2024年 理工学部 シラバス - 建築学科
設置情報
科目名 | 建築材料Ⅱ | ||
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設置学科 | 建築学科 | 学年 | 2年 |
担当者 | 中田・宮田 | 履修期 | 後期 |
単位 | 2 | 曜日時限 | 月曜3 月曜4 |
校舎 | 駿河台 | 時間割CD | C13O C14P |
クラス | |||
履修系統図 | 履修系統図の確認 |
概要
学修到達目標 | 「建築材料Ⅱ」では,構造材料である鉄鋼材料,木材・木質材料および仕上材料・機能材料と してのその他の材料全般について,その種類と性質,用途と用法,建築設計・施工・保全との 関わりに関する必須知識を学習し,実務に対応し得る知識と能力を養成することを目標とする 。 |
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授業形態及び 授業方法 |
「対面授業」 建築材料は他の科目,たとえば設計,構造,施工,防災,法規などとの関連が大きいことから ,それらとの関わりにも触れ,建築の基礎学力の向上を図る。授業は講義を主とするが,ビデ オ,写真などもできるだけ取り入れ,映像からの理解も深めるようにする。さらに学生実験と も連動させる。 |
履修条件 | 建築材料に興味のある人 |
ディプロマ・ポリシー(DP)及びカリキュラム・ポリシー(CP)との関連 | 本授業科目はDP1・3・5・6及びCP1・3・5・6に該当しています。 |
授業計画
第1回 | 建築材料の概要: 建築材料学と建築の他の科目との関連,材料学の位置づけについて概説し,また材料に関連する各種の規格・規準について述べる。授業の全体構成,ねらいを紹介する。 | 【事前学習】教科書を読んで、建築材料の特徴について理解しておくこと。 【事後学習】授業の内容を復習し、建築材料の種類やその特性についてまとめておくこと。 | 【事前学習】120分 【事後学習】120分 |
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第2回 | 木質系材料(1): 日本の森林面積の内訳について概説し,木材の種類やその特性について述べる。 | 【事前学習】教科書18ページから21ページを読んで、木質材料の特徴について理解しておくこと。 【事後学習】授業の内容を復習し、木材の種類やその特性についてまとめておくこと。 | 【事前学習】120分 【事後学習】120分 |
第3回 | 木質系材料(2): 各種樹種ごとの違いによる力学的性状を概説し,木質系材料が多く使用される戸建住宅を例に 挙げ,段階ごとの施工についても概説する。また,木材の最適な伐採時期や合板の製造方法や使用方法について述べる。 | 【事前学習】教科書18ページから21ページを読んで、樹種ごとの特徴について理解しておくこと。 【事後学習】授業の内容を復習し、合板の製造方法や使用方法についてまとめておくこと。 | 【事前学習】120分 【事後学習】120分 |
第4回 | 木質系材料(3): 木材の化学成分や強度,密度,比強度について概説する。 | 【事前学習】教科書227ページから235ページを読んで、木材の化学成分や強度,密度,比強度について理解しておくこと。 【事後学習】授業の内容を復習し、木材の力学的性質についてまとめておくこと。 | 【事前学習】120分 【事後学習】120分 |
第5回 | 木質系材料(4): 木材の耐久性,耐火性,腐食について概説する。 | 【事前学習】教科書335ページから238ページを読んで、木材の耐朽性について理解しておくこと。 【事後学習】授業の内容を復習し、木材の耐食性についてまとめておくこと。 | 【事前学習】120分 【事後学習】120分 |
第6回 | 木質系材料(5),鉄鋼材料(1): 木材の輸入,悪循環について概説する。また,製鉄方法の歴史について概説し,古代の製鉄方法について映像などを用いて紹介し,各業種の鉄鋼材料の使用方法について述べる。 | 【事前学習】教科書338ページから242ページを読んで、木材のエンジニアリングウッドについて理解しておくこと。 【事後学習】授業の内容を復習し、木材の輸入・悪循環について自分の考えをまとめておくこと。 | 【事前学習】120分 【事後学習】120分 |
第7回 | 鉄鋼材料(2): 鋼の製法・種類・基本的性質,建築における使われ方について概説し,また構造材料としての鋼材の種類・用途・用法を述べる。 | 【事前学習】教科書135ページから141ページを読んで、鋼の基本的性質について理解しておくこと。 【事後学習】授業の内容を復習し、鋼の建築における使われ方についてまとめておくこと。 | 【事前学習】120分 【事後学習】120分 |
