2024年 大学院理工学研究科 シラバス - 土木工学専攻
設置情報
科目名 | コンクリート構造の設計検証と維持管理 | ||
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設置学科 | 土木工学専攻 | 学年 | 1年 |
担当者 | 阿部 淳一 | 履修期 | 前期 |
単位 | 2 | 曜日時限 | 木曜3 |
校舎 | 駿河台 | 時間割CD | A43A |
クラス | |||
その他 | 実務経験のある教員による授業科目 |
概要
学修到達目標 | コンクリート構造物の性能照査に必要とされる原理原則となる基本的事項を学習し,コンクリート構造物の設計や維持管理を行うための実務への応用力を習得すること |
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授業形態及び 授業方法 |
授業中に講義内容の理解を深めるために確認の意味で具体的な事例を提示し,非常に簡単な計算を数回行う予定である。 ・日本語で講義する。 ・教室でモニタにパワーポイントを写した「対面授業」を基本とするが、「オンライン講義」の回もある。 ※担当教員は,建設コンサルタントとして,主に鉄道構造の耐震設計、耐震補強設計などの実務を経験してきており,技術士・博士(工学)の資格を持っている。この経験を踏まえ、受講者が実務者(行政、設計者、施工者など)となった際に、押さえておくべきポイントをその理由も含めて解説する。 |
準備学習(予習・ 復習等)の内容・ 受講のための 予備知識 |
・予習としては,事前配布テキスト資料の内容を把握しておくこと。 ・復習としては、各自が理解不十分な事項についてまとめ,次回の講義にて確認する。 ・学習した講義内容に即したテーマについて,レポートとして提出を求める(3回程度を予定)。 ・学部で、コンクリート構造設計に関する講義などを受講していると理解が容易になるが、必須ではない。 |
授業計画
第1回 | コンクリート構造物の性能照査,設計,維持管理の現状と課題から、本授業の目的や学習すべき事項を認識する。 | 【事前】テキスト資料の内容を把握する。 【事後】講義内容を復習し、疑問点等があれば参考書、参考文献等を参照し解決を図る。解決できなければ次回講義で確認する。 | 【事前】1時間 【事後】1時間 |
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第2回 | 鉄筋コンクリート構造の基礎(1) 鉄筋コンクリート構造の基本的事項を確認する。 | 【事前】テキスト資料の内容を把握する。 【事後】講義内容を復習し、疑問点等があれば参考書、参考文献等を参照し解決を図る。解決できなければ次回講義で確認する。 | 【事前】2時間 【事後】1時間 |
第3回 | 鉄筋コンクリート構造の基礎(2) 鉄筋コンクリート構造の基本的事項を確認する。 | 【事前】テキスト資料の内容を把握する。 【事後】講義内容を復習し、疑問点等があれば参考書、参考文献等を参照し解決を図る。解決できなければ次回講義で確認する。 | 【事前】2時間 【事後】1時間 |
第4回 | 構造物の要求性能と照査方法 第5回以降の授業内容の位置付や重要性を理解するために,わが国の構造物の照査体系について学習 | 【事前】テキスト資料の内容を把握する。 【事後】講義内容を復習し、疑問点等があれば参考書、参考文献等を参照し解決を図る。解決できなければ次回講義で確認する。 第1回レポートの準備 | 【事前】1時間 【事後】2時間 |
第5回 | 使用性に関する照査技術(1)ひびわれ等 鉄筋コンクリートひび割れのメカニズムとひび割れ幅への影響因子とひび割れ幅算定手法の学習 | 【事前】テキスト資料の内容を把握する。 【事後】講義内容を復習し、疑問点等があれば参考書、参考文献等を参照し解決を図る。解決できなければ次回講義で確認する。 第1回レポートの準備 | 【事前】2時間 【事後】2時間 |
第6回 | 使用性に関する照査技術(2)変位・変形等 鉄筋コンクリートの非線形特性となるひび割れによる剛性低下を考慮した変形の算定手法の学習 | 【事前】テキスト料の内容を把握する。 【事後】講義内容を復習し、疑問点等があれば参考書、参考文献等を参照し解決を図る。解決できなければ次回講義で確認する。 第1回レポートの完成提出 | 【事前】2時間 【事後】4時間 |
