2024年 理工学部 シラバス - 物質応用化学科
設置情報
科目名 | 高分子物性 | ||
---|---|---|---|
設置学科 | 物質応用化学科 | 学年 | 3年 |
担当者 | 清水 繁 | 履修期 | 前期 |
単位 | 2 | 曜日時限 | 水曜1 水曜2 |
校舎 | 駿河台 | 時間割CD | L31P L32P |
クラス | A 、 B | ||
履修系統図 | 履修系統図の確認 | ||
その他 | 実務経験のある教員による授業科目 |
概要
学修到達目標 | 高分子材料は主に固体状態で用いられるが,その基本は高分子鎖1本の形態と性質がもとになっている.そこで本科目は,高分子鎖1本の性質,溶媒中に溶解した希薄溶液の性質,濃厚な状態の性質,固体の性質について講義する.これらの項目を学ぶことで,高分子の分子としての性質,さらには材料特性に至る考え方を修得することができる. |
---|---|
授業形態及び 授業方法 |
プロジェクターを用い講義を行う.不定期に演習を行い,実力養成に努める.各回の講義資料は,CST-VOICEにアップロードするので予習すること |
履修条件 | 高分子科学,高分子合成化学を受講済みが望ましい |
ディプロマ・ポリシー(DP)及びカリキュラム・ポリシー(CP)との関連 | 本授業科目はDP1・3・5及びCP1・3・5に該当している |
授業計画
第1回 | 「高分子物性」で何を学ぶのか概要を説明する 高分子鎖の形態,希薄溶液の性質,固体物性 | 【事前学習】高分子科学,高分子合成化学で学んだ事項について復習しておくこと 【事後学習】講義で取り上げた事項について復習する | 2時間 2時間 |
---|---|---|---|
第2回 | 高分子の分子特性,立体配置,立体配座,平均分子量 | 【事前学習】事前配布の講義資料について,講義内容の予習を行う 【事後学習】立体配置,立体配座,平均分子量についての復習 | 2時間 2時間 |
第3回 | 両末端間距離,自由連結鎖,自由回転鎖 | 【事前学習】事前配布の講義資料について,講義内容の予習を行う 【事後学習】両末端間距離,結合角と内部回転角,ガウス鎖,自由連結鎖,理想鎖,自由回転鎖,束縛回転鎖の項目についての復習 | 2時間 2時間 |
第4回 | 束縛回転鎖,両末端間距離の分布,一次元の高分子鎖の両末端間距離,三次元の高分子鎖の両末端間距離 | 【事前学習】事前配布の講義資料について,講義内容の予習を行う 【事後学習】束縛回転鎖,両末端間距離の分布についての復習 | 2時間 2時間 |
第5回 | 回転半径,実在の高分子鎖,セグメント,短距離相互作用因子,長距離相互作用因子,排除体積 | 【事前学習】事前配布の講義資料について,講義内容の予習を行う 【事後学習】回転半径,実在の高分子鎖についての復習 | 2時間 2時間 |
第6回 | 溶液物性,希薄溶液の統計熱力学,Flory-Hugginsの理論,格子モデル | 【事前学習】事前配布の講義資料について,講義内容の予習を行う 【事後学習】希薄溶液の統計熱力学,Flory-Hugginsの理論についての復習 | 2時間 2時間 |
第7回 | 相平衡,希薄溶液の粘性率 | 【事前学習】事前配布の講義資料について,講義内容の予習を行う 【事後学習】相平衡,希薄溶液の粘性率についての復習 | 2時間 2時間 |
第8回 | 浸透圧法,蒸気圧オスモメトリー,小角散乱法 | 【事前学習】事前配布の講義資料について,講義内容の予習を行う 【事後学習】浸透圧法,蒸気圧オスモメトリー,小角散乱法についての復習 | 2時間 2時間 |
第9回 | 高分子溶液の濃度領域,高分子希薄溶液,高分子半希薄溶液,Cross-over濃度,スケーリング 【事前学習】事前配布の講義資料について,講義内容の予習を行う(120分) 【事後学習】高分子溶液の濃度領域についての復習(120分) | 【事前学習】事前配布の講義資料について,講義内容の予習を行う 【事後学習】高分子溶液の濃度領域についての復習 | 2時間 2時間 |
第10回 | ゴム弾性の熱力学,網目状高分子,ゴム,ゲル,理想ゴム弾性の分子論:ガラス転移温度,エントロピー弾性とエネルギー弾性 | 【事前学習】事前配布の講義資料について,講義内容の予習を行う 【事後学習】ゴム弾性の熱力学についての復習 | 2時間 2時間 |
第11回 | ゴム弾性の分子論,実在鎖のゴム弾性,有効網目鎖密度,充填剤の影響 | 【事前学習】事前配布の講義資料について,講義内容の予習を行う 【事後学習】ゴム弾性の分子論についての復習 | 2時間 2時間 |
第12回 | 力学的特性,ガラス転移,粘弾性,フックの法則,ニュートンの法則,クリープコンプライアンス,Maxwellモデル,Voigtモデル | 【事前学習】事前配布の講義資料について,講義内容の予習を行う 【事後学習】粘弾性についての復習 | 2時間 2時間 |
第13回 | 力学的特性,動的粘弾性,ガラス転移 | 【事前学習】事前配布の講義資料について,講義内容の予習を行う 【事後学習】動的粘弾性についての復習 | 2時間 2時間 |
第14回 | 電気的性質,誘電緩和,光学的性質 屈折率,複屈折 | 【事前学習】事前配布の講義資料について,講義内容の予習を行う 【事後学習】電気的性質,光学的性質についての復習 | 2時間 2時間 |
第15回 | 演習 これまで講義で取り上げた項目について,具体的な演習問題を通し理解度を確認する | 【事前学習】これまでの講義内容についての復習をし,演習問題に対応できるようにする 【事後学習】演習問題の解説について復習する | 2時間 2時間 |
その他
教科書 |
妹尾,澤口,清水,伊掛 『基礎高分子科学 改訂版』 共立出版 2018年 第改訂版版
|
---|---|
参考書 |
特に指定しない.
|
成績評価の方法 及び基準 |
定期試験(80%)および演習(20%) |
質問への対応 | 研究室在室中は,いつでも可 |
研究室又は 連絡先 |
駿河台校舎2号館2階225号室 E-mail:shimizu.shigeru@nihon-u.ac.jp |
オフィスアワー |
水曜 駿河台 13:20 ~ 14:50
|
学生への メッセージ |