2024年 理工学部 シラバス - 教養教育・外国語・保健体育・共通基礎
設置情報
科目名 |
総合講座
環境と人間
|
||
---|---|---|---|
設置学科 | 一般教育 | 学年 | 1年 |
担当者 | 柴山・伊藤 他 | 履修期 | 後期 |
単位 | 2 | 曜日時限 | 火曜5 |
校舎 | 船橋 | 時間割CD | S25E |
クラス | |||
履修系統図 | 履修系統図の確認 |
概要
学修到達目標 | 総合講座の目的:現代社会における多面的課題を, 複数の教員により, さまざまな学問領域から追求することによって, 問題を総合的に把握する能力を養い, 進んで問題点を発見し, 解決する自立性を獲得することができる. 「環境と人間」について:現在,私たちが生活する地球の環境は危機に瀕していると言われている.私たちはこの環境をどのような意識をもって守り,そして次代につなげていけばよいのか? 環境問題は,決して工学の知識だけで判断・解決できるものではない.本講座は,化学,地学,物理学,教育学,哲学の専門家が,各分野の立場で環境について語ることを通じて,受講生が様々な観点から環境問題を理解し,その問題について自分なりの解決策を考えられるようにする. |
---|---|
授業形態及び 授業方法 |
【対面授業】 |
履修条件 | 予備知識は特に必要ないが,4名の教員がそれぞれ異なる視点から環境問題を論じるので,どの教員の授業も休まず受講すること. 環境ライフサブメジャー・コース設置科目 |
ディプロマ・ポリシー(DP)及びカリキュラム・ポリシー(CP)との関連 | 本授業科目はDP1・3・5及びCP1・3・5に該当しています. |
授業計画
第1回 | 1.本講座「環境と人間」を開設する意義および内容の紹介(柴山,伊藤,梶山,勝木) 担当教員の紹介と各教員の講義内容,受講生に課す課題,成績評価の説明.受講生は以上の説明に基づき準備をして,第2回目以降の各教員の講義に臨むこと. | 【事前学習】各教員の授業計画を読み,分からない用語などを調べ,授業内容についておおまかに把握しておく. 【事後学習】各教員の授業時の説明を整理し,それぞれの教員の授業内容と環境問題とのかかわりについて考える. | 【事前学習】2時間 【事後学習】2時間 |
---|---|---|---|
第2回 | 環境化学:グリーンケミストリー(GC)①(伊藤) 持続可能な社会とは?また GC は何で,どういう経緯でそのような考え方が生まれたのか?等を解説する。 | 【事前学習】有機化合物/化学製品/持続可能な社会等について,各種リソースを用いてその内容等を確認しておく。 【事後学習】授業後,授業内容や配布資料をもとに各自または学生間で確認して理解を深める。 | 【事前学習】2時間 【事後学習】2時間 |
第3回 | 環境化学:グリーンケミストリー ② とバイオプラスチック ①(伊藤) 講義前半では GC の目標(12 か条)やその実例を解説する。また後半では GC の概念に関連する形で,バイオプラスチックとは何か?をプラスチックの説明から始める。 | 【事前学習】原子効率/バイオマス/プラスチック/バイオプラスチック等について,各種リソースを用いてその内容等を確認しておく。 【事後学習】授業後,授業内容や配布資料をもとに各自または学生間で確認して理解を深める。 | 【事前学習】2時間 【事後学習】2時間 |
第4回 | 環境化学:バイオプラスチック ②(伊藤) バイオプラスチックの生分解性に関する詳細な反応経路やその製造に関する事項等について解説する。 | 【事前学習】生分解性/バイオマスプラスチック等について,各種リソースを用いてその内容等を確認しておく。 【事後学習】授業後,授業内容や配布資料をもとに各自または学生間で確認して理解を深める。 | 【事前学習】2時間 【事後学習】2時間 |
第5回 | 船橋の自然環境と人間生活①:海成段丘と梨栽培(梶山) 日本梨の栽培地域と生育環境,海成段丘の形成プロセス,海成段丘に関連する地形種,下総台地の地形種と日本梨 | 【事前学習】日本梨,段丘・台地,海成段丘などについて本やインターネットなどで調べておく。 【事後学習】授業内容について配布資料やメモなどを整理し,各自または学生間で確認して理解を深める。 | 【事前学習】2時間 【事後学習】2時間 |
第6回 | 船橋の自然環境と人間生活②:谷底堆積低地と液状化災害(梶山) 低地とその形成プロセス,船橋に発達する低地の地形種,船橋の低地において発生する自然災害 | 【事前学習】低地,谷底堆積低地,液状化災害などについて本やインターネットなどで調べておく。 【事後学習】授業内容について配布資料やメモなどを整理し,各自または学生間で確認して理解を深める。 | 【事前学習】2時間 【事後学習】2時間 |
第7回 | 船橋の自然環境と人間生活③:堆積盆と天然ガス資源・地盤沈下問題(梶山) 地層とその形成プロセス,地下水および天然ガスとその形成プロセス,地盤沈下とその発生プロセス,船橋における天然ガス資源と地盤沈下問題 | 【事前学習】地層,地下水,堆積盆,天然ガス,地盤沈下などについて本やインターネットなどで調べておく。 【事後学習】授業内容について配布資料やメモなどを整理し,各自または学生間で確認して理解を深める。 | 【事前学習】2時間 【事後学習】2時間 |