第7回 | 安全性に関する照査技術(1)疲労破壊 材料(鉄筋とコンクリート)の疲労破壊と部材の疲労破壊の評価方法の学習 | 【事前】テキスト資料の内容を把握する。 【事後】講義内容を復習し、疑問点等があれば参考書、参考文献等を参照し解決を図る。解決できなければ次回講義で確認する。 第2回レポートの準備 | 【事前】2時間 【事後】2時間 |
第8回 | 安全性に関する照査技術(2)曲げ破壊 曲げ破壊のメカニズムと破壊耐力算定法の学習 | 【事前】テキスト資料の内容を把握する。 【事後】講義内容を復習し、疑問点等があれば参考書、参考文献等を参照し解決を図る。解決できなければ次回講義で確認する。 第2回レポートの準備 | 【事前】2時間 【事後】2時間 |
第9回 | 安全性に関する照査技術(3)せん断破壊 せん断破壊のメカニズムと破壊耐力算定法の学習 | 【事前】テキスト資料の内容を把握する。 【事後】講義内容を復習し、疑問点等があれば参考書、参考文献等を参照し解決を図る。解決できなければ次回講義で確認する。 第2回レポートの完成提出 | 【事前】2時間 【事後】4時間 |
第10回 | 地震作用に対する照査(1)鉄筋コンクリート構造物の破壊形態,損傷と修復 耐震設計における鉄筋コンクリート構造特性の学習 | 【事前】テキスト資料の内容を把握する。 【事後】講義内容を復習し、疑問点等があれば参考書、参考文献等を参照し解決を図る。解決できなければ次回講義で確認する。 第3回レポートの準備 | 【事前】2時間 【事後】2時間 |
第11回 | 地震作用に対する照査(2)鉄筋コンクリート構造物の照査方法(静的および動的非線形解析) 耐震設計における地震時の構造物の挙動を推定するための解析技術の学習 | 【事前】テキスト資料の内容を把握する。 【事後】講義内容を復習し、疑問点等があれば参考書、参考文献等を参照し解決を図る。解決できなければ次回講義で確認する。 第3回レポートの準備 | 【事前】2時間 【事後】2時間 |
第12回 | 維持管理に用いる照査技術(1)材料の劣化現象とメカニズム 鉄筋コンクリート構造の耐久性に関する基本的事項の学習 | 【事前】テキスト資料の内容を把握する。 【事後】講義内容を復習し、疑問点等があれば参考書、参考文献等を参照し解決を図る。解決できなければ次回講義で確認する. 第3回レポートの準備 | 【事前】2時間 【事後】2時間 |
第13回 | 維持管理に用いる照査技術(2)損傷した構造物の性能照査 劣化した橋梁などの鉄筋コンクリート構造物の評価方法の考え方の学習 | 【事前】テキスト資料の内容を把握する。 【事後】講義内容を復習し、疑問点等があれば参考書、参考文献等を参照し解決を図る.解決できなければ次回講義で確認する. 第3回レポートの完成提出 | 【事前】2時間 【事後】4時間 |
第14回 | 平常試験および解説 コンクリート構造物の試設計(設計、施工、維持管理を考慮した構造とは?) | 【事前】前回までの講義内容の確認。 【事後】試験内容と解説内容を復習し、疑問点等があれば次回講義で確認する。 | 【事前】3時間 【事後】1時間 |
第15回 | 構造物の設計・維持管理のために必要な技術のまとめ | 【事前】テキスト資料の内容を把握する。 【事後】講義内容を復習し、疑問点等があれば参考書、参考文献等を参照し解決を図る。解決できなければメール等で確認する. | 【事前】1時間 【事後】2時間 |
その他
教科書 |
テキストを配布.前日までに各自へメールなどで配信します。
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参考資料コメント 及び 資料(技術論文等) |
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成績評価の方法 及び基準 |
平常点(討議内容など)及びレポート(3回程度)なお,レポートは授業中の演習を各自整理することを意味しています。 |
質問への対応 | 授業中またはメールで対応します。 |
研究室又は 連絡先 |
勤務先:j-abe@hrc-ri.co.jp または, 窓口研究室:梅村(材料工学)研究室 駿河台校舎タワー・スコラ10階S1032室 E-mail:umemura.yasuhiro@nihon-u.ac.jp |
オフィスアワー |
金曜 駿河台 12:10 ~ 13:20 梅村研究室にて対応
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学生への メッセージ |
エクセルまたは関数電卓を用意して下さい。簡単な構造計算を授業中で実施する予定です。授業中の対話には積極的に参加して下さい。 |