループ・Bグループ共通) レポート課題 電卓計算(Aグループ・Bグループ共通) | 【事後学修】授業内容を自分なりに整理し、重要な点を確認しておくこと。 | 【事後学修】4時間 |
第3回 | 測角練習(Aグループ)/水準練習(Bグループ) | 【事後学修】授業内容を自分なりに整理し、重要な点を確認しておくこと。 | 【事後学修】4時間 |
第4回 | 測角練習(Aグループ)/水準練習(Bグループ) レポート課題 測角観測手簿(Aグループ)/水準計算簿(Bグループ) | 【事後学修】授業内容を自分なりに整理し、重要な点を確認しておくこと。 | 【事後学修】4時間 |
第5回 | 水準練習(Aグループ)/測角練習(Bグループ) | 【事後学修】授業内容を自分なりに整理し、重要な点を確認しておくこと。 | 【事後学修】4時間 |
第6回 | 水準練習(Aグループ)/測角練習(Bグループ) レポート課題 水準計算簿(Aグループ)/測角観測手簿(Bグループ) | 【事後学修】授業内容を自分なりに整理し、重要な点を確認しておくこと。 | 【事後学修】4時間 |
第7回 | 測距練習(Aグループ・Bグループ共通) 鋼巻尺測定/TS距離観測 レポート課題 距離測定方法による精度比較(Aグループ・Bグループ共通) | 【事後学修】授業内容を自分なりに整理し、重要な点を確認しておくこと。 | 【事後学修】4時間 |
第8回 | 基準点測量 TS多角測量(Aグループ)/水準測量(Bグループ) | 【事後学修】授業内容を自分なりに整理し、重要な点を確認しておくこと。 | 【事後学修】4時間 |
第9回 | 基準点測量 TS多角測量(Aグループ)/水準測量(Bグループ) レポート課題 多角測量計算(Aグループ)/水準測量計算(Bグループ) | 【事後学修】授業内容を自分なりに整理し、重要な点を確認しておくこと。 | 【事後学修】4時間 |
第10回 | 基準点測量 GNSSスタティック測量(Aグループ)/TS多角測量(Bグループ) | 【事後学修】授業内容を自分なりに整理し、重要な点を確認しておくこと。 | 【事後学修】4時間 |
第11回 | 基準点測量 GNSSスタティック測量(Aグループ)/TS多角測量(Bグループ) レポート課題 GNSSスタティック測量(Aグループ)/多角測量計算(Bグループ) | 【事後学修】授業内容を自分なりに整理し、重要な点を確認しておくこと。 | 【事後学修】4時間 |
第12回 | 基準点測量 水準測量(Aグループ)/GNSSスタティック測量(Bグループ) | 【事後学修】授業内容を自分なりに整理し、重要な点を確認しておくこと。 | 【事後学修】4時間 |
第13回 | 基準点測量 水準測量(Aグループ)/GNSSスタティック測量(Bグループ) レポート課題 水準測量計算(Aグループ)/GNSSスタティック測量(Bグループ) | 【事後学修】授業内容を自分なりに整理し、重要な点を確認しておくこと。 | 【事後学修】4時間 |
第14回 | 基準点測量 基準点測量成果のまとめ レポート課題 多角測量計算結果の比較評価(Aグループ・Bグループ共通) | 【事後学修】授業内容を自分なりに整理し、重要な点を確認しておくこと。 | 【事後学修】4時間 |
第15回 | 基準点測量 水準測量成果を用いた最小二乗法計算/各レポート課題の解説 レポート課題 水準測量成果を用いた最小二乗法計算(Aグループ・Bグループ共通) | 【事後学修】授業内容を自分なりに整理し、重要な点を確認しておくこと。 | 【事後学修】4時間 |
第16回 | 後期ガイダンス/方向角計算/測量計画(踏査・選点・埋標)/点の記作成(Aグループ・Bグループ共通) レポート課題 方向角計算(Aグループ・Bグループ共通) | 【事後学修】授業内容を自分なりに整理し、重要な点を確認しておくこと。 | 【事後学修】4時間 |
第17回 | 基準点測量 TSによる多角測量(Aグループ)/セオドライト・巻尺による多角測量(Bグループ) レポート課題 多角測量座標計算(Aグループ・Bグループ共通) | 【事後学修】授業内容を自分なりに整理し、重要な点を確認しておくこと。 | 【事後学修】4時間 |
第18回 | 路線測量(測設)(Aグループ)/地形測量(数値地形測量)(Bグループ) | 【事後学修】授業内容を自分なりに整理し、重要な点を確認しておくこと。 | 【事後学修】4時間 |
第19回 | 路線測量(測設)(Aグループ)/地形測量(数値地形測量)(Bグループ) レポート課題 測設計算(1)(Aグループ)/座標計算(1)(Bグループ) | 【事後学修】授業内容を自分なりに整理し、重要な点を確認しておくこと。 | 【事後学修】4時間 |
第20回 | 路線測量(測設)(Aグループ)/地形測量(数値地形測量)(Bグループ) | 【事後学修】授業内容を自分なりに整理し、重要な点を確認しておくこと。 | 【事後学修】4時間 |
