2024年 理工学部 シラバス - 教養教育・外国語・保健体育・共通基礎
設置情報
科目名 | 哲学 | ||
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設置学科 | 一般教育 | 学年 | 1年 |
担当者 | 壁谷 彰慶 | 履修期 | 後期 |
単位 | 2 | 曜日時限 | 火曜3 |
校舎 | 船橋 | 時間割CD | P23O |
クラス | 1年生は情報・応化・物理・数学のみ。2年生以上は全学科 | ||
履修系統図 | 履修系統図の確認 |
概要
学修到達目標 | *この授業では、哲学の歴史のなかで先人が考えてきた代表的な問題と、哲学者が出した回答や考え方を学びます。扱う話題は、「真理と実在」「神と理性」「知識と経験」「言語と日常世界」「社会と倫理」の5つに分類されます。大まかに哲学史に沿って進みますが、途中、現代的な話題を扱うために時代を前後することもあります。 *授業で扱う問題にはいずれも正解はありません。大事なのは、納得の行く答えにたどり着くまで、なるべく適切な方法に沿って、考えていくことです。それは、もっともらしい前提を採用し、そこから適切な筋道を立てて回答を導き、その正しさを疑いながら、あらためて前提と筋道を見直す、という手順を地道に繰り返すことです。 *この作業を自分でできるようになるのがこの授業の目標です。具体的には次の3つになります。 ・伝統的な哲学のなかで提出された問題や概念について説明できるようになる ・論証の仕組みを学び、他人の発言や文章のなかの論理構造を再現できるようになる ・さらに、自分の支持する見解について論証を構築したり、その論証の論理構造を吟味したりできるようになる |
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授業形態及び 授業方法 |
対面授業 |
履修条件 | とくにありません |
ディプロマ・ポリシー(DP)及びカリキュラム・ポリシー(CP)との関連 | 本授業科目はDP1・3・6及びCP1・3・6に該当しています。 |
授業計画
第1回 | [イントロダクション] (授業計画/成績評価/授業の目的/哲学の方法) | 事前学習:「哲学」について自分なりにイメージをしておく 事後学習:授業で扱った話題をふだんの生活にあてはめて検討してみる | 事前学習:120分 事後学習:120分 |
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第2回 | [真理と実在①] 弁論術と産婆術/プラトニズム/三段論法 | 事前学習:「真理」と「実在」について自分なりにイメージをしておく 事後学習:授業で扱った話題をふだんの生活にあてはめて検討してみる | 事前学習:120分 事後学習:120分 |
第3回 | [真理と実在②] 本当は何があるのか/普遍論争/内包と外延/ベン図の学習 | 事前学習:前回の授業をもとに、「真理」と「実在」についてさらに考えておく 事後学習:授業で扱った話題をふだんの生活にあてはめて検討してみる | 事前学習:120分 事後学習:120分 |
第4回 | [神と理性①] キリスト教/教父哲学/神の全知全能/運命論と自由意志 | 事前学習:「神の全知全能」について自分なりにイメージをしておく 事後学習:授業で扱った話題をふだんの生活にあてはめて検討してみる | 事前学習:120分 事後学習:120分 |
第5回 | [神と理性②] スコラ哲学/普遍論争(実在論、唯名論、実念論) | 事前学習:前回の授業をもとに、「普遍的なもの」や「性質」についてさらに考えておく 事後学習:授業で扱った話題をふだんの生活にあてはめて検討してみる | 事前学習:120分 事後学習:120分 |
第6回 | [神と理性③] 神の本質/主知主義と主意主義 | 事前学習:前回の授業をもとに、「神」と「人間の自由」についてさらに考えておく 事後学習:授業で扱った話題をふだんの生活にあてはめて検討してみる | 事前学習:120分 事後学習:120分 |
第7回 | [神と理性④] 近世哲学/大陸合理論/懐疑論と知識の確実性 | 事前学習:前回の授業をもとに、「知識の確実性」についてさらに考えておく 事後学習:授業で扱った話題をふだんの生活にあてはめて検討してみる | 事前学習:120分 事後学習:120分 |
第8回 | [神と理性⑤] 理性と神/可能世界 | 事前学習:前回の授業をもとに、「可能性」や「世界」についてさらに考えておく 事後学習:授業で扱った話題をふだんの生活にあてはめて検討してみる | 事前学習:120分 事後学習:120分 |
第9回 | [知識と経験①] 合理論と経験論/帰納法 | 事前学習:「経験」と「知識」について自分なりにイメージをしておく 事後学習:授業で扱った話題をふだんの生活にあてはめて検討してみる | 事前学習:120分 事後学習:120分 |
第10回 | [知識と経験②] 生得的知識/一次性質と二次性質/知覚と存在 | 事前学習:前回の授業をもとに、「経験」と「知識」についてさらに考えておく 事後学習:授業で扱った話題をふだんの生活にあてはめて検討してみる | 事前学習:120分 事後学習:120分 |
第11回 | [知識と経験③] 心脳問題/リベットの実験 | 事前学習:心と脳の関係について自分なりにイメージをしておく 事後学習:授業で扱った話題をふだんの生活にあてはめて検討してみる | 事前学習:120分 事後学習:120分 |
第12回 | [知識と経験④] カントの問題設定/知りうることと知り得ないこと | 事前学習:これまでの授業をもとに、「知識の限界」についてさらに考えておく 事後学習:授業で扱った話題をふだんの生活にあてはめて検討してみる | 事前学習:120分 事後学習:120分 |
第13回 | [言語と日常世界①] 言語哲学/意味の多様性 | 事前学習:「言語」と「意味」について自分なりにイメージをしておく 事後学習:授業で扱った話題をふだんの生活にあてはめて検討してみる | 事前学習:120分 事後学習:120分 |
第14回 | [言語と日常世界②] 全体論/翻訳の問題/相対主義 | 事前学習:前回の授業をふまえ、「言語」と「意味」についてさらに考えておく 事後学習:授業で扱った話題をふだんの生活にあてはめて検討してみる | 事前学習:120分 事後学習:120分 |
第15回 | [授業まとめ・試験] 哲学の歴史/授業内容の概観 | 事前学習:これまでの授業で学んだことをふりかえり、論点がつながる箇所を見つけて共通性を見つけたり議論や回答を比較してみる 事後学習:授業で扱った話題をふだんの生活にあてはめて検討してみる | 事前学習:120分 事後学習:120分 |
その他
教科書 | |
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参考書 |
『西洋哲学史 (講談社学術文庫) [978-4061587878]』 今道 友信 講談社 1987年
『西洋哲学史: 古代から中世へ (岩波新書)[978-4004310075]』 熊野 純彦 岩波書店 2006年
『西洋哲学史: 近代から現代へ (岩波新書)[978-4004310082]』 熊野 純彦 岩波新書 2006年
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成績評価の方法 及び基準 |
*成績評価 通常点 30% (毎回の授業内課題で評価) 期末試験 70% *単位認定要件 (a)10回以上の出席 (b)期末試験の受験 (a),(b)のいずれかを満たさなければ単位を認定しない |
質問への対応 | *メールもしくは授業後 |
研究室又は 連絡先 |
kabeya.akiyoshi21@nihon-u.ac.jp |
オフィスアワー | |
学生への メッセージ |
哲学で扱う話題は、われわれの日常生活と距離がありますが、この営みに触れることは、物事の考え方の基礎に関わっており、理工系の学生にとっても意義をもつと考えます。 |