2024年 理工学部 シラバス - 海洋建築工学科
設置情報
科目名 | 総合演習(海洋環境影響評価) | ||
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設置学科 | 海洋建築工学科 | 学年 | 4年 |
担当者 | 星上・小林(昭) | 履修期 | 前期 |
単位 | 2 | 曜日時限 | 月曜3・4 |
校舎 | 船橋 | 時間割CD | D13G |
クラス | |||
履修系統図 | 履修系統図の確認 | ||
その他 | 実務経験のある教員による授業科目 |
概要
学修到達目標 | 海洋環境学習の仕上げ段階として、環境アセスメントの適用事例を対象にした演習をとおして、海洋空間を利用する上で必要となる環境アセスメントとその手法を説明できる。 |
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授業形態及び 授業方法 |
海洋に関わる環境影響評価の実例を材料に、実務経験のある教員による講義と各種の課題に対する実践的なグループ演習および発表を行う。なお本講義は対面授業を基本とする。 |
履修条件 | 海洋環境アセスメント(3年後期)を履修していることが望ましい。未履修の場合は,「環境アセスメント学の基礎」(環境アセスメント学会,恒星社厚生閣,2013)の内容を把握しておくと良い。 |
ディプロマ・ポリシー(DP)及びカリキュラム・ポリシー(CP)との関連 | 本授業科目はDP1・2・3・4・5・6・7・8及びCP1・2・3・4・5・6・7・8に該当している 。 |
授業計画
第1回 | ガイダンス;指導教員紹介、受講上の注意、授業計画、環境アセスメントの社会的役割 | 【事前学習】授業支援システムから資料を入手し,熟読の上,理解できない箇所を質問できるようまとめておくこと。 【事後学習】与えられた課題を学生間で議論し発表できるようにしておくこと | 【事前学習】1時間 【事後学習】1時間 |
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第2回 | 実例から学ぶ環境影響評価(実例1) 【講義内容】①環境影響評価とは,②環境影響評価の対象事業,③環境アセスメントの5つの図書(計画段階環境配慮書,環境影響評価方法書,環境影響評価準備書,環境影響評価書,環境保全措置等の報告書)について,実例を通して復習する。 【演習内容】授業で解説した事例において,選定された環境影響評価項目(以下,評価項目)とその選定理由を整理してレポートにまとめる。 | 【事前学習】授業支援システムから資料を入手し,熟読の上,理解できない箇所を質問できるようまとめておくこと。 【事後学習】与えられた課題を学生間で議論し発表できるようにしておくこと | 【事前学習】1時間 【事後学習】1時間 |
第3回 | 実例から学ぶ環境影響評価(実例2) 【講義内容】①環境影響評価とは,②環境影響評価の対象事業,③環境アセスメントの5つの図書について,実例を通して復習する。 【演習内容】①授業で解説した事例において,選定された評価項目とその選定理由を整理する。②第2回の結果と比較し,相違を考察する。③ ①と②をレポートにまとめる。 | 【事前学習】授業支援システムから資料を入手し,熟読の上,理解できない箇所を質問できるようまとめておくこと。 【事後学習】与えられた課題を学生間で議論し発表できるようにしておくこと | 【事前学習】1時間 【事後学習】1時間 |
第4回 | 環境影響評価の演習課題の設定(1) 風力発電施設のポテンシャル海域と構造型式 【講義内容】①演習対象を「洋上風力発電施設」とし,「着床式洋上風力発電導入ガイドブック(以下,ガイドブック)」の「Ⅱ.着底式洋上風力発電の基本事項」の1,「Ⅲ.着底式洋上風力発電の導入の手引き」の1~6,「洋上風力発電設備の施工に関する審査の指針」を用いて学修する。②担当講師から,ポテンシャルのある計画海域および施設の設置計画を提示する。 【演習内容】①評価項目を念頭に置いて構造型式(着定式,モノパイル式,ジャケット式,浮体式)と各構造型式の施工方法の利害得失を整理して,レポートにまとめる。 | 【事前学習】授業支援システムから資料を入手し,熟読の上,理解できない箇所を質問できるようまとめておくこと。 【事後学習】与えられた課題を学生間で議論し発表できるようにしておくこと | 【事前学習】1時間 【事後学習】1時間 |
