2024年 理工学部 シラバス - 航空宇宙工学科
設置情報
科目名 | システム工学 | ||
---|---|---|---|
設置学科 | 航空宇宙工学科 | 学年 | 3年 |
担当者 | 中根 昌克 | 履修期 | 後期 |
単位 | 2 | 曜日時限 | 金曜3 |
校舎 | 船橋 | 時間割CD | H53D |
クラス | |||
履修系統図 | 履修系統図の確認 |
概要
学修到達目標 | ・複雑なシステムを、要素の集合体として認識できる。 ・システム科学やシステム工学での専門用語について説明できる。 ・システムの計画、設計、開発、評価および運用のための方法論ついて、代表的なものに関して説明し、使用することができる。 |
---|---|
授業形態及び 授業方法 |
資料を配布し、対面授業を行う。 できる限り抽象的なシステムを対象として解説を行い、個別各論には自ら応用していくことを期待する。 毎回、復習課題を課す(回答後、その場で解答が表示される) |
履修条件 | 予備知識は必要ないが、なんからの自分の問題を持っていると理解が進みやすい。 |
ディプロマ・ポリシー(DP)及びカリキュラム・ポリシー(CP)との関連 | 本授業科目はDP1・2・3及びCP1・2・3に該当している |
授業計画
第1回 | ・ガイダンス ・システムの概念 システムの定義、システム科学・工学が対象とするシステム、システムの同型性と個別性 など | 【事前学習】シラバスおよび事前配布プリントを熟読し、不明点を明確にする 【事後学習】授業の復習をし、課題を遂行することにより不明点をなくす | 【事前学習】2時間 【事後学習】2時間 |
---|---|---|---|
第2回 | ・システム指向の概念 システムとしての認識とシステム思考、システムズ・アプローチ など | 【事前学習】事前配布プリントを熟読し、不明点を明確にする 【事後学習】授業の復習をし、課題を遂行することにより不明点をなくす | 【事前学習】2時間 【事後学習】2時間 |
第3回 | ・システムの構造 システムの内部外部と境界、 システムの階層構造 など | 【事前学習】事前配布プリントを熟読し、不明点を明確にする 【事後学習】授業の復習をし、課題を遂行することにより不明点をなくす | 【事前学習】2時間 【事後学習】2時間 |
第4回 | ・システムズアプローチによる設計 システムズアプローチによる設計方法、設計の段階など など | 【事前学習】事前配布プリントを熟読し、不明点を明確にする 【事後学習】授業の復習をし、課題を遂行することにより不明点をなくす | 【事前学習】2時間 【事後学習】2時間 |
第5回 | ・開発モデルと製品設計の手順 全体的なシステム設計の流れ、システム計画のフロー、など | 【事前学習】事前配布プリントを熟読し、不明点を明確にする 【事後学習】授業の復習をし、課題を遂行することにより不明点をなくす | 【事前学習】2時間 【事後学習】2時間 |
第6回 | ・システムのモデリング(1) システムのモデル、モデルの分類、モデル化の方法 など | 【事前学習】事前配布プリントを熟読し、不明点を明確にする 【事後学習】授業の復習をし、課題を遂行することにより不明点をなくす | 【事前学習】2時間 【事後学習】2時間 |
第7回 | ・システムのモデリング(2) グラフおよび行列によるシステム表現、システムの構造モデル、ISM法とその周辺、など | 【事前学習】事前配布プリントを熟読し、不明点を明確にする 【事後学習】授業の復習をし、課題を遂行することにより不明点をなくす | 【事前学習】2時間 【事後学習】2時間 |
第8回 | ・システムのモデリング(3) オブジェクト指向モデリングの概念、UMLとSysML など | 【事前学習】事前配布プリントを熟読し、不明点を明確にする 【事後学習】授業の復習をし、課題を遂行することにより不明点をなくす | 【事前学習】2時間 【事後学習】2時間 |
第9回 | ・システムの最適化(1) 最適化の必要性、最適化プロセス、最適化と満足化 など | 【事前学習】事前配布プリントを熟読し、不明点を明確にする 【事後学習】授業の復習をし、課題を遂行することにより不明点をなくす | 【事前学習】2時間 【事後学習】2時間 |
