2024年 理工学部 シラバス - 建築学科
設置情報
科目名 | 都市計画Ⅱ | ||
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設置学科 | 建築学科 | 学年 | 3年 |
担当者 | 泉山 塁威 | 履修期 | 前期 |
単位 | 2 | 曜日時限 | 木曜4 |
校舎 | 駿河台 | 時間割CD | C44N |
クラス | 2組 | ||
履修系統図 | 履修系統図の確認 | ||
その他 | 実務経験のある教員による授業科目 |
概要
学修到達目標 | 都市のデザイン・マネジメントに重点をおき実空間での適用をふまえて概説する。都市空間の調査・分析手法から学修し、都市デザイン(Urban Design)や都市再生・パブリックスペース・エリアマネジメントの側面から都市を捉え、さらに都市空間の調査・分析手法について実例などをふまえて都市に関する基礎的な知識を得る。 |
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授業形態及び 授業方法 |
対面授業。 主としてプレゼンテーションツール(スライド)を用いた講義をする。 後半に質問コーナーを設けるので、積極的に自身の疑問を解消するために質問をすること。 |
履修条件 | 都市デザイン/都市再生/パブリックスペース/エリアマネジメント/都市空間の調査分析をキーワードに、都市計画・都市デザインの学修を進めると共に、建築設計や卒業研究を行う際の都市や地域の見方や関わり方、現代の都市を中心に学修するので、建築設計、地域デザイン、都市デザインに関心を持って受講してほしい。 都市計画Ⅰを習得していること。 |
ディプロマ・ポリシー(DP)及びカリキュラム・ポリシー(CP)との関連 | 本授業科目はDP1・2・3・5・6及びCP1・2・3・5・6に該当する。 |
授業計画
第1回 | 現代都市と人中心の都市デザイン+前半リサーチレポート課題出題 講義の構成と概要、成績の評価方法を説明する。現代都市の状況を概説し、近年の日本及び海外の人中心の都市デザインの動向と課題、さらには都市系キャリアデザインを解説する。 | 【事前学習】現代の都市や近年の人中心の都市デザインの動向について、自身の理解を書き出し、質問できるようにまとめておくこと。 【事後学習】授業を踏まえて、自身で調べ、発表できるようにしておくこと。 | 【事前学習】120分 【事後学習】120分 |
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第2回 | 都市調査・リサーチ手法 都市の人口、歴史、土地利用・建物用途などの都市調査・リサーチ手法(主に定量的調査手法)について解説する。 | 【事前学習】現代都市の課題や都市の状況、周辺の街の課題など、自身の理解を書き出し、質問できるようにまとめておくこと。 【事後学習】授業を踏まえて、自身で調べ、発表できるようにしておくこと。 | 【事前学習】120分 【事後学習】120分 |
第3回 | 都市の観察手法 考現学、デザインサーベイ、タウンウォッチング、まち歩きマップ、都市のイメージ(ケヴィン・リンチ)などの都市の観察手法(主に定性的調査手法)について解説する | 【事前学習】考現学、デザインサーベイ、タウンウォッチング、まち歩きマップ、都市のイメージ(ケヴィン・リンチ)などの都市の観察手法について、自身の理解を書き出し、質問できるようにまとめておくこと。 【事後学習】授業を踏まえて、自身で調べ、発表できるようにしておくこと。 | 【事前学習】120分 【事後学習】120分 |
第4回 | パブリックスペースのアクティビティと評価手法 パブリックスペースのアクティビティの考え方や評価・分析の方法を事例や仕組みを交えて解説する。 | 【事前学習】パブリックスペースのアクティビティと評価について、自身の理解を書き出し、質問できるようにまとめておくこと。教科書「タクティカル・アーバニズム: 小さなアクションから都市を大きく変える」pp.176-183を通読すること。 【事後学習】授業を踏まえて、自身で調べ、発表できるようにしておくこと。 | 【事前学習】120分 【事後学習】120分 |