第5回 | 環境影響評価の演習課題の設定(2) 構造型式と施工方法の決定,事業内容の整理 【講義内容】①前回までの演習の「構造型式,施工方法」の結果を発表し,議論によって構造型式を決定する。 【演習内容】①ディスカッションを反映して,構造型式,施工方法の選定内容を整理してレポートにまとめる。②担当講師から事業の目的,内容,名称,発電所の原動力の種類,出力,面積,配置,工程が提示されるので,整理してレポートにまとめる。 | 【事前学習】授業支援システムから資料を入手し,熟読の上,理解できない箇所を質問できるようまとめておくこと。 【事後学習】与えられた課題を学生間で議論し発表できるようにしておくこと | 【事前学習】1時間 【事後学習】1時間 |
第6回 | 環境影響評価計画段階配慮書(以下,配慮書)の作成準備(1) 環境影響評価手法の復習,自然j的条件の調査(1) 【講義内容】①「ガイドブック」のⅢの9と基礎資料(例えば「着床式洋上風力発電の環境影響評価手法に関する基礎資料」)を解説する。②配慮書の目次を提示して,概要を解説する。 【演習内容】①事業実施想定区域及びその周囲(以下,想定区域)の自然的状況を,分担して調査する。 | 【事前学習】授業支援システムから資料を入手し,熟読の上,理解できない箇所を質問できるようまとめておくこと。 【事後学習】与えられた課題を学生間で議論し発表できるようにしておくこと | 【事前学習】1時間 【事後学習】1時間 |
第7回 | 配慮書の作成準備(2) 自然j的条件の調査(2) 【講義内容】①前回演習の「想定区域の自然的状況」を分担ごとに発表し,議論により内容を精査する。 【演習内容】①議論を反映して,分担ごとに「想定区域の自然的状況」を修正し,分担した自然的条件を統合して,レポートにまとめる。 | 【事前学習】授業支援システムから資料を入手し,熟読の上,理解できない箇所を質問できるようまとめておくこと。 【事後学習】与えられた課題を学生間で議論し発表できるようにしておくこと | 【事前学習】1時間 【事後学習】1時間 |
第8回 | 配慮書の作成準備(3) 自然j的条件の調査(3),社会j的条件の調査(1) 【講義内容】①前回演習の「想定区域の自然的状況」のまとめを確認する。 【演習内容】①「想定区域の社会的状況」,分担して調査する。 | 【事前学習】授業支援システムから資料を入手し,熟読の上,理解できない箇所を質問できるようまとめておくこと。 【事後学習】与えられた課題を学生間で議論し発表できるようにしておくこと | 【事前学習】1時間 【事後学習】1時間 |
第9回 | 配慮書の作成準備(4) 社会j的条件の調査(2) 【講義内容】①前回演習の「想定区域の社会的状況」を分担ごとに発表し,議論により内容を精査する。 【演習内容】①議論を反映して,分担ごとに「想定区域の社会的状況」を修正し,分担した自然的条件を統合して,レポートにまとめる。 | 【事前学習】授業支援システムから資料を入手し,熟読の上,理解できない箇所を質問できるようまとめておくこと。 【事後学習】与えられた課題を学生間で議論し発表できるようにしておくこと | 【事前学習】1時間 【事後学習】1時間 |
第10回 | 配慮書の作成準備(3) 社会的条件の調査(3),計画段階配慮事項の復習 【講義内容】①前回演習の「想定区域の社会的状況」のまとめを確認する。②計画段階配慮事項を解説する。 【演習内容】①自然的状況と社会的状況を配慮書の目次に沿ってまとめる。②環境影響評価項目の表を作成する。 | 【事前学習】授業支援システムから資料を入手し,熟読の上,理解できない箇所を質問できるようまとめておくこと。 【事後学習】与えられた課題を学生間で議論し発表できるようにしておくこと | 【事前学習】1時間 【事後学習】1時間 |
