2024年 理工学部 シラバス - 物質応用化学科
設置情報
科目名 | 分子生物学 | ||
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設置学科 | 物質応用化学科 | 学年 | 3年 |
担当者 | 鈴木 佑典 | 履修期 | 前期 |
単位 | 2 | 曜日時限 | 水曜3 |
校舎 | 駿河台 | 時間割CD | L33O |
クラス | A 、 B | ||
履修系統図 | 履修系統図の確認 |
概要
学修到達目標 | 我々の身の回りには様々な細菌やウィルスが常に存在しており,体内に侵入してきた場合には免疫機構によって排除し,生体の恒常性を維持している. 本講義では,基本的な免疫学の基礎について学び,感染症,アレルギー・自己免疫疾患,がん,移植などの医療分野にかかわる知識を修得することができる.また,幹細胞の基礎から学び,再生医学についての知識を修得することができる. |
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授業形態及び 授業方法 |
対面(Powerpointおよび板書)で行います. |
履修条件 | 生命科学の基礎を十分に理解しておくことが望ましい. |
ディプロマ・ポリシー(DP)及びカリキュラム・ポリシー(CP)との関連 | 本授業科目はDP1・3・5及びCP1・3・5に該当しています。 |
授業計画
第1回 | 【ガイダンス】 分子生物学の概要を学ぶ. | 『事前学習』基礎生命科学の内容を復習し,内容を理解しておく. 『事後学習』ホメオスタシスにおける免疫系の役割について,免疫機構の概要と進化の過程について復習をする. | 『事前学習』 120分 『事後学習』 120分 |
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第2回 | 【免疫1】 自然免疫と獲得免疫機構 | 『事前学習』配布資料をよく読み,内容を理解しておく. 『事後学習』自分の体内で起きている免疫応答を理解できるように復習する.各免疫機構で活性化される細胞の種類について復習する. | 『事前学習』 120分 『事後学習』 120分 |
第3回 | 【免疫2】 免疫と生化学 感染に対する免疫応答時に分泌されるサイトカインについて学ぶ.細胞接着について学ぶ. | 『事前学習』配布資料をよく読み,免疫細胞から分泌されるサイトカインの種類と機能について内容を理解しておく. 『事後学習』各サイトカインと免疫細胞の分化誘導について復習する. | 『事前学習』 120分 『事後学習』 120分 |
第4回 | 【免疫3】 自己非自己の認識機構 ヒトの自己と非自己(病原体,異物など)の識別について学ぶ. | 『事前学習』配布資料をよく読み,他の生物とヒトの免疫機構の違いについて予習しておくこと. 『事後学習』講義時の板書と配布資料をよく読み,復習する. | 『事前学習』 120分 『事後学習』 120分 |
第5回 | 【免疫4】 抗体の構造と機能,補体について 抗体の種類と構造について学ぶ.補体の機能について学ぶ. | 『事前学習』配布資料をよく読み,抗体の抗原認識機構について理解しておくこと. 『事後学習』講義時の板書と配布資料をよく読み,復習する. | 『事前学習』 120分 『事後学習』 120分 |
第6回 | 【免疫5】 粘膜免疫とサイトカイン | 『事前学習』教配布資料をよく読み,予習すること. 『事後学習』講義時の板書と配布資料をよく読み,復習する. | 『事前学習』 120分 『事後学習』 120分 |
第7回 | 【免疫6】 アレルギー応答機構の基礎について学ぶ | 『事前学習』アレルギー反応と考えられる事例について調べる.その発症機序について予習すること. 『事後学習』講義時の板書と配布資料をよく読み,復習する. | 『事前学習』 120分 『事後学習』 120分 |
第8回 | 【ウィルス1】 ウィルスの構造と分類 | 『事前学習』ウィルスの種類について調べる.構造と分類について調べる.(120分) | 『事前学習』 120分 『事後学習』 120分 |
第9回 | 【ウィルス2】 ウィルス感染と生体防御機構 | 『事前学習』ウィルスの種類と感染時の生体応答について調べる. 『事後学習』講義時の板書と配布資料をよく読み,復習する. | 『事前学習』 120分 『事後学習』 120分 |
第10回 | 【ウィルス3】 ウィルス感染と疾患 | 『事前学習』ウィルス感染を原因とする代表的な疾患について調べる. 『事後学習』講義時の板書と配布資料をよく読み,復習する. | 『事前学習』 120分 『事後学習』 120分 |
第11回 | 【がん1】 がんと分子生物学 | 『事前学習』がんの代表的な発症機序について調べる.がんの増殖機構について調べる.『事後学習』講義時の板書と配布資料をよく読み,復習する. | 『事前学習』 120分 『事後学習』 120分 |
第12回 | 【がん2】 がんと治療 | 『事前学習』がんの治療法について調べる.『事後学習』講義時の板書と配布資料をよく読み,復習する. | 『事前学習』 120分 『事後学習』 120分 |
第13回 | 【幹細胞】 | 『事前学習』ES細胞,iPS細胞について調べる. 『事後学習』講義時の板書と配布資料をよく読み,復習する. | 『事前学習』 120分 『事後学習』 120分 |
第14回 | 【幹細胞と再生医療】 | 『事前学習』現在の幹細胞を用いた再生医療について調べる. 『事後学習』講義時の板書と配布資料をよく読み,復習する. | 『事前学習』 120分 『事後学習』 120分 |
第15回 | 【理解度確認テスト】 | 『事前学習』これまでの講義内容をまとめて,復習しておく. 『事後学習』試験内容で理解できていなかった点を復習する. | 『事前学習』 120分 『事後学習』 120分 |
その他
教科書 |
『配布資料を中心に講義を行います。』
基礎生命科学で学んだ内容がかかわる部分も多くありますので、読み返しておくと良いと思います.
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参考書 |
『分子生物学イラストレイテッド』
『『生体分子化学』 秋久俊博・長田洋子 共立出版 2008年 第2版』
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成績評価の方法 及び基準 |
理解度確認期間のテストで評価する。 毎回の課題に対する回答も平常点として参考にする。 |
質問への対応 | 基本的に講義時間後が望ましい. |
研究室又は 連絡先 |
駿河台校舎2号館228A室、電話番号:03-3259-0793 メールアドレス: suzuki.yuusuke@nihon-u.ac.jp |
オフィスアワー |
木曜 駿河台 16:30 ~ 18:30
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学生への メッセージ |
講義は,様々な生命現象や病気の発生機序と関連付けて進めていきます.新型コロナウィルス感染症などが注目されている今だからこそ,興味をもって学べると思います. なるべく基礎からゆっくりと進めていきますので,是非一緒に学んでいきましょう. |