2024年 理工学部 シラバス - 物質応用化学科
設置情報
科目名 | 基礎有機化学 | ||
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設置学科 | 物質応用化学科 | 学年 | 2年 |
担当者 | 青柳 隆夫 | 履修期 | 前期 |
単位 | 2 | 曜日時限 | 火曜2 |
校舎 | 駿河台 | 時間割CD | L22M |
クラス | A、B | ||
履修系統図 | 履修系統図の確認 |
概要
学修到達目標 | ①有機化学の基本となる、原子の構造・結合を理解し説明できる。②典型的な有機化合物を命名できる。③基本的な有機化合物の構造・性質・反応について理解し、説明することができる。 本科目は必修であり、有機化学Ⅰ、Ⅱと連動している。すなわち、同じ教科書(マクマリー有機化学)を使って、内容を大きく3つに分割して講義される。最初の部分をカバーするのが基礎有機化学である。有機化学Ⅰ、Ⅱの単位取得のため、また、生命科学や高分子化学を理解するためにも大変重要な科目である。 |
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授業形態及び 授業方法 |
対面授業により実施する。板書またはパワーポイントを用いて講義する。各回の講義内容スライドを事前に公開するので、その内容を書き写して講義前にレポートとして提出すること。講義終了後に課題演習を課すので各自解答し、先のレポートとともに提出すること。次回講義の最初にその演習の解説する。8回目に2〜7回目の内容の中間試験を行う。また、14回目に後半の演習と解説を行う。 |
履修条件 | 毎回の講義資料を必ず復習すること。その資料の理解が困難な場合は、高校の化学基礎、化学の教科書で取り扱う、「原子の構造」、「化学結合」、「酸と塩基」、「化学構造」、「化学平衡」、「有機化合物」、「炭化水素」などの分野を必ず復習しておくこと。 |
ディプロマ・ポリシー(DP)及びカリキュラム・ポリシー(CP)との関連 | 本授業科目は、本授業科目はDP1・3・5及びCP1・3・5に該当している。 |
授業計画
第1回 | 基礎有機化学の授業の進め方の説明とシラバスの解説を行う。前年度までの履修済みの内容に関して振り返える。 | 事前学修:履修済みの内容に関して総復習しておくこと 事後学修:シラバスを再度確認に、本講義での学ぶ内容について復習すること。また、課された課題を解答し、わからないところは解答例をみて確認、整理しておくこと。 | 事前学修:2時間 事後学修:2時間 |
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第2回 | 基礎となる電子雲、軌道、Lewis構造、化学結合の生成について学ぶ。 | 事前学修:1章を読んで理解し難いところを書き出しておく。 事後学修:再度教科書の該当箇所を読んでで講義ノートと照らし合わせて復習すること。また、課された課題を解答し、わからないところは解答例をみて確認しておく。 | 事前学修:2時間 事後学修:2時間 |
第3回 | 有機化合物の構造を形成する単結合、二重、三重結合をsp3, sp2, sp混成軌道の概念から学ぶ。 | 事前学修:1章を読んで理解し難いところを書き出しておく。 事後学修:再度教科書の該当箇所を読んでで講義ノートと照らし合わせて復習すること。また、課された課題を解答し、わからないところは解答例をみて確認しておく。 | 事前学修:2時間 事後学修:2時間 |
第4回 | 電気陰性度、共鳴構造について学ぶ。Brønsted-Lowryの酸、塩基の定義について理解する。さらに、化学反応の理解に重要なルイス酸、塩基を理解する。 | 事前学修:2章を読んで理解し難いところを書き出しておく。 事後学修:再度教科書の該当箇所を読んでで講義ノートと照らし合わせて復習すること。また、課された課題を解答し、わからないところは解答例をみて確認しておく。 | 事前学修:2時間 事後学修:2時間 |
第5回 | 官能基およびアルカンの命名法を学ぶ。シクロアルカンの命名も含む。 | 事前学修:3章(命名法まで)を読んで理解し難いところを書き出しておく。 事後学修:再度教科書の該当箇所を読んでで講義ノートと照らし合わせて復習すること。また、課された課題を解答し、わからないところは解答例をみて確認しておく。 | 事前学修:2時間 事後学修:2時間 |
第6回 | アルカンの立体配座について学ぶ。これらの表記法としてのNewman投影式による記述法を習得する。 | 事前学修:3章(命名法以降)を読んで理解し難いところを書き出しておく。 事後学修:再度教科書の該当箇所を読んでで講義ノートと照らし合わせて復習すること。また、課された課題を解答し、わからないところは解答例をみて確認しておく。 | 事前学修:2時間 事後学修:2時間 |
