2024年 短期大学部 シラバス - 総合教育科目・補充教育科目
設置情報
科目名 | 微分方程式Ⅱ | ||
---|---|---|---|
設置学科 | 一般教育 | 学年 | 2年 |
担当者 | 江下 和章 | 履修期 | 後期 |
単位 | 2 | 曜日時限 | 金曜2 |
校舎 | 船橋 | 時間割CD | N52R |
クラス |
概要
学修到達目標 | 先行授業の微分方程式Iでは、1階微分方程式・定数係数の2階線形微分方程式を解く計算技法を学修した。 本授業では、微分方程式に関する考察(たとえば1階微分方程式の図形的意味、微分演算子の数学的意味など)を理解し、またこれらを具体例を交えて説明できるようにする。また、微分方程式Iでは学修しなかったタイプの微分方程式、たとえば3階以上の線形微分方程式や変数係数の線形微分方程式などの解法を学修し、これらの微分方程式を解けるようにする。 |
---|---|
授業形態及び 授業方法 |
「対面授業」 本授業は講義および課題演習を中心とする対面形式で実施する。 各回の課題は、次回授業の冒頭に直接提出、またはそれ以前にCST-VOICE経由で提出すること。 |
履修条件 | 微分積分I、微分積分II、微分方程式Iを履修済みであること。 |
ディプロマ・ポリシー(DP)及びカリキュラム・ポリシー(CP)との関連 | 本授業科目はDP3及びCP3に該当しています。 |
授業計画
第1回 | 微分方程式入門 〔教科書§1, §2〕理工学における微分方程式の適用例や、微分方程式の解曲線を、具体例を交えながら説明できるようにする。また、変数分離形の微分方程式を復習する。 | 【事前学習】教科書§1, §2に登場する微分方程式を解いてみて、解けない場合に質問できるように準備する。 【事後課題】教科書§2の演習問題のうち、授業で指示された問題を解く。また、略解にある一般解からもとの微分方程式を導く計算をする。 | 【事前学習】2時間 【事後学習】2時間 |
---|---|---|---|
第2回 | 1階線形微分方程式 〔教科書§3〕1階線形微分方程式の解法を復習する。1階線形微分方程式のすべての解が積分計算だけで記述できることを理解し説明できるようにする。 | 【事前学習】教科書§3を読んでから例題を解き、わからない箇所を質問できるようにする。 【事後学習】教科書§3の演習問題のうち、授業で指示された問題を解く。 | 【事前学習】2時間 【事後学習】2時間 |
第3回 | 同次2階線形微分方程式 〔教科書§5〕同次2階線形微分方程式の基本解を理解し説明できるようにする。ロンスキー行列式を利用して基本解の線形独立性を判定できるようにする。 | 【事前学習】教科書§5を読んでから例題を解き、わからない箇所を質問できるようにする。 【事後学習】教科書§5の演習問題のうち、授業で指示された問題を解く。 | 【事前学習】2時間 【事後学習】2時間 |
第4回 | 同次2階線形微分方程式の初期値問題 〔教科書§6〕定数係数の同次2階線形微分方程式は、特性方程式を解いて求められる一般解以外には存在しないことを理解し説明できるようにする。 | 【事前学習】教科書p42の例題を解き、わからない箇所を質問できるようにする。教科書§6を熟読しておく。 【事後学習】教科書§6の演習問題のうち、授業で指示された問題を解く。 | 【事前学習】2時間 【事後学習】2時間 |
第5回 | 同次高階線形微分方程式 〔教科書§7〕3階以上の定数係数同次線形微分方程式の一般解を、特性方程式を用いて求められるようにする。 | 【事前学習】教科書p50の説明を読んでから、p51の例題を解く。わからない箇所を質問できるようにする。 【事後学習】教科書§7にある、授業で指示された問題を解く。 | 【事前学習】2時間 【事後学習】2時間 |
第6回 | 未定係数法(1) 〔教科書§8前半〕非同次項が多項式・指数関数・三角関数の非同次方程式を、未定係数法を用いて解けるようにする。 | 【事前学習】教科書pp.54-57を読んでから例題を解き、わからない箇所を質問できるようにする。 【事後学習】教科書§8の演習問題のうち、授業で指示された問題を解く。 | 【事前学習】2時間 【事後学習】2時間 |
