2024年 理工学部 シラバス - 精密機械工学科
設置情報
科目名 | 人間工学 | ||
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設置学科 | 精密機械工学科 | 学年 | 4年 |
担当者 | 松田 礼 | 履修期 | 前期 |
単位 | 2 | 曜日時限 | 水曜2 |
校舎 | 船橋 | 時間割CD | G32D |
クラス | |||
履修系統図 | 履修系統図の確認 |
概要
学修到達目標 | 人間工学の基礎である人間の基本的機能の心理・生理的特性,形態的特性について理解できる。人間工学の方法論、ヒューマンエラー、人間-機械系の信頼性、機械設計への人間特性の導入等について理解できる。 |
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授業形態及び 授業方法 |
対面授業を実施する。授業に関係する資料はCST-VOICEで適宜配布し、講義内容の理解を深めさせる。また、授業に関連した課題レポートの提出を課す。 |
履修条件 | 人間工学は複数の学問領域と関連があるので、これまでに学習した多くの専門科目に幅広く興味をもっていることが望ましい。特に関連がある科目として、機械計測、測定値計算法を修得していることが望ましい。 |
ディプロマ・ポリシー(DP)及びカリキュラム・ポリシー(CP)との関連 | 本授業科目はDP1・3・5及びCP1・3・5に該当している。 |
授業計画
第1回 | 人間工学の概要、産業分野における人間工学的素養の必要性について説明する。 | 【事前学習】シラバスを読んでこの授業で学ぶことを確認して分からない点をまとめておくこと。 【事後学習】人間工学の役割と産業分野での必要性について理解しておくこと。 | 【事前学習】90分 【事後学習】150分 |
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第2回 | 1.序論 1.1人間工学の目的 1.2人間-機械系における人間、機械の役割 | 【事前学習】テキスト1ページから4ページまで読んで分からない点をまとめておくこと。 【事後学習】人間工学の歴史、人間-機械系の意味と役割について理解しておくこと。 | 【事前学習】90分 【事後学習】150分 |
第3回 | 2.人間の基本的特性 2.1生理的みかた 2.1.1自律神経系 2.1.2生体機能の一般的性質 | 【事前学習】テキスト5ページから10ページまで読んで分からない点をまとめておくこと。 【事後学習】神経系の分類と役割、自律神経系の拮抗作用、概日リズムについて理解しておくこと。 | 【事前学習】90分 【事後学習】150分 |
第4回 | 2.2心理的みかた 2.2.1感覚受容器の特性 2.2.2認知過程 | 【事前学習】テキスト11ページから14ページまで読んで分からない点をまとめておくこと。 【事後学習】感覚の定義、ウェーバー・フェヒナーの法則、短期・長期記憶について理解しておくこと。 | 【事前学習】90分 【事後学習】150分 |
第5回 | 2.3形態的みかた 2.3.1身体寸法と可動範囲 2.3.2作業域と作業動作 | 【事前学習】テキスト15ページから18ページまで読んで分からない点をまとめておくこと。 【事後学習】人間の可動範囲、作業域(正規作業域と最大作業域)、移動動作時間について理解しておくこと。 | 【事前学習】90分 【事後学習】150分 |
第6回 | 3.機械操作と人間の関係 3.1人間工学の方法論 3.2生理的負担の計測 3.2.1人間工学データの性質と取扱い | 【事前学習】テキスト19ページから21ページまで読んで分からない点をまとめておくこと。 【事後学習】心理学的測定法の種類、生理的負担の計測方法(RRI、LF/HF、事象関連電位)、感覚量の尺度分類について理解しておくこと。 | 【事前学習】90分 【事後学習】150分 |
第7回 | 3.3人間-機械系の評価(疲労現象による作業評価) | 【事前学習】テキスト22ページから24ページまで読んで分からない点をまとめておくこと。 【事後学習】疲労と疲労感の違い、エネルギー代謝量と基礎代謝量の定義と作業評価方法について理解しておくこと。 | 【事前学習】90分 【事後学習】150分 |