第10回 | ・システムの最適化(2) 数理最適化(線形計画法、非線形計画法、離散最適化、動的計画法、変分など)の初歩 | 【事前学習】事前配布プリントを熟読し、不明点を明確にする 【事後学習】授業の復習をし、課題を遂行することにより不明点をなくす | 【事前学習】2時間 【事後学習】2時間 |
第11回 | ・システムの信頼性(1) 信頼性の概念、信頼性の尺度、保全性と稼働率 など | 【事前学習】事前配布プリントを熟読し、不明点を明確にする 【事後学習】授業の復習をし、課題を遂行することにより不明点をなくす | 【事前学習】2時間 【事後学習】2時間 |
第12回 | ・システムの信頼性(2) システムの信頼性設計 非修理系の冗長構成 など | 【事前学習】事前配布プリントを熟読し、不明点を明確にする 【事後学習】授業の復習をし、課題を遂行することにより不明点をなくす | 【事前学習】2時間 【事後学習】2時間 |
第13回 | ・システムの評価 システムの価値、システムの評価方法、関連マトリクス法や関連樹木法 など | 【事前学習】事前配布プリントを熟読し、不明点を明確にする 【事後学習】授業の復習をし、課題を遂行することにより不明点をなくす | 【事前学習】2時間 【事後学習】2時間 |
第14回 | ・管理技法 システムの管理技法 進捗管理技法など | 【事前学習】事前配布プリントを熟読し、不明点を明確にする 【事後学習】授業の復習をし、課題を遂行することにより不明点をなくしつつ、理解度確認試験に備える | 【事前学習】2時間 【事後学習】2時間 |
第15回 | ・授業のまとめと理解度確認試験 | 【事前学習】理解度確認試験に備える 【事後学習】授業全体の復習をし、不明点をなくす | 【事前学習】2時間 【事後学習】2時間 |
その他
教科書 |
教科書は使用しない
|
---|---|
参考書 |
大橋弘忠,古田一雄(東京大学工学教程編纂委員会 編集) 『システム工学 システム理論I [978-4621089446]』 東京大学工学教程 丸善出版 2015年
大橋弘忠,鳥海不二夫,白山晋 (東京大学工学教程編纂委員会 編集) 『システム工学 システム理論II [978-4621300640]』 東京大学工学教程 丸善出版 2016年
柚原直弘,氏田博士 『システム安全学―文理融合の新たな専門知 [978-4303729837]』 海文堂出版 2015年
Olivier L. de Weck, Daniel Roos, Christopher L. Magee, Engineering Systems: Meeting Human Needs in a Complex Technological World [978-8120347533], The MIT Press, 2011
G. Pahl, W. Beitz ほか 著、青山 ほか訳 『エンジニアリングデザイン -工学設計の体系的アプローチ- [978-4627669734]』 森北出版 2015年 第3版
この分野の参考書は大量にある。1,2冊目はシステムの基礎や最適化に関して体系的で詳しい。3は「安全」をキーワードに述べられているが、基礎的な部分は参考になると思う。4は近年のシステム工学の考え方(社会性など)が良くまとまっている上、2013年に慶応大学出版会から日本語訳版が出ている。5は設計をシステム思考の考え方から述べたもので、機械設計をする上でさまざまなヒントが散りばめられている。
|
成績評価の方法 及び基準 |
平常点(20%)、課題(40%)、理解度確認試験(40%) |
質問への対応 | いつでも対応、メール推奨 |
研究室又は 連絡先 |
3号館3階333室 nakane.masakatsu@nihon-u.ac.jp |
オフィスアワー |
金曜 船橋 15:00 ~ 16:30
|
学生への メッセージ |
システム工学は様々な問題に対する向き合い方を教えてくれます。 プロジェクトや卒研などで有効に活用していただければ、と思います。 |