第8回 | 鉄鋼材料(3),アルミニウム合金(1): 鉄の疲労について概説する。また,表面処理皮膜などアルミニウムの製造方法や使用方法の種 類と特徴について概説する。 | 【事前学習】教科書141ページから144ページを読んで、アルミニウム合金について理解しておくこと。 【事後学習】授業の内容を復習し、アルミニウム合金の製造方法についてまとめておくこと。 | 【事前学習】120分 【事後学習】120分 |
第9回 | アルミニウム合金(2),銅: アルミニウムの性質,および銅の性質や使用方法の種類,特徴について概説する。 | 【事前学習】教科書145ページから146ページを読んで、銅の性質について理解しておくこと。 【事後学習】授業の内容を復習し、銅の物理的・力学的性質についてまとめておくこと。 | 【事前学習】120分 【事後学習】120分 |
第10回 | 合金,ガラス: チタンや鉛といった金属材料の性質や合金について概説する。また,ガラスの種類と性質,各種特性を持つガラス,用法,取付けディテール,設計・施工法などについて学ぶ。 | 【事前学習】教科書223ページから226ページを読んで、ガラスの種類・性質・用途について理解しておくこと。 【事後学習】授業の内容を復習し、ガラスの製造方法についてまとめておくこと。 | 【事前学習】120分 【事後学習】120分 |
第11回 | ALC,充填材,防水材料(1): ALCを用いる部位について概説し,充填材の種類,特徴,施工法について概説する。また,防水の目的と要求される性能などについて概説する。 | 【事前学習】教科書243ページから249ページを読んで、充填材の種類・性質・用途について理解しておくこと。 【事後学習】授業の内容を復習し、ALCの特徴や使われ方についてまとめておくこと。 | 【事前学習】120分 【事後学習】120分 |
第12回 | 防水材料(2),石材・石膏ボード: 使用される部位ごとの防水層の種類,特徴および施工方法について概説する。また,石材の種類と特徴・用途・用法・施工法,石膏ボードの種類と特徴・用途・用法・施工法についても述 べる。 | 【事前学習】教科書215ページから217ページを読んで、プラスターボードについて理解しておくこと。 【事後学習】授業の内容を復習し、防水材料の種類や施工方法についてまとめておくこと。 | 【事前学習】120分 【事後学習】120分 |
第13回 | 左官材料,耐火被覆,防火材料: モルタル,石こう,石灰等の左官材料一般および内外装用仕上塗材の種類・特性・施工法について概説し,各種吹付け工法および成形板張り工法についても学ぶ。また,防火材料の分類や規格について概説する。 | 【事前学習】教科書79ページから84ページを読んで、防火性について理解しておくこと。 【事後学習】授業の内容を復習し、耐火・準耐火・防火構造の性能基準についてまとめておくこと。 | 【事前学習】120分 【事後学習】120分 |
第14回 | 床材料・接着剤: 接着剤の種類や施工上の注意点について概説する。 | 【事前学習】教科書93ページから103ページを読んで、接着性について理解しておくこと。 【事後学習】授業の内容を復習し、接着剤の種類や施工上の注意点についてまとめておくこと。 | 【事前学習】120分 【事後学習】120分 |
第15回 | 理解度確認: 建築材料の要点について説明する。 | 【事前学習】これまでの授業を踏まえて、理解できない箇所を質問できるようにしておくこと。 【事後学習】授業の内容を復習し、各種要点についてまとめておくこと。 | 【事前学習】120分 【事後学習】120分 |
その他
教科書 |
松井勇,出村克宣,湯浅昇,中田善久 『最新 建築材料学』 井上書院
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参考書 |
岸谷孝一 『建築材料ハンドブック』 技報堂出版 1987年 第1版 橘高義典,杉山央 『新編建築材料』 市ヶ谷出版社 2003年 第1版 嶋津孝之・他 『建築材料』 森北出版 1995年 第2版
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成績評価の方法 及び基準 |
授業内レポート(30%),定期試験の結果(70%)を総合的に評価する。 |
質問への対応 | 随時 |
研究室又は 連絡先 |
中田研究室(駿河台校舎S901室) tel:03-3259-0698 e-mail:miyata.atsunori@nihon-u.ac.jp(宮田) |
オフィスアワー |
水曜 駿河台 12:00 ~ 17:00
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学生への メッセージ |
建築材料学で学ぶことは,建築に関係するものにとって,計画・設計・構造・生産・環境のど の分野でも必要な常識的な必須知識である。内容は多岐にわたるが,建築材料を通じて,建築 を理解し,建築的な考え方を身につけることに役立つ。 |