第5回 | 都市デザイン手法 都市デザイン手法を事例や仕組みを交えて解説する。具体的には、都市の空間像、都市計画マスタープラン、公共交通と機能、街路パターン、建築とパブリックスペースの配置など。 | 【事前学習】都市デザイン手法(特に、都市の空間像、都市計画マスタープラン、公共交通と機能、街路パターン、建築とパブリックスペースの配置など)について、自身の理解を書き出し、質問できるようにまとめておくこと。 【事後学習】授業を踏まえて、自身で調べ、発表できるようにしておくこと。 | 【事前学習】120分 【事後学習】120分 |
第6回 | 都市再生(都心部)・中心市街地再生(地方都市) 都市再生(都心部)・中心市街地再生(地方都市)を事例や仕組みを交えて解説する。 | 【事前学習】都市再生(都心部)・中心市街地再生(地方都市)について、自身の理解を書き出し、質問できるようにまとめておくこと。 【事後学習】授業を踏まえて、自身で調べ、発表できるようにしておくこと。 | 【事前学習】120分 【事後学習】120分 |
第7回 | エリアビジョン・将来像 エリアビジョンの体系,まちづくりガイドラインやグランドデザインの考え方,法定計画と任意計画の分担などについて事例を交えて解説する。 | 【事前学習】都市のビジョンについて,事前に事例を調べ,自身の理解を書き出し、質問できるようにまとめておくこと。教科書「タクティカル・アーバニズム: 小さなアクションから都市を大きく変える」pp.2-6、pp.133-141を通読すること。 【事後学習】授業を踏まえて、自身で調べ、発表できるようにしておくこと。 | 【事前学習】120分 【事後学習】120分 |
第8回 | エリアマネジメント+後半リサーチレポート課題出題 エリアマネジメントや公民連携まちづくりの仕組みについて事例を交えて解説する。 | 【事前学習】エリアマネジメントや公民連携まちづくりの仕組みについて、自身の理解を書き出し、質問できるようにまとめておくこと。教科書「パブリックスペース活用事典」pp.50-63、pp.130-131を通読すること。 【事後学習】授業を踏まえて、自身で調べ、発表できるようにしておくこと。 | 【事前学習】120分 【事後学習】120分 |
第9回 | ウォーカブルシティ(歩きたくなる都市) ウォーカブルシティ(歩きたくなる都市)を事例や仕組みを交えて解説する。 | 【事前学習】ウォーカブルシティ(歩きたくなる都市)について、自身の理解を書き出し、質問できるようにまとめておくこと。教科書「パブリックスペース活用事典」pp.64-67、pp.142-155、pp.160-167を通読すること。 【事後学習】授業を踏まえて、自身で調べ、発表できるようにしておくこと。 | 【事前学習】120分 【事後学習】120分 |
第10回 | パブリックスペースの歴史的変遷 パブリックスペースの歴史的変遷を道路、公園など空間タイプごとに解説する。 | 【事前学習】パブリックスペースの歴史について、自身の理解を書き出し、質問できるようにまとめておくこと。教科書「パブリックスペース活用事典」pp.29-48を通読すること。 【事後学習】授業を踏まえて、自身で調べ、発表できるようにしておくこと。 | 【事前学習】120分 【事後学習】120分 |
第11回 | パブリックスペースの理論と実践手法 パブリックスペースの理論と実践手法(タクティカル・アーバニズムやプレイスメイキングなど)を解説する。 | 【事前学習】パブリックスペースの理論と実践手法について、自身の理解を書き出し、質問できるようにまとめておくこと。教科書「タクティカル・アーバニズム: 小さなアクションから都市を大きく変える」pp.11-44、pp.54-59、pp.79-132を通読すること。 【事後学習】授業を踏まえて、自身で調べ、発表できるようにしておくこと。 | 【事前学習】120分 【事後学習】120分 |
第12回 | ストリートデザイン・マネジメント ストリート(街路)のデザインとマネジメントの考え方を事例や仕組みを交えて解説する。 | 【事前学習】ストリートデザイン・マネジメントについて、自身の理解を書き出し、質問できるようにまとめておくこと。教科書「パブリックスペース活用事典」pp.68-89、pp.168-191を通読すること。 【事後学習】授業を踏まえて、自身で調べ、発表できるようにしておくこと。 | 【事前学習】120分 【事後学習】120分 |
