2024年 理工学部 シラバス - 教養教育・外国語・保健体育・共通基礎
設置情報
科目名 | 教)道徳教育の理論と方法 | ||
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設置学科 | 一般教育 | 学年 | 2年 |
担当者 | 柴山 英樹 | 履修期 | 前期 |
単位 | 2 | 曜日時限 | 土曜2 |
校舎 | 駿河台 | 時間割CD | Y62B |
クラス | 2年生以上 |
概要
学修到達目標 | 道徳教育の意義や原理・目的・内容について、現代社会における道徳的価値、道徳性の発達、道徳教育の歴史、いじめや情報モラルなどの課題などを関連させながら理解する。それらを踏まえて、道徳科の授業における多角的な教材研究や多様な指導方法を理解しつつ、学習指導案を作成し、模擬授業の実施と振り返りを行い、実践的な指導力を身に付ける。 ・道徳の意義や原理等を踏まえ、学校における道徳教育の目標や内容を理解する。 ・学校の教育活動全体を通じて行う道徳教育及びその要となる道徳科における指導計画や指導方法を理解する。 |
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授業形態及び 授業方法 |
【対面授業】 ・本授業では、まず道徳教育の基本的な考え方、道徳性の発達、道徳教育の歴史や現代的な課題、学習指導要領における道徳教育の位置づけなどを検討する。また、道徳科の授業のあり方などを踏まえて、学習指導案の作成する。さらには、道徳科における評価のあり方や全教育活動における道徳教育のあり方についても検討する。グループワークも取り入れるので、積極的に参加することを望む。 |
履修条件 | ・現代教職論を修得していることが望ましい。 ・教職に就く意欲と教育問題に対する関心を持っていること。 |
ディプロマ・ポリシー(DP)及びカリキュラム・ポリシー(CP)との関連 | . |
授業計画
第1回 | 「道徳教育の理論と方法」を学ぶに当たって:道徳教育の動向を踏まえて | 【事前学修】現在の道徳教育の動向について、新聞等で調べておくこと。 【事後学修】自らの道徳教育の経験を振り返り、今後の学修課題をまとめておくこと。 | 【事前学修】60分【事後学修】180分 |
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第2回 | 道徳教育における課題:道徳とは何か、道徳の思想 | 【事前学修】現在の道徳教育をめぐる諸課題について、調べて考えみること。 【事後学修】配布資料や参考図書等を活用しながら、道徳教育と道徳の思想のかかわりについてまとめ、考えること。 | 【事前学修】60分【事後学修】180分 |
第3回 | 道徳教育の目標と内容:道徳教育の転換、道徳科の目標と内容項目 | 【事前学修】学習指導要領解説を読み、目標と内容について、予め整理しておくこと。 【事後学修】配布資料を踏まえて、道徳教育の目標と内容についてまとめをしておくこと。 | 【事前学修】60分【事後学修】180分 |
第4回 | 道徳性の発達理論:ピアジェ、コールバーグ、ギリガン | 【事前学修】コールバーグについて調べて、予め整理しておくこと。 【事後学修】配布資料を踏まえて、道徳性の発達理論についてまとめ、自分なりに考えること。 | 【事前学修】60分【事後学修】180分 |
第5回 | 道徳教育の歴史:戦前と戦後道徳教育 | 【事前学修】日本における教育の歴史について復習しておくこと。 【事後学修】配布資料を踏まえて、道徳教育の歴史についてまとめ、自分なりに考えること。 | 【事前学修】60分【事後学修】180分 |
第6回 | 道徳教育における教材:教材の活用、多角的教材研究法 | 【事前学修】道徳科の教科書などを読み、様々な考えをめぐらしてみること。 【事後学修】配布資料を踏まえ、教材研究に取り組むこと。 | 【事前学修】60分【事後学修】180分 |
第7回 | 道徳教育における教材開発、道徳教育の現代的課題:生命倫理、情報モラルなど | 【事前学修】「生命倫理」について調べて、自分なりに考えてみること。 【事後学修】配布資料を踏まえ、現代的課題についてさらに考察を深めること。 | 【事前学修】60分【事後学修】180分 |
第8回 | 道徳科の指導方法(1):学習指導の展開、発問づくり | 【事前学修】学習指導要領解説を読み、学習指導の展開について、予め整理しておくこと。 【事後学修】具体的な教材を選定し、学習指導案について構想してみること。 | 【事前学修】60分【事後学修】180分 |