第7回 | 未定係数法(2) 〔教科書§8後半〕非同次項が多項式・指数関数・三角関数の積や線形結合になっている非同次方程式を、未定係数法を用いて解けるようにする。 | 【事前学習】教科書pp.58-60を読んでから例題を解き、わからない箇所を質問できるようにする。 【事後学習】教科書§8の演習問題のうち、授業で指示された問題を解く。 | 【事前学習】2時間 【事後学習】2時間 |
第8回 | 定数変化法 〔教科書§9〕非同次方程式を、定数変化法を用いて解けるようにする。 | 【事前学習】教科書§9を熟読してから例題を解き、わからない箇所を質問できるようにする。 【事後学習】教科書§9の演習問題のうち、授業で指示された問題を解く。 | 【事前学習】2時間 【事後学習】2時間 |
第9回 | 階数低下法 〔教科書§10後半〕同次解のひとつが既知な変数係数線形微分方程式を、階数低下法を用いて解けるようにする。 | 【事前学習】教科書pp.70-73を熟読してから例題を解き、わからない箇所を質問できるようにする。 【事後学習】教科書§10の演習問題のうち、授業で指示された問題を解く。 | 【事前学習】2時間 【事後学習】2時間 |
第10回 | 連立微分方程式(1) 〔教科書§11〕連立線形微分方程式を高階線形微分方程式に変換して解けるようにする。 | 【事前学習】教科書§11を熟読してから例題を解き、わからない箇所を質問できるようにする。 【事後学習】教科書§11の演習問題のうち、授業で指示された問題を解 | 【事前学習】2時間 【事後学習】2時間 |
第11回 | 連立微分方程式(2) 〔教科書§12前半〕連立線形微分方程式を、行列の対角化を用いて解けるようにする。 | 【事前学習】行列の対角化を復習する。教科書pp.82-85を読んでから例題を解き、わからない箇所を質問できるようにする。 【事後学習】教科書§12の演習問題のうち、授業で指示された問題を解く。 | 【事前学習】2時間 【事後学習】2時間 |
第12回 | 連立微分方程式(3) 〔教科書§12後半〕線形微分方程式を、行列のジョルダン分解を用いて解けるようにする。 | 【事前学習】教科書pp.86-87を読んでから例題を解き、わからない箇所を質問できるようにする。 【事後学習】教科書§12の演習問題のうち、授業で指示された問題を解く。 | 【事前学習】2時間 【事後学習】2時間 |
第13回 | まとめ 第12回までの内容を総括する。また求積法以外の微分方程式の解法など、今後の展望を聴く。 | 【事前学習】第12回までの例題をいくつか選んで解き、わからない箇所を質問できるようにする。 | 【事前学習】4時間 |
第14回 | 平常試験 第1回~第12回の内容を問題としたテストを実施し、理解度を確認する。 | 【事前学習】テスト対策として、第1回~第12回の演習問題を解きなおす。 | 【事前学習】4時間 |
第15回 | 平常試験の解説 前回実施したテストの解説を聴き、自身の理解度を再確認する。 | 【事前学習】前回の理解度確認テストで間違えたと思われる箇所を復習しておく。 【事後学習】実際に間違えていた問題を、解説を参考にして解きなおす。 | 【事前学習】2時間 【事後学習】2時間 |
その他
教科書 |
長崎憲一・中村正彰・横山利章 『明解 微分方程式』 [9784563011246] 培風館
|
---|---|
参考書 |
立花俊一・成田清正 『エクササイズ 微分方程式』 [9784320015043] 共立出版
※「微分方程式I」の教科書
|
成績評価の方法 及び基準 |
平常点40%、理解度確認テスト60% 出席が全体の3/5に満たない場合は履修放棄とみなす。 |
質問への対応 | 授業日以外に質問する場合は電子メールを利用すること。 |
研究室又は 連絡先 |
船橋校舎9号館921C号室 eshita.kazutaka20@nihon-u.ac.jp |
オフィスアワー |
金曜 船橋 12:15 ~ 13:15
|
学生への メッセージ |
演習問題を解くとき、教科書の略解に頼るばかりでは計算力は身に付きません。自身の力で微分方程式を解き、その解が正しいことを自身でチェックできるようになりましょう。 【前年度成績分布状況】履修者数22名 S:2人(10%), A:4人(19%), B:7人(33%), C:6人(29%), D:2人(10%), E:1人 |