2024年 大学院理工学研究科 シラバス - 土木工学専攻
設置情報
科目名 | 耐震設計法 | ||
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設置学科 | 土木工学専攻 | 学年 | 1年 |
担当者 | 橘 義規 | 履修期 | 前期 |
単位 | 2 | 曜日時限 | 水曜4 |
校舎 | 駿河台 | 時間割CD | A34A |
クラス | |||
その他 | 実務経験のある教員による授業科目 |
概要
学修到達目標 | 大規模地震が頻発する日本においては、目標とする耐震性能を定め、コストにも留意しつつ、適切な対策を施したインフラの整備が必要である。「適切な対策」は地震動の発生・伝播、建設地点の地盤の揺れ、地盤と構造物の相互作用、構造物のゆれ(全体・局部)により異なる。 よって、インフラ整備にかかわる技術者として、その立場に応じた程度の差こそあれ、地震発生から構造物の応答に至るまでの現象とこれを踏まえた耐震設計法の成り立ちを理解することを目標とする。 |
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授業形態及び 授業方法 |
・日本語で講義する。 ・教室でモニタにパワーポイントを写した「対面授業」を基本とするが、「オンデマンド配信」の回もある。 ※担当教員は,建設コンサルタントとして橋梁や地中構造物の耐震設計、耐震補強設計などの実務を経験した他、地盤や地中構造物の地震時挙動についての研究実績を有する(技術士・博士(工学))。この経験を踏まえ、受講者が実務者(行政、設計者、施工者など)となった際に、押さえておくべきポイントをその理由も含めて解説する。 |
準備学習(予習・ 復習等)の内容・ 受講のための 予備知識 |
・予習として必要な事項があれば、その都度指示をする。 ・復習としては、適宜理解度テストを行うので、その結果を踏まえ、各自が理解不十分な事項について講義ノートをもとに補強を行う。 ・また、学習した講義内容に即したテーマについて文献調査を行い、レポートとして提出を求める(3回程度を予定)。作成したレポートに関しては、授業内でプレゼンテーションを行い、受講者による討議と講師による講評を行う。 ・学部で、振動学やコンクリート構造、地盤、地震に関する講義などを受講していると理解が容易になるが、必須ではない。 |
授業計画
第1回 | ガイダンス/地震被害と耐震設計の変遷 | 【事前】講義資料の内容を把握する。 【事後】講義内容を復習し、疑問点等があれば参考書、参考文献等を参照し解決を図る。解決できなければ次回講義で確認する。 | 【事前】1時間 【事後】2時間 |
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第2回 | 耐震設計の目標と耐震構造計画 | 【事前】講義資料の内容を把握する。 【事後】講義内容を復習し、疑問点等があれば参考書、参考文献等を参照し解決を図る。解決できなければ次回講義で確認する。 | 【事前】1時間 【事後】2時間 |
第3回 | ものの揺れ方と解析方法1(1自由度系) | 【事前】講義資料の内容を把握する。 【事後】講義内容を復習し、疑問点等があれば参考書、参考文献等を参照し解決を図る。解決できなければ次回講義で確認する。 第1回プレゼンテーションの準備 | 【事前】1時間 【事後】4時間 |
第4回 | ものの揺れ方と解析方法2(多自由度系)/理解度テスト | 【事前】講義資料の内容を把握する。 【事後】講義内容を復習し、疑問点等があれば参考書、参考文献等を参照し解決を図る。解決できなければ次回講義で確認する。 第1回プレゼンテーションの準備 | 【事前】1時間 【事後】4時間 |
第5回 | 課題①のプレゼンテーションと討議/ものの揺れ方と解析方法3(弾塑性挙動)/理解度テスト | 【事前】講義資料の内容を把握する。 【事後】講義内容を復習し、疑問点等があれば参考書、参考文献等を参照し解決を図る。解決できなければ次回講義で確認する。 第1回プレゼンテーションのふり返りと補足 | 【事前】1時間 【事後】3時間 |
