2024年 理工学部 シラバス - 教養教育・外国語・保健体育・共通基礎
設置情報
科目名 | 教)木材加工 | ||
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設置学科 | 一般教育 | 学年 | 2年 |
担当者 | 宮野 則彦 | 履修期 | 前期 |
単位 | 2 | 曜日時限 | 火曜6 |
校舎 | 駿河台 | 時間割CD | Y26B |
クラス |
概要
学修到達目標 | 技術科教育における木材加工の学習内容の中心は,実践的で総合的な知識を必要とする木材加工実習にある。従って,木材に関する対象分野は木材組織学,木質材料学,木材加工学,木工機械学などの広範囲に亘る。この講義でははじめに、切削加工や木材を材料として使用する場合に必要な基礎知識である木材の組織・構造と木材の物理的・力学的性質について概説し、次に各種木工具,木工機械の構造と機能および使用法の概要について解説すると共に,木材の各種処理法について概説する。最後に加工製品の代表である木質材料の種類やその製造方法をはじめ、それらの特性・性能および用途について解説する。以上から,木材に対する基礎的知識,その加工処理法,各種木質材料の特徴や使用法などを十分に理解することができる。 |
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授業形態及び 授業方法 |
授業は、パワーポイントを使用して講義を行うとともに,授業内容の理解の補助を目的として必要に応じて資料プリントを配布する。また,木工機械の動画ビデオ映写、木材および木質材料の実物や写真なども見せることにより、知識の深化をはかる。 |
履修条件 | 教職課程(技術)の履修学生は必須科目 |
ディプロマ・ポリシー(DP)及びカリキュラム・ポリシー(CP)との関連 | . |
授業計画
第1回 | 木材加工の概要 (1)講義計画と進め方 (2)木材加工とは? (3)木材資源の現状 [事前学習]シラバスを事前に確認して受講すること(30分)。 [事後学習]木材加工の人格形成に対する教育的意義についてまとめること。(210分) | [事前学習]シラバスを事前に確認して受講すること。 [事後学習]木材加工の人格形成に対する教育的意義についてまとめること。 | (30分・210分) |
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第2回 | 木材の組織・構造 (1)樹木の生長 (2)形成層 (3)木材の肉眼的構造 | [事前学習]木材の生長の仕方と形成層の関係について予習しておくこと。 [事後学習]第3回以降の講義に備え木材の肉眼的構造について復習し理解すること。 | (120分・120分) |
第3回 | 木材の構成細胞 (1)針葉樹材の細胞の種類 (2)仮道管 (3)広葉樹材の細胞の種類 (4)道管 | [事前学習]針葉樹と広葉樹の構成細胞の種類の違いについて予習しておくこと。 [事後学習]針葉樹と広葉樹の構成細胞の種類の違いによる材としての性質の違いについてまとめること。 | (120分・120分) |
第4回 | 木材の物理的性質 (1)密度(比重) (2)含有水分 (3)木材の膨潤・収縮 (4)木材の吸湿性 | [事前学習]木材の含有水分の種類について予習しておくこと。 [事後学習]木材の膨潤・収縮,吸湿性の方向特性について復習し理解すること。 | (120分・120分) |
第5回 | 木材の力学的(機械的)性質 (1)木材の弾性 (2)木材の強度 (3)木材の強度試験 (4)木材の強度に影響を与える因子 | [事前学習]木材の強度の方向性について予習しておくこと。 [事後学習]木材の強度に対して影響を与える因子と影響についてまとめること。 | (100分・140分) |
第6回 | 各種木工具 (1)のこ (2)かんな | [事前学習]のこ,かんなの種類と使い分けについて予習しておくこと。 [事後学習]各種のこ,かんなの使い分けについてまとめ,具体的な使用例等を調べてまとめること。 | (90分・150) |
