2024年 理工学部 シラバス - 物理学科
設置情報
科目名 | 複素関数論 | ||
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設置学科 | 物理学科 | 学年 | 2年 |
担当者 | 梅田 耕平 | 履修期 | 前期 |
単位 | 2 | 曜日時限 | 火曜1 |
校舎 | 駿河台 | 時間割CD | M21N |
クラス | 2 | ||
履修系統図 | 履修系統図の確認 |
概要
学修到達目標 | 「関数論」という名称は伝統的なもので,現在は「複素解析学」がよく使われる.内容は簡単に言えば,複素数の範囲に於ける微分積分学である.複素数まで数の範囲を広げる事に依って多くの応用が可能になる.本講義ではその複素解析学の基本事項について入門講義を行う. |
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授業形態及び 授業方法 |
対面授業を行う . |
履修条件 | 選択だが,微分積分学の知識を必要とする. |
ディプロマ・ポリシー(DP)及びカリキュラム・ポリシー(CP)との関連 | 本授業科目はDP3及びCP3に該当する. |
授業計画
第1回 | ガイダンス: 講義の内容,使う記号の説明等. | [事前学習] 高校の教科書,特に数学IIIの内容を確認する事. [事後学習] 教科書を読み,全体の構成,章立て等を読んでおく事. | 事前学習 120分 事後学習 120分 |
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第2回 | 複素数とその計算 I: 複素数の四則演算を紹介する. | [事前学習] 教科書の対応部分(必要ならば高校の教科書)を読んでおく事. [事後学習] 講義内容,特に複素数の計算について復習しておく事. | 事前学習 120分 事後学習 120分 |
第3回 | 複素数とその計算 II: 複素数の極形式を紹介する. | [事前学習] 教科書の対応部分及び三角函数について復習する事. [事後学習] 講義内容,極形式について復習しておく事. | 事前学習 120分 事後学習 120分 |
第4回 | 多項式の解: de Moivreの定理や多項式の解について学ぶ. | [事前学習] 指数函数について復習する事. [事後学習] 講義内容,極形式による解の表示について復習しておく事. | 事前学習 120分 事後学習 120分 |
第5回 | 指数函数,三角函数: 複素函数としての指数函数,三角函数, 対数函数にについて述べる. | [事前学習] 極形式について復習する事. [事後学習] 講義内容,複素変数の指数函数,三角函数,対数函数にについて復習しておく事. | 事前学習 120分 事後学習 120分 |
第6回 | 複素微分 I: 実1変数函数の微分,実2変数函数の微分,偏微分について復習及び補足を行い複素微分可能性,正則性について述べる. | [事前学習] 微分積分学I,IIで学んだ函数の微分,偏微分について復習する事.前回の内容について再度復習する事. [事後学習] 複素微分可能性,正則性について復習しておく事. | 事前学習 120分 事後学習 120分 |
第7回 | 複素微分 II: 正則性とCauchy-Riemann方程式との関連を述べる. | [事前学習] 前回の内容について再度復習する事. [事後学習] 講義内容,特にCauchy-Riemann方程式について復習しておく事. | 事前学習 120分 事後学習 120分 |
第8回 | 平面上の線積分: 平面上の曲線,線積分について定義を紹介する. 第1回から第8回までの内容の課題を出題する. 課題の解説は次回の講義時に行う. | [事前学習] 定積分の内容について復習しておく事. [事後学習] 講義で触れた事について復習しておく事. 課題に取り組むこと. | 事前学習 120分 事後学習 120分 |
第9回 | Cauchy の積分定理: Cauchyの積分定理を紹介する. | [事前学習] Cauchy-Riemann方程式について復習しておく事. [事後学習] 講義で触れた事について復習しておく事. | 事前学習 120分 事後学習 120分 |
第10回 | Cauchy の積分公式,Goursatの公式 : Cauchy の積分公式,Goursat の公式を紹介する. | [事前学習] Cauchyの積分定理について再度復習しておく事. [事後学習] 講義で触れた事について復習しておく事. | 事前学習 120分 事後学習 120分 |
第11回 | Taylor 展開: 正則函数の Taylor 展開可能性を示す. | [事前学習] 微分積分学I,II で学んだ Taylor 展開について復習しておく事. [事後学習] 講義で触れた事について復習しておく事. | 事前学習 120分 事後学習 120分 |
第12回 | Laurent 展開と特異点: Laurent 展開及び特異点に関する基本事項を紹介する. | [事前学習] 前回の Taylor 展開について復習しておく事. [事後学習] 講義で触れた事について復習しておく事. | 事前学習 120分 事後学習 120分 |
第13回 | 留数定理の応用I: 留数定理の応用として実積分の計算演習を行う. 第9回から第13回までの内容の課題を出題する.課題の解説は次回の講義時に行う. | [事前学習] 極,位数及び留数について復習しておく事. [事後学習] 講義で触れた事について復習しておく事. 課題に取り組むこと. | 事前学習 120分 事後学習 120分 |
第14回 | 留数定理の応用II: 前回に続き,留数定理の応用として実積分の計算演習を行う. | [事前学習] 教科書,ノート等で全般的な復習をしておく事. [事後学習] 講義で触れた事について復習しておく事 . | 事前学習 120分 事後学習 120分 |
第15回 | 平常試験を行い,終了後にその解説をする. | [事前学習] 教科書,ノート等で全般的な復習をしておく事. [事後学習] 平常試験終了の解説に基づき,習った事を定着させておく事. | 事前学習 120分 事後学習 120分 |
その他
教科書 | |
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参考書 |
本多尚文, 神保秀一、梅田陽子 『複素関数論の基礎』 新・数理/工学ライブラリ 数理工学社 2024年
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成績評価の方法 及び基準 |
平常試験による評価を60%, 提出課題等の評価を40%とし,総合的に評価する. |
質問への対応 | 対面授業の前後,e-mail. e-mail で質問の場合は,必ず大学のメールアドレスを使用する事. |
研究室又は 連絡先 |
船橋校舎8号館4階844A室 umeta.kouhei(この後に @nihon-u.ac.jp をつける) |
オフィスアワー |
火曜 駿河台 12:30 ~ 13:00 タワースコラs1114
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学生への メッセージ |
講師の言うことをきちんと聞きノートをとること.熱意を持って取り組むことを望む. |