第6回 | 設計方法1(静的解析による設計)/理解度テスト | 【事前】講義資料の内容を把握する。 【事後】講義内容を復習し、疑問点等があれば参考書、参考文献等を参照し解決を図る。解決できなければ次回講義で確認する。 | 【事前】1時間 【事後】2時間 |
第7回 | 設計方法2(動的解析による設計)/理解度テスト/地震動の特性と設計地震動(1) | 【事前】講義資料の内容を把握する。 【事後】講義内容を復習し、疑問点等があれば参考書、参考文献等を参照し解決を図る。解決できなければ次回講義で確認する。 | 【事前】1時間 【事後】2時間 |
第8回 | 地震動の特性と設計地震動(2)/理解度テスト | 【事前】講義資料の内容を把握する。 【事後】講義内容を復習し、疑問点等があれば参考書、参考文献等を参照し解決を図る。解決できなければ次回講義で確認する。 | 【事前】1時間 【事後】2時間 |
第9回 | 地盤の動的性質と地震時挙動/理解度テスト | 【事前】講義資料の内容を把握する。 【事後】講義内容を復習し、疑問点等があれば参考書、参考文献等を参照し解決を図る。解決できなければ次回講義で確認する。 第2回プレゼンテーションの準備 | 【事前】1時間 【事後】4時間 |
第10回 | 地盤の応答解析法/理解度テスト | 【事前】講義資料の内容を把握する。 【事後】講義内容を復習し、疑問点等があれば参考書、参考文献等を参照し解決を図る。解決できなければ次回講義で確認する。 第2回プレゼンテーションの準備 | 【事前】1時間 【事後】4時間 |
第11回 | 課題②のプレゼンテーションと討議/地盤の液状化、側方流動/理解度テスト | 【事前】講義資料の内容を把握する。 【事後】講義内容を復習し、疑問点等があれば参考書、参考文献等を参照し解決を図る。解決できなければ次回講義で確認する。 第2回プレゼンテーションのふり返りと補足 | 【事前】1時間 【事後】3時間 |
第12回 | 地中構造物の耐震設計法/理解度テスト | 【事前】講義資料の内容を把握する。 【事後】講義内容を復習し、疑問点等があれば参考書、参考文献等を参照し解決を図る。解決できなければ次回講義で確認する。 | 【事前】1時間 【事後】2時間 |
第13回 | ライフラインの耐震設計法、基礎の耐震設計法/理解度テスト | 【事前】講義資料の内容を把握する。 【事後】講義内容を復習し、疑問点等があれば参考書、参考文献等を参照し解決を図る。解決できなければ次回講義で確認する。 第3回プレゼンテーションの準備 | 【事前】1時間 【事後】4時間 |
第14回 | 耐震診断、耐震補強/理解度テスト | 【事前】講義資料の内容を把握する。 【事後】講義内容を復習し、疑問点等があれば参考書、参考文献等を参照し解決を図る。解決できなければ次回講義で確認する。 第3回プレゼンテーションの準備 | 【事前】1時間 【事後】4時間 |
第15回 | 課題③のプレゼンテーションと討議/防災計画 | 【事前】講義資料の内容を把握する。 【事後】講義内容を復習し、疑問点等があれば参考書、参考文献等を参照し解決を図る。 解決できなければメール等で確認する。 第3回プレゼンテーションのふり返りと補足 | 【事前】1時間 【事後】3時間 |
その他
教科書 |
土木学会 地震工学委員会 地震防災技術普及小委員会 『実務に役立つ耐震設計入門-2022年改訂版-』 丸善出版株式会社 2022年 第1版
講義はパワーポイントで作成した資料を用いて進める予定。
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参考資料コメント 及び 資料(技術論文等) |
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成績評価の方法 及び基準 |
授業への取り組み姿勢、課題レポートの内容とそのプレゼンテーション(論旨展開、深耕の程度、わかりやすい説明、質疑応答の状況)。 |
質問への対応 | 授業時間外は、下記のアドレスにメールで質問を受け、次回講義で回答。 |
研究室又は 連絡先 |
メールで連絡:tachibana@oriconsul.com |
オフィスアワー | |
学生への メッセージ |