第11回 | 配慮書の作成(1) 計画段階配慮事項の選定(1) 【講義内容】①計画段階配慮事項の選定方法を解説する。 【演習内容】①「計画段階配慮事項の選定と選定または選定しない理由」をレポートにまとめる。 | 【事前学習】授業支援システムから資料を入手し,熟読の上,理解できない箇所を質問できるようまとめておくこと。 【事後学習】与えられた課題を学生間で議論し発表できるようにしておくこと | 【事前学習】1時間 【事後学習】1時間 |
第12回 | 配慮書の作成(2) 計画段階配慮事項の選定(2) 【講義内容】①前回演習の「計画段階配慮事項の選定と選定または選定しない理由」を発表し,議論により内容を精査する。 【演習内容】①議論を反映して「計画段階配慮事項の選定と選定または選定しない理由」を修正して,レポートにまとめる。 | 【事前学習】授業支援システムから資料を入手し,熟読の上,理解できない箇所を質問できるようまとめておくこと。 【事後学習】与えられた課題を学生間で議論し発表できるようにしておくこと | 【事前学習】1時間 【事後学習】1時間 |
第13回 | 配慮書の作成(3) 計画段階配慮事項の選定(3),調査・予測・評価方法(1) 【講義内容】①前回演習の「計画段階配慮事項の選定と選定または選定しない理由」のまとめを確認する。②調査・予測・評価方法を例示して解説する。③「計画段階配慮事項の評価方法の判断基準」を例示して解説する。 【演習内容】①「計画段階配慮事項の調査,予測,評価の手法」および「計画段階配慮事項の評価方法の判断基準」を例に従って作成する。 | 【事前学習】授業支援システムから資料を入手し,熟読の上,理解できない箇所を質問できるようまとめておくこと。 【事後学習】与えられた課題を学生間で議論し発表できるようにしておくこと | 【事前学習】1時間 【事後学習】1時間 |
第14回 | 配慮書の作成(4) 配慮書の完成 【講義内容】①「配慮書」の目次を確認する。 【演習内容】①目次に沿って配慮書を完成する。 | 【事前学習】授業支援システムから資料を入手し,熟読の上,理解できない箇所を質問できるようまとめておくこと。 【事後学習】与えられた課題を学生間で議論し発表できるようにしておくこと | 【事前学習】1時間 【事後学習】1時間 |
第15回 | 配慮書に対する意見の例 【講義内容】①「配慮書への意見」の例 【演習内容】①「配慮書への意見」の例に対して,「環境影響評価方法書」の作成に向けた対応を考察する。 | 【事前学習】授業支援システムから資料を入手し,熟読の上,理解できない箇所を質問できるようまとめておくこと。 【事後学習】与えられた課題を学生間で議論し発表できるようにしておくこと | 【事前学習】1時間 【事後学習】1時間 |
その他
教科書 |
講義内容に応じて参考図書を紹介する。
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参考書 |
原科幸彦 『環境アセスメントとは何か[9784004313014]』 岩波書店 2011年
環境アセスメント研究会 『実践ガイド 環境アセスメント[978-4-324-08271-3]』 ぎょうせい 2007年
環境アセスメント学会 『環境アセスメント学の基礎[9784769912941]』 恒星社 2013年 第1版
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成績評価の方法 及び基準 |
レポート課題及びその発表(100%) |
質問への対応 | 講義・演習中の質問を歓迎する。研究室でも対応する。 |
研究室又は 連絡先 |
星上 13号館3階1335号 hoshigami.yukiyoshi@nihon-u.ac.jp 小林 13号館3階1335号 kobayashi.akio@nihon-u.ac.jp |
オフィスアワー |
火曜 船橋 12:10 ~ 13:20 星上
水曜 船橋 12:10 ~ 13:20 星上
金曜 船橋 12:10 ~ 13:20 星上
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学生への メッセージ |
環境影響評価関連科目を受講していることを望む。それらの講義を受講していることを前提に話を進める。 |