2024年 理工学部 シラバス - 教養教育・外国語・保健体育・共通基礎
設置情報
科目名 | 感性芸術学 | ||
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設置学科 | 一般教育 | 学年 | 1年 |
担当者 | 柴山 英樹 | 履修期 | 前期 |
単位 | 2 | 曜日時限 | 月曜3 |
校舎 | 船橋 | 時間割CD | Q13G |
クラス | 1年生は、精機・航宇・電気のみ。2年生以上は学科による履修制限はない。 | ||
履修系統図 | 履修系統図の確認 |
概要
学修到達目標 | ・感性や想像力の多様な働きを理解し、その表現や解釈を通じて、世界のつながりを多角的に考えることができる。 ・作品を多角的に捉えることができる。 ・気づいたこと、感じたこと、考えたことについて、様々な言葉を駆使して、表現することができる。 |
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授業形態及び 授業方法 |
【対面授業】 ・芸術の本性と可能性について探究するだけでなく、創作と鑑賞における思考プロセスを多様な実例で追体験しながら、身のまわりの作品に立ち止まり、その効果や意味を読み解く目と、それを語る語彙を養います。また、作者が作品に結実させた力とそれを可能にした表現の関係を観察・推理し、作品とのふれあいにおいて生じる出来事の行方をねばり強く探究するために、作品を媒介とした着眼力、観察力、対話力、思考力、表現力を鍛えます。なお、探究に際しては、視聴覚教材を使用し、作品を鑑賞しながら検討していきます。 ・Google Classroomを活用して、講義資料や課題を提示します。 |
履修条件 | ・感性や想像力、芸術に関心のある学生 ・文化教養サブメジャー・コース設置科目 |
ディプロマ・ポリシー(DP)及びカリキュラム・ポリシー(CP)との関連 | ・本授業科目はDP1・2・3・4・6及びCP1・2・3・4・6に該当しています。 |
授業計画
第1回 | 「感性芸術学」学修の目的と授業計画 ・感性学/美学/STEAM教育/アート思考 | 【事前学修】「感性」や「芸術」という言葉から何を思い浮かべるだろうか、いくつか挙げておくこと。 【事後学修】講義内容を踏まえて、「芸術(アート)」への関心や「感性芸術学」の授業で探究してみたいことについて考える。 | 【事前学修】60分【事後学修】180分 |
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第2回 | ルネサンスとバロック:世界をどのように観察し、どのように表現するのか ・デューラー/ダ・ヴィンチ/ミケランジェロ/ルーベンス/レンブラント/ | 【事前学修】自分の関心のある画家について調べ、その表現の特徴について、予め整理しておくこと。 【事後学修】講義内容を踏まえて、ルネサンスとバロックの違いについて考える。 | 【事前学修】30分【事後学修】210分 |
第3回 | 多様な組み合わせをどう考えるのか ・驚異の部屋/コラージュ/シュルレアリスム/ブリコラージュ | 【事前学修】上記の「コラージュ」などの言葉について調べて、それぞれの意味や違いについて予め整理しておくこと。 【事後学修】新たな発見や気づきをもたらす意外な組み合わせについて探究する。 | 【事前学修】30分【事後学修】210分 |
第4回 | アートをどう見るのか、アートをどう表現するのか ・ソーシャルビュー/アート鑑賞/批評 | 【事前学修】何を表現しているのかわからない不思議なアートを探し、自分なりにその意味を考えてみること。 【事後学修】実際に、作品の様態を言葉で丁寧に説明したり、作品の魅力と欠点を探して言葉で表現してみる。 | 【事前学修】30分【事後学修】210分 |
第5回 | 芸術と言葉:なぜ言葉で表現しようとするのか ・名付けの行為/作品のタイトル/タイトルとしての「無題」 | 【事前学修】気になる作品のタイトルや商品のネーミングを書き出し、その特徴を予め整理しておくこと。 【事後学修】学修内容を踏まえて、身近にある作品を例に挙げて、作品とタイトルの関係について考察する。 | 【事前学修】30分【事後学修】210分 |
第6回 | 芸術と教育:バウハウス における教育活動 ・グロピウス/イッテン/モホイ=ナジ/ | 【事前学修】バウハウスの教育活動について調べて、その特徴を予め整理しておくこと。 【事後学修】イッテンとモホイ=ナジの教育活動の違いについて考える。 | 【事前学修】30分【事後学修】210分 |
第7回 | 造形と音楽の領域を超える芸術:カンディンスキーとクレーの形態・色彩 ・カンディンスキー/クレー/バウハウスにおける講義 | 【事前学修】カンディンスキーやクレーの作品に調べて、その特徴を予め整理しておくこと。 【事後学修】重点課題①に取り組み、お薦めしたい組み合わせについて考える。 | 【事前学修】30分【事後学修】210分 |
