2024年 理工学部 シラバス - 電気工学科
設置情報
科目名 | 情報の基礎 | ||
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設置学科 | 電気工学科 | 学年 | 2年 |
担当者 | 戸田 健 | 履修期 | 前期 |
単位 | 2 | 曜日時限 | 月曜2 |
校舎 | 駿河台 | 時間割CD | I12P |
クラス | A・B | ||
履修系統図 | 履修系統図の確認 | ||
その他 | 実務経験のある教員による授業科目 |
概要
学修到達目標 | 人と人とが,スマートフォンやコンピュータといった情報機器を通じて,いつでも・どこでも・誰とでも常に繋がる超情報化社会において工学系エンジニアのキャリア形成には,情報リテラシーが必須である.情報リテラシーとは,様々な意味合いがあるが,工学系学府における本講義では,「情報通信技術(ICT)を用いて,多様な情報を収集・分析して適正に判断し,モラルに則って効果的に活用することができる」スキル(文科省, 2008)を身につけていくためのベースをつくることを考え,本科目を履修することにより,具体的には,以下の項目について,論理的に概要説明を行い,基本的なプログラミングができることを目標とする. ・コンピュータの基本構成要素 ・ソフトウェア及びマルチメディアの基本 ・情報の基礎理論 ・アルゴリズムとプログラミングの基礎 ・情報システムの基本構成要素 ・情報データベースの基礎技術 ・情報ネットワークの基礎技術 ・情報セキュリティの基礎 ・情報システム開発技術の基礎 学修効果を高めるため,授業回毎に予習・復習を合わせて240分程度を目安に行うこと.興味関心持った点だけでなく,明確にならなかった専門用語や技術といった疑問点等は,まず各自において,教科書や配布資料はもちろんのこと,参考書籍やWEB検索を通して適切な情報にアクセスし調べること.さらに授業あるいはオフィスアワーを利用して,担当教員とコミュニケーションし理解を深めること. |
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授業形態及び 授業方法 |
教室において,プロジェクターと板書を利用した講義形式および演習ではPCを使用し課題に取り組む演習形式. |
履修条件 | 高等学校情報科「情報Ⅰ」を履修していることが望ましい |
ディプロマ・ポリシー(DP)及びカリキュラム・ポリシー(CP)との関連 | 本授業科目はDP3・5及びCP3・5に該当しています。 |
授業計画
第1回 | ・授業形態及び授業の方法、15週の授業実施概要について把握する. ・基本情報技術者試験について把握する. | 事前学修:高等学校情報科「情報Ⅰ」の復習. 事後学修:教科書の講義内容の振り返り及び課題の実施 | 学修効果を高めるため,授業回毎に予習・復習を合わせて240分程度を目安に行うこと. |
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第2回 | コンピュータ(PC)の基本構成要素(1): 情報の表現,PCの構成,CPU,CPUの動作原理及び高速化技術 | 事前学修:教科書の講義範囲の予習. 事後学修:講義内容の振り返り及び課題の実施 | 学修効果を高めるため,授業回毎に予習・復習を合わせて240分程度を目安に行うこと. |
第3回 | コンピュータ(PC)の基本構成要素(2): 半導体メモリ,補助記憶装置,入出力装置,入出力インタフェース | 事前学修:教科書の講義範囲の予習. 事後学修:講義内容の振り返り及び課題の実施 | 学修効果を高めるため,授業回毎に予習・復習を合わせて240分程度を目安に行うこと. |
第4回 | ソフトウェア及びマルチメディア: ソフトウェア,ジョブ管理とタスク管理,記憶管理,ファイル管理,マルチメディア | 事前学修:教科書の講義範囲の予習. 事後学修:講義内容の振り返り及び課題の実施 | 学修効果を高めるため,授業回毎に予習・復習を合わせて240分程度を目安に行うこと. |
第5回 | 基礎理論: 基数変換,補数と固定小数点,浮動小数点,誤差,シフト演算,論理演算,半加算器と全加算器 | 事前学修:教科書の講義範囲の予習. 事後学修:講義内容の振り返り及び課題の実施 | 学修効果を高めるため,授業回毎に予習・復習を合わせて240分程度を目安に行うこと. |
第6回 | 基礎理論(2): 計測と制御,オートマトン,AI,線形代数,確率・統計 | 事前学修:教科書の講義範囲の予習. 事後学修:講義内容の振り返り及び課題の実施 | 学修効果を高めるため,授業回毎に予習・復習を合わせて240分程度を目安に行うこと. |