第21回 | 路線測量(測設)(Aグループ)/地形測量(数値地形測量)(Bグループ) レポート課題 測設計算(2)(Aグループ)/座標計算(2)(Bグループ) | 【事後学修】授業内容を自分なりに整理し、重要な点を確認しておくこと。 | 【事後学修】4時間 |
第22回 | 基準点測量 セオドライト・巻尺による多角測量(Aグループ)/TSによる多角測量(Bグループ) レポート課題 多角測量座標計算(Aグループ・Bグループ共通) | 【事後学修】授業内容を自分なりに整理し、重要な点を確認しておくこと。 | 【事後学修】4時間 |
第23回 | 地形測量(数値地形測量)(Aグループ)/路線測量(測設)(Bグループ) | 【事後学修】授業内容を自分なりに整理し、重要な点を確認しておくこと。 | 【事後学修】4時間 |
第24回 | 地形測量(数値地形測量)(Aグループ)/路線測量(測設)(Bグループ) レポート課題 座標計算(1)(Aグループ)/測設計算(1)(Bグループ) | 【事後学修】授業内容を自分なりに整理し、重要な点を確認しておくこと。 | 【事後学修】4時間 |
第25回 | 地形測量(数値地形測量)(Aグループ)/路線測量(測設)(Bグループ) | 【事後学修】授業内容を自分なりに整理し、重要な点を確認しておくこと。 | 【事後学修】4時間 |
第26回 | 地形測量(数値地形測量)(Aグループ)/路線測量(測設)(Bグループ) レポート課題 座標計算(2)(Aグループ)/測設計算(2)(Bグループ) | 【事後学修】授業内容を自分なりに整理し、重要な点を確認しておくこと。 | 【事後学修】4時間 |
第27回 | 縦横断測量(Aグループ・Bグループ共通) レベル・巻尺による縦横断測量 | 【事後学修】授業内容を自分なりに整理し、重要な点を確認しておくこと。 | 【事後学修】4時間 |
第28回 | 縦横断測量成果のまとめ/3Dレーザスキャナのデモ(Aグループ・Bグループ共通) | 【事後学修】授業内容を自分なりに整理し、重要な点を確認しておくこと。 | 【事後学修】4時間 |
第29回 | CAD(平面図)の作成(Aグループ・Bグループ共通) | 【事後学修】授業内容を自分なりに整理し、重要な点を確認しておくこと。 | 【事後学修】4時間 |
第30回 | CAD(縦横断図)の作成(Aグループ・Bグループ共通)/レポート課題の解説 成果品提出(平面図/縦横断図)(Aグループ・Bグループ共通) | 【事後学修】授業内容を自分なりに整理し、重要な点を確認しておくこと。 | 【事後学修】4時間 |
その他
教科書 |
資料集を配布します。
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参考書 |
測量学の教科書を測量実習の参考書とします。
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成績評価の方法 及び基準 |
毎回の実習ごとにレポート課題を課しその内容で理解度を評価します。また、測量成果品によって習熟度を評価します。総合評価はレポート課題(80%)、成果品(20%)の配点とし、GPA制度の基準にしたがって合否および優劣の評価を行います。 学習目標を達成するために、全ての授業回で出席することを原則とし、出席が80%に満たない場合は採点対象としません。(正当な理由がある場合に限り、追加課題の提出により許可します)。 |
質問への対応 | 佐田、江守:授業終了後に教室で質問を受け付ける。または、オフィスアワーに研究室で受け付ける。または、メールで受け付ける。佐田: sada.tatsunori@nihon-u.ac.jp 江守:emori.hisashi@nihon-u.ac.jp 三島:授業終了後に教室で質問を受け付ける。または、メールで受け付ける。mishima.kenji @nihon-u.ac.jp |
研究室又は 連絡先 |
佐田:7号館7212室(空間情報研究室) 江守:7号館745A室 (移動空間デザイン研究室) |
オフィスアワー |
火曜 船橋 12:30 ~ 13:00 佐田
水曜 船橋 12:30 ~ 13:00 佐田
火曜 船橋 12:20 ~ 13:10 江守
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学生への メッセージ |
測量は社会基盤の整備を行う上で、「避けて通れない重要な技術」のひとつです。測量はこの20年間で、コンピュータのハード、ソフトの両面の発達、従来測量技術の電子化などの周辺を取り巻く技術の長足の進歩。さらに、宇宙技術まで巻き込んで進化し続けています。現在の時点で完成しつつ、未完成の技術といっても過言ではありません。 測量の最先端の技術を習熟してもらうには1年間はあまりにも短いかもしれませんが、『トータルステーション』、『GNSS測量』などを用いて、一気に最新の測量技術に直に触れることによって、現代測量を体感してもらいます。 また、併設する『測量学』、『空間情報工学』の講座も含めて、最新の測量技術を理解し基本的な測量技術を習得してください。 |