2024年 理工学部 シラバス - 海洋建築工学科
設置情報
科目名 | 建築デザイン史 | ||
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設置学科 | 海洋建築工学科 | 学年 | 2年 |
担当者 | 佐藤(信)・矢代 | 履修期 | 後期 |
単位 | 2 | 曜日時限 | 水曜2 |
校舎 | 船橋 | 時間割CD | D32C |
クラス | |||
履修系統図 | 履修系統図の確認 |
概要
学修到達目標 | 建築および海洋建築のアイデンティティを得るためには、歴史からひも解くことが有益です。このため、本講義では、いかなる変遷を経て現在の都市空間や建築空間になったかを近代建築以降の建築・都市等のデザインの歴史から探り、今後行う専門の計画やデザインの基礎となるような知識を習得することができます。 |
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授業形態及び 授業方法 |
パワーポイントと板書等を原則的に毎時間使用する。 また教科書とサブテキストなどを使いより多角的に理解を深めることとする。 授業支援サイトに、予習プリントを用意するのでこれらを学習して授業に臨むことが望ましい。 実施したレポート、演習については授業内に解説する。 |
履修条件 | 本講義で教材となる建築は現存するものも多いので、現地にて実物をみることが重要です。 |
ディプロマ・ポリシー(DP)及びカリキュラム・ポリシー(CP)との関連 | 本授業科目はDP1・2・3及びCP1・2・3に該当しています。 |
授業計画
第1回 | ガイダンスについては、歴史を学ぶと言うことはデザインの将来を考えることであることについて解説し、歴史とは何か、建築史とは何か。また、それを学習する意義について講義する | 事前学習:教科書に目を通しておく。 事後学習:講義中に指摘した内容について振り返りをする。 | 授業テーマに対する毎回の事前学習の時間を2時間、事後学習の時間を2時間とします。 |
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第2回 | 日本における建築空間の源流(1): 縄文社会の成立と住まいの充実 | 事前学習:縄文社会の成立と住まいの充実:日本における建築の誕生について学習する 事後学習:講義中に指摘した内容について学習しておくこと。 | 授業テーマに対する毎回の事前学習の時間を2時間、事後学習の時間を2時間とします。 |
第3回 | 日本における建築空間の源流(2): 地母信仰(火の制御)から太陽信仰(水の制御)への変化 | 事前学習:地母信仰(火の制御)から太陽信仰(水の制御)への変化:日本的な空間のアイデンティティ・源泉について考察する 事後学習:講義中に指摘した内容について学習しておくこと。 | 授業テーマに対する毎回の事前学習の時間を2時間、事後学習の時間を2時間とします。 |
第4回 | 日本における建築空間の源流(3): 神社建築スタイルの確立 | 事前学習:神社建築スタイルの確立:神社建築の成立(特に伊勢神宮と出雲大社を中心に)までを学習する 事後学習:講義中に指摘した内容について学習しておくこと。 | 授業テーマに対する毎回の事前学習の時間を2時間、事後学習の時間を2時間とします。 |
第5回 | 日本における建築空間の源流(4): 寺院建築スタイルの黎明 | 事前学習:寺院建築スタイルの黎明、誰が法隆寺を建てたのかについて学習する 事後学習:講義中に指摘した内容について学習しておくこと。 | 授業テーマに対する毎回の事前学習の時間を2時間、事後学習の時間を2時間とします。 |
第6回 | 日本における建築空間の源流(5): 寝殿造りから書院造りへの変遷 | 事前学習:寝殿造りから書院造りへの変遷:平安から鎌倉・室町時代における住宅の特徴について学習する 事後学習:講義中に指摘した内容について学習しておくこと。 | 授業テーマに対する毎回の事前学習の時間を2時間、事後学習の時間を2時間とします。 |
第7回 | 日本における建築空間の源流(6): 数寄屋建築:茶の湯の建築の発展過程 | 事前学習:数寄屋建築:茶の湯の建築の発展過程と、その影響を受けたとされる数奇屋造について学習する。 事後学習:講義中に指摘した内容について学習しておくこと。 | 授業テーマに対する毎回の事前学習の時間を2時間、事後学習の時間を2時間とします。 |
第8回 | 平常試験1及び解説: | 事前学習:平常試験1に向けてこれまでの授業の全体を振り返る。 事後学習:解説された平常試験1の内容について振り返りをする。 | 授業テーマに対する毎回の事前学習の時間を2時間、事後学習の時間を2時間とします。 |