第9回 | 道徳科の指導方法(2):自我関与、問題解決的な学習、体験的な学習 | 【事前学修】学習指導要領解説を読み、多様な指導方法について、予め整理しておくこと。 【事後学修】多様な指導方法についてまとめをしていくこと。 | 【事前学修】60分【事後学修】180分 |
第10回 | 道徳科の学習指導案(1):事例の検討、指導法の工夫 | 【事前学修】教育委員会のホームページなどから学習指導案を探し、内容の検討を行うこと。 【事後学修】主題を設定し、教材研究に取り組むこと。 | 【事前学修】80分【事後学修】160分 |
第11回 | 道徳科の学習指導案(2):学習指導案の作成 | 【事前学習】主題の設定理由を明確にすること。 【事後学習】学習指導過程について検討し、作成すること。 | 【事前学修】60分【事後学修】180分 |
第12回 | 道徳教育における評価:課題と方法 | 【事前学修】学習指導要領解説を読み、評価のあり方について、予め整理しておくこと。 【事後学修】配布資料等を踏まえ、評価に関するまとめをしておくこと。 | 【事前学修】60分【事後学修】180分 |
第13回 | 道徳教育における計画:全体計画・年間指導計画 | 【事前学修】学習指導要領解説を読み、指導計画の作成について、予め整理しておくこと。 【事後学修】配布資料を踏まえ、指導計画の作成についてまとめをおくこと。 | 【事前学修】60分【事後学修】180分 |
第14回 | 道徳科の模擬授業の実施:授業における教師の振る舞い、模擬授業のシミュレーション | 【事前学習】模擬授業を実施する準備を行うこと。 【事後学習】模擬授業での課題を発見し、改善を試みること。 | 【事前学修】120分【事後学修】120分 |
第15回 | 道徳科の模擬授業の振り返り:授業実践におけるリフレクション | 【事前学修】これまでの学修内容を復習しておくこと。 【事後学修】今後取り組むべき自分自身の課題を明確にすること。 | 【事前学修】120分【事後学修】120分 |
その他
教科書 |
文部科学省 『中学校学習指導要領解説 特別の教科 道徳編』 [9784316300849]
『中学校学習指導要領解説 特別の教科 道徳編』は以下のURLからダウンロード可能です。
https://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/new-cs/1387016.htm
毎回、レジュメ資料を配布し、これをもとに授業を行う。
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参考書 |
小笠原喜康・朝倉徹編 『哲学する道徳:現実社会を捉え直す授業づくりの新提案』 [9784924523302] 東海大学出版部 2017年
羽田積男・関川悦雄編 『道徳教育の理論と方法』 Next教科書シリーズ[9784335002281] 弘文堂 2016年
その他、参考図書については授業内にて紹介します。
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成績評価の方法 及び基準 |
〇リアクション・ペーパーやレポートなどの課題(45%)、学習指導案作成および模擬授業とリフレクション(55%)で総合的に評価する。 ・やむをえない事情により欠席する場合は、欠席届を必ず提出すること。 ・授業回数の1/3以上欠席した場合は原則として評価対象外とする。 |
質問への対応 | 授業中に理解できないところがあった場合、質問内容を整理して授業終了後に質問すること。 メールでも対応いたします。※件名(タイトル)に「科目名、学科、氏名」を記載すること。 |
研究室又は 連絡先 |
shibayama.hideki at nihon-u.ac.jp ※atは@に置き換えてください。 |
オフィスアワー |
土曜 駿河台 12:30 ~ 13:00 教職課程室(S605) ※まずはメールでお問い合わせください。
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学生への メッセージ |
・教職に対する熱意と使命感および責任感を持って、授業に臨んでください。 ・受講者のニーズや状況等に応じてシラバスの内容や順序等を変更することがあります。 ・CST-VOICE(Google Classroom)を必ず確認してください。授業に関する諸連絡はこちらで行います。 |