2024年 理工学部 シラバス - 電気工学科
設置情報
科目名 | 通信法規 | ||
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設置学科 | 電気工学科 | 学年 | 4年 |
担当者 | 阿良田 洋雄 | 履修期 | 後期 |
単位 | 2 | 曜日時限 | 土曜1 |
校舎 | 駿河台 | 時間割CD | I61O |
クラス | A・B | ||
履修系統図 | 履修系統図の確認 |
概要
学修到達目標 | (1)IT(情報通信技術)を活⽤した⾼度情報通信ネットワーク社会を支え、発展させる枠組みとしての電波法と電気通信法、放送法等について、その法体系と主要な法律の概要を習得する。 (2)必要に応じて関連する条⽂を⾃分で調べることができるようにする。 (3)法律の裏にある情報通信技術の概要と発達の歴史について把握する。 |
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授業形態及び 授業方法 |
「対面授業」を基本とし教科書「無線技術者のための電波法概説」をベースに進めます。ただし、新型コロナウイルス感染症やインフルエンザの蔓延による濃厚接触•感染等での出席停止の可能性を考慮し、Google drive等も活用してハイブリッドな形式で授業を進めます。すなわち授業の要約と演習問題はGoogle drive経由等で閲覧可能とします。学生からの回答はメールで提出することとします。演習解答は成績評価の対象ですので必ず提出してください。 |
履修条件 | 予備知識等は特に必要ありませんが、第1級陸上特殊無線技士等の免許を申請するための必須科目なので、他の申請に必要な科目•単位も確認のうえ履修することが望ましい。 |
ディプロマ・ポリシー(DP)及びカリキュラム・ポリシー(CP)との関連 | 通信法規はDP3・5及びCP3・5に該当しています。 |
授業計画
第1回 | 電気通信技術と通信法規、無線従事者国家資格 | シラバスの内容を確認の上、授業に臨むこと。 事後学習:教科書の内容を確認する。 | [60分] |
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第2回 | 無線通信技術の概要、電波伝搬、変調方式と多重化、歴史とITU | 事前学習:前回演習等を理解し予習する。 事後学習:課題等を行ない講義内容を理解する。 | [60分] |
第3回 | 法の体系、政府の組織、用語の定義1、有線設備の概要、電話とインターネットの技術、パケットとIPアドレス | 同上 | [60分] |
第4回 | 有線電気通信法1、法律用語の定義2、携帯電話のハードウェア、携帯電話のシステム、有線電気通信法 | 同上 | [60分] |
第5回 | 法律用語の定義3、電波関係基本法、電波法 総則、電波の型式、周波数帯の通称 | 同上 | [60分] |
第6回 | 電波法 無線局の免許1、日本大学理工学部実験無線局を開設するには | 同上 | [60分] |
第7回 | 電波法 無線局の免許2、無線局の免許状と免許の申請、無線設備1、電波の質、周波数の測定、スペクトルアナライザ、専有周波数帯幅、不要輻射、空中線電力 | 同上 | [60分] |
第8回 | 電波法 無線設備2、安全のための条件、安全設備、義務航空局と義務船舶、衛星通信 | 同上 | [60分] |
第9回 | 電波法 無線設備3、放送の無線設備規則、歪率の定義と測定法、AM変調度の定義と測定法、SN比、特定無線設備 | 同上 | [60分] |
第10回 | 電波法 無線局の運用1 遭難通信などの定義、非常通信、規正通信、時計業務書類など | 同上 | [60分] |
第11回 | 電波法 無線局の運用2 運用、監督、通信方法、GMDDS、航空機の無線システム | 同上 | [60分] |
第12回 | 放送法と放送システム、放送法とNHK、地上デジタル放送、デジタル衛星放送、IP放送の技術、HTML | 同上 | [60分] |
第13回 | 電気通信事業の最新動向、まとめ 総合演習 | 事前学習:前回演習等を理解し予習する。 事後学習:全演習を整理して平常試験に備える。 | [180分] |
第14回 | 国の施策の動向 | 同上 | [60分] |
第15回 | 平常試験(対面) | 事前学習:全演習を整理して平常試験に臨む。 | [180分] |
その他
教科書 |
相河 聡 『無線技術者のための電波法概説』 森北出版 2012年 第2版以降。
無線技術者のための電波法概説[ISBN978-4-627-73922-2]は、法令の改正に伴い第2版から内容と構成が⼤幅に変更されています。そのため教科書は第2版以降に限りますので注意してください。
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参考書 | |
成績評価の方法 及び基準 |
試験(60%)ならびに授業中に行う演習(40%)の成績で総合評価する。なお、演習解答はメールにて提出とする。 arata.hiroo20@nihon-u.ac.jp |
質問への対応 | かならず連絡先メールアドレスに電子メールのみで質問してください。電子メールは携帯で見ておりますが、回答はPCで作成しますので時間がかかる場合があります。なお、掲示板等は出張等によりPCログインが難しい場合がありますので避けてください。 |
研究室又は 連絡先 |
arata.hiroo20@nihon-u.ac.jp |
オフィスアワー | |
学生への メッセージ |
無線従事者と電気通信主任技術者 国家試験受験に必要な「法規」を勉強します。他の科目と共に、第⼀級陸上特殊無線技⼠の無線従事者免許申請の必須科目です。授業は前記免許を取得したさいに必要な法令の解説を主としますが、同時に電気工学科卒業生の教養として知っておくべき、初歩の通信技術のさわり、ならびに無線・有線通信・放送サービスの歴史、通信行政の最新動向も紹介します。 |