第8回 | 環境と人間の物理①:自然界での物理(勝木) 自然界での現象、環境、地形について考える。 | 【事前学習】自然界の物理について本やインターネットなどで調べておく。 【事後学習】講義内容をもとに自然界での自己組織化について各自または学生間で確認して理解を深める。 | 【事前学習】2時間 【事後学習】2時間 |
第9回 | 環境と人間の物理②:自然界での自己組織化(勝木) 自発的に起きる現象について考える。 | 【事前学習】自己組織化について本やインターネットなどで調べておく。 【事後学習】講義内容をもとに自然界での自己組織化について各自または学生間で確認して理解を深める。 | 【事前学習】2時間 【事後学習】2時間 |
第10回 | 環境と人間の物理③:環境変化による地形変動と災害(勝木) 環境変化によって引き起こされる現象や災害とその対策について考える。 | 【事前学習】環境災害について本やインターネットなどで調べておく。 【事後学習】講義内容をもとに環境変化による地形変動と災害について各自または学生間で確認して理解を深める。 | 【事前学習】2時間 【事後学習】2時間 |
第11回 | 環境教育の現状と課題:環境教育における問題点と課題(柴山) | 【事前学修】学校における「環境教育」について、本やインターネットなどでその取り組みの実態について調べておくこと。また自分自身が学校教育で体験した「環境教育」について、振り返って整理しておくこと。 【事後学修】学校における「環境教育」の問題点や課題が何かを整理しておくこと。 | 【事前学修】2時間 【事後学修】2時間 |
第12回 | 環境教育における社会的公正:公害教育、社会批判と学校教育(柴山) | 【事前学修】学校教育において「公害教育」について、本やインターネットなどでその取り組みの実態について調べておくこと。また自分自身が学校教育で学んだ「公害教育」について、振り返って整理しておくこと。 【事後学修】講義内容を踏まえながら、環境教育に関する論点を整理しておくこと。 | 【事前学修】2時間 【事後学修】2時間 |
第13回 | 環境教育の再構想:遊びと自然、いまを生きること、森のようちえん(柴山) | 【事前学修】ミヒャエル・エンデ『モモ』を読んで、子どもの「時間」や「遊び」などに関して、感じたことや気付いたことを整理しておくこと。 【事後学修】各教員の授業内容を確認・整理し、知識の不十分な点は自分でまず調べ、分からないところを明確にしておく。 | 【事前学修】2時間 【事後学修】2時間 |
第14回 | 環境倫理学:環境問題と環境倫理、自然の権利、世代間倫理、環境正義(柴山) | 【事前学修】環境倫理について本やインターネットなどで調べておくこと。 【事後学修】講義内容を踏まえながら、環境倫理に関する論点を整理しておくこと。 | 【事前学修】2時間 【事後学修】2時間 |
第15回 | 15.最終レポートの提示と授業全体に対する総括(柴山,伊藤,梶山,勝木) | 【事前学習】各教員の授業内容を確認・整理し、知識の不十分な点は自分でまず調べ、分からない場合は教員に質問する。 【事後学習】分からなかったところは過去の授業内容を調べ、それでも解決できない場合は教員に質問する。 | 【事前学習】2時間 【事後学習】2時間 |
その他
教科書 |
ガイダンスの時に説明する.教科書は使用しないが,講義要項を配布する予定である.
|
---|---|
参考書 |
各担当者により,随時紹介する.
|
成績評価の方法 及び基準 |
成績評価基準: 1)毎回の授業における課題(30%) 2)学期末における最終レポート課題(70%) ・授業回数の1/3以上欠席した場合は原則として評価対象外とする。 |
質問への対応 | メールにて対応します. ・授業全体に関する質問は,柴山までご連絡ください. ・各授業に関する質問は,授業の担当教員にご連絡ください. |
研究室又は 連絡先 |
柴山:(船)5号館538B室,shibayama.hideki@nihon-u.ac.jp 伊藤:(船)8号館811室,itou.kennichi@nihon-u.ac.jp 梶山:(船)8号館842室,kajiyama.takahiro@nihon-u.ac.jp 勝木:(船)1号館132室,katsuki.atsunari@nihon-u.ac.jp |
オフィスアワー |
水曜 船橋 12:20 ~ 13:00 柴山(538B室)
水曜 船橋 13:20 ~ 14:50 伊藤(811室)
火曜 船橋 15:00 ~ 16:30 梶山(842室)
木曜 船橋 15:30 ~ 16:30 勝木(132室)
|
学生への メッセージ |
・学修目標にあるように,自分で問題を見つけて考えることを目指す科目である.各自積極的に取り組んで,人類の最大の課題である環境問題について考えてみよう. ・受講希望者数が受け入れ可能上限を超過した場合には,抽選行います. |