第9回 | 欧米の建築デザインの流れを学ぶ意味: 総論(欧米編)としての西欧建築史の流れの概括 | 事前学習:欧米の建築デザインの変遷について概括し、その変遷の理由について考察する。 事後学習:講義中に指摘した内容について学習しておくこと。 | 授業テーマに対する毎回の事前学習の時間を2時間、事後学習の時間を2時間とします。 |
第10回 | 「建築」の誕生-古典古代における世界観: ギリシア建築とローマ建築 | 事前学習:ギリシア・ローマ建築:「オーダー」を中心とする建築システムとその発展について学習する。 事後学習:講義中に指摘した内容について学習しておくこと。 | 授業テーマに対する毎回の事前学習の時間を2時間、事後学習の時間を2時間とします。 |
第11回 | 中世の空間表現ーキリスト教と神の表象: ロマネスク建築とゴシック建築 | 事前学習:ロマネスク建築とゴシック建築:中世キリスト教会堂の発展の様相とその社会背景との関わりについて学習する。 事後学習:講義中に指摘した内容について学習しておくこと。 | 授業テーマに対する毎回の事前学習の時間を2時間、事後学習の時間を2時間とします。 |
第12回 | 近世の空間表現ー理性・恣意の所産: ルネサンス建築とバロック建築 | 事前学習:ルネサンス建築からバロック建築へ:近世における社会の変化に伴う「古典主義建築」の成立とその展開について学習する。 事後学習:講義中に指摘した内容について学習しておくこと。 | 授業テーマに対する毎回の事前学習の時間を2時間、事後学習の時間を2時間とします。 |
第13回 | 19世紀の問題機構ー市民革命・産業革命以降の社会と建築: 歴史主義の建築 | 事前学習:歴史主義の建築:歴史を手本にするという19世紀がもたらした「様式」の喪失の背景と意味について学習する。 事後学習:講義中に指摘した内容について学習しておくこと。 | 授業テーマに対する毎回の事前学習の時間を2時間、事後学習の時間を2時間とします。 |
第14回 | 近代建築の空間ー「近代建築の5原則」と機能主義: オットー・ワーグナーとル・コルビュジエ | 事前学習:オットー・ワーグナーからル・コルビュジエへ:合理性・客観主義を礎とした近代主義建築の発展の軌跡について学習する。 復習課題:講義中に指摘した内容について学習しておくこと。 | 授業テーマに対する毎回の事前学習の時間を2時間、事後学習の時間を2時間とします。 |
第15回 | 平常試験2及び解説: | 事前学習:平常試験2に向けてこれまでの授業の全体を振り返る。 復習課題:解説された平常試験2の内容について振り返りをする。 | 試験に対する事前学習の時間は2時間、解説についての事後学習の時間を2時間とします。 |
その他
教科書 |
藤森照信 『人類と建築の歴史』 ちくまプリマ―新書 筑摩書房 ISBN:9784480687128 2005年 第初版
日本建築学会編 『西集洋建築史図』 彰国社 ISBN:9784395000210 1983年 第3版
矢代眞己、田所辰之助、濱嵜良実 『マトリクスで読む20世紀の空間デザイン』 彰国社 ISBN:9784395005390 2003年 第1版
藤森照信 『フジモリ式建築入門』 ちくまプリマ―新書 筑摩書房 ISBN:9784480688620 2011年 第初版
上田篤 『日本人の心と建築の歴史』 鹿島出版会 ISBN:9784306044616 2006年 第1版
第一回目授業時に指示する
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参考書 |
授業中にそのつど紹介する。
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成績評価の方法 及び基準 |
授業態度、レポート等の状況、演習および平常試験結果等から総合的に判断する。 |
質問への対応 | 質問は授業中および研究室、メール等で随時受け付ける。重要な質問や回答等は授業中に紹 介する。 |
研究室又は 連絡先 |
佐藤 信治(船橋校舎13号館1352室) sato.shinji@nihon-u.ac.jp 電話047-469-5419 矢代眞己(船橋校舎9号館923F室) yashiro.masaki@nihon-u.ac.jp |
オフィスアワー |
水曜 船橋 12:15 ~ 13:15 13号館研究室。担当は佐藤
水曜 船橋 12:20 ~ 12:50 9号館研究室。担当は矢代
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学生への メッセージ |
歴史を学ぶことは、その地域の生活、文化、慣習などの地域アイデンティティを再確認するために必要である。建築の代表的な空間である建築・都市関連デザイン史は、まさに現在の建築を知るためにある。好奇心あふれる学生の積極的参加を期待する。 |