第8回 | 4.人間と環境 4.1視覚と視環境 | 【事前学習】テキスト25ページから29ページまで読んで分からない点をまとめておくこと。 【事後学習】視覚特性と物が見える仕組み、視野と視力、明順応と暗順応について理解しておくこと。 | 【事前学習】90分 【事後学習】150分 |
第9回 | 4.2聴覚と音環境 | 【事前学習】テキスト30ページから34ページまで読んで分からない点をまとめておくこと。 【事後学習】音の性質、聴覚特性(等ラウドネス曲線、騒音レベル)について理解しておくこと。 | 【事前学習】90分 【事後学習】150分 |
第10回 | 4.3振動感覚と環境振動 | 【事前学習】テキスト35ページから39ページまで読んで分からない点をまとめておくこと。 【事後学習】人体振動、全身振動と基準軸、振動加速度レベルと振動レベルについて理解しておくこと。 | 【事前学習】90分 【事後学習】150分 |
第11回 | 5.人間の情報処理 5.1情報スピード 5.2情報負荷と負担の関係 | 【事前学習】テキスト40ページから43ページまで読んで分からない点をまとめておくこと。 【事後学習】人間ー機械系における情報スピード、情報負荷と負担の関係、反応時間とその構成について理解しておくこと。 | 【事前学習】90分 【事後学習】150分 |
第12回 | 5.3情報提示と人間の反応 5.4システムの応答時間 | 【事前学習】テキスト43ページから46ページまで読んで分からない点をまとめておくこと。 【事後学習】過負荷と寡少負荷、システムの応答時間と感覚について理解しておくこと。 | 【事前学習】90分 【事後学習】150分 |
第13回 | 6.人間ー機械システムの信頼性 6.1ヒューマンエラー 6.2システムの信頼性 | 【事前学習】テキスト47ページから51ページまで読んで分からない点をまとめておくこと。 【事後学習】ヒューマンエラーの定義と要因(ハインリッヒの法則、ヒューマンファクタ)、ヒューマンエラーの防止対策、システムの信頼度の計算方法について理解しておくこと。 | 【事前学習】90分 【事後学習】150分 |
第14回 | 7.ヒューマン・マシン・インターフェース 7.1ヒューマン・マシン・インターフェースの設計 7.2エルゴノミクス(Ergonomics)と感性設計 | 【事前学習】テキスト52ページから56ページまで読んで分からない点をまとめておくこと。 【事後学習】ヒューマン・マシン・インターフェースの意味と研究の歴史、感性設計の具体例について理解しておくこと。 | 【事前学習】90分 【事後学習】150分 |
第15回 | 8.総まとめ これまでに学習してきた内容で特に重要な箇所を整理して解説する。 | 【事前学習】これまで学んできた内容を全体を通して学習しておくこと。 【事後学習】全体を通して再度復習して理解が定着するように学習すること。 | 【事前学習】180分 【事後学習】60分 |
その他
教科書 |
オリジナルテキストを参考資料として配布する(CST-VOICEで配信する)。
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参考書 |
横溝克己、小松原明哲 『エンジニアのための人間工学 [ISBN978-4-88922-124-4]』 日本出版サービス 2014年 第5版
石光俊介、佐藤秀紀 『人間工学の基礎 [ISBN978-4-8425-0569-5]』 養賢堂 2018年 第1版
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成績評価の方法 及び基準 |
3~4回程度の通常課題(50%)と最終課題(50%)により評価する。最終課題の提出は必須とする。 |
質問への対応 | 随時(授業後の教室,研究室)対応する。また,電子メールやCST-VOICEでも対応する。 |
研究室又は 連絡先 |
7号館1階715室 人間工学研究室 matsuda.hiroshi@nihon-u.ac.jp |
オフィスアワー |
水曜 船橋 13:20 ~ 14:50 7号館1階715室(松田研)
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学生への メッセージ |
人間工学は複数の学問領域と関連があります。いろいろな科目に興味をもって勉強しましょう。 |