第13回 | 公園・パークマネジメント 公園のデザインとマネジメントの考え方を事例や仕組みを交えて解説する。 | 【事前学習】公園・パークマネジメントについて、自身の理解を書き出し、質問できるようにまとめておくこと。教科書「パブリックスペース活用事典」pp.90-105を通読すること。 【事後学習】授業を踏まえて、自身で調べ、発表できるようにしておくこと。 | 【事前学習】120分 【事後学習】120分 |
第14回 | 広場と公開空地のマネジメント 広場と公開空地のマネジメントの考え方を事例や仕組みを交えて解説する。 | 【事前学習】広場と公開空地のマネジメントについて、自身の理解を書き出し、質問できるようにまとめておくこと。教科書「パブリックスペース活用事典」pp.110-117、pp.124-125、pp.192-197を通読すること。 【事後学習】授業を踏まえて、自身で調べ、発表できるようにしておくこと。 | 【事前学習】120分 【事後学習】120分 |
第15回 | まとめと講義の総括 | 【事前学習】講義全体を通して、自身の理解を書き出し、質問できるようにまとめておくこと。教科書「パブリックスペース活用事典」pp.9-28、pp.203-220、pp.192-197を通読すること。 【事後学習】授業を踏まえて、自身で調べ、発表できるようにしておくこと。 | 【事前学習】120分 【事後学習】120分 |
その他
教科書 |
泉山塁威、ソトノバ、パブリックスペース活用学研究会 他編著 『パブリックスペース活用事典: 図解 公共空間を使いこなすための 制度とルール』 学芸出版社 2023年
泉山塁威、田村康一郎、矢野拓洋、西田司、山崎嵩拓、ソトノバ編著ほか 『タクティカル・アーバニズム: 小さなアクションから都市を大きく変える [ISBN 978-4761527693]』 学芸出版社 2021年
授業内で使用・解説するほか、予習・復習として活用するとより理解が深まるものである。
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参考書 |
保井美樹、泉山塁威、日本都市計画学会・エリアマネジメント人材育成研究会編著 『エリアマネジメント・ケースメソッド: 官民連携による地域経営の教科書』 学芸出版社 2021年
ヤン・ゲール編著、北原理雄監訳 『人間の街: 公共空間のデザイン [ISBN 978-4306046009]』 鹿島出版会 2014年
ヤン・ゲール、ビアギッテ・スヴァア著、鈴木俊治、高松誠治、武田重昭、中島直人翻訳 『パブリックライフ学入門 [ISBN 978-4306073265]』 鹿島出版会 2016年
ディビッド・シム著、北原理雄翻訳 『ソフトシティ ―人間の街をつくる』 鹿島出版会 2021年
参考書はより授業内の理解が深まり、またリサーチレポートに取り組む際に参考になる書籍である。 その他の参考書は授業内で紹介する。
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成績評価の方法 及び基準 |
受講の熱心さ(出席点+授業レポート)と2つのリサーチレポート課題による。 リサーチレポートのフィードバックは授業内で解説する。 |
質問への対応 | 教室・授業内での対応や授業レポートのほか、研究室でも受け付ける。 |
研究室又は 連絡先 |
都市計画研究室(泉山ゼミ)/タワースコラS815 Mail: izumiyama.rui@nihon-u.ac.jp 都市計画研究室(泉山ゼミ)HP: https://urbandesignplanning.jp/izumiyama/ 泉山塁威プロフィール:https://urbandesignplanning.jp/izumiyama/topic/izumiyama-prof/ |
オフィスアワー |
木曜 駿河台 12:10 ~ 13:20
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学生への メッセージ |
普段から都市に関心を持ち、ニュース、WEB、書籍などで都市に関する幅広い情報に触れるよう心掛けてほしいです。また、自身の関心・興味や問題意識を深め、都市に対しての疑問を持ち、自身の考察や考えを持つようにしましょう。授業内でも質問コーナーを設けますので、自身の疑問を積極的に質問し、疑問を解消していきましょう。ぜひ都市を面白がってください。 |