2024年 理工学部 シラバス - 建築学科
設置情報
科目名 | 環境工学Ⅱ | ||
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設置学科 | 建築学科 | 学年 | 2年 |
担当者 | 橋本 修 | 履修期 | 後期 |
単位 | 2 | 曜日時限 | 金曜1 |
校舎 | 駿河台 | 時間割CD | C51M |
クラス | 1組 | ||
履修系統図 | 履修系統図の確認 |
概要
学修到達目標 | 音環境を対象として、使用目的に応じた快適な建築空間をつくり出すための建築物の室内音響理論、音響設計、遮音理論、防音技術、振動理論、防振技術を学修し、効果的な建築設計・施工を行うための技術の基礎を学ぶことができる。講義内容は基礎的な原理及び理論の修得を目的とする部分と、専門的、応用的知識を養う部分からなる。 |
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授業形態及び 授業方法 |
講義を中心として進める。指定した教科書の他に資料を配布して解説を行い、毎回の講義テーマに関連した演習問題により理解度を確認する。 授業形式:「対面授業」 |
履修条件 | 講義における専門技術の応用的知識を養うために、あわせて環境工学演習Ⅱを受講することが望ましい。 |
ディプロマ・ポリシー(DP)及びカリキュラム・ポリシー(CP)との関連 | 本授業科目はDP1・3・5・6及びCP1・3・5・6に該当しています。 |
授業計画
第1回 | (音環境総論) 学修目標に則して建築環境と音環境要因との関係性と、本講で扱う音環境・振動環境に関する履修内容の概要について知ることができる。 | 【事前学修】シラバス内容を確認の上、授業に臨むこと。 【事後学修】授業内容及び演習について復習し理解を深めること。 | 【事前学修】 (1時間) 【事後学修】 (1時間) |
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第2回 | (音の性質/デシベル尺度とデシベル計算(1)) 音速や周波数・波長などの音の物理的性質に関して、人間の感覚受容・心理的反応からデシベル尺度の基礎について学修することができる。音波の伝搬、音速・波長・周波数、音圧(実効音圧)、音の強さ、音響エネルギー密度/ウェーバー・フェヒナーの法則、音の強さのレベル、音圧レベル、パワーレベル | 【事前学修】教科書を読み理解できないところを整理しておくこと。 【事後学修】授業内容及び演習について復習し理解を深めること。 | 【事前学修】 (2時間) 【事後学修】 (2時間) |
第3回 | (デシベル尺度とデシベル計算(2)) 音のデシベル合成法及びデシベル分解法についての計算法及び暗騒音の定義について学修することができる。 | 【事前学修】教科書を読み理解できないところを整理しておくこと。 【事後学修】授業内容及び演習について復習し理解を深めること。 | 【事前学修】 (2時間) 【事後学修】 (2時間) |
第4回 | (騒音の影響と評価(1)) 周波数分析方法と騒音の評価方法について、さらに等ラウドネス曲線、オクターブバンドレベル、A特性音圧レベルについて理解し、等価騒音レベル,環境基準、NC曲線による騒音評価について学修することができる。 | 【事前学修】教科書を読み理解できないところを整理しておくこと。 【事後学修】授業内容及び演習について復習し理解を深めること。 | 【事前学修】 (2時間) 【事後学修】 (2時間) |
第5回 | (騒音の影響と評価(2)) 点音源及び線音源からの騒音伝搬理論と、距離によるレベル減衰の法則について算定できるようになる。また航空機騒音に関する評価法について学修することができる。 | 【事前学修】教科書を読み理解できないところを整理しておくこと。 【事後学修】授業内容及び演習について復習し理解を深めること。 | 【事前学修】 (2時間) 【事後学修】 (2時間) |
第6回 | (室内の音場(1)) 室内音響の基礎事項(拡散音場/平均自由路/音響エネルギー密度/平均吸音率/等価吸音面積)と、残響時間の算定、エコー障害について学修することができる。 | 【事前学修】教科書を読み理解できないところを整理しておくこと。 【事後学修】授業内容及び演習について復習し理解を深めること。 | 【事前学修】 (2時間) 【事後学修】 (2時間) |
第7回 | (室内の音場(2)) 室内における平均音圧レベル、直接音レベル・反射音レベルを分離した条件でのレベルの算定法について、さらに部屋の固有振動について学修することができる。 | 【事前学修】教科書を読み理解できないところを整理しておくこと。 【事後学修】授業内容及び演習について復習し理解を深めること。 | 【事前学修】 (2時間) 【事後学修】 (2時間) |