第8回 | 芸術と自然:風景の発見、人間と自然のかかわり ・風景の発見/〈交感〉の思考/宮沢賢治 | 【事前学修】自然を描いた絵画作品や文学作品における自然の描写の特徴を整理しておくこと。 【事後学修】学修内容を踏まえて、詩的な言語について考察する。(210分) | 【事前学修】30分【事後学修】210分 |
第9回 | 芸術と生活:日常生活における芸術について考える ・民藝/柳宗悦/鶴見俊輔/深澤直人 | 【事前学修】自分の生活における日用品は芸術と呼べるのだろうか、自分なりに考えてみること。 【事後学修】学修内容を踏まえて、愛着を感じるモノの特徴について考察する。 | 【事前学修】30分【事後学修】210分 |
第10回 | サウンドスケープ・デザイン:聴くアート ・ジョン・ケージ/マリー・シェーファー/サウンドスケープ/サウンド・エデュケーション | 【事前学修】「サウンドスケープ」について調べて、その特徴を予め整理しておくこと。 【事後学修】サウンド・エデュケーションを体験し、サウンドスケープ・デザインについて考える。 | 【事前学修】30分【事後学修】210分 |
第11回 | 音楽の美学:音楽を語る言葉、音楽と感情、AIによる作曲 ・シューマン/ハンスリック/モーツァルト/村上春樹/岡田暁生/源河亨 | 【事前学習】悲しい曲はどこが悲しいと感じるのか、その特徴を予め整理しておくこと。(30分) 【事後学習】重点課題②に取り組み、デザインする力を育てるためにどのような教育活動がよいのかを考える。(210分) | 【事前学修】30分【事後学修】210分 |
第12回 | 異質な体験を誘発する芸術空間 ・芸能/茶室/千利休/折口信夫/荒川修作 | 【事前学習】自分が好む日常の作法(やり方)について振り返ってみる。 【事後学習】日常と異なる体験を与えるデザインを探してみる。 | 【事前学修】30分【事後学修】210分 |
第13回 | 引き算の美学、最終課題について ・岡倉天心/枯山水/機械人間オルタ/弱いロボット 【事前学習】機械人間オルタや弱いロボットを鑑賞してみよう。(60分) 【事後学習】最終課題について、何をテーマとするのか、検討する。(180分) | 【事前学習】機械人間オルタや弱いロボットを鑑賞してみよう。 【事後学習】最終課題について、何をテーマとするのか、検討する。 | 【事前学修】60分【事後学修】180分 |
第14回 | 連歌の思想:ネットワークと場の創出 ・俳諧文化/連句/連画/路上観察 | 【事前学修】「連句」について調べて、その特徴を整理しておくこと。 【事後学習】創造的な活動を生み出す場やネットワークのあり方について考える。 | 【事前学修】30分【事後学修】210分 |
第15回 | 思考を誘発するモノ、最終課題の提出と解説 ・スペキュラティブ・デザイン/問題提起としてのデザイン | 【事前学修】最終課題に取り組みについて、自己評価してみること。 【事後学修】感性芸術学での学びについて振り返ってみること。 | 【事前学修】210分【事後学修】30分 |
その他
教科書 |
特に指定しない。毎回、レジュメ・資料を配布し、これをもとに授業を行います。
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参考書 |
佐々木健一 『美学への招待』 [9784121017413] 中公新書 2004年
小田部胤久 『美学』 [9784130120647] 東京大学出版会 2020年
長谷川愛 『20XX年の革命家になるには:スペキュラティヴ・デザインの授業』 [9784802511711] BNN新社 2020年
末永幸歩 『13歳からのアート思考』 [9784478109182] ダイヤモンド社 2020年
ここに挙げた参考書については、授業の中に関連する箇所を言及しますので、実際に読んでみて理解を深めてください。
その他の参考資料や文献については、授業の中で紹介します。
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成績評価の方法 及び基準 |
評価に関しては、提出課題で総合的に評価する。 ・毎回、講義内容を踏まえた課題を提示する。 ・最終課題も含めて、いくつか重きを置くレポート課題がある(詳細は授業内で提示する)。 ・授業回数の1/3以上欠席した場合は原則として評価対象外とする。 |
質問への対応 | 授業中に理解できないところがあった場合、質問内容を整理して授業終了後に質問すること。 メールでも対応いたします。※件名(タイトル)に「科目名、学科、氏名」を記載すること。 |
研究室又は 連絡先 |
shibayama.hideki at nihon-u.ac.jp ※atは@に置き換えてください。 |
オフィスアワー |
水曜 船橋 12:20 ~ 13:00 538B研究室(まずはメールでお問い合わせください)
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学生への メッセージ |
・受講希望者数が受け入れ可能上限を超過した場合には、抽選を行います。 ・受講者のニーズや状況等に応じてシラバスの内容や順序等を変更することがあります。 ・CST-VOICE(Google Classroom)を必ず確認してください。授業に関する諸連絡はこちらで行います。 |