第7回 | 各種木工具 (1)のみ (2)きり | [事前学習]のみ,きりの種類と使い分けについて予習しておくこと。 [事後学習]各種のみ,きりの使い分けについてまとめ,具体的な使用例等を調べてまとめること。 | (90分・150) |
第8回 | 各種木工具 (1)つち (2)定規 (3)ノギス (4)マイクロスクリューメータ | [事前学習]つちの種類と使い分けについて予習しておくこと。 [事後学習]各種つちの使い分けについてまとめ,具体的な使用例等を調べてまとめること。ノギス,マイクロスクリューメータのバーニアの読み方を確認すること。 | (90分・150) |
第9回 | 各種木工機械 (1)丸のこ盤 (2)帯のこ盤 (3)かんな盤 | [事前学習]それぞれの機械の特徴と使い分けについて予習しておくこと。 [事後学習]各種木工機械の使い分けについてまとめ,具体的な使用例等を調べてまとめること。 | (90分・150分) |
第10回 | 各種木工機械 (1)ボール盤 (2)糸鋸盤 (3)ベルトサンダー | [事前学習]それぞれの機械の特徴と使い分けについて予習しておくこと。 [事後学習]各種木工機械の使い分けについてまとめ,具体的な使用例等を調べてまとめること。 | (90分・150分) |
第11回 | 木材の処理加工 (1)乾燥処理 (2)塗装と接着 (3)緊結材 | [事前学習]乾燥処理の目的,接着剤の種類について予習しておくこと。 [事後学習]乾燥処理や塗装による効果、接着剤の種類による性能の違いについてまとめること。 | (90分・150分) |
第12回 | 木材の処理加工 (1)防腐処理 (2)防虫・防蟻処理 (3)防火処理 | [事前学習]各項目について,どのような処理法があるのか予習しておくこと。 [事後学習]各種処理の効果,安全性ゃ実際での使用のされ方等をまとめて理解すること。 | (90分・150分) |
第13回 | 木質材料の概説(木質材料の分類) (1)木質材料の種類 (2)木質材料の特性と性能 | [事前学習]どのような木質材料があるのかを調べ,代表的な木質材料について原料の違いや使用目的などを予習しておくこと。 [事後学習]各種木質材料の特性と適材適所での使い分けをまとめること。 | (90分・150分) |
第14回 | 木質材料の一般的製造方法 (1)構成エレメントの製造 (2)構成エレメントの乾燥 (3)構成エレメントの接着 (4)仕上げ (5)複合材料 (6)薬剤処理 | [事前学習]各種構成エレメントの製造法や原料の違い,接着剤の使い分けなどを予習しておくこと。 [事後学習]構成エレメントの違いによる各種処理の仕方や仕上げ方法の違いなどをまとめて,エレメントの違いによる材料の性質の違いについて理解すること。 | (120分・120分) |
第15回 | 総合理解度 これまでの講義に対する総合的課題に回答させ、その解説を行う。 | [事前学習]これまでの講義ノート等を確認して知識の定着を行うこと。 [事後学習]知識の定着が不完全だった項目について再度確認し定着をはかること。 | (200分・40分) |
その他
教科書 | |
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参考書 |
(編者)山下晃功 (著者)宮崎擴道・古野毅・井上裕之・番匠谷薫・石丸進 『木材の性質と加工』 開隆堂 2015年 第9版
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成績評価の方法 及び基準 |
各回講義での貢献度(20%)と最終総合課題(80%)による総合評価 |
質問への対応 | 授業中に理解できないところがあった場合は,授業中および終了後に講義室にて質問を受け付ける。 |
研究室又は 連絡先 |
連絡等は下記のメールアドレスにて受け付ける。 miyano.norihiko@nihon-u.ac.jp |
オフィスアワー | |
学生への メッセージ |
原則として全ての講義に出席すること。 現在、技術家庭の教員は全国的に不足しているようです。是非頑張って採用試験にチャレンジして下さい。 この講座からはこれまでに、複数の技術家庭の教員が誕生しています。 |