第8回 | 音環境に関する総合演習及びその解説 <総合演習[1]> | 【事前学修】1~7回目までの授業内容を復習し、課題に応答できる理解度をもって授業に臨むこと。 【事後学習】総合演習課題で理解度を確認し、理解不足であった内容を復習によって補うこと。 | 【事前学修】 (3時間) 【事後学修】 (2時間) |
第9回 | (遮音と遮音構造(1)) 遮音の基礎事項となる透過率と透過損失、遮音と吸音、総合透過損失、室間音圧レベル差による遮音性能の評価に関する算定法について学修することができる。 | 【事前学修】教科書を読み理解できないところを整理しておくこと。 【事後学修】授業内容及び演習について復習し理解を深めること。 | 【事前学修】 (2時間) 【事後学修】 (2時間) |
第10回 | (遮音と遮音構造(2)) 隣接2室間、建物内⇒外・外⇒内の遮音量の計算法と遮音構造に関して、さらに単層壁の遮音量における質量則、コインシデンス効果について学修することができる。 | 【事前学修】教科書を読み理解できないところを整理しておくこと。 【事後学修】授業内容及び演習について復習し理解を深めること。 | 【事前学修】 (2時間) 【事後学修】 (2時間) |
第11回 | (遮音と遮音構造(3)) 乾式二重壁による遮音性能の利得と、コインシデンス効果と共鳴透過周波数帯域における遮音量の低下について理解し、乾式二重壁による遮音理論と設計・施工上の留意点について学修することができる。 | 【事前学修】教科書を読み理解できないところを整理しておくこと。 【事後学修】授業内容及び演習について復習し理解を深めること。 | 【事前学修】 (2時間) 【事後学修】 (2時間) |
第12回 | (固体伝搬音の遮断、床衝撃音と床構造) 固体伝搬音の意味や特徴・物理的特性を理解した上で,固体音の代表例である床衝撃音の種類(重量床衝撃音・軽量床衝撃音)とその評価・対策法について学び、さらに床衝撃音レベル算定法の原理とその評価法について学修することができる。 | 【事前学修】教科書を読み理解できないところを整理しておくこと。 【事後学修】授業内容及び演習について復習し理解を深めること。 | 【事前学修】 (2時間) 【事後学修】 (2時間) |
第13回 | (固体伝搬音の遮断、設備機械の防振) 設備機器の固体伝搬音による影響、機械防振の理論と防振設計における防振材の決定に関する計算法、浮き床構造による防振原理について学修することができる。 | 【事前学修】教科書を読み理解できないところを整理しておくこと。 【事後学修】授業内容及び演習について復習し理解を深めること。 | 【事前学修】 (2時間) 【事後学修】 (2時間) |
第14回 | (体感振動の評価と対策) 環境振動計測・評価、人間の振動感覚と心理・生理的影響、居住性能評価指針等について学修することができる。 | 【事前学修】教科書を読み理解できないところを整理しておくこと。 【事後学修】授業内容及び演習について復習し理解を深めること。 | 【事前学修】 (2時間) 【事後学修】 (2時間) |
第15回 | 音環境に関する総合演習及びその解説 <総合演習[2]> | 【事前学修】9~14回目までの授業内容を復習し、課題に応答できる理解度をもって授業に臨むこと。 【事後学修】総合演習課題で理解度を確認し、理解不足であった内容を復習によって補うこと。 | 【事前学修】 (3時間) 【事後学修】 (2時間) |
その他
教科書 |
木村 翔 『建築音響と騒音防止計画』 彰国社 第 4版
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参考書 | |
成績評価の方法 及び基準 |
授業の一環として実施する演習課題(授業内に実施)、総合演習課題(授業時間内にテスト形式で実施)などにより評価する。 以下①②の内容をもとに評価を行う。 ①授業内(8回目・15回目を除く)で実施する演習課題の評価点(30%) ②総合演習(8回目・15回目)で実施する総合演習課題の評価点(70%) なお、新型コロナウィルスの影響等に伴い授業方法が変更になる可能性がある。授業の進め方の変更や連絡は対面授業時またはオンラインにて伝達する。 |
質問への対応 | 質問は授業時に教室にて受けます。 |
研究室又は 連絡先 |
研究室 タワースコラ S808 hashimoto.osamu30@nihon-u.ac.jp |
オフィスアワー |
金曜 駿河台 12:15 ~ 13:15
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学生への メッセージ |