第7回 | アルゴリズムとプログラミングの基礎(1): アルゴリズム,配列,連結リスト,キューとスタック,木構造,データの整列,データの探索 | 事前学修:教科書の講義範囲の予習. 事後学修:講義内容の振り返り及び課題の実施 | 学修効果を高めるため,授業回毎に予習・復習を合わせて240分程度を目安に行うこと. |
第8回 | アルゴリズムとプログラミングの基礎(2): アルゴリズムの計算量,プログラムの属性,プログラム言語とマークアップ言語 | 事前学修:教科書の講義範囲の予習. 事後学修:講義内容の振り返り及び課題の実施 | 学修効果を高めるため,授業回毎に予習・復習を合わせて240分程度を目安に行うこと. |
第9回 | システム構成要素(1): システム構成,クライアントサーバシステム | 事前学修:教科書の講義範囲の予習. 事後学修:講義内容の振り返り及び課題の実施 | 学修効果を高めるため,授業回毎に予習・復習を合わせて240分程度を目安に行うこと. |
第10回 | システム構成要素(2): RAIDと信頼性設計,システムの性能評価,システムの信頼性評価 | 事前学修:教科書の講義範囲の予習. 事後学修:講義内容の振り返り及び課題の実施 | 学修効果を高めるため,授業回毎に予習・復習を合わせて240分程度を目安に行うこと. |
第11回 | データベース技術: データベース,データベース設計,データの正規化,トランザクション処理,データベースの障害回復,データ操作とSQL,SQL(並べ替え・グループ化),SQL(副問合せ),データベースの応用 | 事前学修:教科書の講義範囲の予習. 事後学修:講義内容の振り返り及び課題の実施 | 学修効果を高めるため,授業回毎に予習・復習を合わせて240分程度を目安に行うこと. |
第12回 | ネットワーク技術: ネットワーク方式,通信プロトコル,ネットワーク接続機器,IPアドレス,IPアドレスのクラス,インターネットの応用 | 事前学修:教科書の講義範囲の予習. 事後学修:講義内容の振り返り及び課題の実施 | 学修効果を高めるため,授業回毎に予習・復習を合わせて240分程度を目安に行うこと. |
第13回 | 情報セキュリティ: 情報セキュリティ管理,脅威とマルウェア,サイバー攻撃,暗号技術,認証技術,利用者認証とネットワークセキュリティ | 事前学修:教科書の講義範囲の予習. 事後学修:講義内容の振り返り及び課題の実施 | 学修効果を高めるため,授業回毎に予習・復習を合わせて240分程度を目安に行うこと. |
第14回 | システム開発技術: 情報システム戦略と企画・要件定義プロセス,ソフトウェア開発,オブジェクト指向,業務モデリング,ヒューマンインタフェース,モジュール分割,テスト手法 | 事前学修:教科書の講義範囲の予習. 事後学修:講義内容の振り返り及び課題の実施 | 学修効果を高めるため,授業回毎に予習・復習を合わせて240分程度を目安に行うこと. |
第15回 | 期末総合演習: 第2~14回までの講義内容について,課題及び演習を通して,理解度を確認する | 事前学修:第2~14回までの講義内容に及び課題の振り返りを通して,期末総合演習の準備を実施 | 学修効果を高めるため,授業回毎に予習・復習を合わせて240分程度を目安に行うこと. |
その他
教科書 |
栢木厚 『令和06年 イメージ&クレバー方式でよくわかる かやのき先生の基本情報技術者教室』 技術評論社 2023年 第1版
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参考書 | |
成績評価の方法 及び基準 |
課題及び期末総合演習の結果より総合的に評価する. |
質問への対応 | 随時対応する |
研究室又は 連絡先 |
研究室: 駿河台校舎 理工学部タワースコラ15F 1505 toda.takeshi@nihon-u.ac.jp Tel: 03-3259-0791 |
オフィスアワー |
月曜 駿河台 12:15 ~ 13:15
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学生への メッセージ |
繰り返しになるが,超情報化社会において工学系エンジニアのキャリア形成には,情報リテラシーが必須である.情報リテラシーとは,工学系では「情報通信技術(ICT)を用いて,多様な情報を収集・分析して適正に判断し,モラルに則って効果的に活用することができる」スキル(文科省, 2008)のことであり,今後の情報系科目履修のベース作りだけでなく,卒業研究や卒業後のキャリアの方向性を考える上で一助になれば幸いである. そのためにも,授業回毎に予習・復習を行い,興味関心持った点,明確にならなかった専門用語や技術といった疑問点等は,まずは各自において,教科書や配布資料はもちろんのこと,参考書籍やWEB検索を通して適切な情報にアクセスし調べ,自発的に行うことによって理解を深めて欲しい.さらに授業あるいはオフィスアワーを利用して,担当教員とコミュニケーションすることでより一層理解を深めて欲しい. |