第7回 | シクロアルカンの立体化学について学ぶ。 | 事前学修:4章を読んで理解し難いところを書き出しておく。 事後学修:再度教科書の該当箇所を読んでで講義ノートと照らし合わせて復習すること。また、課された課題を解答し、わからないところは解答例をみて確認しておく。 | 事前学修:2時間 事後学修:2時間 |
第8回 | 中間試験 | 事前学修:1ー4章を読んで理解し難いところを復習しておく。 事後学修:試験での解答を振り返り、理解できなかったか整理しておくこと。 | 事前学修:2時間 事後学修:2時間 |
第9回 | 有機反応の種類、化学平衡、反応速度について学ぶ。反応機能、求核反応、求電子反応について理解する。 | 事前学修:6章を読んで理解し難いところを書き出しておく。特に電気陰性度を復習しておくこと。 事後学修:シラバスを再度確認に、本講義での学ぶ内容について復習すること。また、課された課題を解答し、わからないところは解答例をみて確認しておくこと。 | 事前学修:2時間 事後学修:2時間 |
第10回 | アルケンの命名法およびアルケンの構造、反応性について学ぶ。 | 事前学修:7章を読んで理解し難いところを書き出しておく。 事後学修:シラバスを再度確認に、本講義での学ぶ内容について復習すること。また、課された課題を解答し、わからないところは解答例をみて確認しておくこと。 | 事前学修:2時間 事後学修:2時間 |
第11回 | アルケンの反応と合成について学ぶ。 | 事前学修:8章を読んで理解し難いところを書き出しておく。 事後学修:シラバスを再度確認に、本講義での学ぶ内容について復習すること。また、課された課題を解答し、わからないところは解答例をみて確認しておくこと。 | 事前学修:2時間 事後学修:2時間 |
第12回 | アルケンの反応(11回の続き)およびジエンの化学、特に共役ジエンの特徴を理解し、その反応を学ぶ。 | 事前学修:8、14章を読んで理解し難いところを書き出しておく。 事後学修:シラバスを再度確認に、本講義での学ぶ内容について復習すること。また、課された課題を解答し、わからないところは解答例をみて確認しておくこと。 | 事前学修:2時間 事後学修:2時間 |
第13回 | アルキンの命名法や合成法、また典型的な反応を学ぶ。 | 事前学修:9章を読んでん理解が難しいところ書き出す 事後学修:講義ノートを見直す。解答を伏せて、課題に取り組む。解答例と照らし合わせ、不正解の部分を教科書、ノートで確認しておく | 事前学修:2時間 事後学修:2時間 |
第14回 | 総合演習と解説を行う。 | 事前学修:1ー9章。14勝を読んで理解し難いところを復習しておく。 事後学修:総合演習を振り返り、理解できなかったか整理しておくこと。 | 事前学修:2時間 事後学修:2時間 |
第15回 | 平常試験 | 事前学修:1ー9章。14章を読んで理解し難いところを復習しておく。 事後学修:平常試験で振り返り、理解できなかったか整理しておくこと。 | 事前学修:2時間 事後学修:2時間 |
その他
教科書 |
John Mcmurry著 『マクマリー有機化学(上)、(中)、(下)第9版』 東京化学同人 2017年 第9版
有機化学の良書である。
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参考書 |
図書館に所蔵している有機化学関連図書も参考にすること。
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成績評価の方法 及び基準 |
レポート点30%、中間試験30%、平常試験40%を合算して評価する。全体として60%以上のものを評価する。 |
質問への対応 | 授業終了後に随時対応する。また、E-mailで問い合わせてもよい。 |
研究室又は 連絡先 |
駿河台校舎2号館 有機材料化学研究室 aoyagi.takao@nihon-u.ac.jp Tel;03-3259-0433 |
オフィスアワー |
月曜 駿河台 14:00 ~ 18:00
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学生への メッセージ |
有機化学の知識を修得する為には、自分で化学構造式を描いてみること、問題を解く練習をすることが不可欠である。また、立体化学を理解するには分子模型を組み立ててみることも効果的である。 授業中の私語・実験レポートなどの作業を厳禁とする。 |