2024年 理工学部 シラバス - 物理学科
設置情報
科目名 | 量子力学Ⅰ | ||
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設置学科 | 物理学科 | 学年 | 2年 |
担当者 | 岩本 弘一 | 履修期 | 後期 |
単位 | 2 | 曜日時限 | 火曜2 |
校舎 | 駿河台 | 時間割CD | M22N |
クラス | |||
履修系統図 | 履修系統図の確認 |
概要
学修到達目標 | 量子力学の考え方や基本法則を理解し、簡単な力学系に対するシュレディンガー方程式を解けるようにする。 |
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授業形態及び 授業方法 |
「対面授業」 第1~14回は講義を行い、第15回は平常試験を実施する。 |
履修条件 | 線形代数学、力学Ⅰ・Ⅱ、電磁気学Ⅰ、物理数学Ⅰ・Ⅱ、解析力学を履修していることが望ましい。 |
ディプロマ・ポリシー(DP)及びカリキュラム・ポリシー(CP)との関連 | 本授業科目はDP3及びCP3に該当しています。 |
授業計画
第1回 | 「ミクロの世界と量子論」 自然界のミクロの領域で古典力学が破綻する例を紹介し、量子論が必要となる理由を解説する。 | 【事前学習】参考書等を読んで第1回の授業内容を予習すること。 【事後学習】第1回の授業内容の復習すること。 | 【事前学習】2時間 【事後学習】2時間 |
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第2回 | 「波動」+「複素ベクトル空間」 波動現象の記述法、量子論で必要とされる複素ベクトル空間の基本事項について解説する。 | 【事前学習】第1回の授業内容を復習し、参考書等を読んで第2回の授業内容を予習すること。 【事後学習】第2回の授業内容を復習すること。 | 【事前学習】2時間 【事後学習】2時間 |
第3回 | 「シュレディンガー方程式と波動関数1」 シュレディンガー方程式と波動関数の確率解釈についてを解説する。 | 【事前学習】第2回の授業内容を復習し、参考書等を読んで第3回の授業内容を予習すること。 【事後学習】第3回の授業内容を復習すること。 | 【事前学習】2時間 【事後学習】2時間 |
第4回 | 「シュレディンガー方程式と波動関数2」 シュレディンガー方程式を解いて、エネルギー固有値とエネルギー固有関数を求める方法について解説する。 | 【事前学習】第3回の授業内容を復習し、参考書等を読んで第4回の授業内容を予習すること。 【事後学習】第4回の授業内容を復習すること。 | 【事前学習】2時間 【事後学習】2時間 |
第5回 | 「演算子と状態、不確定性関係」 演算子と状態、不確定性関係について解説する。 | 【事前学習】第4回の授業内容を復習し、参考書等を読んで第5回の授業内容を予習すること。 【事後学習】第5回の授業内容を復習すること。 | 【事前学習】2時間 【事後学習】2時間 |
第6回 | 「1次元ポテンシャルによる束縛状態」 1次元の束縛状態の一般的性質について解説する。 | 【事前学習】第5回の授業内容を復習し、参考書等を読んで第6回の授業内容を予習すること。 【事後学習】第6回の授業内容を復習すること。 | 【事前学習】2時間 【事後学習】2時間 |
第7回 | 「無限に深い井戸型ポテンシャル」 無限に深い井戸型ポテンシャルによる束縛状態の性質を解説する。 | 【事前学習】第6回の授業内容を復習し、参考書等を読んで第7回の授業内容を予習すること。 【事後学習】第7回の授業内容を復習すること。 | 【事前学習】2時間 【事後学習】2時間 |
第8回 | 「有限の深さの井戸型ポテンシャル」 有限の深さの井戸型ポテンシャルによる束縛状態の性質を解説する。 | 【事前学習】第7回の授業内容を復習し、参考書等を読んで第8回の授業内容を予習すること。 【事後学習】第8回の授業内容を復習すること。 | 【事前学習】2時間 【事後学習】2時間 |
第9回 | 「水素原子の球対称な束縛状態」 水素原子の球対称な束縛状態について解説する。 | 【事前学習】第8回の授業内容を復習し、参考書等を読んで第9回の授業内容を予習すること。 【事後学習】第9回の授業内容を復習すること。 | 【事前学習】2時間 【事後学習】2時間 |
第10回 | 「調和振動子」 1次元調和振動子の問題を解説する。 | 【事前学習】第9回の授業内容を復習し、参考書等を読んで第10回の授業内容を予習すること。 【事後学習】第10回の授業内容を復習すること。 | 【事前学習】2時間 【事後学習】2時間 |
第11回 | 「調和振動子(生成・消滅演算子を用いた解法)」 生成・消滅演算子を用いて1次元調和振動子の問題を解く。 | 【事前学習】第10回の授業内容を復習し、参考書等を読んで第11回の授業内容を予習すること。 【事後学習】第11回の授業内容を復習すること。 | 【事前学習】2時間 【事後学習】2時間 |
第12回 | 「波束の運動」 波束とその運動について解説する。 | 【事前学習】第11回の授業内容を復習し、参考書等を読んで第12回の授業内容を予習すること。 【事後学習】第12回の授業内容を復習すること。 | 【事前学習】2時間 【事後学習】2時間 |
第13回 | 「反射と透過」 階段型ポテンシャルに対する透過と反射の問題を扱い、その量子力学的な性質を解説する。 | 【事前学習】第12回の授業内容を復習し、参考書等を読んで第13回の授業内容を予習すること。 【事後学習】第13回の授業内容を復習すること。 | 【事前学習】2時間 【事後学習】2時間 |
第14回 | 「トンネル効果」 簡単化されたポテンシャルを用いて、トンネル効果の問題を解く。 | 【事前学習】第13回の授業内容を復習し、参考書等を読んで第14回の授業内容を予習すること。 【事後学習】第14回の授業内容を復習すること。 | 【事前学習】2時間 【事後学習】2時間 |
第15回 | 平常試験、第1~14回の復習 | 【事前学習】第1~14回の授業内容を復習し、平常試験にのぞむこと。 【事後学習】試験で解けなかった問題を復習すること。 | 【事前学習】2時間 【事後学習】2時間 |
その他
教科書 |
特に指定はありませんが、各自にあった教科書や参考書を見つけてください。できれば、1冊を購入し、3回くらい通読してください。
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参考書 |
猪木慶治・川合光 著 『量子力学I・II[978-4-06-153209-0,978-4-06-153212-0]』 講談社サイエンティフィク
小出昭一郎 『量子力学(I)・(II)(新装版) [978-4785321420,978-4785321437]』 基礎物理学選書 裳華房
J.J.Sakurai 著,S.F.Tuan 編,桜井明夫 訳 『現代の量子力学(上)・(下)[978-4-8427-0364-0,978-4-8427-0366-4]』 物理学叢書 吉岡書店
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成績評価の方法 及び基準 |
平常試験によって評価する。 |
質問への対応 | 授業中や授業後、またはメール等で質問をしてください。 |
研究室又は 連絡先 |
研究室: 駿河台校舎8号館833F室 メールアドレス: iwamoto.kouichi@nihon-u.ac.jp |
オフィスアワー |
火曜 駿河台 12:30 ~ 13:00
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学生への メッセージ |
講義では概要の説明しかできないため、参考書を読んだり問題を解いたりして、理解を深めてください。 |